004:暗黒の魔物　作：塩おにぎりさん

〜前回のあらすじ〜
なんやかんやあって真鱈に勝利っ！

遊海が言った。
「真鱈ッ！結構楽しいかったぜっ！あっそういえば教室に.....」

真鱈は魂が抜けたようにぼーっとしている。

そして話は教室に移る。
「本当に居ないのか.....賞金も出るんだぞっ.....」

遊海が教室の後ろの引き戸を開けて入ってくる。
「すいませんっ！遅れましたっ！」

先生が言った。
「遅れたのは後で職員室来てもらうとして、大会の予選参加しないか....？」

遊海が嬉しいに言う。
「大会っ！ぜってぇー楽しそうッ！勿論参加しますっ！」

先生が言った。
「まじか！本当にみんないいか.....!!!!!」

「ちょっと待ちっ！」

先生と遊海が言う。
「え？！」

「ワイの事を忘れて貰ったら困るねんッ！」

遊海が気まずそうに言った。
「......だれ..？？？」

「....ワイの名前は陰野やっ！何で知らんのや....昨日休んでた訳では無いのに....」

遊海が言った。
「陰野....参加したいって事か.....じゃあデュエルしようぜッ！」

クラス1同が声を揃え言う。
「はぁっ？！デュエルッ！？」

遊海が続ける。
「.....強い方がいいだろッ！出るのってッ！」

陰野が言った。
「まぁいいけどなッ！絶対勝てるからなっ！」

先生が小声で言う。
「......ちょっ......」

二人の声が重なる。
「「デュエル」」ッ！！！！！

陰野が強引に先攻を奪う。
「ワイの先攻ッ！ドローッ！魔法カード発動っ！《ダークキメラの降臨》を発動ッ！デッキからっ！来い！魔界の魔物！《ダーク・キメラ》を召喚！」

ソリッドヴィジョンでも分かる悍ましい見た目の魔物が現れ、「ｸﾞﾙﾙﾙﾙｯ」と今も唸り声を上げている。

ダーク・キメラ 闇 ATK1610 DEF1460 悪魔族 通常　レベル5
魔界に住むモンスター。闇の炎を吐いて攻撃する。

「そして手札から《ダーク・キメラ/トール》の効果を発動ッ！特殊召喚っ！」

ダークキメラ/(スラッシュ)トール 闇 ATK1540 DEF350 悪魔族 効果/チューナー　レベル3
このカードの効果は1ターンに一度しか使用できない。
①フィールドに悪魔族モンスターがいる時、特殊召喚出来る。

「そして《ダークキメラ》に《ダークキメラ/トール》をチューニングッ！来い！魔界に潜む悍ましき魔物ッ！《ダーク・キマイラ》ッ！」

ダーク・キマイラ 闇 ATK2340 DEF2460 悪魔族 効果/シンクロ レベル8
フィールドに召喚されたこのカードの名前は「ダークキメラ」となる。
①このカードは自分の墓地の《ダークキメラ》を装備する事が出来る。
②相手がモンスターを召喚する時に発動出来る。そのカードの攻撃力をターン終了時まで1000ダウンする。

「ダーク・キマイラの効果を発動っ！墓地のダークキメラを装備っ！リバースカードを2枚伏せてターンエンドッ！」

遊海のターンが始まる。
「俺のターンッ！ドローッ！まず手札から《翠眼の淵竜》を召喚！効果発動ッ！このカードの名前は《翠眼の灰竜》になるっ！」

黒い竜が綺麗な翡翠色の眼をしたの灰色の竜に姿が変わる。

「そして、手札から《融合》を発動っ！《翠眼》と手札の《焔の騎士FIRE NITE》を融合！万物を破壊し尽くす焔の剣よッ！翡翠の刃と混ざり合い降臨せよッ！来い！不屈の闘志っ！《焔翠の騎士 ギルティーズナイト》っ！」

炎を纏っている甲冑の騎士が天から現れる。

焔翠の騎士 ギルティーズナイト 炎 ATK2900 DEF1800 戦士族 融合効果
「翠眼の灰竜」+「焔の騎士FIRE NITE」
このカードの効果は1ターンに一度しか使用できない。
①このカードが戦闘でモンスターを破壊した時に発動出来る。もう一度攻撃できる。
②墓地いるこのカードをデッキに戻し、融合素材のカードを特殊召喚できる。

「リバースカードを1枚伏せて、バトルッ！ギルティーズナイトでキマイラなら攻撃ッ！ジャッジメントソードッ！」

陰野が言った。
「......ぐっ.....」LP3440

遊海が続ける。
「効果によりもう一度攻撃ッ！ジャッジメントソードッ！」

陰野が悲鳴をあげる。
「ぐっわぁぁっ！」LP540

遊海が言った。
「ターンエンドだ！....」

陰野が言った。
「はいはい.....負けで良いです。賞金目当てだったんでな......じゃあな....」

遊海が言う。
「は？何でだよッ、！」

陰野が言う。
「これ以上戦う必要性がらないからな.....まぁ譲るよッ！じゃっ.....」


次回予告
陰野に怒りを露わにする遊海。数日経っても気になるようで___
次回 005:二重の戦い
ﾃﾞｭｴﾙｽﾀﾝﾊﾞｲ