正義 side サンシャイン　作：クロノスギア2

世界は悪に満ちている。

世界のどこかで人々は涙し

世界のどこかで助けを待っている

私は正義そのもの

悪を許さず

正義の鉄槌を下す

正義のヒーローなのだ。

…。

「ふむ、今日も平和な1日だった」

黄金戦士サンシャインはパトロールのため町を高層ビルの屋上から眺めていた。先日、他の町に謎のローブの集団が現れ町を滅ぼしたらしい。幸いゲガ人も少なく大事には至らなかった。どうやら正義の心を持った少女が勇敢にも立ち向かったそうなのだ。他にもエンターゲートの町の悪徳領主を打ち払った正義の者もいるらしい。凄まじい力のぶつかり合いと聞く。おそらく力強い大男なのだろう。

「皆の心が正義に染まれば良いのだがな…」

ふと、デュエルディスクに連絡が入る。名前の欄には見知った名前が表示されている。

「もしもし、管理者殿か？」
『ああ、久しぶりサンシャイン。いま手空いてるか？』

何年たっても変わらぬ雰囲気の男、この世界の管理者殿だ。昔から時折依頼を受けている仲だ。

「話をする分には問題ない。何か用かな？」
『その通り、早速で悪いんだがローブの集団に関して話は聞いてるか？』

管理者殿の口からローブの集団と出た。これは正義の出番ということだな。

『やる気満々て感じか？ならいまからメールする地点まで来てくれるか？』
「了解した」

…。

ポイント34-5
廃村が並び野生の人型モンスターがはびこる地域だ。現在私は管理者殿のバイクと並走して走っている。

「この地域に何があるのですかな？」
「奴らは目的すら分かっていない周到な奴らだ。だがいくつかの拠点を見つけてな！」
「そこを叩くわけか！」
「第一目標は情報の獲得だ！やりすぎんなよサンシャイン！」
「正義の戦士サンシャインに任せろ！とう！」

そのローブの集団のアジト周辺へ私は飛んだ！

「人選ミスったかな？」
『おそらく』

…。

アジト内部、そこには待ち構えていた悪の集団がいた。私はそれを片っ端から片付けるのだ。

「ひぃ⁈なんだこいつ⁈」
「ば、化け物か⁈」

何を勘違いしているのだ…名を知らないなら答えてやろう。

「我が名は黄金戦士サンシャイン！貴様らを葬る正義の使者だ！」
「ひぃ⁈ヒーローだと⁈」
「俺たちじゃかないっこない⁈」

悪は1人たりとも逃さん！正義の鉄拳を振り下ろす直前！

ガキッ⁈

いきなり飛び込んでくるのは他の悪と同じようなローブの女。しかし所々が破れている。

「好き勝手暴れて…遊ばないでくださいます？」
「貴様…私の正義の鉄拳を止めるとは何者だ？」
「そうですね、イーブル…あなたを壊す者の名前です」
「貴様…見た所幹部だな？」

「い、イーブル様…」
「なんであいつがここに…」
「しっ！気付かれるぞ！」

「敵意を見せられたから壊す、目についたから壊す、気に入らないから壊す。それです」
「ふむ、悪の幹部であるなら容赦はしない！」
「ならこっちでケリをつけましょう？正義のヒーローさん？」

イーブルは手元の手錠をメタリックなディスクへと変形させる。

「いいだろう。覚悟せよ！」

『デュエル！』

サンシャインvsイーブル
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