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第三話 主人公対決 VS遊城十代・前編 作:鈴木颯手
龍吾がデュエルアカデミアに入学してから二週間が経過した。その間、龍吾は無難に授業を受けており教師たちからの評価も悪くはなかった。特に、典型的な飴と鞭を行っている実技担当最高責任者であるクロノス・デ・メディチからはこびへつらうと間違われる程の高評価を受けていた。
「最初のテスト次第デーワ、オベリスクブルーへの昇級も認めますーノ」
そう言われる程に期待されている龍吾がモテるのも時間の問題だった。元々容姿は良く、クール系と評される美形の龍吾である。そのうえで僅か数日でオベリスクブルーへの昇級の可能性がありデュエルの腕も成績も良いとなれば女子が放っておくはずがなかった。
「……」
「またラブレターを貰ったのか」
龍吾が寮の食堂で十枚近いラブレターを見ていると三沢が声をかけてきた。数日ほど前から見るようになった光景に三沢も慣れ始めていたが龍吾は全くと言っていい程分かっておらず、困惑していた。
「……今時、筆記か?」
「それだけ熱を込めているという事だろう」
龍吾は一つのラブレターを手に取り中身を見る。女子らしい丸みを帯びた字で書かれており内容は付き合って欲しいというものだった。ほとんどのラブレターがその様な内容だが本人の性格がそうなのか、デュエルを申し込む果し合いのようなものもあった。それは既に対処済みでその女生徒曰く「とても情熱的なデュエルだった」との事。
「君ほどの腕前と容姿なら女性をとっかえひっかえしても文句は出なさそうだな」
「その代わりに7割の男子生徒を敵に回すだろうな」
龍吾の返しに三沢は同意するように肩をすくめた。現在進行形で龍吾の背中には同じラーイエローの男子生徒の嫉妬の視線が刺さっておりこれ以上の悪化はそれだけでは済まない事が察する事が出来た。
ラブレターを持ち自室に戻った龍吾はラブレターの返信を書くべく最近大量購入した便箋と封筒を取り出す。そして、同じように手書きで断りの返事を丁寧に書いていくがこの対応が女性たちに熱を上げさせる要因の一つとなっている事に龍吾が気付く事は無かった。
「お! 龍吾じゃねぇか! デュエルしようぜ!」
「……十代か」
それから少ししたある日、龍吾は十代に呼び止められた。万丈目とのデュエル後に龍吾の正体を知った十代は何度か龍吾への接触を図ろうとしていたがその時には龍吾は女生徒に取り囲まれており入ることが出来なかった。最近漸く落ち着きを取り戻し、龍吾が一人になったタイミングを狙って声をかけていた。
「デュエルくらいなら問題はない」
「よし! 早速やろうぜ!」
漸くデュエルが出来ると十代は興奮気味に喜んでいる。何しろ、ジュニアリーグとは言え十代の前にいるのはプロデュエリストだった人物だ。そんな人とデュエルが出来るというのはデュエルが大好きな十代にとっては興奮せずにはいられない出来事だった。
早速会場に向かうとそこには三沢と天上院明日香がいた。それ以外にも数人の生徒が十代と龍吾を見ていた。その様子から、彼らの目的が観戦であることがうかがい知れた。
「おいおい、なんでこんなにいるんだ?」
「そりゃ、実技試験でクロノス教諭に勝利した十代とジュニアリーグで活躍し、オベリスクブルーへの昇級も近い龍吾のデュエルだ。気にならないって言う方が無理があるだろう?」
十代の少し呆れた声に三沢が答える。明日香を含めてその場の全員が頷く事で同意する。予想外の展開に十代は頭をかいて龍吾の方を見るが特に問題はないのか学校で支給されるデュエルディスクを腕に装着し、デュエルリングへと向かっていた。
それを確認した十代は直ぐにデュエルの方に意識を傾け、龍吾の反対側へと向かった。そして、準備が整うと二人は開始の合図を言った。
「「デュエル!」」
「先行はもらう。ドロー」
黒崎龍吾
手札5枚→6枚
先手を取ったのは龍吾であった。龍吾は山札よりカードを引き自身の手札と共に確認し、戦術を組み立てていく。
「……俺は手札の“デフラドラグーン”の効果を発動する。このカード以外のモンスターカードを墓地に送り手札より特殊召喚する。俺は、“デッドボーンドラゴン”を墓地に送り“デフラドラグーン”を特殊召喚する」
デフラドラグーン(闇/ドラゴン族 星3)
ATK1000 DEF600
「更に、手札から“神竜アポカリプス”を召喚する」
神竜アポカリプス(闇/ドラゴン族 星4)
ATK1000 DEF1500
1ターン目でモンスターを二体召喚する龍吾に周囲は感心しているがまだまだ終わってはいなかった。
「“神竜アポカリプス”の効果発動。手札を一枚墓地に送り、ドラゴン族モンスターを墓地より手札に戻す。俺は“デッドボーンドラゴン”を手札に戻す」
「あれってさっきの……。一体何をする気なんだ?」
観客たちは龍吾の一件意味のない動きに首を傾げているが三沢と明日香は龍吾の次の狙いが何となくだが読めていた。
「“デッドボーンドラゴン”の効果発動。墓地より手札に戻った時、このカードは特殊召喚する事が出来る」
「何!」
「いでよ、“デッドボーンドラゴン”」
デッドボーンドラゴン(闇/ドラゴン族 星6)
ATK2000 DEF1000
「成程、龍吾の狙いはこれだったか!」
「でも、あれでは攻撃力の低いモンスターが三体並んだだけよ。ここからどうするのかしら」
「それは分からない。だが、龍吾のターンはまだまだ続く事だけは分かる」
僅か1ターン目で大きく動く龍吾に観客や対戦相手の十代は興味津々であった。
「俺は魔法カード“邪龍の征進”を発動する。フィールドの“デフラドラグーン”、“神竜アポカリプス”、“デッドボーンドラゴン”を生贄に、デッキから“永遠邪龍-インフィニティ・カオスドラゴン”を特殊召喚する」
「何っ!?」
「1ターン目であのカードっスか!?」
フィールドに黒い風が吹き荒れ邪悪なる龍が降臨する。禍々しいドラゴンの姿に始めてみる者は恐怖で青ざめ、二回目の三沢と明日香も顔を青くしていた。しかし、十代だけは始めてみるモンスターに興味津々であった。
「すっげー! これが翔が言っていたドラゴンか! カッコいい!」
「……この魔法カードで特殊召喚された“永遠邪龍-インフィニティ・カオスドラゴン”は攻撃力、守備力は4000となり効果は無効となる。俺は手札を一枚セットしてターンエンドだ」
永遠邪龍-インフィニティ・カオスドラゴン(闇/ドラゴン族 星9)
ATK4000 DEF4000
龍吾は手札全てを出し切り自らのエースモンスターを召喚した。たった1ターンで行った事もあり場の雰囲気は大盛り上がりだった。そして、それは十代も同じであり彼の闘志へと変わっていく。
「すげーよ! こんなにすごいデュエルは初めてだ! 行くぜ! 俺のターン、ドロー!」
遊城十代
手札5枚→6枚
「俺は手札から“融合”を発動! “E・HERO フェザーマン”と“E・HERO バーストレディ”を融合! 現れろ! マイフェイバリットヒーロー! “E・HERO フレイム・ウィングマン”を召喚!」
「……来たか」
E・HERO フレイム・ウィングマン(風/戦士族 星6)
ATK2100 DEF1200
「更に俺は装備魔法“フェイバリット・ヒーロー”を“フレイム・ウィングマン”に装備する!」
「……レベル5以上のHEROモンスターに装備出来、元々の守備力分、攻撃力を上げるカード」
「その通り! これで“フレイム・ウィングマン”の攻撃力は3300になる!」
E・HERO フレイム・ウィングマン
ATK2100→3300
「……だが、これでもインフィニティ・カオスドラゴンの攻撃力には劣る」
「ここからどうする気なの? 十代……」
装備魔法を装備した事により上級モンスターを超える攻撃力を得たフレイム・ウィングマンだが攻撃力4000を誇るインフィニティ・カオスドラゴンの前には一歩及んでいなかった。しかし、フレイム・ウィングマンと相対する龍吾は十代の次の手が読めていた。
「……まだ、上がるな」
「そうさ! 俺はこのままバトルフェイズに入り“フェイバリット・ヒーロー”の効果を発動する! 手札、デッキからフィールド魔法を選び発動する事が出来る! 俺はデッキから“摩天楼-スカイスクレイパー―”を発動する!」
フィールド魔法の発動により周囲の様子は一変する。ニューヨークの如き摩天楼へと変貌したフィールドに存在するインフィニティ・カオスドラゴンはまさに町に出現した悪の怪物と言えた。
「“スカイスクレイパー”の効果発動! 自分のモンスターの攻撃力が相手モンスターより低い場合、ダメージ計算時に1000アップする!」
「成程! これなら攻撃力は4300、“インフィニティ・カオスドラゴン”を破壊する事が出来る!」
「更に“フェイバリット・ヒーロー”の最後の効果、装備カードを墓地に送る事でもう一度攻撃できる効果を使えば……」
「アニキの勝ちっス!」
E・HERO フレイム・ウィングマン
ATK3300→4300
「いけー! “フレイム・ウィングマン”で攻撃!」
「……リバースカードオープン! “闇の閃光”!」
「何だと!?」
「“インフィニティ・カオスドラゴン”をリリースする事で、このターンに特殊召喚されたモンスターを全て破壊する」
“インフィニティ・カオスドラゴン“が咆哮を上げると体が黒い光で覆われていきやがてそれらは”フレイム・ウィングマン“に襲いかかった。突然の事に”フレイム・ウィングマン“はなすすべなく体を貫かれて破壊された。それを見届けた”インフィニティ・カオスドラゴン“の体は崩れていき完全に消滅した。
その動きに周囲の人間は絶句した。自分のエースモンスターを用いた全体破壊。態々4000の攻撃力を持つ”インフィニティ・カオスドラゴン“を使う必要もなく龍吾の動きは奇抜と言えた。
「まさか自分のエースを使うなんてな……。俺はメインフェイズ2で“E・HERO クレイマン”を守備表示で召喚する! そして、手札を一枚セットしてターンエンドだ」
E・HERO クレイマン(岩/戦士族 星4)
ATK800 DEF2000
黒木龍吾 LP4000
手札0枚
モンスター
なし
魔法、罠
なし
遊城十代 LP4000
手札0枚
モンスター
E・HERO クレイマン
魔法、罠
セット
龍吾の怒涛の召喚とそれを一気に覆して見せた十代の動きにそれら全てを無に帰した龍吾の罠。デュエル1巡目から始まったデュエルは観客たちの熱を吸い込みまだまだ続いていくのだった。
「最初のテスト次第デーワ、オベリスクブルーへの昇級も認めますーノ」
そう言われる程に期待されている龍吾がモテるのも時間の問題だった。元々容姿は良く、クール系と評される美形の龍吾である。そのうえで僅か数日でオベリスクブルーへの昇級の可能性がありデュエルの腕も成績も良いとなれば女子が放っておくはずがなかった。
「……」
「またラブレターを貰ったのか」
龍吾が寮の食堂で十枚近いラブレターを見ていると三沢が声をかけてきた。数日ほど前から見るようになった光景に三沢も慣れ始めていたが龍吾は全くと言っていい程分かっておらず、困惑していた。
「……今時、筆記か?」
「それだけ熱を込めているという事だろう」
龍吾は一つのラブレターを手に取り中身を見る。女子らしい丸みを帯びた字で書かれており内容は付き合って欲しいというものだった。ほとんどのラブレターがその様な内容だが本人の性格がそうなのか、デュエルを申し込む果し合いのようなものもあった。それは既に対処済みでその女生徒曰く「とても情熱的なデュエルだった」との事。
「君ほどの腕前と容姿なら女性をとっかえひっかえしても文句は出なさそうだな」
「その代わりに7割の男子生徒を敵に回すだろうな」
龍吾の返しに三沢は同意するように肩をすくめた。現在進行形で龍吾の背中には同じラーイエローの男子生徒の嫉妬の視線が刺さっておりこれ以上の悪化はそれだけでは済まない事が察する事が出来た。
ラブレターを持ち自室に戻った龍吾はラブレターの返信を書くべく最近大量購入した便箋と封筒を取り出す。そして、同じように手書きで断りの返事を丁寧に書いていくがこの対応が女性たちに熱を上げさせる要因の一つとなっている事に龍吾が気付く事は無かった。
「お! 龍吾じゃねぇか! デュエルしようぜ!」
「……十代か」
それから少ししたある日、龍吾は十代に呼び止められた。万丈目とのデュエル後に龍吾の正体を知った十代は何度か龍吾への接触を図ろうとしていたがその時には龍吾は女生徒に取り囲まれており入ることが出来なかった。最近漸く落ち着きを取り戻し、龍吾が一人になったタイミングを狙って声をかけていた。
「デュエルくらいなら問題はない」
「よし! 早速やろうぜ!」
漸くデュエルが出来ると十代は興奮気味に喜んでいる。何しろ、ジュニアリーグとは言え十代の前にいるのはプロデュエリストだった人物だ。そんな人とデュエルが出来るというのはデュエルが大好きな十代にとっては興奮せずにはいられない出来事だった。
早速会場に向かうとそこには三沢と天上院明日香がいた。それ以外にも数人の生徒が十代と龍吾を見ていた。その様子から、彼らの目的が観戦であることがうかがい知れた。
「おいおい、なんでこんなにいるんだ?」
「そりゃ、実技試験でクロノス教諭に勝利した十代とジュニアリーグで活躍し、オベリスクブルーへの昇級も近い龍吾のデュエルだ。気にならないって言う方が無理があるだろう?」
十代の少し呆れた声に三沢が答える。明日香を含めてその場の全員が頷く事で同意する。予想外の展開に十代は頭をかいて龍吾の方を見るが特に問題はないのか学校で支給されるデュエルディスクを腕に装着し、デュエルリングへと向かっていた。
それを確認した十代は直ぐにデュエルの方に意識を傾け、龍吾の反対側へと向かった。そして、準備が整うと二人は開始の合図を言った。
「「デュエル!」」
「先行はもらう。ドロー」
黒崎龍吾
手札5枚→6枚
先手を取ったのは龍吾であった。龍吾は山札よりカードを引き自身の手札と共に確認し、戦術を組み立てていく。
「……俺は手札の“デフラドラグーン”の効果を発動する。このカード以外のモンスターカードを墓地に送り手札より特殊召喚する。俺は、“デッドボーンドラゴン”を墓地に送り“デフラドラグーン”を特殊召喚する」
デフラドラグーン(闇/ドラゴン族 星3)
ATK1000 DEF600
「更に、手札から“神竜アポカリプス”を召喚する」
神竜アポカリプス(闇/ドラゴン族 星4)
ATK1000 DEF1500
1ターン目でモンスターを二体召喚する龍吾に周囲は感心しているがまだまだ終わってはいなかった。
「“神竜アポカリプス”の効果発動。手札を一枚墓地に送り、ドラゴン族モンスターを墓地より手札に戻す。俺は“デッドボーンドラゴン”を手札に戻す」
「あれってさっきの……。一体何をする気なんだ?」
観客たちは龍吾の一件意味のない動きに首を傾げているが三沢と明日香は龍吾の次の狙いが何となくだが読めていた。
「“デッドボーンドラゴン”の効果発動。墓地より手札に戻った時、このカードは特殊召喚する事が出来る」
「何!」
「いでよ、“デッドボーンドラゴン”」
デッドボーンドラゴン(闇/ドラゴン族 星6)
ATK2000 DEF1000
「成程、龍吾の狙いはこれだったか!」
「でも、あれでは攻撃力の低いモンスターが三体並んだだけよ。ここからどうするのかしら」
「それは分からない。だが、龍吾のターンはまだまだ続く事だけは分かる」
僅か1ターン目で大きく動く龍吾に観客や対戦相手の十代は興味津々であった。
「俺は魔法カード“邪龍の征進”を発動する。フィールドの“デフラドラグーン”、“神竜アポカリプス”、“デッドボーンドラゴン”を生贄に、デッキから“永遠邪龍-インフィニティ・カオスドラゴン”を特殊召喚する」
「何っ!?」
「1ターン目であのカードっスか!?」
フィールドに黒い風が吹き荒れ邪悪なる龍が降臨する。禍々しいドラゴンの姿に始めてみる者は恐怖で青ざめ、二回目の三沢と明日香も顔を青くしていた。しかし、十代だけは始めてみるモンスターに興味津々であった。
「すっげー! これが翔が言っていたドラゴンか! カッコいい!」
「……この魔法カードで特殊召喚された“永遠邪龍-インフィニティ・カオスドラゴン”は攻撃力、守備力は4000となり効果は無効となる。俺は手札を一枚セットしてターンエンドだ」
永遠邪龍-インフィニティ・カオスドラゴン(闇/ドラゴン族 星9)
ATK4000 DEF4000
龍吾は手札全てを出し切り自らのエースモンスターを召喚した。たった1ターンで行った事もあり場の雰囲気は大盛り上がりだった。そして、それは十代も同じであり彼の闘志へと変わっていく。
「すげーよ! こんなにすごいデュエルは初めてだ! 行くぜ! 俺のターン、ドロー!」
遊城十代
手札5枚→6枚
「俺は手札から“融合”を発動! “E・HERO フェザーマン”と“E・HERO バーストレディ”を融合! 現れろ! マイフェイバリットヒーロー! “E・HERO フレイム・ウィングマン”を召喚!」
「……来たか」
E・HERO フレイム・ウィングマン(風/戦士族 星6)
ATK2100 DEF1200
「更に俺は装備魔法“フェイバリット・ヒーロー”を“フレイム・ウィングマン”に装備する!」
「……レベル5以上のHEROモンスターに装備出来、元々の守備力分、攻撃力を上げるカード」
「その通り! これで“フレイム・ウィングマン”の攻撃力は3300になる!」
E・HERO フレイム・ウィングマン
ATK2100→3300
「……だが、これでもインフィニティ・カオスドラゴンの攻撃力には劣る」
「ここからどうする気なの? 十代……」
装備魔法を装備した事により上級モンスターを超える攻撃力を得たフレイム・ウィングマンだが攻撃力4000を誇るインフィニティ・カオスドラゴンの前には一歩及んでいなかった。しかし、フレイム・ウィングマンと相対する龍吾は十代の次の手が読めていた。
「……まだ、上がるな」
「そうさ! 俺はこのままバトルフェイズに入り“フェイバリット・ヒーロー”の効果を発動する! 手札、デッキからフィールド魔法を選び発動する事が出来る! 俺はデッキから“摩天楼-スカイスクレイパー―”を発動する!」
フィールド魔法の発動により周囲の様子は一変する。ニューヨークの如き摩天楼へと変貌したフィールドに存在するインフィニティ・カオスドラゴンはまさに町に出現した悪の怪物と言えた。
「“スカイスクレイパー”の効果発動! 自分のモンスターの攻撃力が相手モンスターより低い場合、ダメージ計算時に1000アップする!」
「成程! これなら攻撃力は4300、“インフィニティ・カオスドラゴン”を破壊する事が出来る!」
「更に“フェイバリット・ヒーロー”の最後の効果、装備カードを墓地に送る事でもう一度攻撃できる効果を使えば……」
「アニキの勝ちっス!」
E・HERO フレイム・ウィングマン
ATK3300→4300
「いけー! “フレイム・ウィングマン”で攻撃!」
「……リバースカードオープン! “闇の閃光”!」
「何だと!?」
「“インフィニティ・カオスドラゴン”をリリースする事で、このターンに特殊召喚されたモンスターを全て破壊する」
“インフィニティ・カオスドラゴン“が咆哮を上げると体が黒い光で覆われていきやがてそれらは”フレイム・ウィングマン“に襲いかかった。突然の事に”フレイム・ウィングマン“はなすすべなく体を貫かれて破壊された。それを見届けた”インフィニティ・カオスドラゴン“の体は崩れていき完全に消滅した。
その動きに周囲の人間は絶句した。自分のエースモンスターを用いた全体破壊。態々4000の攻撃力を持つ”インフィニティ・カオスドラゴン“を使う必要もなく龍吾の動きは奇抜と言えた。
「まさか自分のエースを使うなんてな……。俺はメインフェイズ2で“E・HERO クレイマン”を守備表示で召喚する! そして、手札を一枚セットしてターンエンドだ」
E・HERO クレイマン(岩/戦士族 星4)
ATK800 DEF2000
黒木龍吾 LP4000
手札0枚
モンスター
なし
魔法、罠
なし
遊城十代 LP4000
手札0枚
モンスター
E・HERO クレイマン
魔法、罠
セット
龍吾の怒涛の召喚とそれを一気に覆して見せた十代の動きにそれら全てを無に帰した龍吾の罠。デュエル1巡目から始まったデュエルは観客たちの熱を吸い込みまだまだ続いていくのだった。
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