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2-3 圧倒 作:霧雨
地下水路は薄暗かったが、ところどころに明かりが灯してあるため比較的見渡しがよかった。
それでも、コウモリがいたりネズミが通ったりとなかなか気味の悪い通路だった。
思った以上に機械的であり、仕掛けも充実しているようだった。
「スカルライダーのアジトと言うからどんな安っぽいものかと思っていたが…バックにはかなり強大な勢力が潜んでいるかもしれないな…」
正直、俺の予想以上だった。敷地もかなり広いようなので、並大抵の資金ではここまでのアジトは作れないだろう。
これがただのヤンキー集団のはずがない。
「気を引き締めていけよ、晟」
「ああ!どんな敵が出ても蹴散らしてやるぜ!」
晟はかなり意気込んでいた。空回りしなければいいが。
「元気なのはいいが、早速お出ましだぞ」
「なにっ!?」
目の前に現れたのは…掃除機くらいの大きさをしたロボットだった。なるほど、デュエルロボットか。
「ココハ通サナイ。ワタシトでゅえるシロ」
ふむ…。やはり足止めか…。ならば、
「俺が相手だ。晟、お前は先に行け」
「馬鹿な!俺だってデュエルできる!」
「いいか?俺は後から要と合流してすぐにお前に追い付く。お前がロボットと戦っても苦戦するだけだ。お前が先に行った方が効率がいい」
「ふざけんな!お前、仮にも俺よりランクが低いじゃねえか!」
確かに、俺はあの新峠 遊に負けてランクを下げられたが…
「おっと、残念ながら俺のランクは一週間で元通りだ。今の俺のランクは9805位。対するお前は…一週間前と変化なかったはずだが?」
「ぐ…」
「議論している暇はないんだ。お前はさっさと行け。このロボット風情は俺が叩きのめす」
「わ、わかった。任せるぜ!その代わり、お前がぐずぐずしている間に俺が親玉を倒しても知らねーからな!」
根性だけは人一倍あるようだ。まあ、本当に結果を出してくれないと困るんだけどな…。
晟は先を目指して走り去った。
さて。
「来いよロボット風情。デュエルだ!」
◇スタンダードデュエル◇4000デュエル開始◇
幸崎 皓(9805位) VS ロボット(ランキング未登録)
皓「俺のターンだ。俺は『ロード・オブ・シルバー』を召喚する」
◇ロード・オブ・シルバー◇星4・魔法使い族・闇・攻1000/守1100
皓「更にマジックカード『銀のオカリナ』を発動。フィールドに『ロード・オブ・シルバー』が存在する時、デッキからレベル8のドラゴン族を2体、手札からレベル5のドラゴン族を1体、合計3体特殊召喚できる。現れよ…2体の『守護竜』と、『アトモスフィア・ドラゴン』!」
◇守護竜◇星8・ドラゴン族・地・攻0/守4000
◇守護竜◇星8・ドラゴン族・地・攻0/守4000
◇アトモスフィア・ドラゴン◇星5・ドラゴン族・風・攻2600/守800
皓「俺はカードを2枚伏せ、ターンエンドだ」
ロボット「私ノたーん、どろー。私ハ『からくり兵』ヲ召喚」
◇からくり兵◇星4・機械族・地・攻1700/守1500
ロボット「更ニ、『低気圧』ヲ発動。1200らいふヲ払イ、伏セかーどヲ2枚まで破壊」
◇ロボット◇LP4000→LP2800
皓「ロボット風情が。伏せカードを警戒するプログラムなんざお見通しだ!俺が伏せていたのは、トラップカード『アシッドブレス』と『ポイズンブレス』だ。フィールドに高レベルのドラゴン族モンスターがいる時に伏せてある『アシッドブレス』が破壊された時、相手フィールドのモンスターを全て破壊する。同じ条件で『ポイズンブレス』が破壊された時、エンドフェイズまで相手は手札を使用できない」
ロボット「完全ニ行動ヲ阻止サレタ。私ハたーんヲ終了スル」
皓「雑魚ロボットめ!俺のターンの総攻撃!これで終わりだ!」
ロボット「ソンナ馬鹿ナ、コンナ展開ハぷろぐらむサレテナイ、グギギギギ!」
◇ロボット◇LP2800→0
◇スタンダードデュエル終了◇
☆勝利 幸崎 皓(9805位)
★敗北 ロボット(破壊)
デュエルロボットはしばらくその場でガタガタ震えていたが、やがて動かなくなった。
デュエルで負けて破壊されるなど、ポンコツであろう。合理性に欠ける。
「まあ、デュエルが全ての世界だからな」
つくづく俺好みの世界になったものだ。すると背後から声がした。
「さすが皓。また速攻勝利に磨きをかけたか」
「要もようやく来たか。お前が追いつきそうなタイミングを見計らってデュエルしてたのさ」
「晟の奴は…先に行かせたのか」
「ああ。さっさと追いついてやろう」
一方、四月 晟は…。
かなり奥まで進んではいたものの、スカルライダー3人に囲まれ危機一髪の状況になっていた。
「くっふふふ…この人数相手にどうする気だ…」
「さすがのハンターもかなうまい…」
「木っ端微塵にしてやる…それとも降伏するかい?くっふふふ」
なんとも不気味な笑みだ。殺意を覚える。
「1対3か…おもしれえ!俺のヒーローでお前らまとめてぶっ叩いてやるぜ!デュエルだ!」
次回、四月 晟にピンチか…!?
それでも、コウモリがいたりネズミが通ったりとなかなか気味の悪い通路だった。
思った以上に機械的であり、仕掛けも充実しているようだった。
「スカルライダーのアジトと言うからどんな安っぽいものかと思っていたが…バックにはかなり強大な勢力が潜んでいるかもしれないな…」
正直、俺の予想以上だった。敷地もかなり広いようなので、並大抵の資金ではここまでのアジトは作れないだろう。
これがただのヤンキー集団のはずがない。
「気を引き締めていけよ、晟」
「ああ!どんな敵が出ても蹴散らしてやるぜ!」
晟はかなり意気込んでいた。空回りしなければいいが。
「元気なのはいいが、早速お出ましだぞ」
「なにっ!?」
目の前に現れたのは…掃除機くらいの大きさをしたロボットだった。なるほど、デュエルロボットか。
「ココハ通サナイ。ワタシトでゅえるシロ」
ふむ…。やはり足止めか…。ならば、
「俺が相手だ。晟、お前は先に行け」
「馬鹿な!俺だってデュエルできる!」
「いいか?俺は後から要と合流してすぐにお前に追い付く。お前がロボットと戦っても苦戦するだけだ。お前が先に行った方が効率がいい」
「ふざけんな!お前、仮にも俺よりランクが低いじゃねえか!」
確かに、俺はあの新峠 遊に負けてランクを下げられたが…
「おっと、残念ながら俺のランクは一週間で元通りだ。今の俺のランクは9805位。対するお前は…一週間前と変化なかったはずだが?」
「ぐ…」
「議論している暇はないんだ。お前はさっさと行け。このロボット風情は俺が叩きのめす」
「わ、わかった。任せるぜ!その代わり、お前がぐずぐずしている間に俺が親玉を倒しても知らねーからな!」
根性だけは人一倍あるようだ。まあ、本当に結果を出してくれないと困るんだけどな…。
晟は先を目指して走り去った。
さて。
「来いよロボット風情。デュエルだ!」
◇スタンダードデュエル◇4000デュエル開始◇
幸崎 皓(9805位) VS ロボット(ランキング未登録)
皓「俺のターンだ。俺は『ロード・オブ・シルバー』を召喚する」
◇ロード・オブ・シルバー◇星4・魔法使い族・闇・攻1000/守1100
皓「更にマジックカード『銀のオカリナ』を発動。フィールドに『ロード・オブ・シルバー』が存在する時、デッキからレベル8のドラゴン族を2体、手札からレベル5のドラゴン族を1体、合計3体特殊召喚できる。現れよ…2体の『守護竜』と、『アトモスフィア・ドラゴン』!」
◇守護竜◇星8・ドラゴン族・地・攻0/守4000
◇守護竜◇星8・ドラゴン族・地・攻0/守4000
◇アトモスフィア・ドラゴン◇星5・ドラゴン族・風・攻2600/守800
皓「俺はカードを2枚伏せ、ターンエンドだ」
ロボット「私ノたーん、どろー。私ハ『からくり兵』ヲ召喚」
◇からくり兵◇星4・機械族・地・攻1700/守1500
ロボット「更ニ、『低気圧』ヲ発動。1200らいふヲ払イ、伏セかーどヲ2枚まで破壊」
◇ロボット◇LP4000→LP2800
皓「ロボット風情が。伏せカードを警戒するプログラムなんざお見通しだ!俺が伏せていたのは、トラップカード『アシッドブレス』と『ポイズンブレス』だ。フィールドに高レベルのドラゴン族モンスターがいる時に伏せてある『アシッドブレス』が破壊された時、相手フィールドのモンスターを全て破壊する。同じ条件で『ポイズンブレス』が破壊された時、エンドフェイズまで相手は手札を使用できない」
ロボット「完全ニ行動ヲ阻止サレタ。私ハたーんヲ終了スル」
皓「雑魚ロボットめ!俺のターンの総攻撃!これで終わりだ!」
ロボット「ソンナ馬鹿ナ、コンナ展開ハぷろぐらむサレテナイ、グギギギギ!」
◇ロボット◇LP2800→0
◇スタンダードデュエル終了◇
☆勝利 幸崎 皓(9805位)
★敗北 ロボット(破壊)
デュエルロボットはしばらくその場でガタガタ震えていたが、やがて動かなくなった。
デュエルで負けて破壊されるなど、ポンコツであろう。合理性に欠ける。
「まあ、デュエルが全ての世界だからな」
つくづく俺好みの世界になったものだ。すると背後から声がした。
「さすが皓。また速攻勝利に磨きをかけたか」
「要もようやく来たか。お前が追いつきそうなタイミングを見計らってデュエルしてたのさ」
「晟の奴は…先に行かせたのか」
「ああ。さっさと追いついてやろう」
一方、四月 晟は…。
かなり奥まで進んではいたものの、スカルライダー3人に囲まれ危機一髪の状況になっていた。
「くっふふふ…この人数相手にどうする気だ…」
「さすがのハンターもかなうまい…」
「木っ端微塵にしてやる…それとも降伏するかい?くっふふふ」
なんとも不気味な笑みだ。殺意を覚える。
「1対3か…おもしれえ!俺のヒーローでお前らまとめてぶっ叩いてやるぜ!デュエルだ!」
次回、四月 晟にピンチか…!?
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