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HOME > コンプリートカード評価一覧 > デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編6- コンプリートカード評価(みめっとさん)

デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編6- コンプリートカード評価

遊戯王アイコン みめっと 」さんのコンプリートカード評価


レアリティ 評価 番号 カード名
ブラック・マジシャン・ガール
Holographic
▶︎ デッキ
6 JP000 ブラック・マジシャン・ガール 
遊戯王という作品において、高橋和希氏と或いはその担当編集者が生み出した史上最高の発明品の1つと言っても過言ではないモンスター。
何しろあの《ブラック・マジシャン》に愛弟子がいたというだけでも衝撃だったところを、それがこのような可憐な少女だと言うのだから、瞬く間に作品の垣根を飛び越えた大人気キャラクターになりました。
もはやアイドルとかヒロインとか、1作品の1キャラクターの域を超越してしまっており、これまでに積み上げてきたそっちの方面での収益への貢献度は他の女性キャラクターやモンスターたちとは比較にならないでしょう。
対戦相手であるパンドラは彼女の存在と能力を知らずに発動した魔法カードが裏目となりそのデュエルに敗北、しかもそのデュエルが彼女の初登場回なのだからこれが熱くならないわけがない。
ただ本人の性能は自己SS能力のない上級モンスターとしてはさすがに褒められたものではなく、殴り一辺倒で芸のない脳筋効果の割には爆発力にも乏しい残念なものとなってしまっている。
お師匠サマ2体が墓地にいれば、生け贄1体で攻撃力2600と当時最強の上級モンスターだった《デーモンの召喚》や《サイバティック・ワイバーン》より高い攻撃力となりますが、さすがにそれだけでは当時からも厳しい評価を受けていましたね。
原作では強化倍率がOCG版より高く、開発中のカード画像では墓地の魔法使い族全般を自身のパワーに変えられたのですが、どうしてこうなったのか。
お互いの墓地を参照するという、原作の展開において一番大事な部分をちゃんとしてることと、《マジシャン・オブ・ブラックカオス》も含まれるので上限値が3000を超えるのは悪くない調整だと思いますが…。
現在ではブラマジと連携したサポート効果が多数登場したことでその価値は確実に上がっており、「マジシャン・ガール」をテーマとして立ち上げ、お師匠サマとは異なる独自の路線も展開している。
しかしこの「マジシャン・ガール」としての活動は最近音沙汰がなく、こちら側からの強化にも今後期待したいですね。
ちなみにアニメの乃亜編における彼女のデッキマスター能力は、あの《ジャッジ・マン》のそれにも負けず劣らずの、作中でも屈指のデタラメに強い能力となっています。
超魔導師-ブラック・マジシャンズ
Ultra
▶︎ デッキ
6 JP001 超魔導師-ブラック・マジシャンズ 
ブラック・マジシャン》及び《ブラック・マジシャン・ガール》を名称指定の融合素材とした融合モンスターで、どちらか片方が融合素材に含まれていればもう片方は適当な魔法使い族モンスターでも問題なく、【ブラック・マジシャン】では《ティマイオスの眼》を含む様々な方法で容易に融合召喚できる。
その能力は魔法罠カードの効果が発動した効果処理後に1ドローできるというもので、それが魔法罠カードなら自分の場にセットすることができ、さらに速攻魔法か罠カードならセットしたターンからでも使えるという内容になっている。
相手の魔法罠カードの発動及び魔法罠カードの「効果の発動」にも対応することから相手ターンでも効果を誘発させやすく、効果の強さは引いてきたカードに依存はしますが、お互いのターンに使えてとりあえず1アドになるので悪い効果ではないでしょう。
フィールドゾーンや魔法&罠ゾーンにセットできるのは当然魔法罠カードということになるので、ドローしたカードが魔法罠カードであるかを相手に確認させる必要はないという裁定になっており、どういった魔法罠カードをセットしたのかを相手に公開する必要もありません。
破壊された時の効果はブラマジとガールを1体ずつ指定の3領域から特殊召喚できる効果となっており、倒れることで逆にモンスターが増えて、それなりの打点で継戦することができるわけですが、まあ何しろ出てくるモンスターがどっちも強くないし、ガールなしでも出せるのにガールをデッキに入れてないと使えない効果という時点で残念ながらかなり微妙な効果になってしまうのでどちらかというとおまけに近い効果です。
そして効果の片方がおまけに近い効果なのにメイン効果が派手さに欠けていてアド取りとしても制圧としても強さが安定しない効果となると、場や墓地でブラマジやガールとして扱う効果もないことも含めて総合的に見るとやっぱり微妙なカードということになってしまうのではって感じですね。
マジシャンズ・ソウルズ
Super
▶︎ デッキ
10 JP002 マジシャンズ・ソウルズ 
手札発動の効果でコストによるデッキからの墓地送りを行いながら、自己SSか自身を墓地送りにして特定のモンスターの蘇生かを選べるという全ての条件があまりに良すぎるカード。
この辺りから効果無効に耐性がある「コストによるデッキからの墓地送り」を当たり前のように行える下級モンスターが時々見られるようになりました。
蘇生できる2種類のモンスターはいずれも自身のコストで墓地に送ることができるので単体で完結しており、自己SSもできるので《ブラック・マジシャン》を使用しないデッキでも活用できる。
特に手札発動の効果でこのカードをサーチできて、その後デッキに戻っていくのでこのカードの手札効果の発動コストにもなる《イリュージョン・オブ・カオス》と併用すれば事故知らずになる。
その他《ディメンション・アトラクター》などもコストになりますが、このカードをブラマジデッキ以外で使う以上は当然コストで墓地に送りたい本命となるレベル6以上の魔法使い族が存在するデッキを選びたい。
後半の効果も手札誘発による無効が若干怖いですが、不要なカードを交換して手札の質を上げられるとても有用な効果です。
魂のしもべ
Super
▶︎ デッキ
9 JP003 魂のしもべ 
指定の3領域から同名カードを除く《ブラック・マジシャン》または《ブラック・マジシャン・ガール》のカード名が記されたカードか、《ブラック・マジシャン》そのものから1枚を選んでデッキトップに置くことができる魔法カード。
【ブラック・マジシャン】においては、主に《黒の魔導陣》の発動時効果によるデッキトップ3枚を確認する不確定なサーチ効果を、意中のテーマ関連の魔法罠カード1枚を確定でサーチする効果に変えるためのカードとして使うことになります。
墓地効果となる最大4ドローできる効果の方も、通常の運用では《師弟の絆》や《イリュージョン・オブ・カオス》でサーチしてきた《マジシャンズ・ソウルズ》なども利用しつつ、場や墓地に《ブラック・マジシャン》及び《ブラック・マジシャン・ガール》の2体を揃えてから発動して2ドローするというのが基本となるでしょう。
黒魔術の秘儀
Rare
▶︎ デッキ
8 JP004 黒魔術の秘儀 
ブラック・マジシャン》または《ブラック・マジシャン・ガール》を含む手札か場のモンスターを融合素材に融合モンスターの融合召喚を行うか、それら2体のいずれかを含む手札か場のモンスターをリリースして儀式モンスターの儀式召喚を行うかを選べる効果を、お互いのターンにフリチェで発動できるという速攻魔法。
ほとんどの場面で融合モンスターの融合召喚に用いることになり、【ブラック・マジシャン】においてはバトルフェイズにおける追撃として《超魔導戦士-マスター・オブ・カオス》を出してあちらの蘇生効果と合わせてキルを取ったり、《マジシャンズ・ロッド》に相手がぶつけてきた誘発をこれで融合素材として墓地に送ってしまうことで回避しながら《超魔導師-ブラック・マジシャンズ》を出すことなどに使われる。
また融合召喚できるモンスターが融合素材として《ブラック・マジシャン》や《ブラック・マジシャン・ガール》を名称指定している必要はなく、それらのうちのどちらかが融合素材に含まれていれば問題ないことから、相手ターンにフリチェで《ガーディアン・キマイラ》を融合召喚し、その除去効果で妨害を仕掛けることにも使えるカードです。
マジシャンズ・コンビネーション
Rare
▶︎ デッキ
6 JP005 マジシャンズ・コンビネーション 
カードの効果が発動した時に自分の場の《ブラック・マジシャン》または《ブラック・マジシャン・ガール》1体をリリースすることで、リリースしなかった方のカード名となるモンスターを手札か墓地から特殊召喚し、さらにその効果を無効にするという師弟軸の【ブラック・マジシャン】の妨害罠となる永続罠カード。
カウンター範囲の広さが優秀でその発動条件から毎ターン発動することも容易ではあるものの、自分の場に《ブラック・マジシャン》か《ブラック・マジシャン・ガール》を、手札か墓地にもう片方を用意するという準備が結構大変であり、いざ陣形が完成しても《墓穴の指名者》や「ビーステッド」モンスター群の効果によって墓地のそれらのモンスターを除外されるとあっさり連携が破壊されてしまうのがかなり厳しい。
特にほぼピン挿しになるであろう《ブラック・マジシャン・ガール》が除外されてしまうともうどうにもならないので、連携の成立もその維持も困難であることから妨害をこのカードに依存するというのは危険であり、そもそも使わないという選択肢に至るのも仕方ないことかなと思ってしまいますね。
マジシャン・オブ・ブラック・イリュージョン
Normal
▶︎ デッキ
4 JP006 マジシャン・オブ・ブラック・イリュージョン 
評価時点で4体存在している自身のカード名を《ブラック・マジシャン》として扱う能力を持つモンスターの1体で、このカードはブラマジとして扱うのは場のみなので《永遠の魂》による蘇生などには対応していない。
その能力は相手ターンに自分が魔法罠カードの効果を発動した場合に自身を手札から自己SSできる能力と、場に存在する時に自分が魔法罠カードの効果を発動した場合に1度だけ《ブラック・マジシャン》を蘇生する能力となっている。
これにより《黒の魔導陣》と相手ターンに発動できる魔法罠カードの効果を利用することで、このカードの自己SSに反応して魔導陣の除外効果を発動させることができる。
しかしやれることはほとんどその一発芸であり、ほとんどの場面でこのカードとも相性のい《強制脱出装置》のような何らかの別なフリチェの魔法罠カードが必要となるためそこまで強いカードというわけではなく、現在の【ブラック・マジシャン】ではあまり使われていません。
このカードの1や3の効果を有効に使うためだけに《永遠の魂》のサーチ効果を使うためのサーチ先となる《黒・魔・導》や《千本ナイフ》をピン挿しするというのもかなり考えものです。
幻想の見習い魔導師
Normal
▶︎ デッキ
8 JP007 幻想の見習い魔導師 
指定のない手札コスト1枚で手札から自己SSできるレベル6モンスターが、特殊召喚で誘発するサーチ効果を持っており、これにより数的損失なし・召喚権なしにレベル6モンスター1体を場に出すことができるというカード。
全体的に《銀河戦士》にかなり近い能力となっていますが、こちらはサーチできるのが《ブラック・マジシャン》という最上級通常モンスター1択になるので、レベル6の素材要員として【ブラック・マジシャン】以外のデッキで使う場合は、基本的に使えない手札が1枚増えるだけになります。
ただデッキによってはさらに別な効果を発動するためのコストに利用したり、何らかの特殊召喚効果でアタッカーとして利用することもできないことはないかもしれない。
場に展開しなくても手札から相手ターンでも使える戦闘補助効果もあり、闇魔法使いの下級モンスターでも相手の攻撃力3000超えでカード効果に対してかなり強い耐性を持つモンスターにも勝てるのは十分優秀と言えるでしょう。
これの幻想魔族版として12期に登場したのが《幻惑の見習い魔術師》であり、あちらはこのカードの3の効果にあたる部分が幻想魔族共通の戦闘破壊耐性で微妙な代わりに、サーチ対象が同名カード以外の幻想魔族全てという非常に強力なサーチ範囲となっています。
対してこちらは3つ全ての効果に名称ターン1が設定されておらず、被ってもそのターンに自己SS・サーチ効果・戦闘補助効果全てを連発できるという強みがあります。
マジシャンズ・ロッド
Normal
▶︎ デッキ
10 JP008 マジシャンズ・ロッド 
第9期のレギュラーパックで登場した《ブラック・マジシャン》が持っているロッドをモンスターカード化した魔法使い族の下級モンスター。
召喚誘発効果によって《ブラック・マジシャン》のカード名が記されたあらゆる魔法罠カード1枚をサーチできるという、登場以来【ブラック・マジシャン】における必須カードであり、これで《黒の魔導陣》や《永遠の魂》をサーチして陣形を整えていくことになります。
効果発動後は《豊穣のアルテミス》のL素材に使うなどして墓地に送れば、相手ターンにおける《永遠の魂》などによる自分の魔法罠カードの効果の発動に反応して2の効果で墓地からブラマジなどをリリースしながら自己サルベージできる使い回し体制に速やかに移行できる設計になっている。
召喚権が必要なモンスターがあまりに大きな重荷を背負わされているということに目を瞑れば言うことのないカードと言えるでしょう。
その有用性の高さからこちらは何度か再録されている一方で、ブラマジの衣装の方である《マジシャンズ・ローブ》は評価時点まで1度も再録されず【ブラック・マジシャン】からも捨て置かれており、もはや存在自体を忘れられつつある。
黒の魔導陣
Normal
▶︎ デッキ
9 JP009 黒の魔導陣 
発動時の効果がサブ効果で場で発揮する効果がメイン効果となるタイプの永続魔法で、《ブラック・マジシャン》のサポート魔法罠カードとしては特に重要なポジションにあるカード。
発動時効果はデッキトップから3枚をめくることによる不確定なサーチ効果となっており、成功すれば1枚のアドバンテージとなり、《魂をのしもべ》などとの併用で確定サーチに持っていくことができる。
場での効果はブラマジの召喚・特殊召喚時に相手の場のカード1枚に対して出せる単体除外というもので、ブラマジを《永遠の魂》のようなフリチェの効果で召喚・特殊召喚することでその効果処理後にお互いのターンに1度使える実質的なフリチェ除去として使うことができ、単体ではそれほど攻撃力が高くない以前に単なる通常モンスターでしかないブラマジにとって大変価値のあるものとなる。
対象を取る効果で名称ターン1はあるものの、継続的に使える上に除去内容が除外でバックのカードにも干渉することができ、【ブラック・マジシャン】における最終盤面でこのカード抜きに話を進めるのは評価時点では困難となるでしょう。
イリュージョン・マジック
Normal
▶︎ デッキ
4 JP010 イリュージョン・マジック 
自分の場の魔法使い族モンスター1体をリリースすることで《ブラック・マジシャン》を2体までサーチまたはサルベージできる速攻魔法。
マジシャンズ・ロッド》の召喚誘発効果でサーチしてきてそれをリリースすることで発動することもできますが、やってること自体は等価交換の効果で最上級通常モンスター2体を手札に加えるというあまりに弱すぎるものなので、手札に加わったブラマジを出力できるカードが別に手札に1枚以上存在することが大前提となる。
【ブラック・マジシャン】にはブラマジがいなきゃ話がスタートしないカードが多く存在するのでもちろん価値はありますし、結構好みが分かれるカードだと思いますが、私は事故らないためのカードで事故るのは好きじゃないので申し訳ありませんがこちらの点数とさせていただきます。
マジシャンズ・ナビゲート
Normal
▶︎ デッキ
7 JP011 マジシャンズ・ナビゲート 
手札から《ブラック・マジシャン》を特殊召喚するという一文だけを見ると、普通に発動するしかない罠カードであることも含めて正直即解散したくなるレベルと言わざるを得ない効果なのですが、その追加効果としてブラマジと同じレベル7の闇魔法使い1体をリクルートできるため、豊富な専用サーチを駆使してペアを揃え、通すことができれば展開札としてそれなりに優秀なカードです。
ブラマジが場にいる時に使える墓地効果も墓地に送られたターンには使えませんが、フリチェで表側表示の魔法罠カード1枚を無効にできることから、通常魔法や通常罠カードに対して強いのが優れており、リクルート付き展開札の墓地効果としては上出来過ぎると言っていいでしょう。
E・HERO サンライザー
Ultra
▶︎ デッキ
10 JP012 E・HERO サンライザー 
【HERO】における最強展開の中継役として使われる融合モンスターの1体。
その役割は《E・HERO フレイム・ウィングマン-フレイム・シュート》の効果で召喚条件を無視してEXデッキから特殊召喚され、自身の特殊召喚誘発効果で《ミラクル・フュージョン》をサーチし、それを使って《Wake Up Your E・HERO》を融合召喚するというものとなっている。
一応あからさまな中継役というわけではなくフィニッシャーめいた能力となる2の効果や他のモンスターを補助する効果を3の効果として持ってはいますが、当然のようにそれほど重要な効果ではありません。
このようにレベル7以上の融合モンスターであってもSモンスターやLモンスターと同様に展開の中継を担うことが本分もなるカードも一定数存在しているということがわかる。
レベル7で本来不可能であるはずの融合召喚以外での特殊召喚でもサーチ効果が誘発する仕様が《E・HERO フレイム・ウィングマン-フレイム・シュート》とあまりに噛み合い過ぎていたのでこれは仕方がない。
E・HERO リキッドマン
Super
▶︎ デッキ
9 JP013 E・HERO リキッドマン 
レジェンドDPの主人公編とも言える第6弾で登場した、毎年何かしら出ているようでメインデッキの下級モンスターは実はほとんど増えていない「E・HERO」における、テーマの下級モンスターでは評価時点における最新のカード。
召喚誘発効果で墓地の「HERO」下級モンスター1体を特殊召喚するという《E・HERO ソリッドマン》の墓地版となる効果を持っており、同じように状況によって《E・HERO エアーマン》や《E・HERO シャドー・ミスト》や《V・HERO ヴァイオン》を蘇生してそれぞれの効果を使うことになるわけですが、このカードがそれ以上に重要とされる理由が2の効果の方にあります。
自身が「HERO」融合モンスターの融合素材として墓地に送られるか除外されることで誘発する効果により2ドロー1捨ての手札交換ができるため、これにより展開の中で誘発やサイドから投入したカードを引き込みにいくチャンスが確実に生まれます。
ソリッドと違って融合素材とはしない《マスク・チェンジ》などには非対応ですが、こちらは場に展開する必要がなく、展開がはじまったら要らなくなるカードも多くなる【HERO】にとっては2ドロー後の1捨てなど何ら問題ないし、サーチを繰り返してデッキを極限まで圧縮してからのドローになるので何かしらのカードを引ける可能性が高くなるというのもかなり噛み合っています。
自身の属性もメインの他のモンスターと被らない水属性なので《E・HERO サンライザー》や《E・HERO フレイム・ウィングマン-フレイム・シュート》の融合素材としての適性も高く、現在の【HERO】においても「融合素材として使用する価値が極めて高い融合素材要員」として使われている。
ジェネレーション・ネクスト
Super
▶︎ デッキ
5 JP014 ジェネレーション・ネクスト 
アニメGXの主人公である十代に関わる3種類のモンスター群に属するモンスター1体をサーチ・サルベージ・リクルート・蘇生の中から選んで呼び出せる速攻魔法。
ただし選べるのは自分のLPが相手より少ない時にそのLP差以下の攻撃力のモンスターのみであり、制約によりそのモンスター及び同名カードはそのターン効果の発動ができない。
永続効果は有効なのでリクルートや蘇生を選択するならそういった能力を持つモンスターが適しており、「E・ HERO」にはEXデッキの面々を中心に戦闘要員にも使えるモンスターは多く属しており、《ヒーローアライブ》の存在から発動条件を満たしやすくその効果範囲も大きくしやすい。
とはいえサポート手段が充実している現在の【E・HERO】にこういった初動になり難い発動条件や制約のあるカードが必要になるとは思えず、どちらかというと評価時点において唯一の「クリボー」モンスター全てを効果に指定した魔法カードということで【クリボー】での需要の方がまだありそうなカードという感じです。
「クリボー」モンスターのほどんどが攻撃力300かそれ以下なので僅かなライフ差でもほぼ全てのモンスターが効果範囲に入るという点でも噛み合っており、これが厳密には《賢者の石-サバティエル》と同様にそうあるべきだった「ハネクリボー」モンスター指定でなかったのは【クリボー】にとっては有り難いところですね。
フェイバリット・ヒーロー
Rare
▶︎ デッキ
5 JP015 フェイバリット・ヒーロー 
全ての上級以上となるレベルを持つ「HERO」モンスターに装備可能な装備魔法で、【HERO】における展開の中継として有力な《E・HERO フレイム・ウィングマン-フレイム・シュート》の効果でサーチ・サルベージできる「フェイバリット」カードでもある。
装備モンスターの打点を上げる効果及び相手の効果に対象耐性を持たせる効果は自分のフィールドゾーンにカードが存在しなければ適用されませんが、2の効果によってデッキからフィールド魔法を発動できることができるので自力でこの効果のスイッチを入れられるという気の利いた仕様になっている。
3の効果はこのカードの効果による打点アップと対象耐性を打ち棄てることになりますが連続攻撃が可能となるもので、このカードの効果で上がった攻撃力で相手の攻撃表示モンスターを倒してライフを取りつつ、追加の攻撃でさらにライフを取ることができるため、自らの攻撃力を上げる永続効果と戦闘で相手モンスターを破壊した時にダメージを与える効果を合わせ持つ《E・HERO シャイニング・ネオス・ウィングマン》や《E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン》は特に適性が高いと言えるでしょう。
ただしこの効果でフィールド魔法を発動できるのはお互いのバトルフェイズということで、自分フィールドゾーンにカードがない状態でメインフェイズにモンスターに装備しても適用できる効果が何もないというかなり隙だらけなカードなので、《フェイバリット・コンタクト》という他の有力な選択肢もある中でこれを持ってくるために《E・HERO フレイム・ウィングマン-フレイム・シュート》の効果を充てる価値があるかと言われると、装備対象がある程度限られていることを考えても例え後攻であっても相当微妙だと思います。
マジスタリー・アルケミスト
Rare
▶︎ デッキ
2 JP016 マジスタリー・アルケミスト 
自分の場か墓地の「HERO」モンスターを4体も除外することで、ようやく対象とした自分の墓地の「HERO」モンスター1体を蘇生できるという実に非効率な蘇生罠カード。
召喚条件を無視して蘇生できるため融合召喚や特殊な方法でしか特殊召喚できない「HERO」も蘇生対象に選択できますが当然ながら蘇生制限は満たす必要があり、そんなことをするくらいなら一旦EXデッキに戻すなりして新たにEXデッキから特殊召喚した方が早い場合がほとんどです。
指定の4属性から1体ずつ「HERO」モンスターを除外して発動した場合、蘇生したモンスターの元々の攻撃力が倍になり、さらに相手の場の全ての表側表示のカードの効果が無効にされるという追加効果が適用され、イラストにも描かれている《E・HERO エリクシーラー》は1体で指定の4属性全ての属性としても扱うためこの除外コストとして適していますが、その手間を考えると到底実用性はなく、アニメにおける展開を意識したフレイバー重視のカードの域は出ないでしょう。
ハネクリボー
Normal
▶︎ デッキ
5 JP017 ハネクリボー 
クリボー》の派生モンスターとして遊戯王GXに登場した、カードの精霊という形で一種のキャラクターとしても登場したカード。
あちらと同様に戦闘ダメージを0にする効果を持っており、こちらは一度発動すればそのターン受ける自分への戦闘ダメージが全て0になる。
しかしモンスターが戦闘破壊されることは防ぐことができず、その発動条件が場での被破壊というのがかなりイマイチ。
効果破壊に対応しているとはいえ、防御用のカードとしては正直《薄幸の美少女》に毛が、いや羽根が生えた程度の性能でしかない。
ハネクリボー LV6》や《賢者の石-サバティエル》や《クリボーを呼ぶ笛》などの存在から、このカードの名前が『ハネクリボー』であり、評価時点で唯一の『ハネクリボー』下級モンスターであることに意味のあるカードということになるでしょう。
N・アクア・ドルフィン
Normal
▶︎ デッキ
7 JP018 N・アクア・ドルフィン 
6体のNモンスターの中では唯一C形態と異なる種族設定がされている下級水戦士モンスター。
手札コスト1枚と引き換えに、自分の場のモンスターのいずれかの攻撃力以下の相手の手札のモンスターを破壊するというハンデス効果を発揮します。
場のモンスターがこのカードだけでも攻撃力600以下のモンスターなら破壊できるため、現環境では妖怪少女系列の手札誘発を中心にターゲットが増えていることで単体完結力が向上して有用性の高いカードとなりました。
発動に手札を要求されるので無効にされると痛いですが、自分の手札を捨てること自体が目的の1つであれば無効にされてもそれは果たされる、破壊できるモンスターがいなかった時のデメリットとなる効果ダメージは極めて軽い、破壊できるモンスターがいなくても相手の手札を見ることはできるなど、割と全てが良い方向に調整されている印象です。
どのモンスターを破壊するか手札を見て決められる、例えば1番攻撃力の低いモンスターに自動的に決定されるといった融通の利かない仕様でないのもいいですね。
ただし相手の手札を見た結果、選択できるモンスターがベビケラのような、このモンスターの攻撃力以下でかつ被破壊誘発の効果を持つモンスターしかいなかった場合は、それを壊すしかなくなるので注意です。
E・HERO オネスティ・ネオス
Normal
▶︎ デッキ
8 JP019 E・HERO オネスティ・ネオス 
オネスト》的な能力を手にした《E・HERO ネオス》だが、強化値は定数でありその性質は《BF-月影のカルート》に近い。
その定数値がかなり大きいので戦闘破壊以外に強固な耐性を持つモンスターに対しても有効であり、直接攻撃時にも使えるためライフを取る力も強い。
E・HEROネームを持つので簡単に手札に持ってこられるし、《オネスト》と同様にダメージ計算前までならダメステでも発動でき、さらにこちらは発動に名称ターン1がある代わりに《次元の裂け目》や《マクロコスモス》の適用下でも発動ができる。
あくまで自分の場の特定のモンスターありきの戦闘補助効果である《オネスト》や《BF-月影のカルート》のようなカードが現在では大して強いカードとして扱われなくなったのは事実である一方で、こういったカードは存在そのものが相手にとって脅威であることもまた事実と言えるかと思います。
ミラクル・フュージョン
Normal
▶︎ デッキ
9 JP020 ミラクル・フュージョン 
遊戯王OCGに《龍の鏡》と共に「墓地のモンスターを融合素材として除外する」という融合召喚の手法を持ち込んだ「E・HERO」専用のフュージョン魔法。
墓地の準備さえできていれば手札・場からの消費はこのカード1枚だけで融合モンスターを融合召喚できることから大きな人気を博しました。
今となってはデッキ融合と違って墓地の準備が必要なのでそれほど強いカードとされることは少なくなりましたが、対応する融合モンスターは現在も増え続けており、ある種族やテーマの融合・フュージョン魔法にこれと同じ仕様のやつがあればどんなにいいだろうかと思っている人も少なくないはず。
これだけの性能でかつ「フュージョン」魔法カードであるにも関わらず、《E・HERO サンライザー》という名称指定の専用のサーチャーまで有しており、これらの要素が同期の《龍の鏡》とは融合召喚されるモンスターの強さに依らないところで決定的な差となっている。
摩天楼 -スカイスクレイパー-
Normal
▶︎ デッキ
5 JP021 摩天楼 -スカイスクレイパー- 
「E・HERO」モンスターが自身よりも強いモンスターに攻撃する時、そのダメージ計算時のみ攻撃モンスターをパワーアップさせるフィールド魔法。
それだけのカードですが、私の《椿姫ティタニアル》はこれのせいで《E・HERO アナザー・ネオス》に《オネスト》を温存されたまま幾度となく殴り倒されました。
何と言っても《E・HERO キャプテン・ゴールド》という専用サーチャーがついているのが心強いカードで、今となっては《スカイスクレイパー・シュート》が指定する「摩天楼」カードとして、もう1枚となる《摩天楼2-ヒーローシティ》よりも優れている部分も多いのではと感じています。
ヒーローアライブ
Normal
▶︎ デッキ
10 JP022 ヒーローアライブ 
自分の場にモンスターがいない時のみ発動でき、現在のライフの半分を持っていかれますが、あらゆる下級Eをリクルートできる強力な魔法カード。
デッキからの特殊召喚が強いのは当然として、召喚権を温存したまま展開ができるのがとにかく強く、エアーマンを連れてくればその温存した召喚権を使いたいHEROも持ってくることができます。
かつては剣闘獣が召喚権を使わずにプリズマーを出せるカードとして利用していた歴史もあり、現在でもマナドゥムなどで同様の目的で使用されており、下級Eの種類数だけその可能性はあると言っていいでしょう。
うららを当てられるととんだライフの払い損となりますが、ライフの半分はいつ何時でも払える&発動に名称ターン1がないので、複数握っていれば問題なく貫通できます。
とはいえ、他の効果でうららを釣り出せるならそれに越したことはないですね。
サテライト・ウォリアー
Ultra
▶︎ デッキ
7 JP023 サテライト・ウォリアー 
レジェンドDPの主人公編とも言える第6弾で登場した、同じパックに収録された《サテライト・シンクロン》を名称指定のチューナーには指定していない「ウォリアー」Sモンスター。
S召喚誘発効果で相手の場のカードを破壊する《ジャンク・デストロイヤー》と類似する能力を持っており、こちらは自分の墓地のSモンスターの数まで破壊対象を選択することができ、さらにその破壊枚数の1000倍自身の攻撃力がアップすることで超高打点モンスターにもなり得る。
自身のレベルが10と高いためSモンスターとSチューナーを素材としたS召喚もしやすく、Sチューナーの相手メインフェイズにS召喚を行える効果によって相手ターンにS召喚する価値も高い。
同じレベルとS素材指定の《フルール・ド・バロネス》のように真っ先に立てて《原始生命態ニビル》のケアもできるみたいな強さではありませんが、フィニッシャー性能も妨害性能もそれなりに高く、こちらも十分良性能です。
倒れた時に発動できる遊星に関する3種のSモンスターを3体まで効果を無効にせずに特殊召喚できる能力もあるので、それらのモンスターをS素材にS召喚できればなお良いでしょう。
ジャンク・コンバーター
Super
▶︎ デッキ
9 JP024 ジャンク・コンバーター 
ジャンク・シンクロン》の最高の相棒となる能力を持つ非チューナーの下級「ジャンク」モンスター。
手札に他のチューナーが必要になりますが、捨て発動の効果で自身を墓地に送りつつ『シンクロン』モンスターでもあるあちらをサーチすることができる。
さらにサーチしてきたあちらの召喚誘発効果の蘇生対象にもなり、S素材として墓地に送られた場合に墓地のチューナーを特殊召喚する能力によって、あちらとこのカードをS素材に出したSモンスターがS召喚誘発効果を持っている場合、それに直接チェーンを組む必要があるタイプの妨害を拒否しつつ、サーチ効果を使うために捨てたチューナーや《ジャンク・シンクロン》を蘇生してさらなるS召喚に繫げることができる。
捨てるチューナーに《幻獣機オライオン》や《グローアップ・バルブ》を選ぶことができればさらなる展開も見込めますが、2枚を捨てて1枚をサーチする効果なので、貫通できる手札ではない場合はここに受ける妨害が痛恨になり得るので注意したい。
以上のように、両者の属性が不一致であることを除けばまさしく《ジャンク・シンクロン》のために生み出されたジャンクモンスターであると言えるでしょう。
サテライト・シンクロン
Rare
▶︎ デッキ
7 JP025 サテライト・シンクロン 
レジェンドDPの主人公編と呼べる第6弾で登場した新たな「シンクロン」チューナ゙ーであり、同時に登場した《サテライト・ウォリアー》の名称指定のS素材ではないカード。
自分の墓地からモンスターが特殊召喚された場合に効果が誘発し自身を手札から特殊召喚できるという《ドッペル・ウォリアー》に類似した自己SS能力があり、こちらは場合の任意効果なのでチェーン2以降における特殊召喚などにも対応できる。
しかし実際にこの方法で特殊召喚されることは少なく、【ジャンクドッペル】において《ジャンク・スピーダー》の効果でリクルートされるレベル2の「シンクロン」チューナ゙ーであるというのが専らの役割でした。
しかしそれも後に同じレベル2の「シンクロン」チューナ゙ーでより有用な能力を持つ《アサルト・シンクロン》の登場によって【ジャンクドッペル】の主流の構築からは姿を消していくことになります。
一応自分の場に「遊星」Sモンスターとも呼べる3つのテーマのいずれかに属しているSモンスターが存在する時に発動できる効果で自身のレベルを2→4にできる能力があり、これによって展開を伸ばせる上振れ要素があるのでアサルトの完全な下位互換ではないのですが、アサルトの優れた自己SS能力の前には太刀打ちできずといったところでした。
せめて《サテライト・ウォリアー》が自身の必須Sチューナ゙ーにこのカードを指定してくれていたら良かったのですが、近年はテーマに所属するS・Xモンスターで持っている効果もテーマ向けであっても、素材指定自体はフリーというのが当たり前になってしまっているのでやむなしです。
シンクロ・チェイス
Rare
▶︎ デッキ
7 JP026 シンクロ・チェイス 
いわゆる「遊星」Sモンスターとなる3種類のテーマに属しているSモンスターを専門にサポートする「シンクロ」永続魔法カード。
それらのSモンスターがS召喚した際にS素材とした墓地のモンスター1体を守備表示で蘇生する効果と、それらのSモンスターが発動した効果に対して相手へのチェーンクローズ効果を付与するという内容になっている。
特殊召喚したモンスターは効果が無効にならないので名称ターン1のない効果なら再度使用することが可能であり、チューナ゙ーを蘇生すれば連続S召喚にも繋がり、置いておくだけでアドバンテージを稼ぎながら該当するSモンスターの効果の質も上げられる優れたカードではあるのですが、単独では何もできない事故要素のあるカードでもあり、そういうカードをサーチする専用の手段が評価時点では《デュエリスト・ジェネシス》のみとなると、サーチ効果を充てるにしても中々厳しいものがあります。
「シンクロ」魔法罠カードにより有効なサーチ手段が登場すれば最大展開を行うためのピン挿しの必須枠になれる可能性はあるので、主に中継役となるSモンスター辺りにそういうのは期待したいところですね。
なおチェーンクローズできるのは該当のテーマネームを持つSモンスターのみであり、メインデッキ側のモンスターは当然として、S素材に「シンクロン」チューナーを指定しているだけの《ジャンク・デストロイヤー》や《ジャンク・スピーダー》はこの恩恵を受けられないので注意したい。
「ウォリアー」「シンクロン」「スターダスト」とまできたら、「シンクロン」Sモンスターが評価時点ではまだ種類数が少ないのもありますし、やっぱり「ジャンク」Sモンスターもこれに入れて欲しかった感じはありますね。
くず鉄のシグナル
Rare
▶︎ デッキ
5 JP027 くず鉄のシグナル 
場で発動した後に墓地に送られず再度セットする共通効果がある「くず鉄」罠カードの1枚で、このカードはSモンスターを自身のS素材に要求するSモンスターが自分の場に存在する時に発動ができ、捉えるのは相手があらゆる領域で発動したモンスター効果となっている。
自分の場に自身をS召喚するためのS素材として「Sモンスター」と書かれているかSモンスターのカード名が記されたSモンスターが存在する必要がありますが、毎ターンノーコストで手札や墓地で発動するものも含むモンスター効果を無効にできるのは優秀であり、評価時点においては「くず鉄」罠カードの中で唯一のカウンター罠なのでこれにチェーンできるカードもかなり限られていています。
しかし対応するSモンスターはそれなりに重い上に、当然ながらそれが場から消えた瞬間に発動はできなくなってしまい、無効にするだけで破壊はしないので、場の効果を無効にした場合はそのモンスターを特殊召喚のための素材に使うことを防ぐことはできません。
発動には名称ターン1が設定されているため複数枚で制圧を行うこともできず、現状「くず鉄」罠カードを指定した効果も存在しないため、ほとんどの場面でLPコストが必要なものの無条件で使えて捉える範囲も広く、発動に名称ターン1も設定されていない《神の通告》に劣ってしまうカードです。
アクセル・シンクロン
Normal
▶︎ デッキ
9 JP028 アクセル・シンクロン 
フォーミュラ・シンクロン》以来となる「シンクロン」のSチューナーとなるレベル5のモンスター。
【ジェネクス】においても《リペア・ジェネクス・コントローラー》を用いた1枚初動展開に使われるモンスターであり、その役割は自身の効果で《ジェット・シンクロン》をデッキから墓地に送ってレベル6になり、さらに相手メインフェイズに効果を発動して《サイバース・クアンタム・ドラゴン》や《F.A.ライトニングマスター》などのレベル7Sモンスターに繋げることになる。
この時に闇属性のSモンスターを出しておくことで、さらに手札の《レアル・ジェネクス・チューリング》の効果で相手ターンに《レアル・ジェネクス・クロキシアン》のS召喚も可能となります。
リペア・ジェネクス・コントローラー》の制約により、その効果を使ったターンは「ジェネクス」チューナーをS素材としたS召喚以外のEXデッキからの特殊召喚が封じられるのですが、相手ターンにS召喚を行うことでこれを見事に踏み倒すことができ、さらに変動したレベルがそのまま継続することで【ジェネクス】においてもこのような運用が可能になるわけです。
墓地に送ることができる「シンクロン」モンスターの汎用性の高さも含めて、S召喚関係の展開を行う際には有用な中継モンスターとして是非とも覚えておきたい存在ですね。
コズミック・ブレイザー・ドラゴン
Normal
▶︎ デッキ
10 JP029 コズミック・ブレイザー・ドラゴン 
既に場に出てるやつにもこれから出てくるやつにも強い驚異的広範囲のカウンター性能を持つが、それ以上にそのカウンター効果を発動するために自身を除外して帰還するまでがコストという変わった性質が特徴のモンスター。
遠足裁定とも言われるその性質により、自身の効果の発動を《神の通告》などにチェーン無効にされても問題なく帰還できる。
また自身の効果が《冥王結界波》や《禁じられた一滴》などで既に無効になっている状態からでもコストを支払う=場を離脱することは可能なので、そのターンのエンドフェイズには普通に戻ってくるし、当然のように効果も使用できるようになるというとんでもない粘り強さを持っている。
これこそがこのカードの最大の強みであり、除外なので《墓穴の指名者》や《マクロコスモス》が効かない、帰還時にチェーンブロックは作らない、帰還は特殊召喚じゃないのでSS封じも意味がないという完璧な居座り力により、一度出されたらこのカードを完全に倒し切れる手段が存在しないデッキも多いだろう。
ただし無効にする度に一旦フィールドを離れなければならず、このカードを除去してくるようなカードは当然スルーできずに離れざるを得ないので、相手が粘り強くこのカードをいなしながらライフを削ってくるようなスタミナのあるデッキだと絶対無敵とは言い切れない。
たとえモンスターが不死身でもプレイヤーが死んでしまっては意味がないということである。
また少ないながらもメジャーどころに苦手なカードがあり、例示すると「壊獣」モンスターや《超融合》といったこのカードの効果をチェーンできない、またはチェーンするタイミングを与えない除去カードや、《王宮の鉄壁》のような除外を封じるルール介入型のカードに対しては弱いので過信は禁物である。
離脱することを止められないのなら、場を離脱しているうちに《群雄割拠》や《センサー万別》を発動したり、相手のメインモンスターゾーンを埋めてしまうなどして、戻ってくるところを狙うという対処手段もある。
つまるところ、これほどの超制圧効果を持つモンスターでさえも単騎では不安が残るということであり、現代遊戯王の熾烈さを改めて感じさせられる。
とりあえず、これでは同じ攻撃力と素材指定の《TG ハルバード・キャノン》の立つ瀬がないというものである。
ジェット・シンクロン
Normal
▶︎ デッキ
10 JP030 ジェット・シンクロン 
アニメ産のもの以外で自身のカード名をS素材に指定したウォリアーSモンスターが存在する唯一のシンクロンチューナー。
幻獣機オライオン》と共に、国内では《水晶機巧-ハリファイバー》の犠牲にならずに済んだチューナーとして知られる。
手札コストを用いた自己蘇生能力により、1体で1ターン中に2回分の特殊召喚のための素材になれるのが最大の特徴で、S素材にしか使用できない・効果発動後はSモンスターしかEXデッキから特殊召喚できないといった制約もないため、S素材のみならずL素材としての適性も高く、攻撃力1000以下のレベル1モンスターなのでNSしたこのカード1体でL召喚できるリンク1モンスターも複数存在している。
最近ではレベル1の炎属性モンスターということでいくつかの「スネークアイ」関連の効果を受けられるようになっており、特にこのカードを手札かデッキから特殊召喚できる《原罪宝-スネークアイ》とそれをデッキからセットできるレベル7モンスターである《黒魔女ディアベルスター》、さらにその黒魔女をサーチ・サルベージできる《“罪宝狩りの悪魔”》との併用でEX展開を行うために使われている。
ドッペル・ウォリアー
Normal
▶︎ デッキ
8 JP031 ドッペル・ウォリアー 
古くからデュエリストたちの間で【ジャンクドッペル】という名前のデッキ、略して「ジャンド」と呼ばれるS召喚デッキの「ドッペル」の方となる戦士族の非チューナー。
自分の墓地からモンスターが特殊召喚された時に自身を手札から特殊召喚できる展開効果と、S素材として墓地に送られた場合に2体のレベル1トークンを特殊召喚してさらなる展開に繋げることができるという能力を持っています。
「ジャンク」の方を担当する《ジャンク・シンクロン》との相性はまさに最高レベルで、レベル2であるこのカードがあちらの召喚誘発の蘇生効果の対象にできてかつそのままS召喚に繋げられるし、モンスターを墓地から特殊召喚する行為がこのカードを手札から自己SSするためのトリガーを引くことにも繋がります。
とはいえ単独では初動どころかまるっきり何もできないタイプのカードなので事故要因にもなり、【ジャンクドッペル】は《ジャンク・スピーダー》さえ通ってしまえばあとはどうにでもなるところが大きいので、かつてほどデッキ内で展開を行うための3積み必須というところからは大きく離れつつあります。
それでもこのカードが展開にからんだ時の伸び方や誘発貫通力には無視できないところがあり、これまで愛用していた一人はおそらくこれからもお世話になることでしょう。
なお稀にこのカード1枚も採用していない【ジャンクドッペル】も見られ、それでもそのデッキが【ジャンク】でも【シンクロン】でもなく概ね「ジャンド」と呼ばれる辺り、本来は【不動遊星】と呼ぶのが正しいデッキになるのかもしれません。
クイック・シンクロン
Normal
▶︎ デッキ
8 JP032 クイック・シンクロン 
「シンクロン」に属するチューナーを名称指定のS素材とするSモンスターをS召喚する際に、このカード1枚でそれら全ての代用とすることができるという当時あまりに画期的だった「シンクロン」チューナー。
ただ代用になるだけでなく、手札のモンスター1体をコストに手札から自己SSできるレベル5モンスターというのが非常に優秀で、これにより指定のチューナーだと2体でS召喚を行う場合にもう片方のS素材がレベル5以上になってしまうモンスターでもこのカードなら下級モンスターをS素材に2体でS召喚ができ、該当するSモンスターは《ニトロ・ウォリアー》や《ジャンク・デストロイヤー》など結構たくさんいます。
コストにするモンスターに《ボルト・ヘッジホッグ》のような自己蘇生能力を持つモンスターを選べれば召喚権を切る必要すらなく、登場以降は多くの「シンクロン」チューナーの存在意義を奪ってしまったモンスターでした。
しかし逆に「シンクロン」とは無関係なSモンスターのS素材には使うことができないため、汎用Sモンスターが日々進化していく一方で、日を追うごとに時代に取り残されていく限られたSモンスターの素材にしか使えないこのカードの有用性に疑問を唱えられるようになってきているのもまた事実です。
各種リリースやX素材やL素材としては普通に利用できますが、自己SSするために手札のモンスターという指定のカードが必要となるため、チューナーであることを踏まえてもこのカードよりもそれに適したレベル5モンスターは他にも存在しますが、このカードは自身も「シンクロン」ネーム持ちということで《調律》でサーチが利くという点は優れていると言えるでしょう。
調律
Normal
▶︎ デッキ
10 JP033 調律 
アニメ5D’sに登場して以来長らくOCG化を強く望まれていたカードが、TFにゲームオリジナルカードとしてアニメ版のチューナー全般に対応するものから「シンクロン」チューナー専用になるように効果を調整して収録されたのを経て、最終的に今の形でOCG化されたサーチ魔法。
テーマの等価交換のサーチ魔法にデッキトップからの1枚の墓地肥やしがついてくるという至極妥当なところに落ち着きました。
サーチ先に1枚初動で鬼展開できるモンスターが存在するというわけではなく、墓地効果などのその他の効果があるわけでもありませんが、発動条件やコストはなく、発動に名称ターン1がないカードでサーチ先も多様で有用なモンスターも存在するため、ここは類似カードに合わせて10点でも良いでしょう。
ガガガガマジシャン
Ultra
▶︎ デッキ
7 JP034 ガガガガマジシャン 
レジェンドDPの主人公編とも言える第6弾で登場した、《ガガガマジシャン》から「ガ」が1個増えたカード名を持つフリー素材で2体素材の汎用ランク4Xとなる「ガガガ」Xモンスター。
自身のX素材1つと引き換えに自分の墓地の同名カード以外のXモンスター1体を効果を無効にして蘇生する効果を持つ「Xモンスターを特殊召喚する効果を持つXモンスター」で、2の効果からしても明らかにこの効果でランク4Xモンスターを蘇生して自身と2体で《FNo.0 未来皇ホープ》をX召喚するために設定されたカードということになり、それに《FNo.0 未来龍皇ホープ》を重ねてX召喚するために使われるカードということになります。
ただし2の効果は高い性能を誇る《FNo.0 未来龍皇ホープ》よりも、そちらに比べて極めて優先度の低い《FNo.0 未来皇ホープ-フューチャー・スラッシュ》の方に寄り添った能力となっており、あちらの効果を発動してからこちらが「未来皇ホープ」XモンスターのX素材になっている時にそのモンスターが使えるようになる効果を使うことで、《FNo.0 未来皇ホープ-フューチャー・スラッシュ》が攻撃力4000で2回攻撃ができるという流れになります。
しかし残念ながらそういった配慮は全て無視されて、持っている効果が強力でそれが有効なままの方が強い《FNo.0 未来龍皇ホープ》の方しか使われていないのが現実です。
ズバババンチョー-GC
Rare
▶︎ デッキ
8 JP035 ズバババンチョー-GC 
「ズババ」ネームを持つモンスターで種族や属性などのステータス面でも「ズババ」要素が強く反映されたカードでありながら、「ガガガ」モンスターでもあるというオノマト関係のモンスターの1体。
オノマト連携》によって《希望皇オノマトピア》や《ドドドドワーフ-GG》と同時にデッキからサーチしてくることができ、それらオノマト要素を取り入れた【希望皇ホープ】におけるランク4Xモンスターを立てるためのセットとして使えるカードとなります。
このカードはそれら3体の中で唯一手札からの自己SS能力があるので《希望皇オノマトピア》の展開効果に誘発を当てられてもこのカードが手札にあれば貫通できるという点が特に優れていると言えるでしょう。
ドドドドワーフ-GG
Rare
▶︎ デッキ
8 JP036 ドドドドワーフ-GG 
「ドドド」ネームを持つモンスターで見た目は完全に「ドドド」寄りですが、攻守や種族などのステータス面では自身の属するもう1つのテーマである「ゴゴゴ」のそれというオノマト関係のモンスターの1体。
自分の場に「ズババ」「ガガガ」が存在する場合に手札から自身を展開する効果、場で発動する効果で墓地から「ゴゴゴ」「ドドド」を蘇生するという組み合わせの能力を持つ《ズバババンチョー-GC》に対して、こちらは場で発動する効果で手札から「ズババ」「ガガガ」を展開する効果、自分の場に「ゴゴゴ」「ドドド」が存在する場合に自身を墓地から自己蘇生できる効果という組み合わせになっている。
あちらと同様に1体でこれら4テーマ全てに属するレベル4モンスターである《希望皇オノマトピア》とは相性が最高であり、こちらは墓地発動の効果で展開を行えることから《オノマト連携》の捨て札としての適性も高いです。
オノマト要素を採用した【希望皇ホープ】ではランク4Xを立てるメインギミックとなるため、3枚1セットの必須カードとなりますね。
オノマト選択
Super
▶︎ デッキ
10 JP037 オノマト選択 
発動時に「オノマト」カード1枚をサーチする効果によって、初動を作るサーチ札となる《オノマト連携》をサーチできるのが重要なカード。
後半の効果はこの効果で持ってきた連携のサーチ先を《ガガガマジシャン》と《ズバババンチョー-GC》または《希望皇オノマトピア》にする際に、《ガガガマジシャン》の効果で変化したレベルを利用してランク8Xなどにも繋げられるようになるのでおまけとしては悪くない効果です。
【希望皇ホープ】では《No.99 希望皇ホープドラグナー》の効果でEXデッキから特殊召喚するために《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》などのランク8「No.」Xモンスターが普通に入るという点でも相性は良いと言えるでしょう。
フューチャー・ドライブ
Rare
▶︎ デッキ
4 JP038 フューチャー・ドライブ 
FNo.0 未来皇ホープ-フューチャー・スラッシュ》に寄り添った能力を持つ《ガガガガマジシャン》が収録されたレジェンドDPに同時収録された、「未来皇ホープ」Xモンスターの戦闘能力を極限まで高める効果を持つ魔法カード。
評価時点ではルール上「未来皇ホープ」扱いになる《FNo.0 未来龍皇ホープ》を含む3体のモンスターがこの効果を受けることができ、全体攻撃+戦闘を行う相手モンスターの効果無効+戦闘破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与えるという3つの効果が付与される。
FNo.0 未来皇ホープ》を対象に使用すればその効果で戦闘破壊されず戦闘ダメージも受けることなく相手モンスター全てのコントロール奪取ができ、《FNo.0 未来龍皇ホープ》や《ガガガガマジシャン》の効果で得た効果で4000打点となった「未来皇ホープ」Xモンスターを対象に使用すれば3つの効果で相手モンスターを一掃しながらそのままキルを取ることも狙うことができる。
まあ何と言いますかやってることは後攻からのキルに特化した豪快な効果ですが、戦闘依存のサーチできない必殺技カードの限界というものを感じざるを得ない産物ってところです。
FNo.0 未来皇ホープ
Normal
▶︎ デッキ
8 JP039 FNo.0 未来皇ホープ 
同じランクのXモンスター2体でX召喚できるモンスターで、《FNo.0 未来龍皇ホープ》の下敷きにされるカード。
出てきた瞬間に龍皇の下敷きにされるので場で効果を発揮することはほとんどありませんが、1と繋がっている2の一時的なコントロール奪取効果は捲りとして普通に強く、3の耐性効果のおかげで龍皇の下敷きになることを阻止するための相手のフリチェ破壊にも耐えられるので、このカード本体の性能も並以上のものはあります。
特に2の効果は既に場に出てしまっていて発動する効果を使ってこない大型モンスターを撤去できるという点では龍皇よりも優れています。
ただし自身をX召喚するためのXモンスターには「ナンバーズ」Xモンスターを選択できないので、汎用Xモンスターとして各ランク帯におけるナンバーズXモンスターを同時にEXデッキに採用している場合は注意したい。
ガガガザムライ
Normal
▶︎ デッキ
6 JP040 ガガガザムライ 
ガガガガンマン》に続いて「ガガガ」Xモンスターから世に送り出されたフリー素材で2体素材の汎用ランク4Xモンスターとなるカード。
X素材1つと引き換えに発動できる効果の対象にこのカード自身を選択することで、単独で1900打点で無条件の2回攻撃が可能となり、戦闘で数的アドバンテージを取るまたは合計3800LPを取れるというモンスターになります。
私はかつて《ブロック・ゴーレム》を採用し、EXデッキのモンスター15体のほとんどを地属性のランク4Xモンスターで固めた【岩石メタビート】を組んでいましたが、このカードは登場時には既に9期に突入していたのもあってギリ採用圏内にならなかったカードとして思い出深い存在です。
なおガとザが両方濁点のあ行であることを除けば「ガガガ」モンスターでサムライであることの意味はあまりない模様。
ゴゴゴジャイアント
Normal
▶︎ デッキ
8 JP041 ゴゴゴジャイアント 
【ゴゴゴ】というテーマをランク4Xを立てまくる方向性に走らせるきっかけを作ったモンスター。
召喚誘発効果で同名カードも含むレベル4モンスター群でもあるゴゴゴモンスター1体を蘇生でき、これにより墓地にゴゴゴモンスターが存在していれば1枚でランク4Xモンスターに繋げられる。
この効果を《ゴゴゴゴースト》や《ゴゴゴギガース》や《ドドドドワーフ-GG》と併用すれば3体素材を要求するものや4体以上をX素材にできるランク4Xを立てることも可能となります。
ただ基本的には立てるモンスターは何らかの汎用ランク4Xということになり、後に《No.55 ゴゴゴゴライアス》が登場したくらいで【ゴゴゴ】だからこそというべき独自のX召喚先は少なく、1枚からランク4Xを立てられるからそれなりに強いけどそれって別によりランク4Xを出すことに長けた他のデッキでもいいよね感があったことも否めない。
何しろ召喚権切って墓地のモンスター1体を対象にそのモンスターを特殊召喚というのは、展開手段としてはまず準備が必要ってところからしてとにかく弱点が多すぎるもんで…。
釣り上げ要員となる下級モンスターとしては高い攻撃力が特徴で、効果を使えなくても2000打点のデメリットアタッカーとして運用できるのは独自の強みと言えるかもしれません。
ドドドバスター
Normal
▶︎ デッキ
6 JP042 ドドドバスター 
「ドドド」に属するレベル6のモンスターで、《サイバー・ドラゴン》と同じ条件で自己SSでき、その場合はレベル4に変化するので続けてレベル4モンスターをNSすればランク4Xに繋げることができる。
またアドバンス召喚した場合は墓地から「ドドド」モンスター1体を蘇生することかでき、この時《ドドドウォリアー》や同名カードを蘇生すればランク6Xに繋げることができる。
この時蘇生したモンスターが《ドドドドライバー》ならターン2で使える場の「ドドド」モンスター1体のレベルを1つ上げ下げできる能力によって、ランク4から6までのX召喚を選択することも可能となります。
とまあここまで単なる事実のみを羅列してきたわけですが、実際本当にそれだけのカードという感じで、「ドドド」というカード群自体が「ガガガ」や「ゴゴゴ」に比べるとテーマモンスターを並べて汎用XモンスターやLモンスターを出すだけの未発展なカード群であることの表れだと感じますね。
オノマト連携
Normal
▶︎ デッキ
10 JP043 オノマト連携 
手札1枚をコストに2枚をサーチするという手札誘発の《灰流うらら》をはじめとするわかりやすい効果無効の撃ちどころとなる魔法カード。
これで《希望皇オノマトピア》・《ズバババンチョー-GC》・《ドドドドワーフ-GG》のうち2枚をサーチして【希望皇ホープ】にとって何よりも重要なランク4Xを立てるための初動とすることができる。
発動に名称ターン1が設定されておらず、《オノマト選択》によって3枚分まるまる厚くすることができる「サーチできるサーチ札」である点も優秀と言えます。
上記のモンスターが3体とも手札に存在しない状態から無効にされると厳しいですが、これらのうち最初から手札に1〜2体存在している場合は捨て札に《ドドドドワーフ-GG》を選ぶ、《ズバババンチョー-GC》の手札からの自己SS能力を活用するなどして誘発を貫通できる可能性もあります。
マスター・ピース
Normal
▶︎ デッキ
5 JP044 マスター・ピース 
既にそこそこの数があるように思えて評価時点ではまだ10種類に満たない「複数のモンスターを墓地から特殊召喚し、続けてそれらをX素材にX召喚を行う」効果を持つ罠カード。
このカードの場合は、墓地からモンスター2体を効果を無効にして特殊召喚し、その2体のみを素材として光属性の「ホープ」Xモンスター1体をX召喚することになる。
こういった仕様からX召喚できる「ホープ」Xモンスターは2体素材でも出せるものに限定され、蘇生対象となるモンスターも同じレベルでレベル1・4・6のものか、《FNo.0 未来皇ホープ》または《FNo.0 未来皇ホープ-フューチャー・スラッシュ》のX素材に使えるものに限定されることになる。
お互いのターンに特別な条件もなく完全フリチェでモンスターの蘇生からのX召喚が行えるのは悪くないのですが、この効果でX召喚できる「ホープ」Xモンスターには相手ターンにフリチェでX召喚できるのが強いと言えるような効果を持つモンスターが存在しているわけでもなく、そういうカードに専用のサーチ手段が存在しなくて単独ではまるっきり事故要因にもなるというのではあまり使われないのも当然と言ったところ。
現状では中継で蘇生対象となるモンスター2体を墓地に送りながら名称指定でデッキや墓地から場にセットできるようになってようやくスタートラインといった感じですね。
EM天空の魔術師
Ultra
▶︎ デッキ
8 JP045 EM天空の魔術師 
レジェンドDPの主人公編とも言える第6弾で登場した、アニメ版アークファイブの重要キャラクターであるズァークをモデルとした「EM」でかつ「魔術師」でもあるPモンスター。
「EM」でかつ「オッドアイズ」であるPモンスターはそこそこの数が存在していますが、「EM」でかつ「魔術師」であるPモンスターは評価時点ではこのカードと《EM五虹の魔術師》の2体のみであり、持っている能力が特殊過ぎて普通の【魔術師】ではとても実用に堪えなかったあちらと違って、こちらはそのモンスター効果の実用性の高さから現在の【EM魔術師】においても使われるカードとなっている。
これら2つのテーマに同時に属することは《EMペンデュラム・マジシャン》の効果でサーチ可能な「魔術師」Pモンスターという点で大きなメリットとなり、展開の途中でPスケールを「魔術師」Pモンスター2体で揃えることで《賤竜の魔術師》のP効果を使用できるため【魔術師】に新たな展開の選択肢をもたらすことに繋がりました。
モンスター効果はSモンスター及びPモンスターに対応した効果が強力であり、特にPモンスターに対応したエンドフェイズのサーチ効果はサーチ対象がPモンスター全般と範囲が広く、リソースの回収手段として非常に適しています。
オッドアイズ・ウィザード・ドラゴン
Super
▶︎ デッキ
2 JP046 オッドアイズ・ウィザード・ドラゴン 
レジェンドDPの主人公編とも言える第6弾で登場した、《オッドアイズ・セイバー・ドラゴン》のリリースするモンスターが光属性から闇属性に変更された版となるカードで、あちらと同様に自身を自己SSする能力に《オッドアイズ・ドラゴン》を名称指定している。
こちらはあちらに比べて攻撃力が下がっている上に、固有効果である2の効果が相手による破壊で墓地に送られた場合に発動できるという、かなりイケてない発動条件になってしまっている。
発揮する効果自体は弱くはありませんが、その受け身過ぎる性能は《オッドアイズ・セイバー・ドラゴン》と比べても格段に劣ると言わざるを得ないカードです。
EMポップアップ
Rare
▶︎ デッキ
5 JP047 EMポップアップ 
このカード1枚の消費でコストとして手札を3枚まで墓地に送って発動がでにき、その枚数だけドローできるという手札交換効果を持つ「EM」ネームを持つ魔法カード。
追加効果となるドローした枚数まで指定の3種のテーマに属するモンスターを擬似的に手札からP召喚する感じになる特殊召喚効果は任意で適用できるものなので、P召喚を行わないデッキでも1枚のアド損となる汎用的な手札交換カードとしても使えますが、この効果で何も特殊召喚しなかった場合には自分の手札枚数に比例した大きなライフロスがデメリットとして自身に襲いかかることになります。
手札の墓地送りはコストなので無効にされると凄まじいアド損になる一方で墓地送り自体は完遂されるというのはメリットにもなり、《手札抹殺》や《手札断殺》と比較すると相手に新たなカードを引かせることがないという利点があります。
スマイル・アクション
Rare
▶︎ デッキ
3 JP048 スマイル・アクション 
お互いの墓地にばら撒かれた魔法カードを利用してアニメ版アークファイブにおいて幾度となく行われた「アクションデュエル」を再現する効果を持つ「スマイル」ネームが設定されたフィールド魔法。
効果内容はアクションデュエルで使用される「アクションマジック」と呼ばれる特殊な魔法カードの中でも特に使われていた「回避」を意識したものとなっており、相手モンスターから攻撃を受けたプレイヤーはこのカードの発動時にそれぞれが自身の墓地から除外した魔法カードを拾い上げ、それを捨てて攻撃を無効にするか、捨てずにそのターン中自身が受ける戦闘ダメージが倍になるペナルティを受け入れるかを選ぶことができる。
実用性はともかくフレイバー的には結構よくできたカードという感じで、レジェンドDPのコンセプトを考えれば必要な枠ではあるので個人的には嫌いではありません。
ペンデュラム・ディメンション
Rare
▶︎ デッキ
3 JP049 ペンデュラム・ディメンション 
アニメ版アークファイブにおいて、設定上存在する4つの世界をそれぞれ「〇〇次元」と呼んでいたことに由来したカード名を持つ「ペンデュラム」永続罠カード。
自分がPモンスターを指定のEXモンスター素材として特殊召喚を行った時にそれぞれ異なる効果が発動し、融合モンスターならXモンスターを、Sモンスターなら融合モンスターを、XモンスターならSモンスターを特殊召喚することをサポートする効果が適用される。
同じパックに収録された《スマイル・アクション》と同じくフレイバー重視で実用性は低いというタイプのカードであり、いくらレジェンドDPといえど同じ作品枠でフレイバー重視のカードが複数存在しているというのは、他の新規カードとなる《オッドアイズ・ウィザード・ドラゴン》の性能が低いのもあってキツいものがありますね。
EMドクロバット・ジョーカー
Normal
▶︎ デッキ
10 JP050 EMドクロバット・ジョーカー 
召喚誘発効果によって同名カード以外の関連する3つのテーマのモンスター1体を何でもサーチできる能力を持つ「EM」Pモンスターで、下級モンスターで1800打点という点から正統なる「○○」版の《E・HERO エアーマン》の一種となるカード。
かつて制限カードに指定されていた経験もあるカードですが、P効果は無効にできないデメリットのみの効果、モンスター効果は召喚にしか対応しない効果で誘発受けがめちゃ弱いという点から評価時点となる現在ではよほど強いテーマであっても優先的に規制されるようなことはまずない性能という感じで、それでも規制されていた辺り、やはりサーチ効果というものはサーチ先となるカードが強くてナンボで、自身も他の効果によるサーチが利くことが重要だということを改めて感じさせられます。
それはそれとして、今となってはサーチ効果は名称ターン1がつくならP召喚にくらいは対応していても良かったように錯覚してしまうのがインフレってやつは恐ろしいなと思いますね。
なおこのカードは評価時点となる現在でも環境で一定の結果を残す【覇王魔術師】に3枚積まれるカードとなっており、1枚が2枚に増えるP召喚を主体とするデッキにおいて大変貴重な効果を持つことから召喚権を充てる価値も大きいとされている。
EMペンデュラム・マジシャン
Normal
▶︎ デッキ
10 JP051 EMペンデュラム・マジシャン 
第9期に登場して以来【EMEm】や【EM竜剣士】の頃から【EM】を支え続けていた「EM」Pモンスターでかつての制限カード。
現在でも【魔術師】系列のデッキの中でも【EM魔術師】におけるサーチやセルフ破壊を担当するカードとして活躍しており、「ペンデュラム」ネームも持っているので《デュエリスト・アドベント》によるサーチを《虹彩の魔術師》や《竜剣士ラスターP》といったそれぞれが異なるPスケールを持つモンスターと共有することができる。
効果の方は何と言ってもSS誘発のモンスター効果によるPゾーンのカード1〜2枚のセルフ破壊からの「EM」モンスターをサーチする効果が強力で、これで《EMドクロバット・ジョーカー》を持ってきて召喚することであらゆる「魔術師」Pモンスターにも繋がっていくことになります。
複数枚サーチできる場合は《EM天空の魔術師》なども有力なサーチ先となり、【EM魔術師】においては初手に来て欲しいカードの1枚となるため概ね3枚積まれることになるでしょう。
アストログラフ・マジシャン
Normal
▶︎ デッキ
10 JP052 アストログラフ・マジシャン 制限
10期のはじめにP召喚が弱体化してからはや数年が経ち、11期になってもルールが元に戻ることはなく12期の半ばに差し掛かろうとしている評価時点でも未だに制限カードであり続けるメインデッキのPモンスターとしては最強のカードという声も多いP召喚を象徴するモンスター。
同じく制限カードであり、Pモンスターに関する効果を持つLモンスターである《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》とはあまりにえげつないシナジーを誇っており、通してしまうと本当にやりたい放題されるし、エレクトラムがP召喚前に場に出ているともはややりたい放題どころではない。
12期に《覇王門の魔術師》らが登場したことによって生まれた【覇王魔術師】や【覇王幻奏】においてもP効果で持ってこられる《星読みの魔術師》の方はガン無視で採用されており、それらのデッキが評価時点となる現在でも一定の結果を残していることから、是非とも3枚積みたい最強カードでありながら当分の間はそれも叶うことはなさそうです。
調弦の魔術師
Normal
▶︎ デッキ
9 JP053 調弦の魔術師 
調律の魔術師》の派生モンスターとして生み出された「魔術師」Pモンスターの1体でレベル4チューナーでもあるカード。
PモンスターでありながらEXデッキからの特殊召喚ができないという大きな欠陥を抱えながらも、手札からP召喚した時に誘発するリクルート効果の強力さから現在の【EM魔術師】でも1軍を張り続けるカードです。
モンスター効果はリクルート以外は全部デメリットや制約しか書かれていませんが、自身とリクルートしたモンスターとでレベル8や10のSモンスターに繋げられるのでそれで十分であり、《星刻の魔術師》などのランク4XモンスターのX素材にすれば特殊召喚したモンスターが場を離れた時に除外されるデメリットもなかったことになります。
【覇王魔術師】においても手数を増やすことを目的に選択枠でピン挿しされる場合も少なくありません。
P効果は高スケールのおまけって感じですが、《慧眼の魔術師》のモンスター効果よりは読む価値のある内容だとは思います。
覇王眷竜スターヴ・ヴェノム
Normal
▶︎ デッキ
10 JP054 覇王眷竜スターヴ・ヴェノム 
「覇王眷竜」EXモンスターの1体となる融合モンスターで、《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》の「覇王眷竜」化したモンスターと言うべきカード。
コピー能力を持つモンスターとして、メインデッキのモンスターでかつアドバンス召喚を要求する《The tyrant NEPTUNE》を禁止カードに放り込んでおいて、場や墓地のモンスター効果をコピーできるモンスターをEXモンスターで新たに出してくるという大暴挙に出た結果生まれてしまった融合モンスター。
しかもこの能力を持っていながら、融合なしで出てこられる特殊召喚方法がある融合モンスターってなんだそれとしか言いようがない。
遊戯王OCGでは《デビル・フランケン》のような凶状持ちのカードも含め、「逮捕されていないだけの詐欺師」が平然とした顔で何体ものさばっていますが、それらの中でも間違いなく上位に位置すると言っていいカードでしょう。
螺旋のストライクバースト
Normal
▶︎ デッキ
9 JP055 螺旋のストライクバースト 
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》に限らず「オッドアイズ」カードならPゾーンに置かれたカードでも発動条件を満たす必殺技カード。
出せる効果は《エヴォリューション・バースト》と同じ程度の除去効果といったところです。
本命は選べるもう1つの効果となるデッキまたはEXデッキに表側表示で潜り込んだPモンスターの中から特定のレベルの「オッドアイズ」モンスターをサーチする方の効果で、こちらには除去効果と違って発動条件がない上に名称ターン1がないのでダブっても連発できるため《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》や《オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン》を使用するデッキでは安心して3枚積める仕様になっている。
攻撃技となる必殺技カードでサーチを行うという謎の挙動には賛否両論あるかと思いますが、そういうのもないとやっていけないというのはそれこそ《エヴォリューション・バースト》から学んだことだと思いますので…。




※「*」付きのカードは「評価投稿済み」を表します。

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