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第壱話 始動する星 作:ヨッハン
俺の名前は裏星 遊十(ふせほし ゆうと)。
そこらへんにいる遊戯王好きな普通の学生だ。
俺は今日も好きなサイトでオリカ作りをしていた。
そう、そのはずだったのだ・・・。
こんな天井は見たことない、俺は知らない場所に居た。
頬をさっきからたたいているが夢ではないようだ。
とりあえず今の状況を確認しよう。
俺は重い腰を起こした。
どうやらここは学生の部屋のようだ。つまれた教科書やノートからそれがわかる。後ろを見ると本棚が置いてあった。背表紙を見てみるとミステリーものが多いようだ。いや、ほぼ全てだ。
『パトロイドのきかいな事件簿』などなど・・・。
非常に読んでみたい・・・。
おっといけない。ここはどこの誰の部屋なのかすら、わかっていないのだ。
俺は教科書に書いてある名前を拝見することにした。
『伊弉波 秋奈』
・・・伊弉波?普通の人は読めまい。「イザナミ」だ。
ん?普通の学生じゃなかったのかって?いや、『遊戯王好きな』 を忘れないでほしい。
ガタガタッ。
「もう信じられない!!ふざけるんじゃないわよ・・・。」
まずい・・・。どうやら伊弉波さんが帰ってきたようだ。
すっかり抜け出すことより状況観察を優先してしまった。
ガチャ。
「・・・。」
・・・。どうよら伊弉波さんが入ってきてしまったようだ。
もう、どうしようもない。
「不法侵入者!大人しく床に伏せなさい!!」
どうやら推理小説の読みすぎのようだ。だが、敵意のない事を証明するために大人しくする・・・。
「どうやって、ここに入ってきたのよ!!」
「俺でもわからない。」
そこから『取り調べ』が始まった。
「名前は?」「裏星 遊十だ。」
「歳は?」「16だ。」
「年下ね。職業は?」「学生です。」
年上なら敬語を使うべきだろう。
「どこから来た?」「東京です。」
「東京?どこよそこ?」「日本です。」
「日本?ああぁ地理で聞いてきたことあるわね。」
「ここはどこですか?」ちょっと攻めてみる。
「どこって?『チェイス町』よ。」
「国の名前は?」
「ちょっと待ってよ、なんで私が質問されているわけ?」
と、その時だった。
がたん!!と少し大きめな、ドアを開く音が聞こえた。上からだ・・・。
「秋奈!誰かいるの!?」
「そんな訳ないじゃん。」
「静かにしてよね・・・。」
ガチャ。
「姉貴いたのか・・・。」
「どうしたんですか?」想像はつくが・・・。
「外に出るわよ。」
どうやら、床から離れて良いという意味のようだ。久しぶりに立ってくらくらする。
と、その時。
「そのデッキとデュエルディスク、あんたのでしょ。」
?伊弉波さんの指すほうを見ると、白いデュエルディスクと黒いデッキケースがあった。
本物のようだ・・・。
どういうことだ?発売しているデュエルディスクは変形できない。なのにあの状態は格納状態のようだ、
変形するということだ・・・。
「どうしたの?早く行くわよ。」
「あなたのじゃないのですか?」
「私のはこれよ。」
彼女は左手についているそれを俺に見せた。
桜色に輝くデュエルディスクはやはり収納状態だった。俺はもうひとつの可能性を聞いてみた。
「姉さんのでは?」
「そんな訳ないでしょ!!」ちょっと大きめな声がだった。
がたん!!
「うるさいって言ってんの!」
「出掛けるよって言ってるの!姉さんが聞こえてなさそうだったから、大声出したの!」
なんという言い訳のうまさだ・・・。
「ああ、とっとと出ていけ!」
ガチャ。
「いいから、今日からそれは、裏星のよ。」
俺は外に出る間に今までの事を整理した。
-公園-
「で、異世界から来たと言いたいの?」
「そうです。」
結果、ここは遊戯王の世界だ。あまり認めたくないが・・・。
「そんな事、信じるわけないでしょ。」
「いやいや、そうとしか考えられない。」
「ふぅ、わかった。」
おっ!説得の意味があったか・・・。
「私とやろうってのか。」
・・・。期待した俺があほだったようだ。
「わかりました。これで勝てば信じてもらえますか。」
「いいわよ、けどそんな事はないけどね!!」
伊弉波さんのデュエルディスクが起動する。
俺もデッキをセットしようとする。はて、これは何デッキだ?
乗ってしまったが回した事のないデッキで勝負するのはキツイ・・・。
デッキの裏側を見る。それは俺の作っていた、あのオリカのデッキだった。
次回予告
「俺のカードだ・・・。」
「おい、デュエルしろよ!」
「なんだよそのカード・・・。」
次回《輝きはじめる星》
「刮目せよ!!」
そこらへんにいる遊戯王好きな普通の学生だ。
俺は今日も好きなサイトでオリカ作りをしていた。
そう、そのはずだったのだ・・・。
こんな天井は見たことない、俺は知らない場所に居た。
頬をさっきからたたいているが夢ではないようだ。
とりあえず今の状況を確認しよう。
俺は重い腰を起こした。
どうやらここは学生の部屋のようだ。つまれた教科書やノートからそれがわかる。後ろを見ると本棚が置いてあった。背表紙を見てみるとミステリーものが多いようだ。いや、ほぼ全てだ。
『パトロイドのきかいな事件簿』などなど・・・。
非常に読んでみたい・・・。
おっといけない。ここはどこの誰の部屋なのかすら、わかっていないのだ。
俺は教科書に書いてある名前を拝見することにした。
『伊弉波 秋奈』
・・・伊弉波?普通の人は読めまい。「イザナミ」だ。
ん?普通の学生じゃなかったのかって?いや、『遊戯王好きな』 を忘れないでほしい。
ガタガタッ。
「もう信じられない!!ふざけるんじゃないわよ・・・。」
まずい・・・。どうやら伊弉波さんが帰ってきたようだ。
すっかり抜け出すことより状況観察を優先してしまった。
ガチャ。
「・・・。」
・・・。どうよら伊弉波さんが入ってきてしまったようだ。
もう、どうしようもない。
「不法侵入者!大人しく床に伏せなさい!!」
どうやら推理小説の読みすぎのようだ。だが、敵意のない事を証明するために大人しくする・・・。
「どうやって、ここに入ってきたのよ!!」
「俺でもわからない。」
そこから『取り調べ』が始まった。
「名前は?」「裏星 遊十だ。」
「歳は?」「16だ。」
「年下ね。職業は?」「学生です。」
年上なら敬語を使うべきだろう。
「どこから来た?」「東京です。」
「東京?どこよそこ?」「日本です。」
「日本?ああぁ地理で聞いてきたことあるわね。」
「ここはどこですか?」ちょっと攻めてみる。
「どこって?『チェイス町』よ。」
「国の名前は?」
「ちょっと待ってよ、なんで私が質問されているわけ?」
と、その時だった。
がたん!!と少し大きめな、ドアを開く音が聞こえた。上からだ・・・。
「秋奈!誰かいるの!?」
「そんな訳ないじゃん。」
「静かにしてよね・・・。」
ガチャ。
「姉貴いたのか・・・。」
「どうしたんですか?」想像はつくが・・・。
「外に出るわよ。」
どうやら、床から離れて良いという意味のようだ。久しぶりに立ってくらくらする。
と、その時。
「そのデッキとデュエルディスク、あんたのでしょ。」
?伊弉波さんの指すほうを見ると、白いデュエルディスクと黒いデッキケースがあった。
本物のようだ・・・。
どういうことだ?発売しているデュエルディスクは変形できない。なのにあの状態は格納状態のようだ、
変形するということだ・・・。
「どうしたの?早く行くわよ。」
「あなたのじゃないのですか?」
「私のはこれよ。」
彼女は左手についているそれを俺に見せた。
桜色に輝くデュエルディスクはやはり収納状態だった。俺はもうひとつの可能性を聞いてみた。
「姉さんのでは?」
「そんな訳ないでしょ!!」ちょっと大きめな声がだった。
がたん!!
「うるさいって言ってんの!」
「出掛けるよって言ってるの!姉さんが聞こえてなさそうだったから、大声出したの!」
なんという言い訳のうまさだ・・・。
「ああ、とっとと出ていけ!」
ガチャ。
「いいから、今日からそれは、裏星のよ。」
俺は外に出る間に今までの事を整理した。
-公園-
「で、異世界から来たと言いたいの?」
「そうです。」
結果、ここは遊戯王の世界だ。あまり認めたくないが・・・。
「そんな事、信じるわけないでしょ。」
「いやいや、そうとしか考えられない。」
「ふぅ、わかった。」
おっ!説得の意味があったか・・・。
「私とやろうってのか。」
・・・。期待した俺があほだったようだ。
「わかりました。これで勝てば信じてもらえますか。」
「いいわよ、けどそんな事はないけどね!!」
伊弉波さんのデュエルディスクが起動する。
俺もデッキをセットしようとする。はて、これは何デッキだ?
乗ってしまったが回した事のないデッキで勝負するのはキツイ・・・。
デッキの裏側を見る。それは俺の作っていた、あのオリカのデッキだった。
次回予告
「俺のカードだ・・・。」
「おい、デュエルしろよ!」
「なんだよそのカード・・・。」
次回《輝きはじめる星》
「刮目せよ!!」
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更新情報 - NEW -
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