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Extra:かつての救世主 作:ドクダミ2号
これは……3年前、一ノ瀬がどんな形で俺と出会いまた、何が起きたのか……それを描いた物語。
母親「恵!!起きなさい!」
恵とは、一ノ瀬の事を指している。一ノ瀬 恵……それが彼女のフルネームだ。
恵「うん………。」
母親「全くあんたはいっつも鈍臭いんだから!!さっさとしなさい!」バシッ!
恵「痛いよ……。」
一ノ瀬……いや、恵は親からよく暴行を受けていた。ちょっとした事で叩かれた。時には死ぬ直前まで追いやられる事もあったらしい。
恵「……もう、死のうかな……。」
黒斗「あ、ねぇちゃんおはよう。」
恵「あ、おはよう黒斗。」
黒斗は……あいつの唯一の心の支えだった。あの家族の中で……ただ1人、「普通」に接していた。
……あいつには、兄もいた。だが……
兄「おい、恵。お前、これはどういう事だ。」
恵「え?それ何?」
兄「とぼけるな!俺の部屋に勝手に入りやがって!お陰で時計が壊れただろうが!」
恵「え!?私何もーーー」
兄「言い訳するな!!」バキッ!
恵「痛!止めてよ!」
兄「何だ!その口の利き方は!!」ベシッ!
恵「嫌!!止めて!」
黒斗「……止めなよ、みっともないよ。証拠もないじゃないか。」
兄「お前は黙ってろ!誰もお前に話しかけていない!!」
黒斗「む……。」
兄「くそ!俺は父さんの為に必死に勉強してるのに!!お前はこういう事ばかりしやがって!!」
……こんな兄だった。恵には味方はいなかった。それは学校でも同じだった。
〜〜ネオドミノシティ・デュエルアカデミア〜〜
女子1「あらぁ?恵さん、今日も汚い服ですねぇ?」
女子2「けがわらしい、近づかないで下さい!」
女子3「あんたなんか、こういうのがお似合いよ!!」
女子達の中の1人がゴミを投げつける。
恵「痛い!止めて!」
女子1「うるさいのよ、ブース!」
女子2「そうよそうよ、……あれ?あ!翔先輩ー!」
女子3「あ!抜け駆けはずるいわよ!!」
恵「……う………うぅ。」
クラスがざわつく。その中には、臭い、汚いなどと言った、中身のない罵倒も入っていた。
翔「………。」
恵「……?」
女子1「翔先輩?あんなの見てたら、目が腐りますよ?」
翔「あっそ。きもち悪いからベタベタすんな。」
女子2「そんなぁ、せっかく久し振りに学校に来たんですから、良いじゃないですか。」
翔「……離れろっての!」
女子3「あーん、待ってー!」
恵「翔さん………。……私には遠い存在だなぁ……。いつか私もあの人みたいにみんなに認められるかな……。」
恵は家にも学校にも居場所がなかった。いつもどこか1人になれる所を探していた。大体屋上にいたが………な。
恵「はぁ………みんな何であんな事するんだろう………。私が一体何をしたと言うの?」
1人で悩んでいた。でも、誰もその答えを返してあげなかった。誰も近くにいなかったから………だが、この日は違った。
女子1「それはね、あなたがとっても面白いからよ。」
恵「あ………。」
女子1「いつもどこにいるのかと思えば……こんな所にいたの?相変わらず小汚い人。」
恵「……何ですか?」
女子1「貴方に最高のプレゼントをしてあげようと思って。」
恵「?」
女子1「はーい、こっち来てくださーい!」
そこにゾロゾロと現れる、沢山の柄の悪い連中……不良グループの奴らだった。無論、俺もそこにいた。
恵「え……。」
女子1「よかったですね。この人達が貴方に女を教えてくれるそうよ?キャハハ!!じゃーねー!」
恵「……!待って!置いていかないで!」
不良1「はい、ダメー。行っちゃダメだよー。あははは!!」
不良2「本当に良いのか?」
女子1「良いわよ。好きにヤッてあげて。」
不良3「やったー!ほらほらこっち!」
恵「嫌……!来ないで!」
不良1「ふぅー!かわいい!悪いね、翔くーん!俺が初めて貰っちゃうんだから!」
翔「………。」
不良2「あいつノリ悪いなぁ!」
不良3「っけ!ほっとけ!さぁさぁ!恵ちゃん!」
恵「嫌ぁ!!」
不良達を振りほどき、こっちに走ってくる。
恵「お願いです!助けて下さい!!翔さん!」
翔「………嫌だ、俺は何もできないさ。」
恵「え………。」
翔「………分かったよ!少し待ってろ!」
不良1「あんコラ!?翔てめぇ!やんのか!?」
不良2「こっちは3人だぞ!?お!?」
不良3「調子乗りやがって!!ぶっ潰してやる!」
翔「すぐに………な。」
恵「大丈夫ですか?」
翔「何とかな、まさかもう1人いたとは……気づかなかった。イテテ。」
恵「でも、意外です。翔さんがあんな人達と一緒にいるなんて………。」
翔「なぁんか、嫌な予感がしてな。ついてきてみたが、こんな事だったとは。」
恵「……ありがとうございます。」
翔「ん、じゃぁな。」
恵「あ!すみません!」
翔「何?」
恵「一緒に帰っても良いですか?」
翔「………良いけど。」
恵「ありがとうございます!!」
これが俺と恵の出会いだった。しかし物語はここで終わらないのである。更にこの後しばらく一緒に歩いていた。その時……
兄「……おい。」
恵「あ……。」
恵は一瞬で現実に戻された。あの兄である。何をされるか分かったもんじゃない。
兄「お前、この時間まで何をしていた?男と遊んでいたのか?」
恵「ち、違う!そんなじゃないよ!」
兄「嘘をつけ!この!!」バキッ!
恵「キャ!」
翔「………おい、何してんだ?」
兄「お前は黙っていろ!!誰もお前に話しかけていない!!それとも何だ?こいつの味方でもするというのか!?」
翔「………筋金入りのバカか。1人でベラベラと喋りやがって………。家族は大事にしろよ。特に妹、弟はな。」
兄「えぇい!!黙れ!!こいつのせいで探しに行かされる俺の気持ちにもなれ!!」ブン!
恵「危ない!」
殴り慣れたかの様なパンチが来る。……そうか、こいつは「殴り慣れて」いるんだな。………。
翔「クソったれが!おぉら!!」ドスン!
兄「ぐあ!くそぉ……このやろ!」
翔「オラ!ドラ!せりゃ!!」
兄「いって!!くそーーー」
恵の兄が殴りかかってくるのを軽く受け流し、反撃。こんな事を繰り返していた時だった。
母親「何してるの!?」
兄「……母さん。」
母親だった。見るからに面倒くさそうな相手だった。
母親「!!まぁたこの子ね!!このバカ!」ベシッ!
恵「イヤ!痛い!」
翔「おい、止めろ!」
母親「あんたに関係ないでしょ!?割り込んで来ないでくれる!?」
翔「くそ……この家族にまともな奴はいないのか?」
次第に怒りがこみ上げてくる。その間にも、母親は恵を叩き続ける。そして遂に限界を超える。
翔「良い加減にしろ!!!」
母親「!?」
翔「あんたそれでも母親か!?こんな子供を叩くだけしか脳にない奴が!?ふざけんな!!お前は親なんかじゃねぇ!!クズって言うんだよ!!」
母親「何を………!」
翔「てめぇみたいな奴を見てるとイライラするんだよ!!このボケが!!あぁ!?お前は他に良い事してあげてるか!?こいつに!!」
母親「してあげてるさ!ご飯だって作ってあげてるし、寝床もある!学校にだって行かせてる!この他にしてあげる事があるかい!?ないだろ!?だったらこいつは憂さ晴らしに付き合ってくれたって良いじゃないか!!」
翔「それは親として基本の事だろうが!!基本を盾に正論ぶちまけようとしてんじゃねぇよ!!基本の他って言ってんだよ!!お前は何をしてあげている!?」
母親「それは………。」
翔「ないのか!?酷い奴だ!何もしてあげてない癖して憂さ晴らしに叩くと!!いい加減にしろよ!!お前みたいな奴は人間じゃねぇ、畜生って言うんだよ!!」
母親「何だと………!」
兄「黙って聞いていれば好き勝手言いやがって!!こいつに何かする必要なんかないだろが!!」
翔「筋金入りのクソ共が!お前らは2人揃ってムショが似合うんじゃないのか!?」
その時、恵が声を上げた。
恵「……止めてよ。もう良いよ。もう良いから。お願いだから………。」
翔「……一ノ瀬。お前はそれで良いのか?」
恵「うん。………私、この家を出る。もう決めた。」
母親「何を言ってるんだい!?あてがないくせして!!あんたは可愛い我が子なんだから戻っておいで!」
翔「見事なまでの手のひら返しだな。どうせ憂さ晴らししかしないくせに。」
母親「あんたは黙って!」
翔「狂ってるな。もういい。あてはあるのか?」
恵「ないわけじゃないけど……行かなきゃ分からないです。」
翔「そっか。分かった。………おい、お前ら。こいつが良いって言うから見逃すが今度そんな事してるの見たら………分かってんだろうな。」
母親・兄「ゴク……。」
黒斗「ハァハァ!!ねぇさん!!」
恵「黒斗!?」
翔「………弟か?」
恵「は、はい。」
黒斗「さっき親戚から電話があったんだけど……、あの家にいない方が良いって!」
おーおー、言われてるな。ま、そりゃそうだろうよ。
恵「……その人どこにいるの?」
黒斗「すぐ近くまで来てるって!会話聞いてそう思ったらしいよ!」
母親・兄「な!」
翔「あんたら……終わりだな。ま、自業自得、因果応報。ざまぁないね。」
母親「そんな………。」
その場に崩れ泣き出す母親。正直見てても何もいたたまれないし、何も感じない。
翔「……良かったな。早く行った方が良いよ。」
恵「うん!……ありがとうございました!!」
その3年後、意外な形で再会する事となった。でも結局俺は……守れなかった。黒斗の狂気にも気づけなかった。俺は……どうすれば良い?……誰か、教えてくれ………!
fin
母親「恵!!起きなさい!」
恵とは、一ノ瀬の事を指している。一ノ瀬 恵……それが彼女のフルネームだ。
恵「うん………。」
母親「全くあんたはいっつも鈍臭いんだから!!さっさとしなさい!」バシッ!
恵「痛いよ……。」
一ノ瀬……いや、恵は親からよく暴行を受けていた。ちょっとした事で叩かれた。時には死ぬ直前まで追いやられる事もあったらしい。
恵「……もう、死のうかな……。」
黒斗「あ、ねぇちゃんおはよう。」
恵「あ、おはよう黒斗。」
黒斗は……あいつの唯一の心の支えだった。あの家族の中で……ただ1人、「普通」に接していた。
……あいつには、兄もいた。だが……
兄「おい、恵。お前、これはどういう事だ。」
恵「え?それ何?」
兄「とぼけるな!俺の部屋に勝手に入りやがって!お陰で時計が壊れただろうが!」
恵「え!?私何もーーー」
兄「言い訳するな!!」バキッ!
恵「痛!止めてよ!」
兄「何だ!その口の利き方は!!」ベシッ!
恵「嫌!!止めて!」
黒斗「……止めなよ、みっともないよ。証拠もないじゃないか。」
兄「お前は黙ってろ!誰もお前に話しかけていない!!」
黒斗「む……。」
兄「くそ!俺は父さんの為に必死に勉強してるのに!!お前はこういう事ばかりしやがって!!」
……こんな兄だった。恵には味方はいなかった。それは学校でも同じだった。
〜〜ネオドミノシティ・デュエルアカデミア〜〜
女子1「あらぁ?恵さん、今日も汚い服ですねぇ?」
女子2「けがわらしい、近づかないで下さい!」
女子3「あんたなんか、こういうのがお似合いよ!!」
女子達の中の1人がゴミを投げつける。
恵「痛い!止めて!」
女子1「うるさいのよ、ブース!」
女子2「そうよそうよ、……あれ?あ!翔先輩ー!」
女子3「あ!抜け駆けはずるいわよ!!」
恵「……う………うぅ。」
クラスがざわつく。その中には、臭い、汚いなどと言った、中身のない罵倒も入っていた。
翔「………。」
恵「……?」
女子1「翔先輩?あんなの見てたら、目が腐りますよ?」
翔「あっそ。きもち悪いからベタベタすんな。」
女子2「そんなぁ、せっかく久し振りに学校に来たんですから、良いじゃないですか。」
翔「……離れろっての!」
女子3「あーん、待ってー!」
恵「翔さん………。……私には遠い存在だなぁ……。いつか私もあの人みたいにみんなに認められるかな……。」
恵は家にも学校にも居場所がなかった。いつもどこか1人になれる所を探していた。大体屋上にいたが………な。
恵「はぁ………みんな何であんな事するんだろう………。私が一体何をしたと言うの?」
1人で悩んでいた。でも、誰もその答えを返してあげなかった。誰も近くにいなかったから………だが、この日は違った。
女子1「それはね、あなたがとっても面白いからよ。」
恵「あ………。」
女子1「いつもどこにいるのかと思えば……こんな所にいたの?相変わらず小汚い人。」
恵「……何ですか?」
女子1「貴方に最高のプレゼントをしてあげようと思って。」
恵「?」
女子1「はーい、こっち来てくださーい!」
そこにゾロゾロと現れる、沢山の柄の悪い連中……不良グループの奴らだった。無論、俺もそこにいた。
恵「え……。」
女子1「よかったですね。この人達が貴方に女を教えてくれるそうよ?キャハハ!!じゃーねー!」
恵「……!待って!置いていかないで!」
不良1「はい、ダメー。行っちゃダメだよー。あははは!!」
不良2「本当に良いのか?」
女子1「良いわよ。好きにヤッてあげて。」
不良3「やったー!ほらほらこっち!」
恵「嫌……!来ないで!」
不良1「ふぅー!かわいい!悪いね、翔くーん!俺が初めて貰っちゃうんだから!」
翔「………。」
不良2「あいつノリ悪いなぁ!」
不良3「っけ!ほっとけ!さぁさぁ!恵ちゃん!」
恵「嫌ぁ!!」
不良達を振りほどき、こっちに走ってくる。
恵「お願いです!助けて下さい!!翔さん!」
翔「………嫌だ、俺は何もできないさ。」
恵「え………。」
翔「………分かったよ!少し待ってろ!」
不良1「あんコラ!?翔てめぇ!やんのか!?」
不良2「こっちは3人だぞ!?お!?」
不良3「調子乗りやがって!!ぶっ潰してやる!」
翔「すぐに………な。」
恵「大丈夫ですか?」
翔「何とかな、まさかもう1人いたとは……気づかなかった。イテテ。」
恵「でも、意外です。翔さんがあんな人達と一緒にいるなんて………。」
翔「なぁんか、嫌な予感がしてな。ついてきてみたが、こんな事だったとは。」
恵「……ありがとうございます。」
翔「ん、じゃぁな。」
恵「あ!すみません!」
翔「何?」
恵「一緒に帰っても良いですか?」
翔「………良いけど。」
恵「ありがとうございます!!」
これが俺と恵の出会いだった。しかし物語はここで終わらないのである。更にこの後しばらく一緒に歩いていた。その時……
兄「……おい。」
恵「あ……。」
恵は一瞬で現実に戻された。あの兄である。何をされるか分かったもんじゃない。
兄「お前、この時間まで何をしていた?男と遊んでいたのか?」
恵「ち、違う!そんなじゃないよ!」
兄「嘘をつけ!この!!」バキッ!
恵「キャ!」
翔「………おい、何してんだ?」
兄「お前は黙っていろ!!誰もお前に話しかけていない!!それとも何だ?こいつの味方でもするというのか!?」
翔「………筋金入りのバカか。1人でベラベラと喋りやがって………。家族は大事にしろよ。特に妹、弟はな。」
兄「えぇい!!黙れ!!こいつのせいで探しに行かされる俺の気持ちにもなれ!!」ブン!
恵「危ない!」
殴り慣れたかの様なパンチが来る。……そうか、こいつは「殴り慣れて」いるんだな。………。
翔「クソったれが!おぉら!!」ドスン!
兄「ぐあ!くそぉ……このやろ!」
翔「オラ!ドラ!せりゃ!!」
兄「いって!!くそーーー」
恵の兄が殴りかかってくるのを軽く受け流し、反撃。こんな事を繰り返していた時だった。
母親「何してるの!?」
兄「……母さん。」
母親だった。見るからに面倒くさそうな相手だった。
母親「!!まぁたこの子ね!!このバカ!」ベシッ!
恵「イヤ!痛い!」
翔「おい、止めろ!」
母親「あんたに関係ないでしょ!?割り込んで来ないでくれる!?」
翔「くそ……この家族にまともな奴はいないのか?」
次第に怒りがこみ上げてくる。その間にも、母親は恵を叩き続ける。そして遂に限界を超える。
翔「良い加減にしろ!!!」
母親「!?」
翔「あんたそれでも母親か!?こんな子供を叩くだけしか脳にない奴が!?ふざけんな!!お前は親なんかじゃねぇ!!クズって言うんだよ!!」
母親「何を………!」
翔「てめぇみたいな奴を見てるとイライラするんだよ!!このボケが!!あぁ!?お前は他に良い事してあげてるか!?こいつに!!」
母親「してあげてるさ!ご飯だって作ってあげてるし、寝床もある!学校にだって行かせてる!この他にしてあげる事があるかい!?ないだろ!?だったらこいつは憂さ晴らしに付き合ってくれたって良いじゃないか!!」
翔「それは親として基本の事だろうが!!基本を盾に正論ぶちまけようとしてんじゃねぇよ!!基本の他って言ってんだよ!!お前は何をしてあげている!?」
母親「それは………。」
翔「ないのか!?酷い奴だ!何もしてあげてない癖して憂さ晴らしに叩くと!!いい加減にしろよ!!お前みたいな奴は人間じゃねぇ、畜生って言うんだよ!!」
母親「何だと………!」
兄「黙って聞いていれば好き勝手言いやがって!!こいつに何かする必要なんかないだろが!!」
翔「筋金入りのクソ共が!お前らは2人揃ってムショが似合うんじゃないのか!?」
その時、恵が声を上げた。
恵「……止めてよ。もう良いよ。もう良いから。お願いだから………。」
翔「……一ノ瀬。お前はそれで良いのか?」
恵「うん。………私、この家を出る。もう決めた。」
母親「何を言ってるんだい!?あてがないくせして!!あんたは可愛い我が子なんだから戻っておいで!」
翔「見事なまでの手のひら返しだな。どうせ憂さ晴らししかしないくせに。」
母親「あんたは黙って!」
翔「狂ってるな。もういい。あてはあるのか?」
恵「ないわけじゃないけど……行かなきゃ分からないです。」
翔「そっか。分かった。………おい、お前ら。こいつが良いって言うから見逃すが今度そんな事してるの見たら………分かってんだろうな。」
母親・兄「ゴク……。」
黒斗「ハァハァ!!ねぇさん!!」
恵「黒斗!?」
翔「………弟か?」
恵「は、はい。」
黒斗「さっき親戚から電話があったんだけど……、あの家にいない方が良いって!」
おーおー、言われてるな。ま、そりゃそうだろうよ。
恵「……その人どこにいるの?」
黒斗「すぐ近くまで来てるって!会話聞いてそう思ったらしいよ!」
母親・兄「な!」
翔「あんたら……終わりだな。ま、自業自得、因果応報。ざまぁないね。」
母親「そんな………。」
その場に崩れ泣き出す母親。正直見てても何もいたたまれないし、何も感じない。
翔「……良かったな。早く行った方が良いよ。」
恵「うん!……ありがとうございました!!」
その3年後、意外な形で再会する事となった。でも結局俺は……守れなかった。黒斗の狂気にも気づけなかった。俺は……どうすれば良い?……誰か、教えてくれ………!
fin
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