04. 手紙の意味　作：くちなし

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手紙の中身。まずは安楽木の封筒。開けた瞬間、赤く染まった。何故、、
【助けて、、「話、長野、残骸、焦がし恋わん、、」と、墓ざ半眼の花創史花１３んめ、、。

と書いてある。一方、真っ黒の方は、
【Please help! I stay seaside and dark place】

「、、助けてくれ、、私は、、シーサイド、暗い場所、、私は海辺の暗い場所に居る、、！」

海辺の暗い場所、、コンテナが30か所ある。あとは、廃材置き場にゴミ処理場、、

「絶対、これ、なんかあるよな、、」

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翌日。

「わからん、、分からん」
そう言って自席で悩んでいると、、

「よ、悠里♪」
「お、海清か」

高嶺海清(たかみねかいせい)。あだ名はウミキヨ。顔面、偏差値70はあるであろう、僕の唯一の「友達」である。
僕の幼馴染であり、昔から仲が良いのである。

「あのさ、『諏訪湖の毛ガニのタオル』って知ってる？今売れてるらしいよ」
「諏訪湖の毛ガニのタオル、、？
「うん。女子に人気らしいよ」
「諏訪、、湖の、毛ガニの、、タオル、、だと？」
「悠里、、？どうしたの？」
「そうか！『そういうこと』か！」
「え？」
「海清！サンクス！」

悠里は荷物を持ち、走りながら言う。

「え、、？ちょ、どこ行くの！？」
「早退する！センセ―には【ノロとチフスにインフルで気持ちが悪い且つ、死にそうである】と言っといてくれ！」
「ちょっと待ってよ！」

悠里は走って学校を飛び出して、海へ向かう。

「ワープは、、しまった、！アイツに借りておけばよかった、、！」

借りとけばよかった、というのは、サイクロイドのカードのことである。自転車なら早く行けると思ったからだ。
しかし、今戻っては先生に見つかって、出るのが面倒な上、僕が人助けしてるなんて知られたくもないしなっ！

「待ってろよ、、安楽木！」

そういう事、、とは。

安楽木の手紙に書かれていたのは、「墓ざ半眼の花創史花１３んめ」と「話し、残骸、長野、焦がし恋わん、」だ。

平仮名に直すと、「はかざはんがんのはなそうしはな13はんめ」。
なぜ、「諏訪湖の毛ガニのタオル」で思いついたか。
それはひらがなに直したとき、「すわこのけがにのたおる」になる。
つまり、「す→こ」で「け→に」、で、そして、「た→る」なのだ。それと同じ法則で、
「は無し」の、「な」が「の」で、「こ」が「し」、「ざん→い」、「こ」を「ん」に直せば、「海岸の倉庫13番目」になる。

そして、真っ黒な奴には「海辺の暗い場所」とあった。
倉庫は暗く、今13番倉庫は電気が切れて真っ暗だ。そう考えれば合点がいく。

生憎、というべきか、アカデミアは津波の懸念から、海から離れた所にあるため、自転車でも30分かかる。
それを徒歩、走りで行くので、なお時間がかかる。

「後45、いや、40分、、！！」

海辺の13番倉庫へ悠里は急いで向かうのであった。