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遊戯王 C/ゾンマス蒼血重点さん 最新カード評価一覧 215件中 151 - 165 を表示

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評価・ コメント
投稿日時
エルシャドール・ミドラーシュ ▶︎ デッキ 《エルシャドール・ミドラーシュ》
C/ゾンマス蒼血重点
2023/04/06 11:33
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9期が誇る怪物テーマ・シャドールの先導者であり、現代でも並ぶもののない完成度のテキストで環境を狙える凶悪カード。一言半句として弱い点が無く、長所同士がかみ合ってさらに強い。もう多くの人が語りに語ってきた話だが、今一度順に確認してみよう。
・レベル5。《簡易融合》で呼べるため各種素材にしつつ墓地効果の発動を狙える。
・融合召喚以外でEXデッキから出せない共通デメリット。素材の調達は容易、専用融合も強力、蘇生制限を満たせば墓地からの特殊召喚には制限無し…この召喚条件がネックになる場面を見たことが無い。
・攻撃力2200。下級・半上級に突破されない絶妙なライン。
・素材指定。シャドール自身含め最も墓地の活用に長けた闇属性担当。《超融合》やティアラメンツ効果でも出しやすい。
・効果破壊耐性。汎用魔法・罠や下級の除去効果でも退場しない。
・召喚制限。アドバンス召喚軸でもない限り強烈なロック効果として働く。ことにエクシーズやシンクロ、リンクにとっては存在否定レベル。
・エルシャドール共通の回収効果。苦労して戦闘破壊しても次のターンにもう一度出てくる。

…とまあこのように、全ての点において強い。召喚されても墓地に行ってもアドバンテージを生む上に、何より出されたが最後後発の環境デッキでも平気で機能停止・詰みに陥る。シンクロダークやジャンクドッペルは詰む。シンクロ体を全く展開できなくなるうえ、《ブラック・ホール》が入っていたとしてもこれには効かない。十二獣も詰む。《十二獣ドランシア》の破壊は効かず、《天霆號アーゼウス》も展開できない。突破できるのは《十二獣ヴァイパー》を通常召喚してX化し自爆特攻した場合のみであり、《希望の光》としては細すぎるが、完全になす術がない他のエクシーズデッキよりはまだ良い。数多のリンクデッキも詰む。貧弱な小型で2200を踏み越えるのは困難、《無限泡影》で無力化する方がまだ分があるレベルである。当然、その他のデッキも多くが詰む。並大抵の下級アタッカーでは勝てず、そしてEXデッキにいる除去効果持ちには手が届かない。
2度までも制限カードに指定された強力極まるカードであるだけでなく、ストーリー・イラスト面でも注目すべきカードでもあった。
・ファンの多かった《ガスタの巫女 ウィンダ》に酷似した容姿(英語版に至っては"Winda"とカード名で明言している)
・《エルシャドール・ウェンディゴ》や下部の元《風竜星-ホロウ》にあるシャドール共通の糸が、彼女にはついていない。
・エルシャドールの中で唯一、闇堕ち元から属性が変化している
・カードで断片的に描かれる独立行動
・ミドラーシュ(探し求める者)という示唆的なネーミング
後からマスターガイドなどで補足された情報を繋ぐと、
創星神 sophia》の復活の波動でウィンダ死亡→《創星神 tierra》の策謀で闇堕ち蘇生→《ナチュルの神星樹》に封印されていたクリフォートを解放(《神の写し身との接触》)→《クリフォート・ツール》に吸収され、インフェルノイド復活(《魂写しの同化》)→《インフェルノイド・デカトロン》の真空管内にいた→《霊獣の誓還》にて生還(《精霊獣使い ウィンダ》)
ということらしい。
色々な意味で大いに恵まれたカードであり、多くのテーマデッカーから大敵として恐れられる一方、愛好する者もまた多い。
ヒーロー・メダル ▶︎ デッキ 《ヒーロー・メダル》
C/ゾンマス蒼血重点
2023/04/06 9:28
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ブラフに利用できるカード…なのだが、破壊されてもドローは1枚なので、使い手側からすれば元々メダルだった手札が別の手札になるだけ。それくらいなら有用なカードを採用したり、《強欲な瓶》を伏せたりした方が良い。アニメでは《一撃必殺!居合いドロー》の破壊+墓地に送られた枚数に応じたバーンを墓地に行かずデッキに戻ることでかわしていたのだが、OCGではしっかりと墓地に送られるため防げず、除外される状況下ではドローも不可能、そのくせしっかりとデッキに戻る効果は残っているためデッキ圧縮にならない…と欠点ばかり目立つ形になってしまった。
一応《ナイト・ショット》などに強い特性はあるが、それにしたって2、3枚は引かせてくれないととても割に合わない。《運命の発掘》など事実上の上位互換カードもあり、採用の余地は無いだろう。
The supremacy SUN ▶︎ デッキ 《The supremacy SUN》
C/ゾンマス蒼血重点
2023/04/06 9:18
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漫画GXに登場する「プラネットシリーズ」の1枚であり、「最高位」の名を冠するラスボスカード。
太陽に対し死(日没)と再生(日の出)を繰り返す神とのイメージを投影する神話は多く、古代エジプトも例外ではない。《トラゴエディア》が自身の復活のために作り上げたカードの太陽枠がシンプルな強テキスト&攻守3000というデザインになるのは至極真っ当なことと言えるだろう。
とはいえOCG化が早すぎたのが災いし、多くの制約を付けられてしまったのが痛い。ラーよろしく《死者蘇生》などが使えないため正規召喚するか、魔法罠として場に出し破壊することになる。後者はこのカードらしい選択肢と言えるが、最大の後ろ盾だった《ユニオン・キャリアー》は禁止になってしまった。攻守3000・疑似破壊耐性という本体もこと現代ではそれほどの脅威とは言えず、破壊以外の方法で場から剝がされる、復活の遅さを衝かれてライフを削り切られる、裏守備にされて破壊される、墓地干渉されて復活阻止されるなどなど、事実上のバニラで終わってしまうケースも多々想定される。
イラスト・テキスト共に美しい造形であるだけに惜しい点の目立つカード。現代なら調整一切なしで登場しても文句は言われなかったのだろうが…
アーティファクト-ダグザ ▶︎ デッキ 《アーティファクト-ダグザ》
C/ゾンマス蒼血重点
2023/04/01 22:38
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AF出張…第三の起点!
アーティファクトを手札・デッキから魔法罠ゾーンにセットする疑似リクルート効果を備えたリンク2。LINK VRAINS PACK産出張リンクの御多分に漏れず素材指定が非常に緩く、アーティファクト以外のテーマでも出しやすい。尤もアーティファクトを自ターンに展開するのは難しいため、素材縛りがあったら強化にならないという側面もあるが。
セットしたAFは相手エンドフェイズに自壊→起動してくれるが、モラルタデスサイズカドケウス…狙い目となる何を出すにしてもターン終了時では遅すぎる。能動的に破壊する手段を用意すべきだろう。出張の中では全てのデッキに親和できるタイプではないが、《アーティファクト-デスサイズ》の拘束力が破格なため見返りは十分。《水晶機巧-ハリファイバー》の効果で《TG ワンダー・マジシャン》を出し、AF効果で妨害しつつ《フルール・ド・バロネス》を展開する、《D-HERO デストロイフェニックスガイ》で破壊するなど、強力なカードとの連携の余地も大きい。もちろん素直に《アーティファクト・ムーブメント》でも良い。
相手ターンまで残せば2枚のAFをセットできるうえ(2)効果の発動も狙えるが、出張ではあまり見る光景ではない。この効果も余さず活かしたいならAF蟲惑魔で《激流葬》とともに採用するのが良いだろう。罠カードの効果を受けない蟲惑魔達に害を与えることなく、能動的にすべての効果を使える。
アーティファクト-デスサイズ ▶︎ デッキ 《アーティファクト-デスサイズ》
C/ゾンマス蒼血重点
2023/03/23 2:32
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目を疑う効果が記載されているアーティファクト。特殊召喚成功時の効果が通ると、相手はそのターン一切EXデッキからモンスターを出せなくなる。遊戯王界広しといえどここまで強烈な展開阻害の持ち主は珍しく、まして一介の半上級モンスターが、出てくるだけで起動してよいような軽々しい効果ではないはずなのだが、こいつはそれを平然とやってのける。
効果発動にチェーンしての速攻魔法での融合や、EXデッキに頼らない儀式・アドバンスなどかわしてくる相手もいるものの、大抵の相手を機能不全に陥れることが出来る。この手の大規模拘束の御多分に漏れずインフレが進むほど拘束力も強くなるタイプのカードで、殊にリンク召喚登場後は、他の召喚法を主体とするデッキでも初動にはサポーターとなるリンクを使うことが珍しくなくなった上に、素材の軽いリンクモンスターへの到達さえ許さないため効果覿面。そのくせこちらが使う際には緩い素材指定の《アーティファクト-ダグザ》から呼び込めるようになっている。
TCGでは出張で暴れまわった結果23年2月に一発禁止。長きにわたりアーティファクトの先進性を示し続けたこの死神は、そのうちOCGでも冥界に送り返されることになるだろう。
アーティファクト-モラルタ ▶︎ デッキ 《アーティファクト-モラルタ》
C/ゾンマス蒼血重点
2023/03/23 1:51
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「選んで破壊なので対象は取ってない」というインチキ効果の先駆けであり、制限カードにまで登り詰めた最初の成功例。2100という悪くない打点は活かしにくくなったものの、相手ターンに場を荒らしながらモンスターが出てくることの強さは《黄金郷のコンキスタドール》などが証明済み。なんなら《アーティファクトの神智》と一組で考えればコンキの比ではない強さである。
現在でもアーティファクトのメインウェポンとして十分通用し、AFを相手する際は真っ先に《アーティファクト-デスサイズ》とこれを警戒すべき。逆にAF使いはこれのプレッシャーをどこまで利かし誰の除去に用いるかを慎重に考える必要がある。
アーティファクトの神智 ▶︎ デッキ 《アーティファクトの神智》
C/ゾンマス蒼血重点
2023/03/06 23:36
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AF出張、第一の起点。本来魔法・罠として伏せてから破壊することで動き出すAFを、過程を飛ばしてデッキから起動する。純構築、混成共に文句なく最重要となるカード。
使用ターンはバトルフェイズに入れなくなるがそもそもAFの効果発動条件の都合上伏せた直後の相手ターンに撃つことになるため事実上ノーデメリット。とりあえず《アーティファクト-モラルタ》と《アーティファクト-デスサイズ》を撃ち分けるだけで幅広いデッキを黙らせることが出来るし、純AFなら伏せカードの溜まり具合に応じて《アーティファクト-ベガルタ》や《アーティファクト-カドケウス》を引き出すことも可能でかなり便利。加えて被破壊時の効果もエンドサイクや「無効にして破壊」するタイプのカウンターを咎めることが出来て実用的。イラストアドも唯一性も高いカードなので、安売りされているのに出会ったら捕まえておこう。マスターデュエルでも出張として通用するが、主要パーツがことごとくURかSRであり気軽に組めないのが難点。勿論これもURである。
アーティファクト・ムーブメント ▶︎ デッキ 《アーティファクト・ムーブメント》
C/ゾンマス蒼血重点
2023/03/06 22:25
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AF出張、第二の起点。《サイクロン》にデッキからAFをセットする効果と被破壊時に相手バトルフェイズをスキップする効果が付いたもの。サイクロン単体の時点で強いのにおまけがつき過ぎである。
味方の《アーティファクト-ベガルタ》に着火しつつセット、ベガルタの効果でセットしたAFをそのまま展開、といった形で使えるので純AFでは特に重要。勿論アドの付随したサイクロンとして振り回すだけでも十二分に強力である。非破壊時効果もどのタイミングで破壊されようととりあえずメリットにはなるし、何よりAF本体、《アーティファクトの神智》、これ、そしてこれによって発生する伏せカードと、どれを割られようと相手に悪影響を与えるためAFが紛れていると知った時点で相手は迂闊に伏せカードに破壊効果を向けられなくなる。無論、その躊躇はカウンター罠や永続罠、召喚反応罠といった除去されなければ強い罠カードにとっては格好の狙いどころである。単純に強い動き(ムーブメント)となるだけでなく「箒撃たねば伏せが怖く、箒撃つにはAFが怖い」という板挟みを作るAF出張・混成の固有戦術に時計の内部機構(ムーブメント)の如く緻密にかみ合ってもおり、その完成度はこれからも10点の評価を変わらず刻み続けることだろう。
N・グラン・モール ▶︎ デッキ 《N・グラン・モール》
C/ゾンマス蒼血重点
2023/03/06 21:52
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「鬼畜モグラ」の異名をとる元制限カード。攻撃対象をバウンスしつつ自身も手札に戻る。
召喚権を必要とするものの対象を取らず破壊もしない除去であり、《I:Pマスカレーナ》から繋いだ《双穹の騎士アストラム》すら何の発動も許さず解体可能。その上ターン終了時には手札に戻っているので相手からの除去も受けにくく、次のターンにはまた出し直せば効果を使える。ましてこれが世に出たのは強力な融合・上級モンスターを出すにも枚数的損失は避けがたかった時期である。頑張って出した切り札を何度も平然と無に帰す様は確かに「鬼畜」と呼ばれ忌み嫌われるに足るものであったろう。
現代では流石に相手の展開も速く強いため、昔のように毎ターン通常召喚してバウンスするのではとても追いつかない。だが利用価値がなくなったかと言えば全くそんなことはなく、先述の通り耐性持ちがひしめく現代でも除去の信頼性自体は高い上、スピリットモンスターのような性質を持ちながら特殊召喚に一切の縛りがない。ペンデュラム召喚で毎ターン繰り出し古の絶望を再現するもよし、地属性・岩石族・Nである点を活かし活躍をサポートするもよしである。
近年も壊獣や《融合派兵》など相性の良いカードを手に入れており、使い手である十代に「強力なカード」と称えられたその力は、未だ輝きを失っていないと評価できるだろう。
ザ・ロック・オブ・ウォークライ ▶︎ デッキ 《ザ・ロック・オブ・ウォークライ》
C/ゾンマス蒼血重点
2022/12/27 17:20
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ウォークライの命運を背負う要石。
(1)の効果は、昨今お馴染みとなりつつある発動時サーチ。
テーマ内のサーチャーである《ウォークライ・フォティア》は先攻でサーチを行えず単体での自爆特攻だとサーチ効果を発動できない欠陥製品であり、また都度手元に欲しいモンスターが変わることから他テーマに比べてもサーチ効果の重要度が高い。
(2)は展開効果。ウォークライは右も左もインチキ召喚法が横行する時代に「リリース無しでレベル5モンスターを召喚」とか言っている恐ろしく鈍重なテーマなので、これまた基軸になれるレベルの重要性を持つ。(1)でサーチしたカードを出し、即戦闘に参加させ効果発動を狙うことが可能。
(3)は戦士族モンスターの戦闘破壊の身代わりとなる効果。上述の通り、ウォークライは単体での自爆特攻や相討ちでは効果を発動できないが、その割にもともとの打点が低く強化幅は一律200。つまり戦闘特化という顔をしておきながら実戦では高打点なモンスターに殴り潰されたり、効果発動を阻まれて手詰まりになってしまうケースが度々発生する。そうした状況下でも盤面のウォークライを守りつつ効果を通せる破壊肩代わりは非常に有用である。
てなわけで、ウォークライの貧弱なサーチ力、展開力、戦闘力全てを補い効果発動をサポートする超優秀なカード。せめてどれか一つくらいはこれ無しでも及第点であってほしいものだが…
とにかくウォークライを軸とするデッキはこれが無いとお話にならないレベルなのでテラフォとともにフル投入がマストである。《ウォークライ・ガトス》辺りとともに戦士族テーマに出張するのも面白いだろう。(3)の身代わりをウォークライ以外にも使える。
…実のところウォークライだから輝いて見えるだけであって10点に値するかは若干怪しいが、芸術的なまでにウォークライの行動方針にマッチしたカードであることもまた確かなので、ここは甘めにつけておく。
アクセスコード・トーカー ▶︎ デッキ 《アクセスコード・トーカー》
C/ゾンマス蒼血重点
2022/12/26 16:27
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VRAINS最終戦。イグニスの…サイバースの理想を託した《ジ・アライバル・サイバース@イグニスター》を召喚したAiに対し、遊作もこれまでの戦いで活躍を見せてきたリンクモンスター達を次々と繰り出して応じる。一歩も譲らぬ激闘を繰り広げる両者だが、高い攻撃力と完全耐性を維持するアライバルが遂に遊作の攻勢を跳ね返し、Aiはリンク召喚メタ罠カード《Ai-Q》を投入して「詰めろ」を掛けた!
だが遊作は希望を捨てなかった。ディスティニードローした1枚と墓地のカードを駆使して怒涛のソリティアを展開し、4体のモンスターを盤面にかき集める。そして、
「行くぞ、Ai! これが俺の最後のリンク召喚だ!」

アクセスコード・トーカー》。過去の積み重ねの上に見出された理想を不変の耐性で守り通すアライバルに対し、現在を超えて未来に手を伸ばし「まだ見ぬ世界へ繋がる風を掴む」攻めの具現。(1)の効果で攻撃力7300となりつつ(2)の効果6回でアライバル以外のAiのフィールドを一掃しアライバルの攻撃力を7000まで下げて攻撃宣言、非常手段の《グッサリ@イグニスター》で相打ちになりながらもアライバルを破壊した。
まさに最後の切り札に相応しい決定力の持ち主で、OCG化に際しチェーンを許さないテキストも追加されている。現在ではリンク4の頂点として名高いカードだが、実はその評価が定着するまでに多少の時間を要した。
このカードの登場以前、アストラムやヴァレルソードなど汎用リンク4には既に優秀な大型が揃っており、実際現在でもアクセスの墓地コストを用意しにくいヌメロンなどではアクセスよりそちらを優先する傾向にある。それ以外の多くのデッキでアクセスが《トップ・シェア》を手にできた主要因は二つある。
一つは、汎用の中でも素材の縛りが特に緩かったこと。ハリファイバーでヴェーラーをリクルート→セレーネを出しヴェーラー蘇生→アクセス召喚!という展開(俗に言う「ハリセレアクセス」)に繋がる利点が高名で、EXデッキ産の素材を指定するアストラムや3体以上必要なヴァレソにはできない芸当である。ハリファイバーなら誰でも出せるし、効果モンスターでさえあれば良いのでアクセスにアクセスするルートは比喩でなく無数にある。
そして二つ目は、チェーン不可万能破壊+高打点という組み合わせが、後攻でさえあれば様々な場面に利くこと。優等生揃いと言えど流石にリンク4は気軽に切り返しで出せる軽さではなく、バランスを考えると少ない枚数を厳選して用いたい。その難しい立場に、魔法罠でも壁モンスターでも気にせず破壊し、5000点を超す直接攻撃でリーサル権を大きく広げられるというアクセスの特性が非常によく合っていた。結果、多くのデッキは幅広い局面をこれ1枠で済ませられるアクセスを重用することになったのである。
フィニッシャーではあるが、フィニッシュ力というより出しやすさや身軽さで支持を集めているというのは興味深い話である。同時に、これより突破力の高いリンクは刷れてもこれより素材が緩かったりコスパが良かったりするフィニッシャーはバランス面で刷り辛いとも推測でき、ハリは失ったがこのカードの活躍はまだまだ続きそうである。
隣の芝刈り ▶︎ デッキ 《隣の芝刈り》
C/ゾンマス蒼血重点
2022/11/16 12:01
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隣のデッキは少なく見える。
引きたいキーカードにヒットする確率を上げるために枚数はなるべく切り詰めるのがセオリーだった遊戯王デッキに、あえて増やす意義を追加した画期的なカード。上限60枚でデッキを組み先攻初手に撃てば20枚もデッキを切削できる。
3積みカードを2積み相当の確率でしか引けなくなることを差し引いてもこの切削枚数にはデッキコンセプトとして十分すぎる威力がある。ランダム墓地肥やしといえどデッキの3分の1以上が墓地に落ちるなら3積みしたカードも平均1枚は落ちてくれるため、量の多さで質的安定性をある程度カバーできている。
忘れられがちだが魔法で墓地肥やしできるカード自体が貴重であり、このカードの登場は多くの新デッキの開発を促した。いの一番に取り入れて躍進したのはインフェルノイドだが、閃刀機やABCなど必ずしも墓地肥やし命ではないテーマとも「撃てば勝利に持っていくには十分なアドを得られる」という点を買われて手を結んでいた。
とはいえ大振りなのは良い点ばかりではなく、相手が強貪や展開で枚数を使っているならより多くの墓地を肥やせる一方、相手が45枚程度にデッキを膨らしていたりこちらが芝刈りにヒットするまでにデッキを消費していると目に見えてリターンが低下する。チェーンしての《マクロコスモス》も危険極まりない。登場当時は《左腕の代償》で初手にサーチしてこの点を克服していたが、芝刈りも代償も止める《灰流うらら》がそこかしこから飛んでくるようになると易々と腕を差し出すわけにもいかなくなった。指名者などの対抗手段にもスロットを割きたいところ。現在は海外で禁止指定まで行ったことも考慮されてか日本でも準制限になり、初手に加える安定性がさらに下がり、構築段階でデメリットを負うこともあってさらに立場が難しくなった。ありがたいことにマスターデュエルなら3枚使用でき、単純にデッキ枚数が増える上に芝刈り自体がURなので作成費は上がるものの、ウィッチクラフト、召喚シャドールなどで使用されている。勿論墓地利用が十八番のアンデット族とも相性抜群であり、エルドリッチでは爆アド製造機、ワイトでは巨大《ワイトキング》製造機、我らがゾンマスループではループ製造機(コンボパーツが平均2枚、馬頭鬼も1枚落ちるため、その他のアドと併せて撃てばほぼループ開始可能)とどこでも重宝されている。面白い所ではデュエルリンクスで芝刈り不知火が他デッキにデッキ枚数増加を強いるほど環境を席巻し、初代禁止カード入りを果たしたりもしている。
チキンレース ▶︎ デッキ 《チキンレース》
C/ゾンマス蒼血重点
2022/11/14 11:34
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チキンレース》を忠実に再現しているのは良いが、問題は《チキンレース》する以外の利用法が広すぎることである。
(2)の効果で命を削りつつドローでき、(1)の効果でライフが少ない側には一切のダメージが通らない。この状況に対し相手は負けじとドローして互いに崖っぷちに近づくか、このカードを自壊させてレースを終わらせるかのビーフorチキンを考えることになる。あまりドローしすぎると一撃死しかねないため、リーサルラインを見据えたギリギリの心理戦が展開されるという面白いカード…という構想だったのだろう。
しかしこの「1000ライフで1ドローできる」点のおかげで、様々なデッキにデッキ回転装置として扱われることになってしまった。ざっと上げるだけでも以下のような使い道がある。
・《成金ゴブリン》と同様、手札を減らさずにデッキを圧縮したうえ「魔法を唱えられる」点を利用する。《テラ・フォーミング》でサーチし《疑似空間》でコピーできるため、図書館エクゾで使えばどんどんドローできる。同じく魔法が重要な閃刀機でも価値が高い。だぶついたフィールド魔法サーチをデッキ圧縮に出来る枠としての投入もありだろう。
・手札を減らさずにライフ差が付くので《活路への希望》エクゾや《自爆スイッチ》を機能させやすくなる。今は亡きマジエク帝とはドローで魔法で《ライフチェンジャー》の条件達成に寄与し、(1)の効果もライフ変動ですり抜け一撃で爆殺、と最高の相性だった。
・上記ほど目立たないが調理師エクゾとも、手札を減らさず自爆特攻のダメージを抑える手段が整うため好相性。一番《チキンレース》と程遠い特殊勝利デッキがこれを重宝するのか…
・セルフバウンスの対象にすればもう1ドローできカードアドバンテージが得られる。
・手札を減らさずにフィールドにカードを出せるため、出た後の《チキンレース》を墓地送りコストやメタルフォーゼの破壊コストにして別のカードに変換すればやっぱりカードアドバンテージが得られる。
「デュエルをしない」連中が嬉々として使用する印象が強いが、真面目にデュエルをするデッキでも使い出はあり、多才過ぎて別の意味で面白い。ただしその場合でも相手にドローされないよう場に残さない運用が基本となるため望むような《チキンレース》にはならないことが多い。一応ライフを削られた場面や能動的に削るデッキなら相手に自壊させやすく、アド損を避けられる可能性が高くなるが、大抵そのままでは死ぬのでライフを守るには別の手段も組み合わせる必要がある。
強欲で貪欲な壺 ▶︎ デッキ 《強欲で貪欲な壺》
C/ゾンマス蒼血重点
2022/10/24 10:35
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「デッキリソース回復が出来るが初動では使えない《強欲な壺》」だった《貪欲な壺》と逆の、「いつでも使えるがデッキリソースを犠牲にする強欲な壺」。
初手から手札を増やせる恩恵というのは極めて大きい。サーチやリクルートの対象、制限カードが回収不能になる危険はあるが、サーチやリクルートを先に使ってから誘発を確保するために後出しすればよいという理論で用いられることさえあり、《十二獣モルモラット》存命時の十二獣やピン挿しサーチを多用する閃刀姫などにも採用実績がある。それほどまでに強欲な壺の魅力は圧倒的である。
裏側除外というデメリットを活用する術もないと見せかけて存外あり、《電脳堺姫-娘々》で必要なカードだけをデッキに戻したり、《PSYフレームロード・Ω》で墓地に戻したり、《相剣大公-承影》と組み合わせたりと単体で環境級のテーマ・カードと手を組めることは特筆すべきである。面白い所では、準備は大変だが爆発力は高いロマンカードとして名を知られてきた《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》がこれ1枚だけで4000の攻守を得られるようになり、《機巧蛇-叢雲遠呂智》の登場以降は大会などでも活躍し、壊獣カグヤに採用されるなど文句のないガチカードとして大成を果たした。強貪自体もメタビートや壊獣カグヤなど自己完結・グッドスタッフを旨とするデッキとは相性が良く、どの構成パーツも得をしたコンビネーションと言える。
隣の芝刈り》を採用する60枚デッキに搭載される例もある。強貪を打った後に芝刈りを引くと腐るためアンチシナジーに見えるが、デッキが多い分相対的に強貪のデメリットが軽く、1戦で両方を扱いこなすことは困難でもどちらかを引ければ御の字というデモコン理論に近い発想からの採用である。《灰流うらら》が跋扈する時代なため《左腕の代償》が使いにくく、芝刈り単体でも止められるケースが少なくないためという事情もあるだろう。

カタログスペックに加え実績も十分。10点に値する強力なカードであることは疑いない。それならなぜ総合評価が10でなく9なのかと不思議に思われることだろう。
このカードに9点をつけている理由は、遊戯王の現在・未来の発展の方向性と噛み合っていないためである。今後カードプールが広がるにつれて、強力だがタン1の制約があったり、デッキに特定のカードを要求したりするカードが増えていく。強貪以外にもサーチやドローの手段が増加してゆくこともあり、我々は1枚積みを増やし、少ないデッキスペースに多くの効果総量を持たせる方向に動く。なんならこれは未来の話ではなく、ドラグーンやフューデス、勇者、烙印の出張やホープダブルやPSYフレームの導入、抹殺のための誘発散らし採用などで既に見られている傾向である。そして強貪はこの傾向と頗る相性が悪い。除外されたくないカードを複数積みすれば多様なカードを入れる枠はなくなるし、出張はどれか1枚でも飛べば全体の機能が大幅低下するものが多く、採用時はこのカードと二者択一を迫られるケースがままある。
ハンドアドバンテージというのはインフレが進んでも下がりにくい価値であるし、裏側除外デメリットの活用方法も今後拡充されてゆくだろう(ディアブロシスのようなメタが増える可能性もあるが)。しかし大勢としてはこの1積み増加傾向が進むほどに強貪が住めるデッキは少なくなってゆく。今強力であるとしても未来にまでその強力さを維持できるかは保障しにくいカードであり、その点を重く見てここでは9点の評価としたい。
炎帝近衛兵 ▶︎ デッキ 《炎帝近衛兵》
C/ゾンマス蒼血重点
2022/10/20 16:11
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炎族限定の《貪欲な壺》を内蔵したモンスター。2008年生まれではあるが、現在でも稀有な実用に値する炎族専用サポート。というか、炎族のみを参照するサポートカードはこのカードから《篝火》まで14年にわたり刷られていなかった。よく「《真炎の爆発》族じゃんww」とか煽られる炎族だが、実はその真炎の爆発も対象は「炎属性の守備200」であり、対象者が炎族に多いだけで別に炎族指定なわけではないのである。不遇ってレベルじゃねえぞ!
名前とは裏腹に帝王とは全く噛み合わず、ヴォルカニックと相性抜群。3枚一斉に射出されて大破壊を引き起こす《ヴォルカニック・バックショット》と堅実に次弾をサーチする《ヴォルカニック・バレット》をデッキに再装填しつつ2ドローする動きは、ヴォルカニックの個々のパーツが独自の強みを持つことも合わさり現代でも注目する価値がある。キャノン+弾丸のギミックは召喚権には干渉しないため、《ヴォルカニック・ロケット》とこれに召喚権を割きやすい点もマッチしている。

ところで、この「墓地のモンスターをデッキに戻してドロー」という効果は中終盤用カードとしてカードパワー・デュエル速度のバランスを取りやすい点が好まれたか、貪欲の壺以来回収対象を絞った後発品が多数作られた。しかしこれらには処理時の性質が違うものが混在しており、きわめてややこしい。遊戯王Wikiの貪欲な壺のページにリストがあるがそれにも記述が怪しい箇所が多いため、使用する/される場合は裁定を入念に確認しておきたい。下にその類型を載せるのだが…

・戻すカードを対象に取り、戻す処理時にも「そのモンスターX体を」と枚数が指定されているもの(対象となるカードを 《墓穴の指名者》や《D.D.クロウ》で動かされると、枚数の条件を満たせず残る処理が全て不発する。本家貪欲な壺のほか、《貪欲な瓶》、《ダイガスタ・エメラル》、《竜星の輝跡》など。Wikiのリストにはないが《プランキッズ・プランク》もここ)
・対象に取るが、処理時に戻す枚数は定義しないもの(「そのモンスターを」としか書かれないため対象の一部が移動しても残りのカードをデッキに戻しドローする。マスターデュエルにて《真竜凰の使徒》で確認。ほか 《甲虫装機 ピコファレーナ》、《真源の帝王》など)
・戻すカードを対象に取らないもの(「選び、デッキに戻す」ので、チェーンされた妨害を処理した後で指定枚数を選ぶ。この時戻すカードが指定枚数に満たないなら全体が不発。 《星遺物に蠢く罠》 、《金満な壺》)
・そもそもコストでデッキに戻すもの(ある意味問題外。《スクラップ・リサイクラー》、《ガスタの静寂 カーム》、《焔聖騎士-モージ》)

さて…《炎帝近衛兵》や《ヴァイロン・マター》はデッキに戻す対象を「選択したモンスター」と定義しており、この古いテキストから一度も再録が行われていない。文面通りに読み取るなら枚数を指定してはいないのだが、貪欲な壺は枚数指定のテキストに直して再録されており、遊戯王WikiにもDDクロウで不発すると書かれている…正直筆者にはよく分からん。誰にも分からないのならKONMAIに聞くべきか…

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