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HOME > コンプリートカード評価一覧 > ストラクチャーデッキR-炎王の急襲- コンプリートカード評価(みめっとさん)

ストラクチャーデッキR-炎王の急襲- コンプリートカード評価

遊戯王アイコン みめっと 」さんのコンプリートカード評価


レアリティ 評価 番号 カード名
聖炎王 ガルドニクス
Ultra
▶︎ デッキ
8 JP001 聖炎王 ガルドニクス 
炎王Rの看板モンスターとなる《炎王神獣 ガルドニクス》のリメイクモンスターとなるメインデッキの最上級モンスター。
自身が効果破壊された時に次のスタンバイフェイズに墓地から特殊召喚されるあちらに対し、こちらは元々の属性が炎属性となるモンスターが戦闘・効果で破壊された場合に手札・墓地から即座に特殊召喚できる。
モンスターが効果破壊される領域を問わず、場合の任意効果なので効果破壊が行われる同一チェーン上のどこかでこのカードが手札か墓地に存在していれば効果を使えるので、《炎王の孤島》で炎属性モンスターを効果破壊してこのカードをサーチすることで、その処理後に手札のこのカードの効果を誘発できる。
そうやって特殊召喚されることで誘発する効果によって特定の3種族の炎属性モンスターのうちから1体を効果破壊し、それを墓地に送ったり、被効果破壊を発動条件とする効果を誘発させることができるわけですが、何と言ってもデッキのモンスターも爆破できるのが最大の強み。
またターン終了時までではありますが、爆破したモンスターの攻撃力の半分自身の攻撃力が上がり、特に《炎王神獣 ガルドニクス》を破壊した場合の攻撃力は4000を超える。
特殊召喚後に場を離れても除外されたりデッキに戻ることもなく、自己SS能力に当然の名称ターン1があるものの何度でも場に戻ってくる実にしぶとく使える利便性の高いカードですが、弱点として自己SS効果を使うための「炎属性モンスターの被破壊」はモンスターなり魔法罠カードなり、他のカードによって行わなければならないことでしょうか。
そういったカードが無い中で直に引いてくると他の多くの炎王モンスターと同様に漏れなく腐るため、採用枚数には注意したい。
また攻撃力アップがそのターンしか保たないことも含め、一度召喚誘発効果を使ったらその後は場で発揮できる効果が何もなく、自分のターンに特殊召喚したこのカードを残したまま相手にターンを渡しても、他の炎王モンスターの効果を誘発させるための被破壊要員にはなるものの、単独では何の圧力にもならない。
そのターンのうちに特殊召喚のための素材に使って墓地にスタンバイさせるか、《炎王の聖域》で相手ターンに他のレベル8炎王モンスターと共に《炎王神 ガルドニクス・エタニティ》のX素材にするといった手段で対処したい。
炎王神獣 キリン
Normal
▶︎ デッキ
9 JP002 炎王神獣 キリン 準制限
炎王獣 キリン》の上位種となる《炎王神獣ガルドニクス》に続く2体目の「炎王神獣」最上級モンスターで、あちらと類似する効果を持ちながらその性能は遥かに向上している。
お互いのメインフェイズに手札からフリチェで発動できる炎属性モンスターのセルフ破壊に連なる自己SS能力によって、相手ターンに炎王の面々が持つ被破壊効果を出すことができ、セルフ破壊は手札からも行うことができるため、有効なペアを作る必要こそありますが場のカードが無の状態からでも発動することができる分奇襲性も高くなる。
また自身が破壊された場合の効果は手札・墓地から同名カード以外の炎王を特殊召喚する効果と、それに連なる万能単体除去効果となっており、自己SS能力を使って場に出している場合はセルフ破壊した炎王をそのまま蘇生対象に選びやすく、その後に適用できる単体除去で蘇生モンスターをセルフ破壊することでそれらの持つ被破壊誘発効果に繫げられる。
この単体除去効果は相手の場のカードも選ぶことができ、しかもバックにも触れて対象も取らないとても質が高いものなので、これまで相手の場のカードの除去を《炎王神獣 ガルドニクス》の遅効性の全体除去に依存してきた炎王にとってはかなり価値のある効果であると感じます。
ガルドニクスやキリン以外にも、炎王獣から炎王神獣に進化するモンスターが現れるのか、今後が楽しみですね。
炎王獣 ハヌマーン
Super
▶︎ デッキ
7 JP003 炎王獣 ハヌマーン 
無効範囲が魔法罠カードとなった《炎王獣 ガネーシャ》というべきカードで、既に表側表示で存在する魔法罠カードや墓地で発動する「効果の発動」も捉えられる。
ガネーシャと並べることでほぼ全ての発動する効果にカウンターできるようになるため当然【炎王】における価値は高いです。
場の「炎王」モンスターが被効果破壊されることによる自己SS能力はガネーシャ以外の他の炎王獣モンスターと共通していますが、このカードのみ名称ターン1が設定されています。
捉える範囲の違いは当然として、自身が被破壊された場合に自力で出せる効果があり、攻撃力もこのカードより高いガネーシャの方が概ね使いやすいという印象ですが、このカードもあちらと同様に【炎王】以外の炎属性を中心としたデッキで使う価値が一定レベルあると思います。
炎王獣 ガルドニクス
Normal
▶︎ デッキ
3 JP004 炎王獣 ガルドニクス 
炎王ストラクの看板を飾った《炎王神獣 ガルドニクス》の「炎王獣」としての姿となる、レギュラーパックに収録された後発のモンスター。
ほとんどの炎王獣が持つ共通の自己SS能力と、被破壊時に誘発する固有効果というセットになっており、このカードは固有部分の効果自体はリクルートという強力なものなのですが、発動条件が相手による破壊という他の炎王モンスターとは異なる非常に残念なものになってしまっているため、その魅力が半減以下になってしまっている。
リクルートする「炎王獣」モンスターの方も《炎王獣ガネーシャ》や《炎王獣ハヌマーン》が妨害系の効果を持っているものの、いずれも自身の効果で破壊できるカードまたは効果破壊能力を持つ別なカードが必要なものばかりなので、他のテーマのリクルートとはまた少し勝手が違う中でこの発動条件はなかなか渋いです。
同じく基本後手からしか使えない炎王獣のリクルートなら、自壊によるセルフ破壊がおまけでついてくる《炎王の急襲》の存在もあります。
戦闘にも向かないステータスで《真炎の爆発》にも非対応で、レベルも他のほとんどの炎王獣が属する4ではなく3となっており、とにかく良いところがありません。
炎王獣 バロン
Normal
▶︎ デッキ
7 JP005 炎王獣 バロン 
炎王の初陣を飾ったモンスターの1体となる獣戦士族の下級モンスター。
アタッカー適性のある1800打点に加え、自分の場の炎王モンスターが効果破壊された時に手札から自己SSできる能力と、自身が効果破壊された時にはデッキから炎王カード1枚をサーチする能力を持っている。
炎王魔法罠カードもサーチ対象となる有用性の高い効果ですが、発動が次のスタンバイフェイズになるため、このカードを自分のターンに効果破壊してかつサーチ対象が魔法罠カードである場合は待ち時間がかなり長くなってしまう。
モンスターをサーチする場合は、フリチェで手札のモンスターをセルフ破壊する効果などと併用すれば相手ターンでも効果を使えますが、そのためのカードを要求されることには変わりない。
両方の効果が自力では使えない仕様であるにも関わらず、被破壊誘発の固有効果となる部分が遅効性でかつそれほど大きなアドバンテージにならないという点は、現代基準のカードパワーとしてはかなり低めと言わざるを得ないところでしょう。
炎王獣 ヤクシャ
Normal
▶︎ デッキ
5 JP006 炎王獣 ヤクシャ 
応募者全員サービスパックで登場し、固有効果となる部分が自身の被破壊によるさらなるセルフ破壊という能力になっている獣戦士族の炎王獣。
自身が効果破壊されることでさらなる効果破壊を自分の場か手札のモンスターに対して出し、それらの持つ被効果破壊誘発の効果を連鎖的に出すことができる。
このカードは戦闘で破壊された場合でも効果が誘発するため、相手モンスターに突撃することでダメステに手札や場のモンスターをセルフ破壊し、その被効果破壊誘発の効果を比較的安全に出すことができる。
しかし自身のセルフ破壊効果を出すためにまずこのカードをセルフ破壊しなければならないというのはぶっちゃけまあまあ回りくどいし、デッキに触れないし場で発揮する他の能力もないこのカードを挟む意味が果たしてあるのだろうか?とも思いますが、最上級ガルドニクスやネフティスと場や手札のカードをセルフ破壊できそうにない初手が同時にきてしまう大事故を自力で解決できる可能性があるという点では多少の価値は感じる。
まあその場合でも相手の場にこのカード以上の攻撃力を持つモンスターが必要になるのですが…。
自身の効果で破壊できるモンスターは炎王モンスターや炎属性モンスターに限られていないため、一応汎用的なセルフ破壊要員としても使うことができる。
炎王獣 キリン
Normal
▶︎ デッキ
7 JP007 炎王獣 キリン 
同時に登場した《炎王獣 バロン》とほぼ同じ性質を持つ炎王の下級モンスターでこちらはアタッカー適性は低い。
レベルや種族などが違うほか、このカードは固有効果となる部分が炎王のみならず炎属性全般にとっての《おろかな埋葬》となっている。
デッキから破壊するのではなくデッキから墓地に送るだけなので炎王モンスターどの相性はそれほど良いわけではなく、混ぜものをしないこれまでの【炎王】においては《真炎の爆発》や《炎王炎環》の蘇生対象を墓地に準備する程度の意味しかありませんでしたが、12期に自己蘇生も可能な《聖炎王 ガルドニクス》や、墓地に意中の種族となる炎属性モンスターを準備しておく必要がある《炎王の結襲》が登場したため、その価値も大きくなりました。
しかし単独では何もできないという弱点はバロンと全く同じであり、こちらは固有効果がすぐに誘発することを加味しても、戦闘能力が低過ぎる上に他の有用な炎王獣の面々と連携しにくいレベルなので、点数はバロンと同じとしておきます。
焔征竜-ブラスター
N-Parallel
▶︎ デッキ
10 JP008 焔征竜-ブラスター 
自らのエレメントに縁のある世界各地の未踏の地でその眠りから目覚め、4体揃ってこの世を終わらせかけた通称「四征竜」の炎属性担当で、それらの中で最も高い攻撃力を持っている。
風属性担当のテンペストが禁止から解き放たれて3年以上の月日が流れた2022年現在、自身の固有効果がエルドリッチのものに類似した万能単体除去ということで、展開に関わる効果を持つ地属性担当のレドックス、デッキの回転に関わる効果を持つ水属性担当のタイダルと比較して、今1番禁止カードからの緩和に近い征竜とも言われています。
皆様思うところはそれぞれあるかと思いますが、2022年4月施行のリミットレギュレーションにおける禁止カードの面々の中では、ノーエラッタの釈放を前提とするのならば、全体で見ても解除される可能性がある方のモンスターであることは、確かにそうかもしれないと感じています。
何よりもあの征竜の2体目が解き放たれるともなれば間違いなく話題になるものと思われるので、特に炎属性DP発売前後のリミットレギュレーションには注視していきたいところですね。
炎征竜-バーナー
Normal
▶︎ デッキ
7 JP009 炎征竜-バーナー 
自身とドラゴン族または炎属性モンスター1体の計2枚を手札コストに《焔征竜-ブラスター》をリクルートする効果を持つ通称「子征竜」の1体。
ブラスターが禁止カードから解放されたことで存在意義が復活しましたが、デッキからしか特殊召喚できないため、ブラスターを直に引くと何もすることがなくなる。
4体の子征竜の中で最もステータスの総合力が低く、フィジカルの弱いモンスターですが、こんなところにも「炎属性は守備力200」の影響が及んでおり、効果がどうこう関係なくもはや《真炎の爆発》に対応しているという一点のみで再録することに矛盾は生じないと言わんばかりに炎王Rに再録されている。
何気にこれまで一度も再録されていないプロモカードだったため、《讃美火》ともども良い機会ではありました。
熱血獣王ベアーマン
Normal
▶︎ デッキ
4 JP010 熱血獣王ベアーマン 
アニメゼアルに登場した熱血モンスターズの1体となる最上級モンスター。
レベル8モンスターながらリリースなしで召喚することができますが、その場合は他の類似する能力を持つ多くのモンスターと同様に自身の元々の攻撃力が半減してしまいます。
同じレベル8で妥協召喚できる獣戦士族なら《神獣王バルバロス》の方が元々の攻撃力も妥協召喚後の攻撃力も高く、守備力はこちらが大きく勝っており妥協召喚してもそれが半減したりはしませんが、妥協召喚は通常召喚ではなくあくまで召喚限定なので自身の高い守備力が活かされることは稀です。
このカードを使うなら、属性の違いと自身の持つ能力で《熱血獣士ウルフバーク》などの他のレベル4の獣戦士族を自身と同じレベルを8に合わせランク8Xに繋げられることを活かす必要があるのですが、自身の持つモンスター効果として扱われない制約により炎戦士XモンスターのX素材にしか使えないため、自身のレベルを何らかの効果で変化させなければ、評価時点でこのカードをX素材に使用してX召喚可能なモンスターは《熱血指導王ジャイアントレーナー》のみとなります。
ウルフバークと合わせてジャイアントレーナーのために設計されたカードではあるのですが、ジャイアントレーナーは自身をX召喚するために必要なX素材に獣戦士族や炎属性を要求しているわけではなく、《王の棺》の【ホルス】の面々なども出てきている以上、ジャイアントレーナーを使うにしても性能が微妙で種族も一致していないこのカードを使う必要性があまり感じられないというカードになってしまっています。
一応ウルフバークと一緒に炎王Rに再録されていますが、《炎王の急襲》で効果を無効にして出しても自身の制約により戦士族ではない《炎王神 ガルドニクス・エタニティ》のX素材にはできません。
「ジャイアントレーナーにとって非常に有用な能力を持つレベル8モンスター」ではなく「ジャイアントレーナーを出すことしかできないレベル8モンスター」じゃあしょうがないんですよね。
なお炎王Rに再録された際には、テキストの誤植により「獣戦士族モンスターのX召喚にしか使用できない」と書かれてしまっており、テキスト通りに受け取るなら熱血指導することすらできないカードになってしまっている。
熱血獣士ウルフバーク
Normal
▶︎ デッキ
8 JP011 熱血獣士ウルフバーク 
種族・属性・レベルの3つを指定したきわめて限られたモンスター1体を墓地から特殊召喚する起動効果を持つモンスター。
対象がかなり限られる割には蘇生は守備表示限定で蘇生したモンスターの効果が無効になるデメリットがあり、効果には名称ターン1もしっかりついていますが、特殊召喚先に縛りはなく蘇生対象にはチューナーも存在するためレベル8S・ランク4X・リンク2モンスターの素材を揃えるのには有効な能力であり、特に素材縛りや何らかの制約に獣戦士族や炎属性が絡むものなら重要性も高くなります。
自身と蘇生対象となるモンスターの種族・属性・レベルが全て一致しているというのも運用の上で大変都合が良い。
また《ジャンク・シンクロン》や《クレーンクレーン》などの他の多くの釣り上げ能力を持つモンスターとの違いとして、召喚誘発効果ではなく起動効果によるものなので、このカードを他の効果によって特殊召喚することでも効果が使えるという利点もあります。
蘇生対象には炎星や炎王獣などのテーマに属するモンスターも多く存在しており、獣戦士族の炎王獣が蘇生対象になる&効果が無効になっても被破壊誘発の墓地効果は出せるということから炎王Rの再録枠にも選出されています。
真竜皇アグニマズドV
Normal
▶︎ デッキ
8 JP012 真竜皇アグニマズドV 
手札で発動する効果で自分の場か手札の炎属性モンスターを含むモンスター2体を爆破して自己SSできる「真竜」モンスターの1体。
手札のカードのみ2枚をセルフ破壊することもできるため召喚権の温存も可能で、さらに爆破したモンスターが両方炎属性モンスターなら相手の場か墓地のモンスター1体に対して対象を取らない除外を飛ばすことができる。
こういった性質から予てより【炎王】と相性の良いカードとされてきましたが、やはりというべきか炎王Rの再録カードとして選出されました。
炎王ストラクが発売した頃には存在しなかったカードであり、セルフ破壊手段がいかに進歩しているかを窺い知ることができるカードですね。
爆破できるモンスターが揃わないと仕方がないので当然多少の事故要素はありますが、《炎王神獣 ガルドニクス》や《炎王神 ガルドニクス・エタニティ》の効果が通じないモンスターも葬ることができる対象を取らない除外にはやはり魅力を感じます。
灰流うらら》も炎属性モンスターなので、どうしても除外を飛ばしたければ最悪うららを爆破してしまうのも仕方のないことでしょう。
高い戦闘能力も魅力ですが、炎王サイドからすればレベル8なら最高でしたね。
最上級真竜のほとんどはテーマのEXモンスターである《真竜皇V.F.D.》をX召喚するためにレベル9に設定されていたモンスター群なのでそんなことを言っても仕方がないですが…。
ヘルフレイムエンペラー
Normal
▶︎ デッキ
1 JP013 ヘルフレイムエンペラー 
キャラクターストラクではない種族・属性などをテーマに据えた新たなストラクチャーデッキの黎明期の看板モンスターの1体で、10秒くらいで考えたようなカード名が特徴のモンスター。
推定内訳はヘルフレイムで3秒、その後をキングとかビーストとかマンティコアとかにするかで思案された結果エンペラーに落ちついて7秒といったところ。
この時期のストラク看板モンスターは、通常召喚できず、特定のモンスターを生け贄にするなどの特別な条件を満たした場合のみ場に出すことができるいわゆる特殊召喚モンスターが多く、それはそれでもちろん大変なのですが、このカードの場合は通常召喚は可能だが特殊召喚ができないという、現在ではよほどの性能でない限り、生け贄が2体必要になる最上級モンスターに書かれているだけでやる気を失くすものとなってしまっている。
おまけにNS時の効果も生け贄召喚した時にしか効果が出ず、それ以外のモンスター効果がないため、陵墓などで楽をするとただの効果なし効果モンスターとなってしまう。
効果の方は墓地の炎属性モンスターを除外することで最大5枚の魔法罠を叩き割るという、しかるべき状況で決まれば絶大なアドバンテージを得られる効果となっているが、発動条件・発揮する効果ともに炎族や炎属性の特性が活かされたものではなく、必ず除外した枚数分のカードを破壊しなければならないため、何らかの効果で場の魔法罠の数がそれ未満になると不発になってしまうという最低限の融通も利かない超絶残念仕様。
打点も2700程度で、これならせめて除去効果はモンスターの方にも触れさせてくれてよくないですかね?
もし《炎帝近衛兵》が仕えている炎帝とやらがこのモンスターのことを指すのなら、アンチシナジーも甚だしい。
よくわからないモンスターが赤一色に燃え盛っているだけのイラストに惹かれたという人もおそらく少数でしょうし、性能的にも全く使い甲斐がなく、当時学生だった大人達が今になって懐かしがることもない、誰の記憶にも残らないとにかく残念なモンスターだと思います。
現在では、レギュラーパックのノンテーマ枠のノーマルカードとして収録されたとしても、そのパックにおける逆MVPになれるレベルですね…。
2023年には炎王Rにも再録されましたが、墓地アドを失う上にレベル8ですらないこのカードと【炎王】の相性は全く良くなく、近衛兵のバーターとして収録された疑惑さえある。
怒炎壊獣ドゴラン
N-Parallel
▶︎ デッキ
9 JP014 怒炎壊獣ドゴラン 
自身の攻撃力や壊獣モンスターとしての固有効果は一旦置いといて、実はまだそんなに多くない「○○族の壊獣」としての扱いが特に重要なモンスターの一体。
壊獣はSS封じ系とリリース耐性を除く全ての超耐性モンスター1体への回答になるので、サーチしやすい種族であることはそれだけでも長所になります。
本来はメインからは入れづらくても種族が一致してるなら他の仕事もあるし悪くないよね、という具合です。
この共通の召喚条件を持つ「○○族の壊獣」として強いカードが今後もっと増えてくると嬉しいですね。
The blazing MARS
Normal
▶︎ デッキ
7 JP015 The blazing MARS 
プラネットシリーズの中で数少ない自己SS効果を持つモンスターであり、OCG化したら悪用も可能な最強のプラネットモンスターとなると目されてきましたが、OCGでは効果発動後の特殊召喚に制限がかかってしまうようになり、この効果によって同名モンスターを複数並べることはできず、特殊召喚のための素材としての適性はほぼ0にされてしまいました。
それでも炎属性限定とは言わず、墓地のどんなモンスターでも除外コストに利用できて、手札だけでなく墓地からも自己SSでき、それでいて攻撃力もそこそこあるのでプラネットシリーズの中では間違いなく上位に位置するモンスターと言えるでしょう。
後半の自軍モンスターの一斉射出により相手に効果ダメージを与える効果も無効にされた時の損失こそ大きいですが、効果発動後の攻撃に関する制限などはなく、場のモンスターを積極的に墓地に送る手段とみなすこともできます。
デメリットのせいでアドバンス召喚のリリースに用いるなどしなければ基本的には棒立ちするしかない割には相手ターンで適用できる効果がなく、切り札としても展開要員としても半端者ではありますが、炎族及びプラネットシリーズの中ではその身軽さと除外アドバンテージを稼げるという点で有用性が高く、他の効果と上手いこと組み合わせれば十分実戦に堪えうるモンスターだと言えるかと思います。
嚇灼の魔神
Normal
▶︎ デッキ
3 JP016 嚇灼の魔神 
怨念の魂 業火》と同じ条件で手札から自己SSでき、その際に効果破壊する自分の炎属性モンスターが2体になったもの。
こちらは一部の炎王獣と種族が一致しており、業火よりも元々の攻撃力が高い分戦闘能力に優れ、セルフ破壊できるカード枚数が増えたことで一度に発動できる被破壊誘発効果も増えますが、手札のカードは爆破できないのでこのカード以外に2体以上の炎属性モンスターを展開できていないと自爆するしかなくなる欲張りな事故要因にもなる。
業火よりも優れているところを挙げるとすれば、やはり《炎王神獣 ガルドニクス》や《聖炎王 ガルドニクス》と同じレベル8ということで《炎王神 ガルドニクス・エタニティ》のX素材に利用できることになり、そんなこともあって炎王Rの再録カードにも選ばれています。
しかし業火よりも圧倒的に攻撃力が高いわけではなく、業火と違って他の効果も持っていないですし、結論としては業火がレベル8なら良かったのにって感じのカードですね。
ネフティスの鳳凰神
Normal
▶︎ デッキ
5 JP017 ネフティスの鳳凰神 
第4期のレギュラーパックのパッケージを飾ったカードとなるメインデッキの最上級モンスターで、当時の環境を彩ったカードの1枚でもある。
領域を問わずに効果破壊され墓地に送られた次の自分のスタンバイフェイズに効果が誘発して自己蘇生し、その際にお互いのバックを全て吹き飛ばすという能力を持っている。
エラッタ前に猛威を奮っていた《死のデッキ破壊ウイルス》を裏目にできる数少ないカードの1枚でもあり、《ヴァンパイア・ロード》とタッグを組んだ【ネフロード】でその力をいかんなく発揮しました。
ネフティスの導き手》というデッキからこのカードをリクルートできる能力を持つモンスターが存在していたことも当時のカードプールでは非常に大きく、かなり優遇されていたなという印象です。
自分スタンバイフェイズという展開前のタイミングでバックを全剥がしできるのは悪くないのですが、そのタイミングは相手が前のターンにセットした速攻魔法や罠カードの発動が解禁されてしまっているタイミングでもあるため、墓地で発動するモンスター効果に対して強い速攻魔法や罠カードがほとんど存在しなかった当時ならともかく、現在では《墓穴の指名者》などの墓地に触るカードであっさり沈められるため、効果の有用性は当時と比べるとかなり下がってしまっている。
攻撃力も当時の上級モンスター程度しかなく、場で発揮する他の能力もないのも残念なところ。
同じレベル・種族・属性と類似効果を持つ《炎王神獣 ガルドニクス》と、前後の全体破壊体制を敷くための選択肢としては悪くないでしょう。
炎帝近衛兵
Normal
▶︎ デッキ
8 JP018 炎帝近衛兵 
2022年時点で数ある種族の中でもとりわけ未発達な炎族において、種族の数少ない強みとなる効果を持つ海外生まれのモンスター。
炎帝テスタロス》よりは《ヘルフレイムエンペラー》の近衛兵っぽい感じですかね?
その効果により、使用済みの《ヴォルカニック・バレット》や《ヴォルカニック・バックショット》をデッキに再補充しつつ2ドローを入れることができる。
役割は《貪欲な壺》とほぼ同じだがこちらは召喚権が必要になる代わりにデッキに戻すモンスターは1枚少なく済む。
貪欲を止められたらこっち、こっちを止められたら貪欲という感じに使えるのがイイですね。
NSでしか効果が出ないのは仕方ないとして、場で発揮する効果が他にないのは残念ですが、ステータスも殴り手としては最低限のものは持っています。
炎の精霊 イフリート
Normal
▶︎ デッキ
6 JP019 炎の精霊 イフリート 
炎属性を担当する『精霊』特殊召喚モンスターで、炎族のモンスター。
その効果により自分から攻撃する時は攻撃力2000となり、そうでない時も攻撃力は1700とけして低くはない。
当時からしても全然強すぎるわけではありませんでしたが、この時期のこの軽さで出せるカードにしては割と出来過ぎなのでは?という印象で、墓地のモンスター1体を除外して特殊召喚するという召喚条件は結構重く見られていたという感じなんでしょうかね?
まだまだ未発達な種族である炎族にとっては上から数えた方が早い性能だと思いますが、その分炎族を参照する効果や特殊召喚のための素材に炎族を指定するEXモンスターもまだまだ不足している。
2023年の炎DP以降、炎族には今までになかった新展開が予想されるため、そちらにかかる期待が大きいですね。
火舞太刀
Normal
▶︎ デッキ
7 JP020 火舞太刀 
被破壊誘発で効果が強制的に発動し、相手の場の表側表示モンスター1体を効果破壊してさらに定数の効果ダメージを与える効果を持つカード。
どの場所でどのような方法で破壊されても効果が出せる、自分のモンスターは破壊対象にならない、効果の発動に名称ターン1がない点などが優れている。
炎王の面々と種族が一致しているため関連サポート効果をいくつか受けることもできますが、自身の効果の性質上セルフ破壊には繋がらないので注意。
もっともセルフ破壊がしたいなら手札のカードも爆破できて「炎王」ネームも持っている《炎王獣 ヤクシャ》の方を使うだけの話で、そもそもの使用用途が異なるものと考えたほうが良さそうです。
讃美火
N-Parallel
▶︎ デッキ
4 JP021 讃美火 
ジャンフェスのプロモパックで登場した、キリスト教の神を讃える歌「讃美歌」を元ネタとする炎族モンスター。
召喚誘発効果で相手のデッキのカードを、特殊召喚誘発効果で自分のデッキのカードをデッキトップから墓地に送る効果を発揮しますが、その枚数はいずれも相手の場のカードの数に依存するため、より多くのカードを墓地送りにしようとすると結局自分でもうひと手間加えてやる必要が出てくるため扱いづらい。
炎王Rにも再録されていますが、効果破壊を伴わない墓地肥やし効果は炎王の面々とそれほど相性が良いわけではありません。
しかし当たり前のように《真炎の爆発》に対応する守備力なので、そちらで展開した際に特殊召喚のための素材になる前に自分の墓地を肥やす程度のことはできるため、単にプロモカードを再録する場としてちょうど良かったという感じですかね。
獣王アルファ
Normal
▶︎ デッキ
10 JP022 獣王アルファ 
一瞬ラッシュデュエルのモンスターかと思うほどに極めてシンプルな名前や容姿が特徴のモンスター。
相手にカードを使わせることにかけてはフリチェで効果を使えるパンクラには負けるが、ほぼ同じ条件で、状況次第ではこちらがコントロールしているモンスターの方が数が多くても自己SSできるモンスターでこの打点は凄いと思います。
除去は相手モンスターは対象を取らないバウンスで、自分も対象にできるので単独で消費0でマスカレーナアストラムを葬る、チェーンブロックを作らずに打点の上ってないドラグーンと相打ちを取れるという、対EXモンスター兵器としては非常に質の高い効果です。
しかも自身の方法による特殊召喚には回数制限がなく、バウンス後にもう一度自己SSしてモンスターを殴るといった芸当も可能であり、パンクラに続く新たな後手捲りモンスターとしてしかるべきデッキでは引く手数多な雰囲気が漂う強力カードです。
効果を使うと同名カードは直接攻撃ができなくなりますが、ライフ取りを焦らないのであればそこまで気にするデメリットでもなさそうな印象です。
ドロール&ロックバード
Normal
▶︎ デッキ
9 JP023 ドロール&ロックバード 
実は随分と前からそこに存在していた手札誘発の裏番長とされるモンスター。
このモンスターをメインから積まなければならない環境が来ようものなら、それはまさに終末とまで言われるほど。
その効果はドローフェイズ以外での相手のドローかサーチに反応して投げ捨てることで、その後そのターンの間はお互いにそれ以上のドローやサーチができなくなるというもの。
最初のドローやサーチは通してしまうが、その後はサーチを軸とした延々ソリティアをされたり、指名者や罠カードなどの目当てのパーツをそれ以上探しに行くことを相手の先攻1ターン目から防ぎに行ける&1枚で消えない効果によってまるごと受け流せる貴重な手札誘発となり、また既に通されている《増殖するG》の残存効果を後出しで消すことができるという点も優れています。
灰流うらら》のように最初の1回を止められないし守備範囲でも負けていますが、こちらは「使わされた」「発動タイミングを見誤った」「焼け石に水だった」ということがないのが大きなメリットで、墓穴なりを握っていなければ貫通できません。
この効果は最初のドローまたはサーチ効果の処理が終わった直後のクイックエフェクトが発動可能なタイミングと同じタイミングで発動機会が訪れる非公開領域からの「場合の任意効果」の誘発効果であるため、このタイミングでまずチェーン1で撹乱やリンカネを発動し、それ以降のチェーンでこのカードを投げ捨てることで、逆順処理により相手は撹乱やリンカネの効果によるドローができず驚異の全ハンデスが成立してしまいます。
手札誘発としてはかなり癖があり、1度ドローやサーチしたあとは蘇生やリクルートで展開を伸ばす相手には有効でないなど使用すべき相手を選ぶ手札誘発ではありますが、その強いターンスキップ性能からその地位が揺らぐこともまたないでしょう。
炎王の聖域
Normal
▶︎ デッキ
8 JP024 炎王の聖域 
炎王のホームグラウンドとなる《炎王の孤島》をうららに邪魔されることなくデッキから直置きできる発動時効果を持つ永続魔法。
永続魔法なのでチェーン発動された除去系の効果に不発にされる可能性はあるものの、この一点においては制限カードの《テラ・フォーミング》よりも優れている。
また自分のフィールドゾーンのカードの効果破壊を手札か場の炎属性モンスターに押し付ける効果もあり、孤島の持つコンボに繋がるメリット以上にデメリットの大きいセルフ全体除去効果をケアしつつ、モンスターに押し付けた効果破壊により、それらの持つ被破壊誘発効果を出すことに使える。
ただし孤島の3の効果は効果破壊以外の墓地送りや除外でも漏れなく発動してしまうため、それには対処できない点には留意しておきたい。
3つ目の効果は相手の特殊召喚に反応してX召喚を行うという効果ですが、この時X素材にできるモンスターは自分の場の炎王のみ、つまり特にレベル操作などをしなければX召喚できるモンスターはランク3・4・8に限定されており、さらに炎属性のXモンスター限定なのでX召喚できるモンスターはかなり限られてくる。
基本的にはX召喚誘発の全体除去効果を持つランク8Xの《炎王神 ガルドニクス・エタニティ》をX召喚するための効果となり、場で発揮できる効果が特にない《聖炎王 ガルドニクス》などはX素材として適していると言えるでしょう。
孤島がめちゃくちゃにぶっ壊れた効果を持つフィールド魔法というわけではなく、その割にはこのカードも発動時効果がメインで残りの効果はあると便利程度な類似カードと同じような仕様になっているため、点数はこの辺りにしておきましょう。
炎王神天焼
Super
▶︎ デッキ
8 JP025 炎王神天焼 
自分の場の「炎王」モンスターの被効果破壊と、相手の場のカードへの万能除去を同時に出すことができる魔法カード。
炎王モンスターたちが持つ被破壊誘発効果の発動に繋げられるのはもちろん、お互いのターンにフリチェで、自分のターンでなら手札から発動できる速攻魔法なので、発動タイミング次第では得られるアドバンテージがさらに大きくなります。
墓地に存在する時に使える、場の「炎王」カードの効果破壊からの身代わりに除外できる効果は一見被破壊誘発効果を持つ「炎王」モンスターの面々と噛み合っていないようにも見えますが、《炎王の聖域》や《炎王の孤島》などのモンスターカード以外の身代わりにもなれますし、せっかく並べている《炎王獣 ガネーシャ》や《炎王獣 ハヌマーン》を《炎王神獣 ガルドニクス》や《炎王神 ガルドニクス・エタニティ》がもろともに吹き飛ばしてしまうことを防げるため一定の価値はあると言えます。
炎王の急襲
Normal
▶︎ デッキ
8 JP026 炎王の急襲 
指定の3種族となる炎属性モンスターをリクルートできる魔法カード。
リクルートされたモンスターは効果が無効になりエンドフェイズには自壊するという性質から、通常ならその前にEXデッキからの特殊召喚のための素材にしてしまうことがセオリーになりますが、この効果でリクルートできる炎王モンスターには自身や他のモンスターが効果破壊されることで効果が誘発するものも多く、そちらに繋げることにも利用できる。
また発動には名称ターン1こそありますが、コストや攻撃制限、特殊召喚制限などはなく、リクルートできるモンスターの攻撃力やレベルにも指定がないため、指定のモンスター1体をデッキから特殊召喚する魔法カードとしてはかなり性能が高い。
炎王獣 バロン》の被破壊誘発効果でサーチ可能なテーマネーム持ちであることも素晴らしい。
しかし発動条件として《サイバー・ドラゴン》を自己SSするための条件と同じ相手の場の状況に依存するものが設定されているため、相手の《墓穴の指名者》などの速攻魔法やほとんどの罠カードによる妨害を気にしなくていい先攻時に使いにくい点で評価を落としてしまい、結果10点とするのは難しくなってしまっている。
ただこの効果でリクルートしたレベル8モンスターを自身のX素材に利用できる《炎王神 ガルドニクス・エタニティ》は持っている効果も後攻向けではあるため噛み合いが悪いわけではなく、相手にあまりにキツ過ぎる盤面を敷かれているのでなければ捲りの足掛かりとして十分使っていけますし、そうだとしても《冥王結界波》との併用で何とかするという手もあります。
炎王炎環
Normal
▶︎ デッキ
7 JP027 炎王炎環 
自分の場と墓地の炎属性モンスター1体をフリチェで入れ替えることができる《地霊術-「鉄」》の炎属性版のようなカード。
寿命が近づくと自ら身体を焼き、そして転生するというフェニックスの「円環」を捩ったカード名とそれをイメージした効果となります。
発動コストとして場のモンスターをリリースし下級モンスターしか蘇生できない通常罠であるあちらに対し、こちらは速攻魔法でかつ効果で場のモンスターを破壊する仕様で、蘇生できるモンスターのレベルにも制限がなく、X・Lモンスターも選べるためほとんどの場合でこちらの方が優れている。
ほぼ第2の《火霊術-「紅」》という感じで、さすがにこれは《地霊術-「鉄」》が不憫過ぎると感じてしまう。
場と墓地にモンスターが必要でどちらにも妨害を当てられる可能性があるため、現在では特別強いわけではないどこにでもありそうな感じのカードとなりましたが、効果破壊されることで自身の効果が誘発する炎属性モンスターを有効に爆破するための手段として一定レベルの価値はあります。
まともに使うとディスアドバンテージになりますが、効果破壊するモンスターと蘇生するモンスター、完全フリチェの強みを活かした発動タイミング次第で強さがいくらでも変化するのが好きな感じのカードですね。
炎王ネームがあるので《炎王獣 バロン》によるサーチが利くという点も蘇生札として確実に強みになると言えるでしょう。
真炎の爆発
N-Parallel
▶︎ デッキ
10 JP028 真炎の爆発 
墓地からの特殊召喚が可能な炎属性モンスターなら守備力200であることは絶対的なステータスとなる、それを確立した通常魔法。
これまでもパウンとかヘルドッグといった関連する効果は存在していましたが、これはそんなものの比じゃないです。
墓地の準備こそ必要ですが、最大5体蘇生、モンスター効果の無効や攻撃宣言できないデメリット、特殊召喚に関する制限や名称ターン1すらも一切ないというデタラメな蘇生札で、デッキや状況によっては禁止カードであるソルチャをも凌ぐ性能となります。
エンドフェイズに除外とか言われましても、発動後に罠カードで結界像とかパキケ出されたり、虚無とか開かれない限り1体残らず特殊召喚のための素材に使いますんで関係ないですがなっていう…。
これが炎族じゃなくて炎属性というのがなんともまたという感じで、対応するのが炎族なら間違いなく種族の鉄板サポートとなるカードだったのですが、実際には炎属性というより広い方向に強い効果が与えられてしまう辺り、炎族の不遇さを逆に感じてしまう1枚でもありますね。
このカードの登場以降、炎属性モンスターは意図して守備力200に設定されたり、それを避けていると思われるような動きも見られます。
炎舞-「天璣」
Normal
▶︎ デッキ
10 JP029 炎舞-「天璣」 
強力な種族サポート魔法というのは、基本的にその種族が発展して隆盛し切る前に先出ししておくことが絶対なのです。
増援》も《化石調査》も《竜の渓谷》も《スネーク・レイン》も《リミッター解除》も《緊急テレポート》もこのカードもみんなみんなそう。
今の遊戯王OCGだと、どんなにわざとぶっ壊したカードを出したとしても、名称ターン1だけは免れないわけですから。
そんな風な環境依存文字搭載型の獣戦士族のサーチ魔法ですが、炎星が獣戦士だから獣戦士をサーチするのであって、故に獣戦士サポート的なイラストではありません。
獣戦士系デッキではもちろん、《コアキメイル・ウルナイト》などのデッキの中核となるモンスターが下級獣戦士のデッキでも役立つことは、もはや説明するまでもないでしょう。
ブラック・ホール
N-Parallel
▶︎ デッキ
9 JP030 ブラック・ホール 
第1期に登場した、当時の小学生でも一目でパワーカードだとわかる除去系の通常魔法です。
スーパーレアの魔法カードと言えば?と聞かれると、私は真っ先にこのカードを思い浮かべますねえ。
それは全てを飲み込む漆黒の渦、宇宙の虚無に己の意志を問うてみよ。
相手モンスターだけを全破壊する《サンダー・ボルト》というあまりに強大な競合相手が存在する以上、自分のモンスターも効果で破壊できることに注目していくことになるでしょう。
サンボルとのより明確な差別化のため、さらに《ハーピィの羽根帚》や《聖なるバリア -ミラーフォース-》なんかの例もあるので、これだけのパワーを持ちながらも、自身をカード名に指定した専用のサポートカードが今後出ないとは言い切れないのが恐ろしいところですね。
ちなみに真DM2では性能もデッキキャパシティも圧倒的にサンボルよりこっちの方が強くて使いやすいです。
トレード・イン
Normal
▶︎ デッキ
8 JP031 トレード・イン 
後にレベル6から10までそれぞれに与えられることになる、手札の特定のレベルのモンスター1体をそれぞれが異なる内容のコストに使用して発動し、デッキから2枚ドローできる手札交換魔法の中で最初に登場したカード。
このカードはレベル8に対応・コスト内容は手札から捨てることとなっており、このカードとレベル10に対応する《十種神鏡陣》には発動に名称ターン1がありません。
レベル8モンスターを多く採用した様々なデッキで使用できますが、特に【ドグマブレード】における《D-HERO ドグマガイ》のような、ターボ系のデッキでコストにされていたモンスターたちが強く印象に残っています。
コストは単純な捨て札というだけでなく、意中のレベル8モンスターを有効に墓地に送るための手段にもなるのですが、だからといって2ドローできなくてもいいなんてことは当然全くなく、うららを受けた時の損失が非常に大きいため、登場当時ほど採用可能なデッキなら必須カードという立ち位置でもなくなってきました。
後にラッシュデュエルにも輸入されており、OCGにおいてもこのカードの場面を意識したイラストが描かれた《フィッシュアンドバックス》というカードが登場している。
深淵の宣告者
N-Parallel
▶︎ デッキ
7 JP032 深淵の宣告者 
1体または2体で相互に穴を補って制圧してくるモンスターに強い除去カード。
対価として少なくないライフを払わなければならないが、相手に強要する系の完全耐性を突破するタイプのカードなのが特徴。
除去されたモンスターの墓地誘発なども封じることができるため、相手によっては非常に有効な除去札になる。
壊獣と比べた時の利点は特殊召喚封じに強い、アドがマイナスにならない、欠点はこのカード自体は無効にされてしまうので制圧持ちに魔法カードの発動を無効にできるやつがいるとキツい点が挙げられる。
炎王の結襲
Super
▶︎ デッキ
7 JP033 炎王の結襲 
「炎王」魔法罠カードでは初となる罠カードで、評価時点での唯一の「炎王」罠カード。
3つの領域からそれぞれ1体ずつ、ノーコストで3体のモンスターを特殊召喚できる強力な効果を保っている。
特殊召喚されたモンスターは効果が無効化されエンドフェイズには自壊するため、その前にリリースや各種素材に利用することや、このカードを使いこなせる【炎王】のような被効果破壊されることで効果が誘発するモンスターを特殊召喚することで自壊を逆に利用することが要求されます。
各領域から1体ずつ、指定の3種族からそれぞれが全て異なる種族のモンスター3体を特殊召喚する必要があるため、手札・墓地に同時に要求を受けるという点では、すぐに発動できない罠カードということもあり結構使いにくそうな印象を受けます。
墓地効果は先撃ちが必須となりますが「炎王」モンスターが召喚・特殊召喚に成功したタイミングであれば、それらのモンスターが持つ誘発効果に対してだけでなく、そのタイミングで発動できる他のフリチェ効果にも相手はチェーンできません。
フレムベルカウンター
N-Parallel
▶︎ デッキ
7 JP034 フレムベルカウンター 
炎属性=守備力200の方向に強化の舵を切った結果生まれたカードの1つで、効果は墓地の該当モンスター1体を除外して発動できる賄賂。
パーフェクトカウンターでないのは残念ですが、カウンター罠なのでチェーンされづらく、カウンター罠も捉えられるのは悪くありません。
せっかくフレムベルネームがあるので、展開の途中でこれをデッキからセットできるカードなんかが登場すれば評価も烈火の如く爆上がることでしょう。
火霊術-「紅」
Normal
▶︎ デッキ
6 JP035 火霊術-「紅」 
対応する属性のモンスター1体をリリースして発動する4属性の「霊術」通常罠カードの中で唯一数的アドバンテージに関する効果を持たないカードで、まともに使うとこのカードとリリースしたモンスターで2枚分の数的アドバンテージを失うことになる。
しかしその効果はリリースしたモンスターの元々の攻撃力分の効果ダメージを相手に与えるという、状況によってはこれを通すだけで勝ちに直結するものになっており、けして他の霊術に見劣りしていない。
カードに書かれた元々の攻撃力を参照するため、他の効果で攻撃力を上げたり自身の元々の攻撃力を変化させても与えるダメージが増えることはありませんが、逆に下方向に変化している場合でも与えるダメージが減ることはありません。
使うからにはやはり2000以上のダメージは与えたいところで、直接攻撃や効果ダメージを与える能力を持つモンスターとの併用で大きなダメージが期待できるでしょう。
効果を不発にされにくい点を除けば概ね《炎王炎環》の方が使いやすいですが、炎属性版の《地霊術-「鉄」》のような効果を持つあちらとはそもそもの用途が異なりますからね。
連鎖破壊
Normal
▶︎ デッキ
4 JP036 連鎖破壊 
原作のバトルシティ編で遊戯が使用した、NSやSSに反応してその同名モンスターを手札とデッキから爆破する召喚反応型の罠カード。
しかし原作と違って場に出てきたモンスター本体には何の作用もないため除去罠とは到底言い難く、相手が場に出してきたモンスターに対して使うのはほとんどの場面で有効にならない。
やはり自分が場に出したモンスターに対して発動し墓地肥やしに利用するというのが主となり、単なる墓地送りではなく破壊を伴うため、被破壊で効果が誘発するモンスターの効果を出すこともできる。
でもそうなるとなおさら速攻魔法のが良かったな感が否めず、誰かが名称指定の効果を持ってきてくれなきゃ実戦レベルには程遠いカードって感じです。
コンボ性が高いという点でこのカードにはこのカードの良いところはありますが、このカードの反省を踏まえて再設計された《連鎖除外》こそがこのカードのあるべき姿だった存在と言えるのではないでしょうか。
激流葬
Normal
▶︎ デッキ
9 JP037 激流葬 
第2期に登場し、原作のバトルシティ編で梶木が使用した召喚反応型の通常罠。
NSもSSも両方捉える、場のモンスターを全体除去する罠でかつての制限カードです。
同期の勇である奈落もそうだがSSにも対応してたのが全てという感じで様々なデッキで使用され、アド差を一気に埋めるその捲り性能の高さから、モンスターを展開する際には常に意識しなければいけないカードでした。
その後は汎用除去札としての採用率は低下の一途を辿り、環境から姿を消しましたが、それだけに現在ではほとんどの相手はこのカードをデッキに入れてるなんて考えてもいないはずなので、相手に警戒されにくいという意味では当時よりも使いやすくなっています。
そういう事情もあって、一部のデッキでは採用率が復活傾向にあり、特にフェイカーやアルレキーノなんかは場のモンスターを一掃した上で自己SS効果のトリガーを引けるためその相性は抜群です。
場に出した瞬間に自身の効果でフリチェで一時的にいなくなれる夢魔境や天気、場が空になっても1枚から十分に再展開できるデッキの除去札としても選択する価値はあるでしょう。
自分のNSやSSにも反応するので、自爆させて被破壊誘発の墓地効果を出したり、相手に送り付けられたSS封じやリリース・特殊召喚のための素材に使用することを制限するモンスターを排除するなど、能動的に膠着状態を突破することも可能です。
メタビなんかでは守備力2000以上の下級モンスターが攻撃してくる気配もなく守備表示のまま寝てるだけで結構嫌ですし、せっかくすり潰したアドを横耐えで回復されたらたまりませんからね。
ただし時〜できる系の発動条件なので、チェーン2以降のNSやSSには反応できないので注意しましょう。
紅蓮の指名者
Normal
▶︎ デッキ
7 JP038 紅蓮の指名者 
近年評価されつつある一時的なハンデスカードの一種となる通常罠カード。
重いライフコストと自分の手札全公開という厳しい条件がついた代わりに、一切相手に依存せずに使えるようになった《ダスト・シュート》のようなカードです。
あちらと違ってこちらは一時的なハンデスにしかならず、ランダムハンデスとはいえノーコストでより長く止められる《光の封殺剣》より使い勝手では劣るように思える。
しかし先攻で伏せることに成功すれば、相手の始動札や除去魔法・嫌な罠カード、相手の手札誘発などの妨害札を情報アドバンテージごとお互いのターンの好きなタイミングにピンポイントで抜き取るその性能はけして馬鹿にできるものではないでしょう。
こちらの情報アドバンテージの損失は出しまくり伏せまくりで軽減できるが、何も見せるものがないというわけにはいかないので注意。
無限泡影
N-Parallel
▶︎ デッキ
10 JP039 無限泡影 
基本的にアド損になる可能性があるカードの採用は忌避されるメタビ系のデッキにすら採用されることがある素晴らしい罠カード。
後攻からでも勝ちたい、制圧されてもなんとかしたい、そんな希望を繋げてくれる。後出しでも使えるセット時の効果も優れており、メタ系の永続魔法・罠カードや鎮座している神罠を一瞬だけ黙らせてくれる。
また相手は不用意にセットカードがある縦列で魔法カードを発動すると、このカードで無効にされるおそれがあるため、それを意識したプレイングが必要になる。
なんといっても《墓穴の指名者》やその他ほとんどの手札誘発系モンスター効果でケアされないのが強み。罠カードなので《三戦の才》を踏むこともない。
その採用率の高さから抹殺するために1枚だけデッキに入れている高速デッキも少なくない。
ただし対象耐性を持つモンスターやモンスターやフィールド魔法をこちらに押し付けてくるタイプのカード(トーチゴーレムや盆回し)には弱いので注意。
能力吸収石
Normal
▶︎ デッキ
7 JP040 能力吸収石 
言うなれば《サモンリミッター》ならぬ「エフェクトリミッター」的な変わり種の永続メタ罠の一種。
2カウント後からはフィールドのモンスター効果が全てシャットダウンされ、ターン終了時にはカウンターが自動的に取り除かれてその拘束力もリセットされるが、カウント自体は手札や墓地で発動したモンスター効果でも行われるほか、カウントはターンプレイヤー&非ターンプレイヤー関係なく、あらゆるモンスター効果に対して行われる。
以上の性質から相手ターンでも動けるモンスターが多いデッキで使うと、相手は起動効果や誘発効果を用いた展開がし辛くなり結構嫌なカードになってくれる。
またエンドフェイズにカウンターを取り除いた後であれば、そのターンのエンドフェイズで発動できるモンスター効果があれば再び2カウントになるまでは行動できるので、それが可能なデッキとも相性が良い。
エンドフェイズに一度カウンターを取り除いた後に、同じエンドフェイズにて再びこのカードにカウンターが乗った場合、そのカウンターもそのエンドフェイズ内に処分しなければならないが、そのタイミングは他に処理する効果が自分や相手にある限り、お互いに優先権を放棄してしまうまではいつ処理しても構わない。
エンドフェイズとは強制・任意、効果・コストに関係なく、優先権にさえしたがっていればとにかく自由な順番で処理が行えるフェイズであることを感じられる1枚ではないでしょうか。
熱血指導王ジャイアントレーナー
Normal
▶︎ デッキ
7 JP041 熱血指導王ジャイアントレーナー 
素材はフリーですが、ランク8Xで3体素材という非常に重い召喚条件を持つXモンスター。
攻撃力は素材の重さには見合っているとは言えませんが一応それなりの数値で、効果の方はX素材1つを消費して相手に見られる1ドロー、それがモンスターカードなら定数の効果ダメージを与えるという、このランク帯のモンスターにしてはかなり地味なものになっており、発動ターンにバトルフェイズを行えないデメリット制約までついている。
不人気の3体素材Xモンスターでそれ以外に効果がないということもあり、ここまでは手札がちゃんと増える代わりにX召喚難易度が爆上がりした《No.10 白輝士イルミネーター》という感じの冴えない印象しか受けないのですが、このX素材を用いたドロー効果はターン1でも名称ターン1でもなく、何と名称ターン3という非常に特異な仕様になっている。
これにより、手にしたバットで千本ノックの熱血指導を行うかの如く出てきたターンに自身のX素材を全て吐き出して3ドローすることが可能となっており、それらが全てモンスターカードなら累計ダメージは2400と中々の値となる。
1回の発動につきX素材を1個消費で1ドローなのでうらら耐性があり、先攻ならバトルフェイズを行えないデメリット制約も関係ない。
あとは面倒くさいレベル操作などを行わずともこのカードを真っ当にX召喚できるだけの体力があるデッキがあるかどうかですが、2023年に登場した4体のそれぞれ異なるカード名を持つレベル8モンスターを繰り返し並べる《王の棺》関連の「ホルス」モンスターの面々を素材に特殊召喚できるモンスターとして注目されており、それらを展開するために消費した手札を即座に補充でき、能動的にそのターン内にX素材となったホルスを全て墓地送りにできるため《カノプスの守護者》との相性も良い。
しかし困ったことに、このカードの初出はVJの応募者全員サービスパックに収録されたプロモカードであるにも関わらず、その後評価時点まで1度も再録されていないため、手頃な価格での入手がきわめて困難になってしまっている。
炎族や炎属性が精力的に強化されている2023年にこそは何かしらの再録に期待したいところ。

追記:この評価を書いてからほどなくして炎王Rへの再録が決定しました。
炎王の最上級モンスターはいずれもレベル8なので、確かに再録の場としてはちょうど良かったですね。
恐牙狼 ダイヤウルフ
Normal
▶︎ デッキ
7 JP042 恐牙狼 ダイヤウルフ 
ブロックゴーレム入りのゴゴゴデッキを使用していた頃に、割りモノ魔法とかあまり入れたくないなあという事情もあって結構アテにしていたXモンスターです。
自身も爆破対象にできる単体解決力とバックも壊せるのが表裏前後衛4面対応なのが本当にエラい。
現在でも地属性の汎用ランク4Xとしては価値のあるモンスターだと思いますし、展開力に余裕のあるデッキならセルフ破壊できることに注目した運用も可能ですね。
8 JP043 灼熱の火霊使いヒータ 
リンク霊使いの炎属性を担当するカードで、炎属性を中心としたデッキなら《心変わり》や《大捕り物》でコントロールを奪ったほとんどの相手モンスター1体をL素材の片割れに利用することができる。
自身の効果で相手の墓地の炎属性モンスターを蘇生すればセレーネ経由でアクセスなどのリンク4に繋ぐこともでき、地属性における《増殖するG》と同様に、炎属性にはGと並ぶ手札誘発の最右翼である《灰流うらら》が存在するため、相手依存となるこの効果を多くの相手に対して使用できる可能性も高いです。
炎王神 ガルドニクス・エタニティ
Secret
Ultra

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8 JPP01 炎王神 ガルドニクス・エタニティ 
炎族や炎属性モンスターの強化イヤーとなった2023年に「ドラゴニック・レギオンR」をスルーし、「海皇R」と順番を前後して発売された「炎王R」の拡張パックに収録された「炎王」にとって初となるEXモンスターであるランク8Xモンスター。
これまで炎王の面々が属していたトライブリゲートの3種族ではなく、このカードは炎族のモンスターとなっている。
効果はいずれも破壊に関係する3つの能力となっており、炎王の特徴でもある自身や他の炎王モンスターの被破壊によって誘発する効果を発動するためのセルフ破壊にも繋がる。
X召喚時には自身以外の場のモンスターを全て効果破壊でき、さらにX素材を消費した効果で魔法罠カードを砕きながらパワーアップするため、直接攻撃を通しやすく、X召喚時の効果を耐えられるモンスターも倒しやすい。
さらにX素材を持っている状態で破壊されるとその数まで墓地の炎王モンスターを蘇生できるリカバリ能力もあり、攻撃後のバトルフェイズに他の効果でセルフ破壊すれば蘇生したモンスターで続けて攻撃が可能で、蘇生対象となるモンスターにはX素材に用いていた最上級炎王以外に、破壊され墓地に送られたこのモンスター自身も選択できる。
全体除去効果はX召喚でしか誘発せず、X素材のないこのカードは発揮できる能力が何もありませんが、攻撃力は3000と高いので戦闘要員としては十分でしょう。
自分自身をセルフ破壊する手段を持たないことを除けば全ての効果が自己完結しており、2体以上素材でフリー素材なので、《王の棺》関連の【ホルス】などのレベル8モンスターを場に並べられるデッキでは汎用ランク8Xモンスターとして使用することもできますね。
真炎王 ポニクス
Secret
Super

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10 JPP02 真炎王 ポニクス 
炎王炎環》のイラストに描かれていた詳細不明なモンスターを満を持してOCG化したもので、炎王Rに収録されるカードの中で最後に公開された新規カード。
炎王獣 バロン》のような遅効性のものではなく即座に「炎王」魔法罠カードにアクセスできる手段を強く望まれていましたが、それが見事に叶う形となりました。
サーチ手段は召喚誘発効果となっており、その効果で《炎王の聖域》をサーチし、聖域で《炎王の孤島》を場に出して孤島でこのカードを破壊すれば、間接的に「炎王」モンスターもサーチすることができ、さらに自身の効果で次のスタンバイフェイズに墓地から自己サルベージされるため、繰り返しこの効果を使うことが可能となっている。
それでいて自分の炎属性モンスターが被破壊されることで誘発する自己SS能力まで持っているので、他力が必要になるものの召喚権を残したまま効果を使用したり、お互いのターンで効果を使うこともでき、《聖炎王 ガルドニクス》と同じ被効果破壊の処理後に発動できる「場合の任意効果」なので、炎属性モンスターの効果破壊とこのカードのサーチやサルベージ・バウンスが同一チェーン上で行われている場合でもこの自己SS効果を発動できます。
そしてレベル1の炎属性モンスターということで、このカードも《“罪宝狩りの悪魔”》→《黒魔女ディアベルスター》→《原罪宝-スネークアイ》と繋ぐことで容易くリクルートできてしまうという超待遇。
相手ターンに《炎王神 ガルドニクス・エタニティ》をX召喚する動きがこのカード1枚からできるという【炎王】の初動としてこの上ないカードであり、3投が確定的なまさしく「新規」と呼ぶに相応しいカードと言えますね。
炎王神獣 ガルドニクス
Secret
Super

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7 JPP03 炎王神獣 ガルドニクス 
炎王ストラクの看板モンスターとして登場した、鳥獣族の炎王最上級モンスター。
OCGモンスターの中でも屈指のドギツい原色カラーが良くも悪くも目を引くカードですね。
被効果破壊で誘発する自己蘇生能力とそれに連なる全体除去効果は、先行していた《ネフティスの鳳凰神》のモンスターを破壊する版といったものとなっており、レベル・種族・属性もあちらと一致している。
こちらは攻守ともにネフティスもより高く、相手のスタンバイフェイズにも復活できるため自己蘇生までが早く、さらに被戦闘破壊誘発の別な能力も持っている。
自分のターンに効果破壊する場合、復活するのが相手のスタンバイフェイズなので、相手が0ターン目に動いてくるようなデッキでなければ先攻で効果破壊するのには向かない。
その場合は相手ターンでこのカードを効果破壊できる別な効果との併用が必要になるでしょう。
何にしても相手スタンバイフェイズというのはモンスターを全体除去するタイミングとしてはイマイチで、対して自分スタンバイフェイズだとそのまま展開からの攻勢をかけられる最高のタイミングとなりますが、速攻魔法や罠カードを含めたあらゆる妨害を受けやすいのは無視できない。
自己蘇生は《D-HERO デストロイフェニックスガイ》のような予約制ではなく、その時が来た際にはじめて発動するので、それだけ受ける妨害の種類も多くなります。
全体除去には自分のモンスターも巻き込むため、炎王たちが持つ被効果破壊誘発の効果に繋げられ、特にガルドニクスAがガルドニクスBを爆破することでお互いのスタンバイフェイズ毎に自己蘇生からの全体除去を出し続けられるのは当時はかなりの脅威でした。
その一方で、《業火の結界像》のような自分の制圧要員も全て爆破してしまうので、【炎王】においても添え物として出していた《炎王獣 ガネーシャ》を消し去ってしまう点ではかなり都合が悪かった。
そういった事情のもとに12期に登場したのが、《炎王神天焼》の墓地効果だったというわけですね。
炎王獣 ガネーシャ
Secret
Super

▶︎ デッキ
9 JPP04 炎王獣 ガネーシャ 
ストラクには収録されていなかった後発の炎王モンスターで、手札や墓地を含めたあらゆる領域で発動するモンスター効果を無効にする優秀な能力を持っている。
効果を無効にしたモンスターを破壊することこそできませんが、これを特にデメリットのない攻撃力1800の下級モンスターにやらせるという《コアキメイル・ガーディアン》のようなカードなので弱いわけがない。
しかし無効に連なる効果処理にて自分の炎属性モンスター1体を破壊しなければならず、自身は破壊対象に選択できないため単体でこの効果を使うことはできない。
ただ幸いにも手札の炎属性モンスターも爆破できるため、単独で場に出ても効果を使用可能であることが非常に大きく、召喚権を渡す価値もある。
効果破壊する炎属性モンスターには当然炎王モンスターをはじめとした被破壊誘発効果を持つものを選びたい。
また自身にも被破壊誘発効果があり、その効果によって同名カード以外の3種族の炎属性モンスターから1体を蘇生することができ、【炎王】なら自身が無効効果を使った際に爆破した炎属性モンスターをそのまま蘇生対象に充てることができる。
効果の発動を伴わずに出てきてこのモンスターを殴り倒してくるだけの相手は苦手ですが、攻撃力は下級モンスターとしてそれなりに高く、そもそも先攻1ターン目にこのカードをNSして蘇生対象となるモンスターを1体も墓地に送れないまま何もセットせずにエンドみたいなことがそう頻繁に起こることも思えないので、そこまで気にすることもないでしょう。
それよりも《炎王神獣 ガルドニクス》や《炎王神 ガルドニクス・エタニティ》が全体除去効果を使用した後、いかにしてこのカードを盤面に出すかを考えることが大事ですね。
総じて1妨害として優秀なカードであり、効果破壊するのが炎王モンスターではなく炎属性モンスターであることから、【炎王】以外の炎属性デッキでも使用可能で最終盤面に置いておく価値のあるカードと言えるかと思います。
炎王の孤島
Secret
Super

▶︎ デッキ
8 JPP05 炎王の孤島 
9期のレギュラーパックのワープレ枠で登場した「炎王」新規となるフィールド魔法。
自分の場か手札のモンスター1体を効果で破壊しながらデッキから「炎王」モンスターをサーチできるという《ドラゴニックD》のような効果を持っている。
あちらと同じく効果破壊するモンスターは何であっても構わないため、継続的なセルフ破壊手段として有用なカードとなります。
2の効果は《炎王神獣 ガルドニクス》や《ネフティスの鳳凰神》の発射台として使えるものですが、1の効果といずれかターン1なので、結果的に2の効果が使われることはほとんどありません。
12期にこのカードをデッキから場に出せる&ほとんどの場面でデメリットとなるこのカードの3の効果のリスクを軽減できる《炎王の聖域》が登場したことによって、より取り回しに優れるホームグラウンドへと昇華しました。
同じパックに収録されたライバルとなる【海皇】の新規である《海皇子 ネプトアビス》に比べるともう1つという感じですが、こちらはこちらで普通に良質なカードです。




※「*」付きのカードは「評価投稿済み」を表します。

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