煌の蹂躙　作：パシフィスの人

俺がそういうと会場がざわつく。


「なんとぉぉぉ！水堂選手まさかのファイナルターン宣言だぁぁぁ！」

「閃刀は耐久力が高いデッキです。どのようにしてこのターンに決着をつけるのか、見ものです。」

「あなた・・・ふざけていらっしゃるの？もしかしてですが本気で妨害がアンカーだけだと思っていらっしゃる？」

「そんなことないさ。そちらが手札誘発をいくら抱えていようが俺の勝ちだ。」

「あなたが私を怒らせたくて　はったり　をかましたなら大成功ですわ。私冗談は本っ当に大っ嫌いですわ！」

「はったりで済ませる気はないぜ。今からお前のカード1枚たりとも発動できないぜ！」

「どうやってこの状況から私のカードを1枚も発動させずに勝つと言い切れますの？口だけが達者な男は、私きらいですわ！」

「まあ見てなって。どうせ発動できないんだ　考える必要もなくて楽だぞ。」

「わーえげつないわね。　1枚も発動させてあげないなんて。」

「ガン回りしたんだからそれで満足だろ？あとは俺が満足する番だ！」

「俺は手札から『幻煌龍の巫女』をPスケールにセッティング！」

「私の出番ね。煌の力を存分に味合わせてあげるわ！」


『幻煌龍の巫女』　Pスケール９

何だあのカード！？　かわいい！　クール＆ビューティー！　一目ぼれした付き合ってくれー！


黄色い声援が聞こえるやっぱり一部ピンク色の声援が混じっている。　


「・・・見てる分にはいいけど実際に味わってみるといい気分じゃないわねコレ・・・」


「なんとぉぉぉ！水堂選手見たこともないカテゴリのカードを出したぁぁぁ！」

「私も始めてみますね。どんなテーマなんでしょう？」


「なんですのそのカード！？　あなたみたいなさえないのがどうしてそんなカードを？」

「まあ見てろ　Pゾーンの巫女の効果を発動！デッキから〈海〉が記されたカードを手札に加える！」

「そうはさせませんわ！手札から『幽鬼うさぎ』の効果を発動！・・・あれできない！？」

「『幻煌龍の巫女』がPゾーンにある限り。このカードおよび通常モンスターが記されたカードの効果の発動には効果モンスターでチェーンができない！」

「なんですって！？」

「そしてこのカードを発動するデュエル中自分は効果モンスターを特殊召喚できない・・・」

「なん・・・ですって？　まさかあなたのデッキの幻煌龍って通常モンスタービート！？」

「おぉっとぉ！どうやら水堂選手が使うデッキは何と！世にも珍しい通常モンスタービートだぁぁぁ！」

「通常モンスタービートは昔の決闘資料にデッキとしてありましたが。それがテーマとなっているのは初めて見ましたね。」

「続けるぞ。巫女の効果で『幻煌の都パシフィス』を手札にそして発動だ。」

「さらに俺は手札から魔法カード『召喚士のスキル』を発動　LV5以上の通常モンスターを手札に。」

「くぅぅっ（巫女のせいでうららも打てない！まさかあの男本気でこれから1枚も発動させずに勝つつもり？・・・いやまだアンカーもあるしカイナもディアボロスもいるこれくらい何とかなる！」

「悔しそうな顔をしているな。その顔だとよっぽど手札に誘発を抱えていたな、おおこわいこわい。」

「スキルの効果でデッキから『幻煌龍の現身』を手札にそのままPスケールにセットするぜ。」

『幻煌龍の現身』Pスケール0　

「そしてそのまま『幻煌龍の現身』のP効果発動！効果によりデッキから　通常モンスター　が記されたカードを1枚手札に加える！デッキから『幻煌龍の螺旋絞』を手札に。」

「そして俺はスケール０の『幻煌龍の現身』とスケール９の『幻煌龍の巫女』でP召喚！』

『現れ出でたるは太古の純粋なる煌の力、今現世にて目覚め天渦を取れ！』

『幻煌龍スパイラル』！　！　！


『幻煌龍スパイラル』通常ATK2900DF2900

「なんですの・・・このモンスターは・・・」

「水堂選手の切札『幻煌龍スパイラル』の登場だぁぁぁ　すごい迫力です！」

「この迫力がただの通常モンスターから出てるというのが驚きです。通常モンスターでここまでの迫力を感じたのはあの『白竜』や『黒魔導士』ぶりですね。」

「通常モンスターが出たことによりパシフィスの強制効果発動！デッキから幻煌龍カードを1枚を手札に！これにより俺は『幻煌龍の戦渦』を手札に！」

「さらに俺は手札から『幻煌龍スパイラル』に装備魔法『幻煌龍の螺旋絞』を装備！効果で攻撃力は500UPするぜ！」

『幻煌龍スパイラル』ATK2900→3400

「っ・・・だけどあなたのモンスターはシズクの効果で攻撃力守備力が300ダウンする！」

『幻煌龍スパイラル』ATK3400→3100

「バトルフェイズだ！『幻煌龍スパイラル』で『閃刀姫ーシズク』に攻撃！」

「攻撃宣言時速攻魔法『閃刀姫ーウィドウアンカー』をスパイラルを対象に発動！・・・ってまたできない！？」

「『閃刀姫ーウィドウアンカー』は効果を無効にしないとコントロールは奪えない。しかし通常モンスターは効果がそもそもないので無効にできず奪われもしない。これが通常の力だ！」

「そんなアンカーも効かないなんて・・・そんなの考慮してないわよ。」

『幻煌龍スパイラル』ATK3100　VS『閃刀姫ーシズク』ATK1500

「くぅぅっっ！」　閃刃　LP8000→6400

「さらに！戦闘で相手モンスターを破壊したことにより『幻煌龍の螺旋絞』の効果発動！　デッキ　手札　墓地から『幻煌龍スパイラル』1体を特殊召喚しこのカードを装備させ相手プレイヤーに1000ポイントのダメージを与える！」

「なら私は閃刀Lモンスターが破壊されたことにより。墓地に存在する『閃刀姫ーレイ』の効果発動・・・ってまたできない！？」

「無駄だそのカードの発動タイミングは『幻煌龍の螺旋絞』と同じなため『幻煌龍の螺旋絞』にチェーンして発動する形となる。しかし・・・」

「『幻煌龍の巫女』の効果で　通常モンスター　が記された効果の発動に効果モンスターでチェーンができない・・・まさか本当になにも発動させないなんて思いませんでしたわ。」

「何てことだぁぁぁ水堂選手　チェーン不可をうまく利用し閃刃選手を完全にシャットアウト！』

「相手のポテンシャルを出させない戦法ですね。後続を出せないのは閃刀デッキにおいては、非常つらいでしょう。」

「私今回大活躍！これは優勝したら私にもご褒美案件ね。」

「・・・そこまで高いものじゃなかったら考えとく。」

「『幻煌龍の螺旋絞』の効果だ！デッキ　手札　墓地から『幻煌龍スパイラル』を特殊召喚しこのカードを装備させ1000ダメージ！」

「うぐぅぅぅっ」　閃刃　LP6400→5400

「さらに『幻煌龍の巫女』の効果発動！デッキから『幻煌龍の螺旋突』を2体目の『幻煌龍スパイラル』に装備！」

「この試合終わったら神社にお饅頭お供えしてくれると嬉しいわね。当然私と我が神のぶんよ。」

「わかったわかった！今回のМVPは間違いなくお前だ、おごってやる。」

「労働に対する対価を求めただけよ。むしろお饅頭で働いてくれるこの大天使の私をあがめてもいいのよ？」

「おまえ幻竜族だろ。」

「細かいところは気にしない。ほら試合を続けなさい！」

（自分で話を振っておいて・・・）

「続けて2体目の『幻煌龍スパイラル』でダイレクトアタック！

『幻煌龍スパイラル』ATK3400　VS閃刃　LP5400

「ぐぅぅぅ！！！」　LP5400→2000

「危いところでした・・・でもライフは残りましたわ！　次のターンで・・・」

「ファイナルターンって言っただろう？残念ながら次のターンは来ない！『幻煌龍の螺旋突』の効果発動！装備モンスターが戦闘で相手プレーヤーにダメージを与えた時デッキ　手札　墓地から『幻煌龍スパイラル』を特殊召喚しこのカードを装備させる！」

「わたくしの負け・・・ですわね。」

「そうゆうことだ！現れろ3体目の『幻煌龍スパイラル』！」

『幻煌龍スパイラル』　ATK2900

「これでとどめだ！『幻煌龍スパイラル』でダイレクトアタック！」

『幻煌龍スパイラル』ATK2900　VS閃刃　LP2000

「き　ゃ　ぁ　ぁ　ぁ　！　！　！」LP2000→　−900　



こうして俺たちは勝利した。











作者裏話
2ターンで終わるから楽勝かと思ったけど全然そんなことなかった