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「仁王立ち」のカード評価 : クリムゾン・ノヴァさん

仁王立ち ▶︎ デッキ 《仁王立ち》
クリムゾン・ノヴァ
2025/10/15 21:05
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 《仁王立ち》と謳っておきながら、実際は即座に逃亡して攻撃できなくしてくる一枚。…誉れは浜で死にましたとさ☆

 通常罠カードであるこれは、イラストで堂々と立つ《超重武者ビッグベン-K》の様に、基本的には【《超獣武者》】との相性が良い。場の表側モンスターを1体対象に、ターン中の守備力が倍加する。当テーマは守備表示のまま殴りにいける特性を持っており、それらのモンスターと組み合わせるのが推奨されている。要はテーマ向けの《リミッター解除》であり、これで一気に攻めに転じれるのだ。当然デメリットとして、ターンが終われば守備0になってしまう。まあ守備表示が前提なので、ぶっちゃけ破壊されるよりはマシだろう。

 んでもう1つ備わっており、墓地から除外しつつ自分フィールドの表側モンスター対象にとり、そのターン中は対象しか殴れなくなる。先程の守備倍加効果の延長上で使う事により、確実に相手はそのモンスターを突破せねばならなくなる。確かに《仁王立ち》であり、他のか弱いモンスターを護ってくれるだろう。

 なんて素晴らしい堂々とした効果だろう…と思ったのも束の間、このカードにはルールの穴を突いたバグ技が存在している。この墓地効果についてだが、その対象のモンスターにしか攻撃対象にできなくする効果なのは見ての通りだろう。言い方を変えると、該当のモンスターが居なくなると、もう相手は攻撃できる対象が存在しない…要は攻撃宣言できないのだ。はいアウト!!

 てな訳で、《威嚇する咆哮》以上に威嚇している効果なのだ。戦闘で例え突破されたとしても、相手はそれ以上モンスターを殴りに行けない。戦闘破壊でなく自発的に対象を消してもルールは残存し、特にヤッてたのは《PSYフレームロード・Ω》とのコンボだろう。シンクロ体のコイツは場の自身と相手の手札を互いのメインフェイズに除外するインチキモンスターだが、例えばコイツに攻撃誘導効果を付与させて自身諸共ハンデス除外されたとしよう。すると相手は攻撃対象が存在していないので、実質バトルフェイズをスキップされるのだ。しかもタチの悪い事に、《PSYフレームロード・Ω》には互いのスタンバイ時に除外ゾーンのカードを墓地に戻す効果もある。除外して使用済みのこのカードを墓地に戻せてしまうので、毎ターン《威嚇する咆哮》をしつつ、ランダムハンデスを行える。…逃げるな卑怯者!!

 《PSYフレームロード・Ω》の方が大罪人だが、このカード自体も謎の裁定を吊り下げて生まれたあたり同罪であろう。コンボを抜け出せれなければ超不快なのは見ての通りなので、何とかして防ぎたいところだ。
報告URL  yugioh-list.com/reviews/view/206427

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