第11話:リミットチェッカーズ 後編　作：ドクダミ2号

例の廃工場まで来た。やはり少し空気が張り詰めている感じがする。
本当なら一人で救出するつもりだったが、普通に考えてそんなことするのは馬鹿か大物だ。
そこで・・・
翔「あ、遊星？少し頼みがある。今旧サテライト地区の廃工場にいるんだが・・・そう、リミットチェッカーズの拠点だ。クラスメイトが捕まっちまってさ。手伝ってくれ。」
こういう時の仲間だ。半分くらい道連れの様なものだが。
翔「よし！突っ込むか！」
正面から堂々突っ込む事にした。裏口側は後からくる遊星達に任せよう。
シャッターを開け、攻撃や罠に警戒してローリングで突入した。
翔「俺だ！約束通り来てやったぞ！」
下っ端「ウヒョッ！本当に来やがった！行くぞおめーら！！叩き潰してやろうぜ！！」
その声と同時に一斉に下っ端が襲いかかってきた。
人数は・・・どうやら7人の様だ。
翔「邪魔だ！退いてろ！」
お得意のソバットで3人吹き飛ばす。次にアッパーからの後ろ蹴りで2人。ハンマーナックルで6人目。後一人になった。
下っ端「な、何ぃ！？お前一体・・・！？」
翔「雑魚に用は無い！死んでろ！」
そう言って最後の一人をストンピングで倒す。
どうやら、タダで通す気は無い様だ。だったらコッチもそうさせてもらおうか！
一方その頃ツァン達は
ツァン「ムー！ムー！フッフッムー！」
下っ端「これで静かになったな。さて・・・それじゃぁお楽しみタイムとーーー」
その時、下の方が騒がしい事に気がついた。様子を見ると・・・
下っ端「シェー！なんじゃありゃー！」
そこには、下っ端達相手に無双する翔の姿があった。
下っ端「あわわ、まさかあいつがあんなに強いとは・・・！あ、兄貴ー！」
翔「ん？今誰か上にいた様な・・・行ってみるか。」
一階を完全に殲滅した翔は上に確認しに行こうとした。しかし・・・
？？？「通さないぜ！」
翔「！？」
そこにはモヒカンではないが、いかにもヒャッハーな事してそうな、あんちゃんがいた。
下っ端「兄貴ー！そこにいたんですかぃ！？」
兄貴と呼ばれるこの男、なんだか強そうだ。
兄貴「お前らが頼りないからな、直々に出て来てやったぜ！」
翔「・・・芝居はいい！あいつらはどこだ！言え！」
兄貴「あいつら・・・？あぁ、あの女どもか。お前を倒してその後じっくり味わってやろうと思っていたところだ・・・。」
その言葉に翔は怒った。
翔「セリフが！三流以下だぜ！ど畜生がぁ！！」
叫びながら、翔は殴りかかったが、避けられた上に止められた。
兄貴「危ない危ない。今のは危ない。」
翔「・・・！？」
急いで距離を取った。あのままでは反撃を喰らうとこだった。
兄貴「焦んなよ。俺が戦うなんて一言も言って無いだろ？」
翔「何！？」
兄貴「ネェさんお願いシャス！」
奥から一人の女性が出てくる。それに続いて、ツァンと雪乃が付いてきている。
翔「ツァン！！雪乃！！」
女性「ネェさんって呼ぶな。私は貴様らの姉貴分になった覚えはない！」
兄貴「そんな事言ったってー。教団からの助っ人なんですから・・・あっ！」
女性「馬鹿ーーー」
今のはきっちり聞こえていた・・・
翔「やはりお前らは教団と繋がっていたようだな！！何の為に協力してるか知らんが、ぶっ潰してやる！」
女性「貴様・・・！覚えておけよ！」
兄貴「ひ、ひぃぃ！！」
翔「・・・俺とデュエルしろ！！勝ったらそいつらの解放、そして教団に付いて教えて貰うぞ！」
女性「分かった・・・。ただし、私が勝ったら、お前の命を貰うぞ！」
翔「良いだろう！・・・お前の名は？」
女性「・・・何故だ？」
翔「倒す相手の名ぐらい知っておきたいからな！」
女性「・・・ふんっ。ナナリアだ。」
翔「分かった。じゃぁ行くぞ！！」
翔・ナナリア「「デュエル！！」」
ナナリア「私のターン！私は椿の兵士を召喚！効果発動！召喚した時に手札の椿と名のついたレベル4以下のモンスターを特殊召喚する！！出でよ、椿竜の巫女！そしてカードを2枚伏せターンエンド！！」
翔「クッ！また知らないカテゴリか！やりづらいぜ！」
遂に始まった翔VS組織！どうなる！？
次回に続く