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HOME > 遊戯王SS一覧 > 第参話 ピエロに弄ばれる星

第参話 ピエロに弄ばれる星 作:ヨッハン

「ひぃ~た、助けてくれ・・・!!」
何を言っているんだか。助けてほしかったのはこっちだ。
「お、おい、テメェら、と、とっとと帰るぞ!」
部下に対しては一人前だ。
「「う、うぃっす!!」」逃げ足はすごく速かった。

「ねぇ、そのカード何なの?」
ん?伊弉波さんか、どこに逃げてたんだか。
「何って、『輝星』シリーズですよ。」
「そんなカード見たことないわよ?」
「そんなソリッドビジョンにも映っていたじゃないですか。」
「いや、公式データベースにも乗ってないのよ。」

そういう事か。
俺の『輝星』達は、おそらくここにある物だけなんだろう。
独占欲からうれしさもあるが。自分のカードが大勢に使われていない、というショックもあった。
とそんなとき。

「へゅ~流石だねぇ。」
その声の主は木の枝に座っていた。
「いやぁ、強い。強い。」
中学生くらいだろうか?手を合わせてパチパチと叩いている。
「けど、僕のほうが強いけどね、きゃっきゃっきゃ。」
気味悪い笑い声を上げている少年の額には、孫悟空がつけていた輪(名前なんていうんだろう?)
をつけ、その中央には機皇帝ワイゼルを使っていた奴の右目にあったものと同じようなものをつけていた。
彼らに憧れているのか?
「おい、何をしているんだ。」
別の声だ。上を見上げると白い髪をした男が立っていた。
「いくぞ、偽イリアステル。仕事が待っているぞ。」
「なんだよ、僕は君ほどデスクワークは好きじゃないんだ。」
あの白髪の男どこかで・・・。
「おい、お前。」声をかけてみることにした。
「市民にお前と言われるとは、ヒーッヒッヒッヒ!まぁ名乗っていませんしね。申遅れました。わたくしはネオ童実野シティ初代市長のイェーガーと申します。」
「どこかで見たことがあると思ったら、やっぱりどんぐりピエロだったのか。」「知り合いなの?」と、伊弉波さん。「いいや、テレビで見た事があるから。」
実写のせいだろうか?5Dsで見たときよりも若干大人っぽさが出ている。
「ほぅほぅ、この町にも私を知っている人間はやはり多いのですね。ん? だれが、どんぐりピエロですか!!わたくしはネオ童実野シティの初代市長なのですぞ!!」
「どんぐりピエロ!?最高!今日からそう呼んでやろう!きゃっきゃっきゃ!!」
「くぅ~屈辱的です。おい!こいつは誰なのですか、クローナ!!」
「計画にあったあれの一人さ、どぉんぐりピエロさん。きゃっきゃっきゃ!」
クローナとか言う奴が正直むかつくが、
「計画って何のことだ?」
「内緒だよ!その代わりいい事を教えてやるよ。なんせ、いい事教えてもらったからな。」
「?なんだ。」
「今度の『WSGP』に出場するんだな。そしたら、いい事あるぜ、きゃっきゃっきゃ。」
WSGP。たしかWRGPが『ワールド・ライディングデュエル・グランプリ』
そのRがSになっているという事はスタンディングデュエルってことか。
「おい、行くぞ。私たちは会見のためにここに来たのだ。油を売っている場合ではないぞ。」
「待ってくれよ、あいつとデュエルさせてくれよ!おおい!!」
すたすたとイェーガーは行ってしまう。
「最後に一つだけ聞かせてくれ!」
「なんですか?わたくしがお答えできれば。」
「イリアステルとの戦いから何年たった?」
「15年は経ちましたかねぇ。わたくしもすっかり歳を取りました。」
一人寂しげに歩くイェーガー。その後をクローナは追いかけていった。

さてと、
くらっ。ん?
ばたん。ぐっ!?

視界が突然くらみ倒れこんでしまった。なんだかすごく疲れた・・・。
重い腰を持ち上げる。
「大丈夫・・・?」
「えええ、まぁ。」
立ち上がってベンチまで行く。
そして、わかった。
必ず奴は思いがけないタイミングで来る。

「どうしたんだい?勇者もお疲れかな。きゃっきゃっきゃ。」
クローナだ。数秒前イェーガーを追って行ったはずなのに。
「まぁ、時期なれるさ。体がこの世界に対応しきれてないだけさ。
「何で、俺が別の世界から来たって知っている?」
「計画の一部だからと言わせてもらおうかな。きゃっきゃっきゃ。まぁ君がデュエルをやれないなら、僕はもう帰るよ。あのうるさいどんぐりピエロもいる事だし・・・。」

「待ちなさい!」
伊弉波さんだ。
「なんだい?お嬢さん。」「あなた、遊十のことを知っているの?」
「もちろん。だったら、どうするんだい?」「出来るだけ話して。」
「どうして?」「こいつの行く先がないから。」
そうだ、伊弉波さんの所にいる事はおそらく出来ない。(お姉さんがいるから)
「保護する気はないぜ、きゃっきゃっきゃ。」
クローナはそう言って帰ろうとしたが、思いついたように振り返り。
「そうだ!お譲さんがデュエルで勝ったら保護して、事情も話そう。」
「!?」
「最近、デスクワークばっかでつまらないんだ。」
「いいわよ。その勝負乗った!!」「そんじゃ、ルールは公式で行くぜ。」「「デュエル」」
「私は表。」
「じゃあ、僕が裏だな。きゃっきゃっきゃ。」
カツン。黄金に光るコインが宙を舞う。ぱしっ。
伊弉波さんはクローナにモンスターの絵が描かれたほうを見せる。その自慢げな表情からして、表だったのだろう。
「私のターン、ドロー!!」
伊弉波さんの先行でデュエルが始まった。
「私は『探偵・ニルギリ』を召喚!」
聞いた事のないカードだ。俺の知らないカードが、まだ山ほどある気がする。
「ニルギリは召喚時守備表示になる。カードを2枚セットしてターンエンド。」
表示されたニルギリの守備力は1000、決して高いものではない。
「守備表示とは弱気だね。ドロー!!」
「この時、ニルギリの効果発動!」
「なに!?」
「ニルギリが表側守備表示のとき相手がドローしたカードをあてる。・・・モンスターカード!」
場の探偵がドローカードを確認する。それは・・・。
「モンスターカード!!」
「当てただと!?」
「ニルギリの効果!宣言したカードならそのカードを相手のデッキの一番下に戻して、自分は1枚ドロー!」
「ちっ、なめやがって。僕は『機皇獣 ワイゼル』を召喚!」
フィールド場にワイゼル∞に似た獣が召喚された。やはり機皇帝のようだ。
「ワイゼルの効果!このカードを破壊する事によりデッキから魔法カード一枚を手札に加える。」
「機皇帝が来るってことね。」「ワイゼル破壊!デッキから『機動要塞フォルテシモ』を加える。いくぞ!フィールド場のモンスターが破壊され墓地に送られたため、手札から『機皇帝グランエル∞ 』!!」
五つのパーツが合体し機皇帝が姿を現す。グランエルの攻撃力はライフの半分になる。
今回は公式なため、先程とは違い8000ポイント。よって4000。
「さぁ、コールドゲームの始まりだ!」

次回予告
「4000?美味しすぎるわ。」
「僕の機皇帝にシンクロを使うだなんて・・・。」
「僕の勝利だ!」
次回『機械の星』
「ざんねん、それは不正解よ。」
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