第五話　ー激突！BMvsBMG④ー　作：T@KAKKU☆

ＢＭＧ「！！」

遊奈「パートナーなら、身を挺して守るのは当然のことでしょ・・・！」

ＢＭＧ「ご、ご主人サマ・・・そこまで私のことを・・・！」

　感激するＢＭＧ。すると次の瞬間

遊奈「・・・だから、もうそのご主人サマってのはやめにしてくれない？」

ＢＭＧ「え・・・？」

遊奈「あとその変な敬語も」

ＢＭＧ「で、では何とお呼びすれば・・・？」

遊奈「遊奈でいいわよ。皆そう呼んでるし」

ＢＭＧ「・・・」

　しばらく考え込むＢＭＧ。すると次の瞬間

ＢＭＧ「・・・わかりました。じゃあ私のことも、その何とかガールって呼ぶのはやめてくれませんか？」

遊奈「え？じゃ、じゃあ何て呼べば・・・？」

ＢＭＧ「そうね・・・あ！じゃあ、『マナ』って呼んでください！」

遊奈「『マナ』・・・？」

ＢＭＧ「私のかつてのご主人サマの名前です」

遊奈「そう・・・。わかったわ。改めてよろしくね、マナ！」

ＢＭＧ（以下マナ）「ハイ！こちらこそよろしく！遊奈ちゃん！」

　握手を交わす二人

真羽斗「（ほう・・・。どうやら精霊との絆は確かなようだな・・・！）」

　その様子を見つめる真羽斗。すると次の瞬間。真羽斗の表情が変わった

真羽斗「・・・だが、それだけでは私は倒せん！行くぞ！私のバトルフェイズ！行けッ！ブラック・マジシャンの攻撃！ブラック・マジック！」

　ＢＭの攻撃がＢＭＧに迫る

ＢＭＧ「！？」

　すると次の瞬間

遊奈「来た！なら私は、リバースカードオープン！トラップカード、発動！」

真羽斗「！？」

遊奈「『聖なるバリア－ミラーフォース－』！」

真羽斗「！」

　すると次の瞬間。突如、ＢＭＧの前にバリアが現れ、ＢＭの攻撃を跳ね返した

遊奈「このカードは相手モンスターの攻撃を跳ね返すカード！これでブラックマジシャンは破壊されるわ！」

　だが次の瞬間

真羽斗「甘い！リバースカードオープン！トラップカード、発動！」

遊奈「！？」

真羽斗「『ブラック・イリュージョン』！」

　すると次の瞬間。突如、ＢＭの前に黒い煙が現れた。そして次の瞬間。跳ね返った攻撃は煙を突き抜け、あさっての方向へと飛んで行った

真羽斗「このカードはターン終了時まで、相手のカードの効果を受けなくするカード！これでブラック・マジシャンは無傷！」

遊奈「なんですって！？」

　すると次の瞬間

　ゴゴゴゴゴゴ・・・！　バーン☆

　飛び散った煙が集まり、再びＢＭが姿を現した

ＢＭ「チッチッチ・・・」

遊奈「なっ！？」

真羽斗「行けッ！ブラック・マジシャン！」

　再びＢＭＧに迫るＢＭ。すると次の瞬間

遊奈「くっ！なら、リバースカードオープン！トラップカード、発動！」

真羽斗「！？」

遊奈「『マジカルシルクハット！』」

　すると次の瞬間。突如、ＢＭＧの姿は消え、フィールドにシルクハットが現れた

真羽斗「くっ！小賢しいマネを！だがそんな子供騙しで、私を止められると思うな！そこだッ！」

　目標を指す真羽斗

遊奈「（お願い！外れて！）」

　そして次の瞬間

　ドカァァァァン！

　ＢＭの攻撃が炸裂。しかし、シルクハットの中にＢＭＧの姿はなかった

真羽斗「何ッ！？外れただと・・・！？」

遊奈「（よ、よかった～っ！）」

真羽斗「くっ・・・命拾いしたな。だが、守っているだけではいつまで経っても私には勝てんぞ」

遊奈「くっ・・・！」

真羽斗「私のターンは終了。お前のターンだ！」

　ターンを終了する真羽斗

遊奈「くっ・・・。さすがお兄ちゃん。やっぱりそう簡単にはいかないわね・・・！(このターンは何とかしのいだけど、デュエルは完全にお兄ちゃんのペース・・・。ここままじゃマズいわ。早く何とかしないと・・・！）」

　苦悶の表情を浮かべる遊奈。すると次の瞬間

真羽斗「・・・フッ。どうした？お前のターンだぞ？それとも、もう諦めたのか？」

遊奈「なッ！？なんですって！？だ、誰が諦めるもんですか！」

真羽斗「フフフ・・・なら、早くカードを引くのだな」

　嘲笑う真羽斗

遊奈「く～っ！お兄ちゃんたら、人を馬鹿にして！」

　憤る遊奈。すると次の瞬間

マナ「焦らないで！遊奈ちゃん！」

　突如、ＢＭＧが声を上げた

遊奈「！？」

マナ「デュエルはまだ始まったばかりよ！諦めなければ、必ず勝機はあるわ！」

遊奈「そ、そうね。あなたの言う通りだわ。危うく、お兄ちゃんのペースにハマっちゃうとこだった。ありがとう、マナ！」

マナ「どういたしまして！」

　ＢＭＧの言葉に、平静を取り戻す遊奈

真羽斗「・・・（ほう・・・どうやら少しは落ち着いたようだな・・・）」

遊奈「（危ない危ない。マナの言う通り、デュエルはまだ始まったばかり。諦めなければ、必ず勝機はあるわ！・・・でも、この状況を打破るには、ブラック・マジシャンを倒すしかない・・・。でも、今のブラック・マジシャン・ガールじゃ太刀打ちできないし・・・。・・・こうなったら、『黒・魔・導・爆・裂・破（ブラック・バーニング）』。ブラック・マジシャンを倒すには、あの最強カードを引くしかない・・・！）来て！私のターン！ドロー！」

　すると次の瞬間

遊奈「！」

　遊奈の表情が変わった

真羽斗「！（いいカードを引いたのか・・・？）」

　そして次の瞬間

遊奈「・・・来ないなら、引いてしまえばいい！私は手札から、魔法カード、発動！」

真羽斗「！？」

遊奈「『黒魔術の継承』！」

真羽斗「そ、そのカードは！」

遊奈「このカードは、墓地から魔法カードを二枚除外することで、デッキから『ブラック・マジシャン』か『ブラック・マジシャンガール』と書かれた魔法・トラップカードを一枚、手札に加えることができる！」

真羽斗「（シルクハットは、そのための布石だったのか・・・！）」

遊奈「私が加えるカードは、もちろん！『黒・魔・導・爆・裂・破（ブラック・バーニング）』！」

真羽斗「！」

遊奈「そして発動！」

　すると次の瞬間

　ゴゴゴゴゴゴ・・・！

　ＢＭＧの杖にエネルギーが溜まっていく

真羽斗「！！」

マナ「はぁぁぁぁぁーーーッッッ！」

　そして次の瞬間

遊奈「くらえッ！必殺、『黒・魔・導・爆・裂・破（ブラック・バーニング）』！！！」

マナ「いっけぇーーーッッッ！！！」

　ヒュン！　ドカァァァァン！！！

　ブラック・バーニングが炸裂。ブラック・マジシャンは跡形もなく消し飛んだ

続く