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遊戯王 カディーンさん 最新カード評価一覧 647件中 121 - 135 を表示
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評価・
コメント 投稿日時 |
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|---|---|
▶︎ デッキ
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《伝説のフィッシャーマン二世》
子はいつか父を超えるもの。その願いが反映されたのか一回り強くなった《伝説のフィッシャーマン》。
本家同様《伝説の都 アトランティス》下では下級として通常召喚が可能となりモンスター効果への完全耐性を得るなどかなりの強化された形。 しかし純粋な海デッキにとって半端な打点のアタッカーと言うのは大してありがたい存在ではなく《魚群探知機》対応を鑑みても採用は消極的になりがち。 明確な差別化ポイントとしてはやはり《伝説のフィッシャーマン三世》の存在とレベル7サーチ効果を生かす必要があるだろうか。三世は強力な効果を持つがこっちはこっちで《海》のカード名が記されていないのでサーチが大変。 サーチ効果の方も三世をサーチできるのでシナジーかと思いきや三世はフィッシャーマンをリリースしなければいけないためフィールドを離れてから手札に来たところで遅きに逸する。 幸い《超古深海王シーラカンス》《瀑征竜-タイダル》《氷水帝エジル・ラーン》と極めて強力な面子をサーチできるため疑似的な耐性として機能するくらいの圧力は持ち合わせているのだが、相手依存であることには変わりがないためニンともカンとも。 彼らにはもう少し家族間でコミュニケーションを取ることを勧めたい。 ちなみに名前に用いられる「二世」は親と同姓同名の名づけを行われた場合に区別のためにつくもので、同名の親が鬼籍に入った場合に襲名し二世が取れる仕組み。そしてこのカードも先代とは別人だがデッキや手札を離れ公開領域に立つ事で父の伝説を継ぐというなかなか粋なテキストとなっている。 |
▶︎ デッキ
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《聖獣セルケト》
禁止やエラッタでさんざんな目に遭ったリシドの実質的なエース。
このカードを語る際に割けては通れないのが禁止とエラッタによって翻弄された波乱の半生。 マリクの影武者としてリシドが呼び出し、神殿を守る守護神として城之内をさんざん苦しめたカードなのだがOCG化の際に加えられたアレンジによって大変な目に遭ってしまった一枚。 《王家の神殿》が無いとパリンしてしまうデメリットを持っているのだが、その神殿の性能が大問題。ともかくワンキルデッキとの相性が良くぶっちゃけセルケトは要らなかった。書籍特典である点が存在感の希釈に拍車をかけ、大枚叩いて神殿とセルケトをそろえるくらいなら神殿二枚をそろえたほうがはるかに強い。 そんな三沢街道を歩いていたセルケトにさらなる追い打ちが行われる。そう、ワンキル量産罪により神殿が投獄されたのである。このためフィールドに留まるすべを失ったセルケトは道連れと言うか連帯責任と言うか、そういう形でもろとも実質的な禁止処分を受けた形となる。 その後は《スキルドレイン》や《進撃の帝王》で無理矢理フィールドに維持する物好きもいる事はいたが到底実戦レベルとは言えず、王家の神殿へのエラッタ復帰が行われ正式に召喚可能となった頃にはとてもじゃないが実戦で使える水準にはなく本来の力を発揮できた期間がほぼゼロと言う死産のような一生を遂げる事となった。 そんなわけでこのカードが使えた当時のセルケトがどの程度の強さだったのかを知るものはまずいないわけだがMDであるサプライズが訪れた。 此度のタイムトラベル2004では当時のカードプール&禁止制限環境で行われたイベントなのだが、すべてが当時のままと言うわけではなくテキストは最新のものが用いられた。つまりこのイベント内では当時の環境そのままにワンキルの呪縛から解き放たれた在りし日の姿のセルケトで戦う事が可能となったのだ。 それを踏まえて当時の価値観での評価を行うと、当時の低速環境を鑑みてもやはり王家の神殿を張りその上で上級モンスターをフィールドに出すというのはかなりの手間で、王家の神殿共々ロクにサーチに対応していない事もあって非常に重い。 しかし一度フィールドが整えば強さそのものは本物で、戦闘破壊後の異次元送りでリクルーターを封殺し一度打点が上がれば戦闘破壊は困難な3000ラインに乗る。また王家の神殿の方の効果で融合モンスターを含む万能リクルートが行えるため《青眼の究極竜》や《異星の最終戦士》をポンと出せる。当時の番長《人造人間-サイコ・ショッカー》にも直接アクセスできるため状況に応じたエースを叩きつける中継札としても優れる。なお《ラーの翼神竜》は出せない。 手間に見合った結果を保証してくれるこの渋い活躍こそKONAMIが本来想定したバランスであり、それが再現されたイベント内で見られたことは僥倖と言えよう。《ラーの翼神竜》は出せない。 残念ながら現代においてはちょっとめんどくさい《デビルフランケン》 なお《ラーの翼神竜》は出せない。 |
▶︎ デッキ
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《ペンギン・ソルジャー》
ペンギンカテゴリ創設の立役者。
黎明期のカードながら単純にボードアドバンテージを稼げるため小遣いに余裕のない小学生にとっては《人喰い虫》と並ぶ定番除去だった。 まだEXデッキからモンスターがホイホイ飛び出してくる時代ではなくバウンスしたモンスターは大した間を置かず帰ってきてしまうのだが《人造人間-サイコ・ショッカー》のように生け贄分のアドが取れるもの、《ピラミッド・タートル》のように破壊したくないもの、並んだ《切り込み隊長》のように一時的にでも退けないといけないものなど打開の切り札としての活躍はもとより、自分のカードも戻せるため色々な効果を使いまわすトリッキーさも持ち合わせた味わい深い一枚。 その後は多くの黎明期カードたちと同様にカオスの暗黒期とゴッズのシンクロ時代に取り残され姿を消すが、まさかのペンギンカテゴリとして再び飛躍。 多くのペンギンカードがバウンスに関連した効果を持ち、名称指定こそされていないがこのカードを強く意識したシナジーを持っているため実質的な中軸カードの一枚となる。 ペンギンとバウンスと言う一見関連性の無さそうな組み合わせをカテゴリの方針として成立させたのはひとえにこのカードの活躍あっての事であり遊戯王においてバウンスが破壊と同等の除去であるコモンセンスを素早く根付かせたルール面でも功労者。 |
▶︎ デッキ
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《斬リ番》
ちなみに誰の発動した効果かを参照していないため自分で10回発動しても条件を満たす。
《クシャトリラ・アライズハート》あたりは単体で5〜6回の発動が見込めるし《ふわんだりぃず》も5回以上は動けるだろう。懐かしの《鉄の騎士 ギア・フリード》&《暗黒魔族ギルファー・デーモン》でパリンパリンすれば自作自演でキリ番達成できる。現実のキリ番よろしく自分で踏んでどないすんねんと言われると何も言えないが。 強いことは強いのだが手間に見合ったリターンがあるのかと言う根源的問題と向き合う必要のあるカード。 |
▶︎ デッキ
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《イピリア》
今も昔もちょっと強い。
どんな方法でもフィールドに出せば1ドローと言う破格の効果ながらレベル2・地属性・爬虫類族と既存テーマに組み込みにくくサポートも噛み合っていない残念な存在。 一応溟界やスプライト、春化精のリリースによって何度かスポットは当たったのだが、手札を減らさず展開したいのであればスプライトでは《スプライト・ブルー》、溟界にも《溟界の滓-ナイア》、春化精にもスクラップ出張セットと言う実質上位互換として機能する壁があり積極的な採用は稀。 何らかの理由で枠を潰したい場合のデッキ圧縮要員が関の山でマッチ戦では真っ先にサイドアウトさせられる悲しい窓際に立たされていた。 枠潰しと言う不名誉な表現を用いてしまったが、慢性的なデッキ枠不足に陥っている現代遊戯王においては潰す枠にも用途と目的が存在するためどんな形であれ採用候補に挙がるという事は充分なカードパワーの保証があるという証拠でもある。 汎用的な強さゆえに尖った性能を持つライバルに水をあけられているというだけの話であるため今後も何らかのシナジーを持つテーマが登場するたびに多かれ少なかれ光は当たることであろう。 ターン1制限のおかげで暴れすぎる事も無かろう。 |
▶︎ デッキ
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《海造賊-大航海》
イラストとカード名が微妙に合ってない海造賊要の一枚。
相手モンスターの属性を変更し墓地の海造賊を蘇生もしくはデッキバウンス。 多機能多目的にして多大なアドバンテージを生み出す強力なエンジンだが同時に挙動にクセのあるピーキーな側面も持ち合わせるため使いこなすのはなかなか難しい。 自身の効果が強力に自己完結したシナジーを持ち合わせ、《海造賊-白髭の機関士》《海造賊-赤髭の航海士》を蘇生しつつ相手モンスターの属性を変更する事で実質的に全ての帆船を特殊召喚できると言う破格の性能。 ちなみに発動自体はフリチェなのでバトルフェイズに発動だけして《海造賊-拠点》の打点に貢献できたりする。他にも属性サポートと切り離したり《御前試合》から退場させたり保証対象外の使い方もできる器用なカード。この効果のおかげで本来不利な海デッキともそこそこ戦える。 で、どこが扱いに難があるのかと言うとまずマナー的な問題として蘇生制限をしっかり記録する必要がある点。このカードはEXデッキから出した帆船も蘇生可能となっているのだが、基本的に帆船は効果によって特殊召喚されるため蘇生制限を満たさない。海造賊は序盤から終盤まで絶え間なく出航を行うため正規召喚が行われた船を失念しやすいのである。相手にもちゃんとわかる形で蘇生制限の管理を行わないとジャッジ案件にもなりかねないため最初に注意すべき点。 後は使用上の注意になるが属性は必ず変えなければならない点。変えてしまった結果出せなくなってしまう帆船が存在する盤面がどうしても避けられないケースがあり、展開を手癖にしてしまうとここに引っ掛かる事がある。 同じ様な悩みどころとして対象が必須である点。対象への耐性はもちろんのことサクリファイスエスケープで逃げられたりすると属性変更が機能しなくなり蘇生後の動きが妨げられる可能性がある。幸い蘇生の方は対象を取らない効果であるため妨害は困難。最悪帆船をEXデッキに戻すことができる。 運用上避けられない注意点はやはり自壊効果。壁を蘇生して1ターン凌ぐと言った運用はその場しのぎにすらならない。盤面の厚みがそのまま大航海の力強さであり劣勢で引いて何にもならないもどかしさは一度は味わう悲しみ。 総じて効果は強力ながらある程度の下地を固めてから本領を発揮するカードであり常に三手五手と先を見据えて舵を取る必要があるカード。 |
▶︎ デッキ
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《怒炎壊獣ドゴラン》
某怪獣王。KAIJUは世界に通ず。
固有効果は《サンダー・ボルト》と思いきや攻撃禁止の制約がつくので実際は《滅びの爆裂疾風弾》。 壊獣デッキでは《壊星壊獣ジズキエル》と《雷撃壊獣サンダー・ザ・キング》がより上の打点を持つためそちらが優先され、送りつける場合打点の低い《海亀壊獣ガメシエル》や壊獣カウンターを盗まれない《多次元壊獣ラディアン》が使われる。つまりステが中途半端。固有効果も殴れなくなる制約がきつく《妨げられた壊獣の眠り》の方が使いやすい。 しかし恐竜ストラクのテコ入れの際に壊獣唯一の恐竜族と言う点がハマり《魂喰いオヴィラプター》からサーチされる強力な除去札として覚醒。自分のカードなので後々《幻創のミセラサウルス》のエサになれるのも地味ながら嬉しい所。眠りから目覚めた怪獣王の進撃は止まらず《賜炎の咎姫》の登場で進化が極まる。除去ついでに咎姫の蘇生条件を能動的に満たすギミックが強力で、咎姫の誓約を踏まない唯一の壊獣として好相性ぶりを発揮。もちろん蘇生対象としても適正なので巨大怪獣の傍に佇む見目麗しい炎の姫君と言うロールプレイ的に美味しい光景なのもポイント。 テーマの顔が主役を張る姿は素直に嬉しいものである。 |
▶︎ デッキ
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《ナイトエンド・ソーサラー》
古の墓地メタ。デッキによっては《D.D.クロウ》より刺さる。
除外効果がSS時限定な上に時の任意効果であるため妨害と言うにはあまりにも細く、当時から「もしかしたら墓地メタになるかもしれないチューナー」程度の評価。 ただしその頃の墓地アドは「貯めるもの」でもあったため刺さる相手にはちゃんと刺さる。 何気にいくつかの転機があり、まず相手ターンにSSする効果の増加により妨害として機能する様になったことが一つ。《マジシャンズ・ナビゲート》対応という点が評価されてブラマジデッキに居場所を得る。 その後《ナイトエンド・アドミニストレーター》により《シンクロ・オーバーテイク》対応となりアクセスが極めて容易くなったことが一つ。名称ターン1がないため何度でも発動でき、高速化の恩恵を強く受けた。 レベル2なのでスプライトとも相性が良く《ギガンティック・スプライト》でリクルートして《スプライト・エルフ》で蘇生すれば4枚、墓地に送る手段があれば相手のターンにも釣り上げて都合6枚除外。《闇帝ディルグ》が息してない。 カテゴリにもシリーズにも属さない単発カードにしては謎なくらい後発カードの恩恵を受けたカード。 |
▶︎ デッキ
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《エクシーズ・アライン》
ラインモンスターと言うなかなかニッチなイラストチョイスの汎用レベル操作。
この手のカードの中では抜群の汎用性を誇り、異例と呼べるほど制約が緩い。 まず制約にカードタイプの指定が無いためエクシーズ名を冠しながらシンクロにもリンクにも向かえ、レベルの指定も任意の数字のため実質的に全てのランクのX素材を調達できる形になる。レベルを下げる選択が取れる点が非常に偉く、S素材としてもほぼ全てのレベル帯にアクセスできる。用途とはだいぶ外れるが《混沌の戦士 カオス・ソルジャー》や《星神器デミウルギア》辺りも真の力を解放できるだろう。 この時点でもだいぶ扱いやすいカードだが、こやつはなんと対象の片方を相手のモンスターにできる。 シンクロ・エクシーズの妨害として機能するのはもちろん、特定のレベルの存在が重要となるスプライトには通常展開すら不可能になる刺さりっぷりを見せる。 今までのレベル操作の持つ取り回しの悪さを一つ残らず取り除いた種無しスイカの様な味わい深い一枚。 |
▶︎ デッキ
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《傀儡儀式-パペット・リチューアル》
条件誓約がそれぞれ一回りきつくなった《ジャンク・パペット》
性能も一回り強力になっていて瞬く間にランク8が立つ、までは良いのだがやはりバトルフェイズ不可の誓約が厳しくそこから伸ばせる展開が無ければ使う意義は薄い。 幸い特殊召喚に制限はかからないためギミック・パペットに限っても《No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー》《No.88 ギミック・パペット-デステニー・レオ》などと相性が良く汎用にも《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》などがいるため発動条件以外に文句をつける部分は無いと言える。 まあ言ってしまえばこのカードは劣勢からビッグなエクシーズで絶望をお届けするファンサービス魂を満足させるための一枚であって使いにくいのは必然と言うかむしろ必要。 |
▶︎ デッキ
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《光と闇の竜》
漫画版万丈目さんのエース。
漫画版のライバルはアニメ版と全く異なるカードを使うのだが接点が皆無のエースとなるとこいつくらいしかいない。 性能はステータスを実質的なコストとして行う万能カウンター。だいぶ先のカードになるが《召命の神弓-アポロウーサ》に感覚は近い。つまり令和にも通じる性能と言う事になるが「カウンターが強制効果」「特殊召喚不可」と言う二点が致命的に足を引っ張っている。 しかも発動を無効にはするが破壊はしないという性質から様々な方法でステータスを最低まで落としてしまう事が可能。カテゴリにも属さず特殊召喚もできないためフィールドに出す方法が限られる以上手間に見合った結果とはいいがたい。 必死に出したカードで自分自身も身動きが取れなくなるその使い勝手の悪さが一番の難敵。 |
▶︎ デッキ
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《ゴーティス・チェイン》
魚族をコストにゴーティスを引っ張ってくるリクルート罠。
一般的にはこの手の効果はテーマ外のカードをタッチしたデッキで初動を安定させるために使われるものだが、これ自体が罠であり発動が一手遅れる事と出せるゴーティスの選択肢の狭さから実際は全くの別物となる。 基本的には伏せた次のターンにはとっとと使ってしまいたい代物なので相手ターンでの発動が主になる。その場合に候補となるのは《ゴーティスの灯ペイシス》《ゴーティスの守人イーノック》《ゴーティスの月夜サイクス》《ゴーティスの朧キーフ》あたりになるか。いずれも一長一短で盤面次第で好手にも悪手にもなり得るため正解と言える物は基本無い。 ペイシスはレベル4かレベル6非チューナーがいればフリチェシンクロが発動可能となる安定盤面。 イーノックは効果無効があるためそのままではシンクロ効果を使えないがチューナー2体しか展開できない地獄のような盤面から《最果てのゴーティス》に直行できる救世主。 サイクスは。《ゴーティスの紅玉ゼップ》を除外していきなりレベル8シンクロが立つ。しかも除外予約も帰還効果につながる噛み合いの良さ。キーフはSS効果にチェーンして出す妨害札。 とまあ今でこそ新規組が条件を大幅に緩和してくれたがかつてはリクルート罠でありながら実質2体以上の展開ができていないと壁の調達にしかならないと言う悲しみを背負った存在だった。 |
▶︎ デッキ
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《白鰯》
白いサーキュラー。
あっちと比較して悲しいぐらい劣化しているがそれでも強いと言い切れるあたり斬機の狂いっぷりがよく分かる。 コストで同名をデッキから落として自己SS。これの強さは今更語ることもないだろう。必ず同名でなければならないため最低でも2積みしないと機能せず、素引き対策に3積みも考慮という枠の重さが難点。 しかしそれでもなおサーキュラーは強力。水属性でない魚族なんてほとんどいないからなのかSS縛りはEXデッキのみと非常に緩い、むしろ緩いせいで《世海龍ジーランティス》の威力が半減するので便利ながら良く調整されている。 今までシャーク頼りだった魚族の展開力にシンクロ軸リンク軸への太いバイパスが追加された形。 |
▶︎ デッキ
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《六世壊他化自在天》
クシャトリラ新規に共通する普通に強いが組み合わせると数倍強いカード。別名マーラ。
効果自体はフィールドにクシャトリラを要求するリクルート。無条件リクルートが珍しくない昨今では割と控えめな効果ではあるのだが呼び出されるクシャトリラモンスターの性能が高すぎるため通すとゲンナリする事請け合いの一枚。元々の展開力に難があったため許されていた性能だったはずだが、この頃のKONAMIは新規カテゴリは何がなんでも環境トップを取らなければ気が済まなかったらしい。あまりにも環境破壊を続けたティアラメンツ天下の後始末のためやむなくと言う側面自体は分からんでもないが。 《クシャトリラ・ユニコーン》が完全一枚初動となっただけでなく素引きしてあれば全てのクシャトリラが初動となり《クシャトリラ・アライズハート》を素出しできるほどの展開力を得るに至った。 で、そのアライズハートを着地させた後も地獄の獄卒として勤務。素材と除外を反復横跳びして次々と異次元サルベージ。ついに魔法カードすら過労死させる令和の遊戯王に元少年達は涙が止まらない事だろう。 せめてクシャトリラネームを持たないならまだ救いもあったろうが、ヴィ様ストーリーの特徴である無理矢理ルビでカテゴリ入りさせるやり口の納得の行かなさに拍車をかける存在。 ちなみにパーピヤスとは天魔や波旬とも呼ばれる仏教における魔王のこと。信長公の異名で有名な第六天魔王の元ネタ。仏教的にはブッダの悟りを邪魔するために現れた恐怖と欲望の化身だが、その手段が禅を組むブッダにホラー映画やアダルトビデオをVRで見せると言う極めて俗っぽい方法。千年以上前から人類のダメな部分は変わってないようだ。 元々は欲望界に君臨する王のようなもので魔王とも天魔とも異なる存在であったが中国日本と伝来を繰り返す間に同一視されどんどんグレードアップした恐ろしい存在。 別名マーラ。 |
▶︎ デッキ
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《クシャトリラ・アライズハート》
単体で強かったクシャトリラにさらに盛られた大エース。
性能だけ見ると内臓マクロにフリチェ除外と単に強いだけ。 《M・HERO ダーク・ロウ》が10年前のカードであることを考えればまあ順当な強化と言ったところで単体性能には特に問題はない。問題はこやつの下敷きとなるクシャトリラによるバックアップが極めて強力である点。 まずマクロ効果が実質的に相手にのみ機能するメタである点。クシャトリラは除外を活かすテーマであり除外は第二の墓地扱い、どころか除外トリガーを多く持つのでむしろマクロってた方が具合がいい。 んで二番目の効果が問題児。除外される度に次々と除外から素材を回収する。クシャトリラ魔法罠を回収し、除去効果で再び除外する事で毎ターン2アド以上が確定する。インチキくさいが裏側除外も回収し素材となるため《拮抗勝負》からもリカバリーできるし、なんなら《スモール・ワールド》や《金満で謙虚な壺》で自らブッチしたって構わない。一番目の効果のコストとして除外された素材がその場で戻ってくる香ばしい挙動も実に詐欺臭い。 弱点はよく指摘される通りカウンターも耐性も持っていない点。 除去の容易さはエースと言うには確かに脆い。それは弱点と言えるだろう。しかし立ち返るとクシャトリラは「元々強かったカード群」であり、このカードはパーツ不足で純構築ができなかった点を解決するためのエースに過ぎない。つまり素材に時点で普通に強い。 回り始めたら決闘終了の鬼の性能を誇りながら、それを始末できたとしてもちょっと事故った旧クシャトリラ程度の動きは余裕でできる。妥当な弱点を持たせる事で調整を測った事が逆にクシャトリラ全体の持つ根源的な問題点を浮き彫りにしたのである。 なおこのカードとのシナジーが強くないクシャトリラ魔法罠(とオーガ)の人権を消滅させた元凶でありクシャトリラ内に悲しい選民思想を根付かせた暴君である事も併記しておく。 |
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