煌の巫女　作：パシフィスの人

「そういえばほかのカードを見ていなかったな。」

「安心しなさいこの煌の力を宿したカードはどれも強力よ。この力がある限りあなたは負けなわ。
・・・あなたが弱すぎじゃなければの話だけど。」

「えらい自信だな。そういえばお前もカードの精霊なんだったら　元となるカードがあるはずだろ？

「ええ、　確かこの辺りに・・・あったわ、　これよ。」


そう言って巫女はカードを差し出した。　どれどれどんな効果だ・・・


『幻煌龍の巫女』LV4　水　幻竜族　攻撃力0　守備力2200　スケール９
ペンデュラム効果
このカードを発動するデュエル中自分は効果モンスターを特殊召喚できないこのカード名の②の効果は1ターンに一度しか発動できない①このカードおよび通常モンスターが記された効果の発動に相手は効果モンスターの効果でチェーンができない②自分メインフェイズに発動できるデッキから〈海〉が記されたカードを一枚を手札に加える。③1ターンに一度バトルフェイズ中に自分の場に『幻煌龍スパイラル』がいる場合に発動できるデッキから幻煌龍装備魔法カード1枚を自分の場のモンスターに装備させる

通常　ペンデュラム
煌を信仰せし巫女　彼女の祈りは煌を呼び聖域を悪しきものから守る力があるという・・・　

「おまえ・・・強かったんだな。」

「あたりまえでしょう？煌の巫女の私が弱いわけないじゃない。」

「ほかのカードも見ていきたいが、そろそろ家に帰らなきゃいけない。」

「あら、何か用事でもあるの？」

「家事だ」




「ただいまー」

「おかえりーにーちゃん！」

「おかえり兄さん」

「おかえりお兄ちゃん」

家に帰ると家族総出で迎えてくれる。　わざわざ出迎えなくていいのに・・・

「ずいぶんと慕われてるのね」

「当たり前だ俺の自慢の家族だ」

「にーちゃん？誰かいるの？」

「あ・・・」


（しまったこいつの存在は俺以外見えないんだった。）


「見えるように可視化してあげてもいいわよ。」

「やめろ！さらに面倒なことになる。」


そう言って気づいた　またやらかした・・・


「お兄ちゃん疲れているの？」

「兄さん今日は私たちに任せて休む？」

「にーちゃんつかれているの？」


妹や弟が心配そうな顔でこちらを見てくる。


「大丈夫だお兄ちゃんは元気だぞ。さあ！おなかがすくまえに晩御飯の支度をしよう」


俺が元気な声でそう言うと


「ならいいけど・・・」

「何か兄さんによくないものがついている気がします。」

「ごはんつくるー？」

「誰が良くないものよ失礼しちゃうわね！」

「・・・」

「返事がないただの屍のようだ・・・」

「・・・」


無視だ無視っ



そして家事がひと段落して夜・・・



「デッキの調整をするか。」

「そうしましょう。」


そういう話になった


神社に合ったのは全て「幻煌龍」カードだったからな　残りをどうするか・・・
カードは一通り見終わったし・・・


「とりあえず「現身や」「巫女や」「パシフィス」を優先して持ってきたいな、メインエンジンだし。」

「『苦渋の決断』や『召喚士のスキル』『テラフォーミング』あたりが欲しいわね。」

「そこらへんは拾ったカードの中にあったな。」

「この時代の人間は嘆かわしいわね、こんなに強力なカードを捨てるなんて。」

「強くても使う人がいなかったら意味ないからな。」

「あとは・・・海サポート？」

「この潜海奇襲が相性よさそうだな。」

「装備魔法とは　かみ合いが少し悪いけど強いわねこれ・・・」


そんなことをしてるうちに。


「できたぞ！」

「綺麗にまとまったわね。」

「これで大会に間に合いそうだ」

「優勝すればプロになれる大会だったわよね？」

「ああ副賞の賞金も魅力的だ。」


やれることはやった新しい力も得た　あとは全力を尽くす！



そして大会当日・・・














作者の裏話
巫女の効果は30秒で決めました