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HOME > コンプリートカード評価一覧 > デッキビルドパック クロスオーバー・ブレイカーズ コンプリートカード評価(みめっとさん)

デッキビルドパック クロスオーバー・ブレイカーズ コンプリートカード評価

遊戯王アイコン みめっと 」さんのコンプリートカード評価


レアリティ 評価 番号 カード名
ソード・ライゼオル
Super
▶︎ デッキ
10 JP001 ソード・ライゼオル 
ランク4Xモンスターを立てることに超特化した雷族・炎属性モンスターと炎族・光属性モンスターからなるメインデッキの「ライゼオル」モンスターの一番手となるカード。
これらのモンスターはそれぞれ異なる方法による自己SS能力とランク4XモンスターしかEXデッキから特殊召喚できなくなる共通の制約と、それぞれが持つ固有の効果というセットになっている。
このカードは自己SS能力の方が単独で使えない条件になっている代わりにNSでも誘発するサーチ効果によって《アイス・ライゼオル》や《エクス・ライゼオル》をサーチすることができるため、それらのモンスターを持ってきて自己SSすることで実質的に単独で初動札として成立する。
もちろん自己SSによって出すことでもサーチ効果は誘発するため、そうなれば召喚権を使うことなくサーチしてきたモンスターを連鎖的に展開することができるため【ライゼオル】において果たす役割は大きいと言えるでしょう。
なおこの効果でサーチできる炎族・光属性のモンスターは「ライゼオル」モンスター以外にも何体かいますが、現状【ライゼオル】に組み込めそうなものは存在していません。
ノード・ライゼオル
Secret
N-Parallel
Normal

▶︎ デッキ
8 JP002 ノード・ライゼオル 
メインデッキの「ライゼオル」モンスターの1体で、雷族・炎属性側のカード。
自己SS条件及び固有効果のとなる2の効果の両方が、場または墓地のXモンスターや蘇生対象となる墓地の「ライゼオル」モンスターを必要とする単独では使用できないものとなっているため、初動適性は他のメインデッキの「ライゼオル」モンスターと比べるとかなり見劣りしてしまう。
最低限の展開が通ってさえいれば以降は快適に使える展開札となり、《ライゼオル・デュオドライブ》の効果でサーチしてそのまま展開できるほか、《エクス・ライゼオル》を自己SSする際にEXデッキからXモンスターが墓地に送られることでも自己SSの条件を満たすことが可能です。
アイス・ライゼオル
Super
▶︎ デッキ
10 JP003 アイス・ライゼオル 
メインデッキの「ライゼオル」モンスターの1体で、炎族・光属性側のカード。
炎族・光属性側の「ライゼオル」は自己SS能力を場や墓地の特定のカードに依存することなく使えるのが特徴であり、このカードの場合は自分の手札または場から何らかのカード1枚を墓地に送るだけで自己SSでき、さらに炎族の下級モンスターなので《篝火》によるサーチにも対応している。
固有効果はNSでしか誘発しないので自己SS能力とは繋がっていないものの、同名カード以外の「ライゼオル」モンスター1体をリクルートできるという初動適性の高い極めて優秀な効果であり、この効果でリクルートした《ソード・ライゼオル》や《エクス・ライゼオル》のSS誘発効果で続けてサーチを行い、さらなる展開に繋ぐことが可能です。
当然墓地に蘇生対象となる「ライゼオル」モンスターが存在しているなら《ノード・ライゼオル》もリクルート候補になってくるでしょう。
エクス・ライゼオル
Super
▶︎ デッキ
10 JP004 エクス・ライゼオル 
メインデッキの「ライゼオル」モンスターの1体で、炎族・光属性側のカード。
自己SS条件はEXデッキのXモンスター1体を墓地に送るという完全なる単独で行える内容になっており、さらにそれに連なる形で自身の固有効果であるSS誘発のサーチ効果を使用できるため、《篝火》によるサーチに対応している点も含めてその初動適性は非常に高い。
EXデッキから直にXモンスターを墓地に送ることができるため、墓地効果を持つXモンスターとも相性が良い他、自身の効果でサーチ可能な《ノード・ライゼオル》の自己SS条件も満たせるし、このカードが場に存在することでサーチしてきた《ソード・ライゼオル》はそのまま展開することが可能で、《パルマ・ライゼオル》をサーチすれば墓地に送った「ライゼオル」Xモンスターを即座にEXデッキに戻しつつ展開を行うことまでできてしまう。
一応召喚誘発のサーチ効果には発動条件があるものの、【ライゼオル】においては基本的にほぼ気にする必要がない内容です。
なおこの効果でサーチできる「ライゼオル」モンスター以外の雷族・炎属性モンスターは評価時点では一部の「スプライト」モンスターのみであり、レベル2やランク2をテーマカラーとして持つそれらのモンスターとはとてつもなくアンチシナジーなので候補にはなり得ないでしょう。
パルマ・ライゼオル
Normal
▶︎ デッキ
9 JP005 パルマ・ライゼオル 
DBPに収録された5体のメインデッキの「ライゼオル」レベル4モンスターの中で唯一の特殊召喚モンスター。
こちらは自分の手札か墓地の「ライゼオル」モンスター1体をデッキ・EXデッキに戻すことによって手札から特殊召喚することが可能であり、特殊召喚後は墓地からの特殊召喚も解禁され、他の「ライゼオル」モンスターと違ってこの方法による特殊召喚には名称ターン1が設定されていないのも特徴。
アドバンテージのことを考えるなら極力墓地からデッキに戻したいところで、そうなると墓地に「ライゼオル」モンスターを先行させる必要があるため単独では動きづらい条件となりますが、《エクス・ライゼオル》の自己SS能力でEXデッキの「ライゼオル」Xモンスターを墓地に送り、あちらのSS誘発効果でこのカードをサーチし、墓地に送った「ライゼオル」XモンスターをEXデッキに戻すという形で簡単に展開できるので、《エクス・ライゼオル》が《篝火》に対応しているというのもあって十分快適に使える展開要員となるでしょう。
後半の効果は相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に手札かデッキのレベル4モンスター1体を墓地に送ることでそのモンスターの攻撃力分自身の攻撃力をアップするという、ランク4Xモンスターに頼らずに自ら戦う気概を見せるというもので、テーマ内のモンスターでは《アイス・ライゼオル》を墓地に送った時の攻撃力2900が最大値となります。
【ライゼオル】は《ノード・ライゼオル》が墓地からモンスターを特殊召喚する効果を持っていたり、「ライゼオル」XモンスターがSS誘発効果で墓地の「ライゼオル」モンスターを自身のX素材にするという程度で墓地に送られることで誘発する効果を持つモンスターは現状存在しないので、レベル4モンスターなら何でも墓地に送ることができるのを活かして、高い攻撃力の獲得とモンスターの展開を両立できる《ライトロード・ビースト ウォルフ》のようなモンスターを選択することも可能ではありますね。
ライゼオル・デュオドライブ
Secret
Super

▶︎ デッキ
10 JP006 ライゼオル・デュオドライブ 
DBPで登場した2体の「ライゼオル」ランク4Xモンスターのうち雷族・炎属性側のカード。
それぞれが共通してSS誘発効果で墓地の「ライゼオル」モンスター1体を自身のX素材とする能力を持っており、X召喚以外でも誘発するので蘇生した場合でもX素材を持つことができますが、このカードの3の効果はX素材を2つ要求するため自身だけでは2の強化・弱化倍率ともに低めの永続効果しか使用できません。
しかしその3の効果はカード名の異なる「ライゼオル」カード2枚を何でもサーチできるときう非常に強力な効果で、「ライゼオル」モンスターや《ライゼオル・プラグイン》をサーチすればさらなる展開に、《ライゼオル・クロス》や《ライゼオル・ホールスラスター》をサーチすれば相手ターンで使える妨害札を用意することができます。
またコストとして必要なX素材2つは必ずしもこのモンスターが持っているものである必要がなく、自分の場のものなら他のXモンスターが持っているX素材も利用可能なことは覚えておきたい。
ライゼオル・デッドネーダー
Quarter Century Secret
Ultra

▶︎ デッキ
10 JP007 ライゼオル・デッドネーダー 
DBPで登場した2体の「ライゼオル」ランク4Xモンスターのうち炎族・光属性側のカード。
あちらと同じく蘇生にも対応したSS誘発効果で墓地の「ライゼオル」モンスター1体を自身のX素材とする能力を持っていますが、このカードは2と3の効果の両方がX素材1つで使用できる効果という点で《ライゼオル・デュオドライブ》よりも優れていると言えます。
またあちらはフリー素材で2体素材のXモンスターであるのに対してこちらには「ライゼオル」レベル4モンスター2体という縛りがありますが、【ライゼオル】ではほぼ気にする必要がない上にその攻撃力はデメリットのない2体素材のランク4Xモンスターとしては破格の3000打点となっています。
持っている能力は2の相手の効果の発動に反応して、X素材1つと引き換えに場のカード1枚を破壊するという、対象を取る代わりに場のどのカードでも破壊できるという《幽鬼うさぎ》の相互互換となる効果で、相手ターンにおける妨害としては上手く機能しない場合もあるそれなりの効果ですが、モンスター側に妨害持ちが乏しい【ライゼオル】にとっては大変貴重な効果であり、この効果にはターン1が設定されていないので自身のX素材が続く限り使用できるのも強いです。
3の身代わり効果には名称ターン1が設定されていますが、自身や「ライゼオル」Xモンスターだけでなく、他の汎用ランク4Xモンスターも破壊から守ることができる優れた能力となります。
いやあ9期に【テラナイト】が登場した際にも【ガジェット】との比較で大きな衝撃を受けたものでしたが、【ライゼオル】はそれをも凌ぐ、まさしく12期水準のランク4Xテーマという感じですね。
ライゼオル・プラグイン
Normal
▶︎ デッキ
9 JP008 ライゼオル・プラグイン 
「ライゼオル」ネームを持つテーマの蘇生・帰還札となる速攻魔法。
対象はXモンスターまたは「ライゼオル」モンスターとなっており、Xモンスターなら「ライゼオル」モンスター以外でも復帰させられることと、追加効果としてデッキの「ライゼオル」カード1枚を場のランク4XモンスターにX素材として補充できることから、汎用的なランク4Xモンスターでもその効果の利用が可能となり、「ライゼオル」魔法罠カードをX素材として持たせることもできるので同じDBPに再録された《クロノダイバー・リダン》とも相性が良いです。
もちろんメインデッキの「ライゼオル」モンスターを呼び戻してその効果で展開してもいいし、「ライゼオル」Xモンスターを蘇生・帰還させればあちらのSS誘発効果込みでX素材が2つになるため《ライゼオル・デュオドライブ》のサーチ効果も使用可能となります。
発動後に自分はランク4Xでしか攻撃宣言できなくなるというデメリットは【ライゼオル】にとっては極めて軽いものですが、《パルマ・ライゼオル》などの「ライゼオル」レベル4モンスターも攻撃宣言ができなくなることには注意しておきたい。
ライゼオル・クロス
Normal
▶︎ デッキ
8 JP009 ライゼオル・クロス 
「ライゼオル」ネームを持つフィールド魔法で、テーマのホームグラウンドとしてよくある発動時サーチなどでアドバンテージを稼いだりデッキを回転させるようなものではなく、テーマの妨害札としての役割が大きいという珍しいカードです。
相手が発動したモンスター効果のうちから任意のものをその効果処理時において自分の場の「ライゼオル」XモンスターのX素材1つと引き換えに無効にするというもので、発動を伴わない効果によって無効にするためチェーンクローズされた効果に対しても有効であり、上から叩かれる心配もないという極めて優れた内容となっている。
2の効果もデッキのリソースを回復しながら1ドローできるという無難に便利な効果であり、同じDBPに収録された他の2テーマに渡されたフィールド魔法と比べると格段に劣るカードパワーではありますが、テーマ内での妨害がやや手薄な【ライゼオル】にとっては価値の高いカードであることは間違いないでしょう。
1の効果は既に自分の場に存在するXモンスターと同名とXモンスターをX召喚できなくなるデメリット効果となりますが、《ライゼオル・プラグイン》による蘇生・帰還などのX召喚以外の特殊召喚は制限されないことは覚えておきたい。
ライゼオル・ホールスラスター
Normal
▶︎ デッキ
7 JP010 ライゼオル・ホールスラスター 
「ライゼオル」ネームを持つ評価時点における唯一の罠カードで、何気に「ホール」通常罠カードでもあるため【ライゼオル】の主力となるランク4Xモンスターの1体である《フレシアの蟲惑魔》に対応するカードでもあります。
自分の場の「ライゼオル」Xモンスターの数まで対象とした相手の場のカードを破壊する効果を持つフリチェの除去札であり、《ライゼオル・デュオドライブ》でサーチしてきてそのまま構えられる妨害札として機能する。
その追加効果として自分の墓地の「ライゼオル」カード1枚を自分の場のランク4XモンスターにX素材として持たせることができる効果も発揮するため、自身の持つ破壊効果にターン1の制限がない《ライゼオル・デッドネーダー》は補充先として適性が高いです。
墓地効果は自身を除外することで「ライゼオル」モンスターを含めた自分の場のモンスターをX素材としたX召喚をフリチェで行えるというもので、【ライゼオル】において多用されることになる汎用ランク4XモンスターではX召喚誘発の除去効果を持つ《塊斬機ラプラシアン》などは相手ターンにおける妨害に繋がるので選択肢になるでしょう。
反面デッキが回っていない時に直に引いた時にあまり嬉しくないカードであり、除去の質も高くないし除去枚数にもあまり期待できず、基本的には《ライゼオル・デュオドライブ》で持ってくることが前提のピン挿し推奨の妨害札という印象ですね。
No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ
Normal
▶︎ デッキ
8 JP011 No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ 
相手の場に存在する攻撃力が元々の攻撃力から変化している攻撃表示のモンスターを、お互いのターンに完全フリチェで破壊しつつ1ドローできる効果を持つ、フリー素材で2体素材の汎用ランク4X。
機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト-》などの相手モンスターの攻撃力を変化させる別なカードを自分が使うか、自身や他のモンスターの攻撃力を変化させる永続効果を持つモンスターなどを相手が使用している必要がありますが、X召喚に成功したと同時にいつでも使えるようになる2アド効果なので当然強いですし、妨害役としても優れています。
テーマの共通効果や核となるフィールド魔法などでモンスターの攻撃力を変化させるようなデッキが環境にいる場合は、ランク4Xを出せるデッキでは優先して採用する価値もあるかと思います。
自身の攻撃力も汎用ランク4Xの面々の中では高い方で、自分は同胞岩石メタビであわよくば《魔救の奇跡-ドラガイト》の効果を使うための水属性モンスターとして、《深淵に潜む者》や《No.101 S・H・Ark Knight》なんかも試しながらEXデッキに採用していたことがありますね。
深淵に潜む者
Normal
▶︎ デッキ
9 JP012 深淵に潜む者 
フリー素材で2体素材の汎用ランク4Xモンスターの1体。
X素材に水属性モンスターを用いることで自身を含む自分の場の水属性モンスター全ての打点が上昇し、それにより攻撃力が2000を超える。
しかし水属性モンスターを使わないデッキで使用する場合、攻撃力は下級アタッカー以下であり、素材にレベル4モンスターを用いるため、X素材にしたモンスター以下のステータスになってしまうことも少なくない。
だがその効果はあくまでおまけであり、本命はお互いのターンでフリチェで発動可能な、相手の墓地で発動する効果をそのターン完全に封印するという強力な墓地メタ能力の方となる。
モンスター効果だけでなく墓地効果を持つ魔法罠カードの効果も発動できず、相手メインより前の相手ターンでも使える上に、発動後にこのカードが場を離れても効果が消えないという強いターンスキップ性を持つため、墓地を多用して盤面を作るデッキにとって先攻で相手に出されたこのカードは大きな脅威となります。
このカードやバグースカなど、汎用ランク4Xで1体でここまで特定の領域を厳しくメタれるカードは貴重であり、EXデッキに2〜3枚しかランク4を入れない場合でも優先されることの多いモンスターである。
竜巻竜
Normal
▶︎ デッキ
9 JP013 竜巻竜 
汎用ランク4Xとしては平均的な打点を持つモンスターで、通常の運用だと1ターンに1度、合計で2回の《サイクロン》を放つことができる。
効果の仕様はまさしく速攻魔法である《トルネード》や《サイクロン》と同じもので、相手ターンでも使える誘発即時効果、つまり自分のターンでもフリチェで使える効果なので、X召喚に成功した直後でもフリチェ除去に仕事を邪魔されることは少ない。
メインにバックに触れるカードがあまり入ってないデッキでランク4を採用できるデッキでは優先度が高めで、SS封じやスキドレ以外の永続メタ、例えばマクロや勅命などの使われるだけで詰みレベルになるほど苦手なものがあるなら搭載しておきたい。
クロノダイバー・リダン
Normal
▶︎ デッキ
9 JP014 クロノダイバー・リダン 
汎用ランク4Xモンスターとしては《No.41 泥睡魔獣バグースカ》や《深淵に潜む者》などには一歩及ばないものの、どちらのターンで出してもちゃんと強い、高い汎用性を誇るカード。
お互いのターンに完全フリチェで発動でき、自身からカードの種別ごとに1種類まで、最大3つまで取り除いたX素材のカードの種別によって異なる3つの効果を発揮する。
中でもX素材となっている罠カードを取り除いた時の効果は、除去としての質が非常に高く、相手ターンにフリチェで使える意義も大きい。
通常なら《クロノダイバー・パワーリザーブ》や《幻影騎士団シェード・ブリガンダイン》などのレベル4の罠モンスターをX素材としてX召喚したり、《エクシーズ・リボーン》をX素材として持たせたりしなければ発動できない効果ですが、自身の持つ相手のデッキトップをX素材とする効果によって運が良ければそこから罠カードのX素材をキャッチできる可能性もあります。
モンスターのX素材を取り除くことでフリチェで逃げおおせられるのも普通に強く、対象を取る効果には概ね実質的な耐性があると言えます。
X素材を取り除くのはコストではなく効果なので、チェーン発動されたカードでこのカードが場を離れると効果が不発になるという弱点がありますが、X素材となったモンスターが「効果で墓地に送られた場合」というような発動条件の効果を持つ場合はそれを誘発させられるメリットにもなり、これを目的に【ティアラメンツ】に採用された実績もあるカードです。
M∀LICE<P>White Rabbit
Quarter Century Secret
Super

▶︎ デッキ
10 JP015 M∀LICE<P>White Rabbit 
DBPで登場した3体のメインデッキの「M∀LICE」モンスターの1体となるカード。
これらのモンスターは1の固有効果、自身をリンク先とする「M∀LICE」Lモンスターにそれぞれが異なる恩恵を与える2の効果、どこから除外された場合でも定数のLPを払えば即座に帰還でき、代わりに発動後のEX展開がLモンスターに縛られる3の効果という作りになっている。
このカードの1の固有効果は召喚誘発効果よる墓地に同名カードが存在しない「M∀LICE」罠カード1枚のデッキからのセットとなっており、「M∀LICE」罠カードには自分の場の「M∀LICE」モンスター1体を除外することでセットしたターンでも発動できるという性質があるため、このカードが持つ帰還効果と非常に相性が良い。
その効果でセットした《M∀LICE<C>TB-11》をこのカードを除外して発動し、帰還したこのカードとあちらでリクルートした「M∀LICE」モンスターの2体で《スプラッシュ・メイジ》をL召喚しその効果で蘇生を行うことで、多くの場面で召喚権が必要となりますがこのカード1枚で「M∀LICE」リンク3モンスターのL召喚が可能となります。
M∀LICE<P>Cheshire Cat
Super
▶︎ デッキ
8 JP016 M∀LICE<P>Cheshire Cat 
DBPで登場した3体のメインデッキの「M∀LICE」モンスターの1体となるカード。
このカードの1の固有効果は起動効果にて手札のテーマカード1枚を除外して2ドローできるというものになっており、共通の帰還効果を持つメインデッキの「M∀LICE」モンスターを除外すれば、2ドローしつつそのモンスターを場に展開することができるという大きな数的アドバンテージを生み出すことができる。
手札に有効なワンペアが必要という点で単独で初動になる他のメインデッキの「M∀LICE」モンスターには見劣りしますが、これらのモンスターはいずれも手札からの自己SS能力を持たないため、手札でダブついたものを有効に処分する手段としては間違いなく優秀です。
M∀LICE<P>Dormouse
Super
▶︎ デッキ
10 JP017 M∀LICE<P>Dormouse 
DBPで登場した3体のメインデッキの「M∀LICE」モンスターの1体となるカード。
このカードの1の固有効果は起動効果にてデッキの「M∀LICE」モンスター1体を除外できるというものになっており、該当するモンスターは全て除外された際に定数のLPを払うことで即座に帰還できる効果を持つため、召喚権を引き換えにした完璧な1枚初動札であり、デッキに触る効果に無類の強さを誇る《灰流うらら》もこの効果には干渉できない。
M∀LICE<P>White Rabbit》を除外して帰還させればあちらのSS誘発効果で「M∀LICE」罠カードもデッキからセットでき、「M∀LICE」Lモンスターにも簡単に繋がっていくといった感じでとにかく強い。
何なら自身をリンク先とする「M∀LICE」Lモンスターに与える2の効果も、評価時点におけるメインデッキの3体の「M∀LICE」モンスターがそれぞれ持つものの中で最も使いやすいと言っていいでしょう。
10 JP018 M∀LICE<Q>RED RANSOM 
DBPで登場した3体のリンク3の「M∀LICE」Lモンスターの1体となるカード。
これらのLモンスターはメインデッキの「M∀LICE」モンスターと同じく除外された場合に定数のLPを払うことで即座に帰還できる能力を共通して持っていますが、支払うLPの量が増えている点と、帰還後に追加で適用されるそれぞれが異なる固有効果があるのが特徴となっている。
このカードの帰還時の固有効果はデッキのサイバース族モンスター1体の除外となっており、その効果でメインデッキの「M∀LICE」モンスターを除外して自身のリンク先に帰還させることで自身の持つ2の効果をすぐさま適用することが可能となります。
1のSS誘発の「M∀LICE」魔法カードをサーチする効果は現時点ではサーチ先は《M∀LICE IN UNDERGROUND》のみですが、場に出すだけで数的アドバンテージになるのは普通に優秀であることはもちろん、L召喚以外の特殊召喚でも誘発するので3の効果で帰還した際も発動可能であり、3の帰還効果の追加効果によってその適用も容易な2の永続効果は相手のデッキによってはモンスターの打点が大きく乱れるかなり影響力の強いものとなっています。
余談ですが、このカードの登場を以て国内におけるサイバース族のLモンスターは遂に100種類目を世に送り出す運びとなりました。
10 JP019 M∀LICE<Q>WHITE BINDER 
DBPで登場した3体のリンク3の「M∀LICE」Lモンスターの1体となるカード。
このカードの帰還時の固有効果は1ドローとなっており、確実に数的アドバンテージになるという無難に優秀な能力です。
SS誘発の1の効果ではお互いの墓地からカードを3枚まで対象としてそのカードを除外できる効果を持っており、これには相手への墓地メタのみならず《M∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTER》の効果の発動や《M∀LICE IN UNDERGROUND》の2の効果の適用の補助などの様々な使い道があり、フリチェの効果でこのカードを特殊召喚または除外することでこの効果も実質的にフリチェで使用することが可能となります。
さらに2の起動効果では毎ターンデッキか墓地の「M∀LICE」罠カード1枚をセットできるという破格の能力も持っており、下向きのリンクマーカーが存在しないこのカードにとっては、自身を除外することでセットしたターンでも発動でき、そうすることでメインモンスターゾーンに帰還できることになる「M∀LICE」罠カードを自ら持ってこられるというのは実に都合が良いです。
総じて3つの効果全部が強い上に見てくれも最強という、これまでDBPが1年に2回だったのが2023年以降は1回になった分、その気合の入れようも半端じゃないなと感じる1枚ですね。
8 JP020 M∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTER 
DBPで登場した3体のリンク3の「M∀LICE」Lモンスターの1体となるカードで、他の2体が2体以上指定ですがこのカードのみ3体指定となっている。
このカードの帰還時の固有効果は攻撃力が倍になるというもので、その効果によって攻撃力は5000となり、これに《M∀LICE IN UNDERGROUND》の2の効果も乗っかると攻撃力は8000になるという、オシャレな見た目や設定とは裏腹にテーマの脳筋エースというべき存在でもあります。
しかも単なる力自慢ではなく、自分の除外状態の「M∀LICE」カード1枚をデッキに戻すことで、場のカード1枚に対して対象を取らない除外による除去をお互いのターンに完全フリチェで使えるという優れた盤面干渉能力まで備えている。
テーマのエースとして攻防に渡って十分過ぎるほどの適格を持つカードであることに疑いの余地はありませんが、必ず3体のL素材を要求する以上、共通の帰還効果を持つ「M∀LICE」モンスター群の展開力をもってしても相応の重さであることだけは理解しておきたい。
M∀LICE IN UNDERGROUND
Super
▶︎ デッキ
10 JP021 M∀LICE IN UNDERGROUND 
評価時点における「M∀LICE」カードでは唯一の魔法カードとなるフィールド魔法で、《M∀LICE<Q>RED RANSOM》のサーチ効果に対応しているカード。
【M∀LICE】と相性の良い《封印の黄金櫃》が制限カードならそういうのをテーマで新たに作ってしまえばいいと言わんばかりに生み出されたカードで、発動時の効果処理で指定の3領域からテーマカード1枚を除外することができ、これにデッキが含まれているためそれだけでも10点という感じのカードです。
2の効果は適用できるようになるまでに多少の手間が必要となり、枚数ではなく種類数を求められるので構築段階での要求も課せられますが、全体パンプでこの強化値は破格どころではないため【M∀LICE】の特徴である「除外」とは別のもう1つの顔である「脳筋力」を存分に味わうためにも是非とも狙っていきたいところ。
M∀LICE<C>MTP-07
Super
▶︎ デッキ
8 JP022 M∀LICE<C>MTP-07 
「M∀LICE」ネームを持つ3枚の通常罠カードの1枚となるカード。
これらのカードは共通して表側表示の「M∀LICE」モンスター1体をコストとして除外することでセットしたターンでも発動できるという性質があり、さらに《M∀LICE IN UNDERGROUND》の2の効果を適用するためには評価時点では3種類全てをデッキに入れる必要がある。
こういった性質を持つことから場に「M∀LICE」モンスター及び魔法&罠ゾーンにセットされたカードが存在している場合、それらのモンスターを対象とする効果は常に躱される可能性があるということになります。
このカードは固有効果部分がテーマモンスター1体のサーチとなっており、自分の場に「M∀LICE」Lモンスターが存在していれば場のカード1枚を対象を取らずに除外できるという強力な追加効果を発揮します。
フリチェで発動できることもあってその除去性能は非常に高く、サーチ効果の方は現時点ではメインデッキの「M∀LICE」モンスターの中に自己SS能力や相手ターンに手札で誘発する効果を持つモンスターが存在しないため、特にセットしたターンとなる自分のターンに発動する場合は案外おまけに近い効果となります。
一応《M∀LICE<P>Cheshire Cat》の効果でサーチした「M∀LICE」を除外することで場に展開することが可能ではありますね。
M∀LICE<C>GWC-06
Normal
▶︎ デッキ
7 JP023 M∀LICE<C>GWC-06 
「M∀LICE」ネームを持つ3枚の通常罠カードの1枚となるカード。
このカードは固有効果部分がテーマモンスター1体の蘇生または帰還となっており、自分の場に「M∀LICE」Lモンスターが存在していればこの効果で特殊召喚したモンスターの元々の攻撃力分自分のLPを回復するという追加効果を発揮します。
メイン効果が単独で初動にならず、追加効果も妨害や数的アドバンテージにならないという、かなり分かりやすく微妙と微妙を合わせた内容という感じで、3種類の「M∀LICE」罠カードの中では最も事故要因になる可能性が高いです。
とはいえ《M∀LICE IN UNDERGROUND》の2の効果を適用するためには必要なカードであり、《M∀LICE<P>White Rabbit》や《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》の効果で必要な時に持ってくるか、《M∀LICE<P>Cheshire Cat》や《M∀LICE IN UNDERGROUND》で直接除外してしまえば済む話なのでそれほど気にする必要もなさそうです。
M∀LICE<C>TB-11
Normal
▶︎ デッキ
9 JP024 M∀LICE<C>TB-11 
「M∀LICE」ネームを持つ3枚の通常罠カードの1枚となるカード。
このカードは固有効果部分がテーマモンスター1体のリクルートとなっており、相手の場に3枚以上カードが存在していれば代わりに「M∀LICE」LモンスターをEXデッキから特殊召喚することもできるようになります。
場で発動する効果を持つメインデッキの「M∀LICE」モンスターにとってリクルートは非常に価値のある効果となるのですが、この効果で特殊召喚したモンスターはそのターン効果を発動できないという制約があるため、何らかの方法で場を離れてから再展開しなければ発動ターンは効果を使うことができない。
とはいえ《M∀LICE<P>White Rabbit》の召喚誘発効果でこれをデッキからセットして、あちらを除外してセットしたターンで発動することで、帰還した《M∀LICE<P>White Rabbit》とリクルートした「M∀LICE」モンスターという具合に1枚からモンスター2体が並ぶため【M∀LICE】における存在価値は非常に高いです。
モンスター効果を発動可能な状態にする手段として最も楽なのは、リクルートした「M∀LICE」モンスターを他のコストや効果で除外して自身の効果によって帰還させることになるでしょう。
ドットスケーパー
Normal
▶︎ デッキ
9 JP025 ドットスケーパー 
自身が墓地に送られた場合と除外された場合にいずれかターン1で、そしてそれぞれデュエル中に1回ずつのみ使用できる効果によって自身を特殊召喚するという、S召喚期に作られた素材用モンスターのような能力を持ったL召喚期生まれの下級サイバース族モンスター。
見ての通りリリースやS・L素材などの特殊召喚の素材として非常に適しており、サイバース族を参照する系の効果でよく名前が挙がるカードでもあり、サイバース族で手札コストにしたりデッキから墓地に送るモンスターといえばこのカードというくらいには強い存在感があります。
どこから墓地に送られてもどのように除外されても効果が誘発できるのも優秀で、守備力も2000超えという下級モンスターとしてはかなり高い数値になっており、その汎用性の高さから【サイバース族】系列のデッキ以外でもピン差しで十分活躍が見込めるでしょう。
孤高除獣
Normal
▶︎ デッキ
7 JP026 孤高除獣 
第10期のレギュラーパックで登場した「孤高の獣」と「除け者」をかけたカード名を持ち、そのイラストはいわゆる「一匹狼」をモデルにしたこのパックのノーレア枠となる下級モンスター。
召喚誘発効果によって手札のモンスター1体を除外することで、手札から除外したモンスターと同じ種族のモンスター1体を自分のデッキから連鎖的に除外できるという、カード名通り「除け者」にする能力を持っている。
召喚権及び手札にワンペアとなるモンスターが必要で、デッキから除外するモンスターが手札から除外するモンスターの種族に依存するため不要な手札誘発モンスターを充てることなども厳しい内容となっていますが、除外されることで効果が誘発するモンスターを使用するデッキで《封印の黄金櫃》と同じように一定以上の価値があるカードとなります。
特にそういった誘発効果をテーマ単位で持っていて種族も統一されている【サンダー・ドラゴン】においては、テーマ無所属モンスターでありながらデッキの初動となるカードとして長らく使われてきた実績があります。
レギュラーパックのノーレア枠となるカードから実用性が高いモンスターが出てくることは現在でも到底高頻度とは言えない中で、環境レベルでも活躍したデッキで使われたというのは間違いなく誇らしいことです。
なお手札からの除外は発動コストとして行うため、無効にされても手札からの除外は阻止されないという点はメリットにもデメリットにもなるでしょう。
8 JP027 トポロジック・ゼロヴォロス 
当時の2体以上素材でL召喚できるリンク4モンスターとしては、打点・素材縛りの内容・持っている能力も含めて普通に汎用リンク4の1体に数えて差し支えない存在だった「トポロジック」Lモンスターの1体。
3000という高い打点を持つだけでなく、裏側除外されているものも含めたお互いの除外されたカードの枚数に比例してさらに自身の攻撃力を上げることができ、《妖精伝姫-シラユキ》や《強欲で貪欲な壺》を使うなどしてしかるべき場面で出すことで、その攻撃力はリンク3モンスターを除外した《アクセスコード・トーカー》をも凌ぐパワーとなる場合もあるほど。
また自身を含むLモンスターのリンク先にモンスターが特殊召喚すされることで強制的に誘発する効果によってお互いの場のカードを全除外するという強力な全体除去効果も備えており、これによりフリチェで使える特殊召喚系の効果を実質的に相手ターンにおける展開の妨害にすることが可能となります。
この時このモンスター自身も除外されてしまいますが、そこで出てくるのが3の効果であり、このカードが自身の効果で除外されている場合に限り、次のスタンバイフェイズに帰還することで継戦できるという設計になっている。
ただしEXモンスターゾーンに出すと相手のメインモンスターゾーン2ヶ所にもリンクマーカーが向いてしまうため、強制効果であるこの効果を相手ターンに相手の意志で誘発させてしまい、自分の場をガラ空きにしてしまうという欠点もあるので注意したい。
また右上と左上にリンクマーカーを持つカードでもありますが、エクストラリンク対策となる《マズルフラッシュ・ドラゴン》と同様のデメリット制約が設けられています。
2024年に発売されたDBPの3テーマの1つとして登場した「M∀LICE」は、同じ闇サイバースでかつエースとなるEXモンスターもこのカードと同じLモンスターとなるテーマで、さらにはそれぞれが除外に関する効果を持っているという点まで共通していることから、そちらの再録枠の1枚としてこのモンスターが選出されている。
闇の誘惑
Normal
▶︎ デッキ
10 JP028 闇の誘惑 
来日してもしばらくの間は海外名であるアリュールオブダークネスの名で呼ばれることも多かった、引き込まれるような絵柄が魅力の手札交換カード。
先に引いてから除外するのがとにかく強いのは施しが実証済み…これをよりによって闇属性に渡しちゃったもんだから、この後BFとかも環境に出てきたりでそれはまぁエラいことになったもんです。
この除外される1枚という本来デメリットとして設定したものを逆を乗りこなしてしまうデッキもどんどん増えてしまい、一度は規制を解かれたが現在は準制限に戻っている。
サイバネット・バックドア
Normal
▶︎ デッキ
6 JP029 サイバネット・バックドア 
速攻魔法となったサイバース族専用の《亜空間物質転送装置》にサーチ効果がくっついていて、さらに戻ってきたモンスターがそのターン直接攻撃までできるという割と無茶なことが書かれている「サイバネット」魔法カード。
自分の場にサイバース族を出す必要があり、まともに使うと盤面のモンスターを自ら減らしながらサーチを行うことになる上、サーチできるモンスターもこの効果で除外したモンスターの攻撃力に依存するため、初動を作るサーチ札としてはほとんどの場面で《サイバネット・マイニング》よりも使いづらい。
相手の除去効果や対象を取る無効効果にチェーン発動できればおいしいですが、どちらのターンに発動するにしても相手ターンをプレイヤーが生き残る必要があるため、発動した時点ではただ避けるだけにとどまりやすいという点では《サイバネット・クロスワイプ》よりも微妙なカードとも言えるかもしれません。
いずれにせよ十分なカードが出揃った現在の【サイバース族】にとっては、悪くはないカードであるものの取り立てて有用なカードではなくなっている。
次元の裂け目
Normal
▶︎ デッキ
9 JP030 次元の裂け目 
モンスターだけを除外する警告で無効にされない永続魔法の《マクロコスモス》。
墓地効果を持つ魔法罠を利用できなくすることはできない、ペンデュラムや装備カード化など場でモンスターの体をなしていなかったモンスターは除外されないなど、墓地メタとしてはマクロに遥かに劣りますが、マクロでは都合が悪いけど永続墓地メタを使いたいデッキでは優先して採用できます。
代表的なデッキとして、スレットの回収効果やターメルの効果の発動を邪魔しない天気などが挙げられるでしょうか。
また永続魔法ということで、こちらはマクロと違ってすぐに発動・適用できるため、最初に場に置いておくことで、ヴェーラーやうさぎといったコストで「墓地に」捨てることを条件とする手札誘発を先攻1ターン目から軒並み封殺することが可能となり、マクロのように返しのターンで上からモンスターをコストにしたツイツイや一滴を使われることもないわけです。
いやあ、やっぱりお互いのターンに完全フリチェでいつでも手札から投げ捨てられるGって偉大なカードですね。
恐巄竜華-㟴巴
Super
▶︎ デッキ
8 JP031 恐巄竜華-㟴巴 
メインデッキの3体の「〇竜族」レベル10モンスター群のうち恐竜族を担当する「竜華」モンスター。
これらのモンスターは自身を手札からそれぞれが異なる特定の領域に送って発動できる、自身に対応する「登竜華〇〇門」という「竜華」永続魔法1枚をサーチする1の効果、それぞれが異なる特定の条件を満たした際に自身を指定の領域から特殊召喚できる2の効果、自身に対応する「登竜華〇〇門」をデッキボトムに戻すことで発動する3の効果という作りになっている。
このカードは1の効果は手札からデッキに戻すことで《登竜華恐巄門》をサーチし、2の効果は2枚以上のカードが破壊されたターンのお互いのメインフェイズにフリチェで手札から自己SSでき、3の効果は場のモンスターの種族の種類数まで場の自身以外のカードを対象にそのカードを破壊するというものになっている。
自己SS能力が手札からなのにサーチ効果を使うとデッキに戻ってしまうことや、自己SSの条件がテーマ内では《創星竜華-光巴》の効果を使わないと能動的に満たしにくいという欠点はあるものの、【竜華】においてはデッキの「竜華」モンスターを要求する2つの効果を持つ《登竜華転生紋》の存在があるため手札からデッキに戻せることは都合が良い場合も多く、デッキからの特殊召喚を行える《竜華三界流転》の存在から場に出すことも容易なのでこの自己SS能力は無理に狙う必要はなさそうです。
3の効果は起動効果でかつ対象を取る破壊なので除去の質はそれほど高くありませんが、万能除去でかつ自身の攻撃力が高いことから有用な能力であることは間違いなく、この破壊効果が自身のP効果や《竜華界闢》の追加効果によってEXデッキに表側で送られた《創星竜華-光巴》を儀式召喚することにも繋がっていきます。
サーチする《恐巄竜華-㟴巴》の性能も高く、どのみち【竜華】のデッキコンセプト上デッキに入れないわけにはいかないカードですね。
なおこのカードはカード名にいわゆる「環境依存文字」となる漢字を複数用いられているという遊戯王OCGにおいては非常に珍しいカードとなっています。
海瀧竜華-淵巴
Super
▶︎ デッキ
8 JP032 海瀧竜華-淵巴 
メインデッキの3体の「〇竜族」レベル10モンスター群のうち海竜族を担当する「竜華」モンスター。
このカードは1の効果は手札から捨てることで《登竜華海瀧門》をサーチし、2の効果は自身及び同名カード以外のモンスターが手札・デッキから2体以上の墓地に送られたターンに起動効果にて墓地から自己SSでき、3の効果は相手を除外する形で全ハンデスしてその枚数分ドローさせるというものになっている。
サーチ効果を使うことで自ら墓地に移動できるので2の効果による自己蘇生に繋がり、以降は墓地に存在する限りかなり緩めの条件で簡単に自己蘇生できる高打点モンスターというのが魅力のカードです。
自己蘇生に「竜華」モンスターが絡まない上に自己蘇生後の制約も特にないため、【水属性】系列のデッキに高打点の素材要員にもなるモンスターとして単独でまたは《登竜華海瀧門》とセットで採用することも可能でしょう。
3の効果はその強さが除外した相手の手札と相手がデッキから引いてきたカードでその度に強さが変化する不安定な嫌がらせ効果という感じで、《登竜華海瀧門》が相手ターンにフリチェで使えるバウンス効果をこのモンスターに与えられることからそれほど無闇やたらに狙っていく効果にはならなそうです。
なお通常召喚可能な海竜族としてはこれまで長らく最高値の攻撃力を持っていた《スパイラルドラゴン》を押さえて単独トップとなるカードでもあります。
幻朧竜華-霸巴
Super
▶︎ デッキ
9 JP033 幻朧竜華-霸巴 
メインデッキの3体の「〇竜族」レベル10モンスター群のうち幻竜族を担当する「竜華」モンスター。
このカードは1の効果は手札から除外することで《登竜華幻朧門》をサーチし、2の効果は自身が除外状態の時にモンスターが表側表示で除外された場合に自身及び同名カード以外の除外状態のモンスターが2体以上存在する時に誘発できる効果によって自己SSでき、3の効果は指定の3領域から「竜華」カード1枚を何でもサーチ・サルベージできるというものになっている。
自身の1の効果を使うことで2の効果によって帰還する準備が整うだけでなく、サーチしてくる《登竜華幻朧門》が2の効果を誘発させる手助けになる効果も持っているという実に噛み合った能力を持っています。
3の効果もその効果で《竜華界闢》をサーチ、界闢で《創星竜華-光巴》をサーチ、光巴をPゾーンに発動してそのP効果で《登竜華転生紋》をサーチという具合に繋がっていく非常に有用な効果となっているため、メインデッキの3体の「竜華」モンスターの中でも特に重要度の高いカードと見て間違いないでしょう。
創星竜華-光巴
Quarter Century Secret
Ultra

▶︎ デッキ
10 JP034 創星竜華-光巴 
【竜華】の絶対的エースとなる「〇竜族」ではない生粋のドラゴン族のモンスターで、メインデッキの3体の「竜華」レベル10モンスターのうち1体だけがこのカードに昇華という名の変化を遂げるというデザインになっている。
テーマ内においては「竜華」Pモンスターという形で指定されていて、儀式モンスターでありながら自身の儀式召喚を儀式魔法によって行わず、何と「自身の効果によってのみ降臨」などというあまりにご無体なことが書かれている、まさしく体だけが儀式モンスターな感じのカードです。
またその性質上、PモンスターでありながらP召喚による展開ができないというPスゲールが超低スケールで優秀であることを除けばPモンスターとしてもそのシステムだけを利用した「体だけ」のカードでもあり、Lモンスターではないにも関わらずリンク先が存在しなければEXモンスターゾーンにしか特殊召喚できないモンスターでもあります。
まず自身をPゾーンに発動して《登竜華転生紋》をサーチした後に自身を破壊してEXデッキに表側で潜り込み、サーチしてきた《登竜華転生紋》の1の効果を発動してメインデッキの「竜華」モンスター3体をそれぞれ異なる指定の領域に送り込み、手札に加えた《恐巄竜華-㟴巴》を自身の効果でデッキに戻して《登竜華恐巄門》をサーチした後に《登竜華転生紋》の2の効果を発動してメインデッキの「竜華」モンスター3体を展開するという、このカード1枚から行える完全なるデザイナーズコンボが形成されています。
そこから自身をEXデッキから儀式召喚するためには場のモンスターの被破壊及び「竜華」レベル10モンスターのリリースが必要になりますが、上記の展開が通っていればあとはモンスターの被破壊を何とかすれば儀式召喚が可能となります。
またその際に追加で適用できる効果によって自分の場のカードを2枚まで破壊してその枚数分「竜華」永続魔法をデッキから設置する効果を持っており、こちらも上記の展開が通っていればリリースしなかった「竜華」モンスター2体を破壊して《登竜華海瀧門》と《登竜華幻朧門》を設定すれば、「竜華」Pモンスターであるこのカード及び3種の「竜華」永続魔法が場に揃うことになり、それらの効果によって3つの効果をこのカードに付与することができます。
あとはモンスターを破壊するというモンスター効果の発動条件をフリチェの効果や《幽鬼うさぎ》のような手札誘発モンスターの効果などで満たすことができれば理想的ですね。
竜華界闢
Secret
N-Parallel
Normal

▶︎ デッキ
10 JP035 竜華界闢 
「竜華」ネームを持つ速攻魔法で、「竜華」モンスター1体をサーチできるテーマのサーチ札の1枚となるカード。
テーマにおける最重要カードである《登竜華転生紋》をサーチできるP効果を持つ《創星竜華-光巴》をサーチできるため、テーマの初動を厚くできるだけにその重要度も相応に高くなります。
追加効果によってサーチした《創星竜華-光巴》をそのままEXデッキ送りにすることもできますが、基本的に《創星竜華-光巴》は自身のP効果によって自壊させてEXデッキに送った方が良いので現状この効果を使う意義は小さく、速攻魔法であることを活かして相手ターンにEXデッキに送ることで自身の特殊召喚を狙う場合に限られるでしょう。
2の墓地効果も自分の場に「竜華」Pモンスターカードが存在する場合、つまり《創星竜華-光巴》がPゾーンに置かれている場合でも使える発動条件で、自身と「竜華」モンスター1体を除外することで除外したモンスターと同じ「竜華」モンスターを、評価時点では同名カードとなる「竜華」モンスター1体をリクルートできるという有用な効果であり、これにより自身を自己SSできる領域に移動でき、その自己SS能力を発動するためのトリガーも引ける《幻朧竜華-霸巴》とは特に相性が良いです。
ただしこの墓地効果はサーチ効果といずれかターン1でしか使えないため、サーチした《創星竜華-光巴》をPゾーンに発動し、そのターン中に続けて墓地効果を使うことはできないので注意したい。
登竜華転生紋
Secret
N-Parallel
Normal

▶︎ デッキ
10 JP036 登竜華転生紋 
今回のDBPで登場した3つのテーマはいずれもテーマネームを持つフィールド魔法を初期装備して世に出てきたわけですが、このカードはそれら3枚の中でも屈指のカードパワーを持つ「竜華」フィールド魔法。
そのパワーの強さたるや、収録された3テーマで30枚の新規カード全てがほぼ7点以上を付けられる高性能カード群の中にあってなお飛び抜けているほどの性能の高さです。
その効果は発動時の効果処理となる1の効果ので、デッキの恐竜族・海竜族・幻竜族1体ずつ選んでそれぞれサーチ・除外・墓地送りにするという1枚でデッキのカード3枚を動かす驚異の内容となっており、【竜華】においてはこれで《恐巄竜華-㟴巴》をサーチし、《幻朧竜華-霸巴》を除外し、《海瀧竜華-淵巴》を墓地に送ることで、それぞれが持つ自己SS能力を発動できる位置に移動できるほか、サーチした《恐巄竜華-㟴巴》を自身の効果でデッキに戻すことでこのカードの持つ2の効果にも繋がる初動札となります。
その2の効果はこのカードを《創星竜華-光巴》のP効果によってサーチしている場合に1の効果から続けて使用できるものとなっており、その効果により異なる3領域から異なる種族の「竜華」モンスター3体を一気に並べることができ、EXデッキの表側表示の《創星竜華-光巴》を自身の効果によって儀式召喚するための準備が整うのはもちろん、《創星竜華-光巴》1枚から特にデメリットや制約もなく3000打点の「竜華」モンスターが3体も並ぶという《青き眼の激臨》も眼だけじゃなくて顔面も真っ青になるレベルの展開を行うことができてしまう。
欠点としてはマストカウンターが過ぎることは当然として、1の効果は該当する種族のモンスター3種類が全てデッキに存在している必要があることで、《恐巄竜華-㟴巴》以外は自力でデッキに戻すことができないので初手の内容によっては1の効果を使用できなくなる点にありますかね。
とはいえそういった欠点や1の効果発動後に特殊召喚できるモンスターが「竜華」に属するモンスターの4種族に限定されることを考慮したとしても、やってることがあまりに滅茶苦茶なまさしく12期産ならではのカードと言えるでしょう。
登竜華恐巄門
Normal
▶︎ デッキ
8 JP037 登竜華恐巄門 
「竜華」永続魔法の1枚で恐竜族である《恐巄竜華-㟴巴》に対応しているカード。
これらのカードは「登竜華〇△門」という共通の命名則(〇は対応する〇竜族の漢字一文字、△は龍の文字を含む漢字一文字)を持っており、場に1枚しか存在できない1の共通効果、場に置いておくことで発揮する発動を伴わない2の固有効果、「竜華」Pモンスター及び対応する種族のレベル10以上のモンスターにそれぞれ異なるモンスター効果を付与し、いずれも発動コストとして場の表側表示の「竜華」永続魔法1枚をデッキボトムに戻して発動できる3の効果という作りになっている。
このカードは2の効果が自分の場の「竜華」モンスターの攻撃力の全体強化、3の効果がこのカードで効果を付与されたモンスターよりも攻撃力が低いモンスターが場で発動した効果を無効にするというものになっている。
2の効果が微妙な代わりに3の効果が相手ターンにおける妨害にも相手の妨害を踏み潰す効果にもなる優秀な効果という感じで、【竜華】において評価時点でこれに対応する《創星竜華-光巴》と《恐巄竜華-㟴巴》はどちらも元々の攻撃力が3000以上あるので無効にできる範囲も広く、2の効果によって僅かではありますが捉えられる範囲も拡張する点も噛み合っています。
なお元々のレベルが10以上の恐竜族モンスターは、他に《究極伝導恐獣》や「超越竜」モンスター群などが存在しており、それらのモンスターもこの効果を得ることが可能です。
登竜華海瀧門
Normal
▶︎ デッキ
8 JP038 登竜華海瀧門 
「竜華」永続魔法の1枚で海竜族である《海瀧竜華-淵巴》に対応しているカード。
このカードは2の効果が自分の場の「竜華」モンスターに戦闘破壊耐性を付与する効果、3の効果が相手ターンにフリチェで使える効果によって場のカード1枚を手札にバウンスできるというものになっている。
「竜華」モンスターはいずれも攻撃力が3000以上あるため戦闘破壊耐性についてはそれほど良い効果とは言えませんが、3の効果は《登竜華恐巄門》と合わせて相手ターンにおける盤面への干渉で妨害を仕掛けられる優れた効果であり、それぞれを1枚ずつ場に出しておけば、それら両方の効果を得られる《創星竜華-光巴》の圧力をより強力なものにすることができます。
手札へのバウンスは自分の場のカードも対象にできるため、状況によっては《創星竜華-光巴》を手札に戻してP効果に繋げたり、相手のコントロール奪取などの対象を取る効果を回避することなどにも利用できる。
なお元々のレベルが10以上の海竜族は他に何体か存在するものの種類数が少なくラインナップも何ともという感じで、現状は《創星竜華-光巴》か《登竜華海瀧門》専用のカードといったところですね。
登竜華幻朧門
Normal
▶︎ デッキ
7 JP039 登竜華幻朧門 
「竜華」永続魔法の1枚で幻竜族である《幻朧竜華-霸巴》に対応しているカード。
このカードは2の効果が相手ターンに場から墓地に送られるモンスター限定の《次元の裂け目》となる効果、3の効果が相手ターンにフリチェで使える効果によって場のモンスター1体の攻撃力を0にするというものになっている。
2の効果が言うまでもなく相手のデッキによってはこのカード1枚で機能停止に陥るほどに影響力の高いものとなっており、このカードをサーチするために手札から除外した《幻朧竜華-霸巴》を帰還させる手段にもなります。
一方で3の効果は《登竜華恐巄門》や《登竜華海瀧門》と比べると相手ターンにおける妨害札としての機能は限定的であり、牽制としては機能するし攻撃力はターンを跨いでも0になったままなので相手のエンドフェイズに発動することも有効ですが、自分のターンには使えないのもあって他の2枚の3の効果に比べると一方劣る印象で、2の効果が強力である分の反動という感じですかね。
元々のレベルが10以上の幻竜族は同じDBPで再録された《アークネメシス・プロートス》を含めて他にも何体か存在しますが、それらを用いてまで使いたいほどの効果ではなく、現状は《創星竜華-光巴》と《幻朧竜華-霸巴》専用の効果と見て良いでしょう。
竜華三界流転
Normal
▶︎ デッキ
7 JP040 竜華三界流転 
DBPで登場した評価時点における唯一の「竜華」罠カードとなる通常罠カード。
その効果によって指定の3領域のいずれかから「竜華」モンスター1体を特殊召喚することができ、デッキからの特殊召喚にも対応していてカード1枚から3000打点のモンスターがリクルートされるというのは普通に破格の効果です。
しかし評価時点でこの効果に対応する3体の「竜華」モンスターは、対応する「竜華」永続魔法が場に存在しない状態で場に出しても単なる3000打点のモンスターでしかなく、特にレベル10や各種族や属性の素材要員としても基本的には使えない相手ターンに発動しても攻撃表示の壁以上の役割は果たしにくい。
一応「竜華」永続魔法しか引いていないという手札事故気味の時に同時に引ければ、それが《登竜華海瀧門》や《登竜華幻朧門》なら《海瀧竜華-淵巴》や《幻朧竜華-霸巴》をリクルートして相手ターンに妨害を仕掛けたり、《創星竜華-光巴》をEXデッキから儀式召喚するためにリリースするべきモンスターを相手ターンに用意することにも使えないことはないのですが、パッと見がめちゃ強そうな効果である割にはその有用性は限定的といった印象です。
なお特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに場から手札にバウンスされますが、この効果で特殊召喚できるモンスターはいずれも手札から自身を指定の領域に移動させて使えるサーチ効果を持つため、これはどちらかというとメリットに近い効果と言っていいでしょう。
墓地効果は「竜華」永続魔法1枚を指定の3領域のいずれかからデッキボトムに戻しながら1ドローできるというデッキリソースの回復と数的アドバンテージの獲得を兼ねた無難に使いやすい効果で、3種類の「竜華」永続魔法をそれぞれ1枚ずつしか採用しない場合にそれを再利用するための貴重な手段となるだけでなく、メインデッキの「竜華」モンスターの持つ自身を手札から指定の領域に移動させて使えるサーチ効果も再度使用可能になるという作用もありますね。
センジュ・ゴッド
Normal
▶︎ デッキ
6 JP041 センジュ・ゴッド 
第2期に登場した召喚誘発効果によって儀式モンスターをサーチできる天使族の下級モンスター。
同じパックに収録された《ソニックバード》とサーチ先をシェアしており、これら2体を統合したものが《マンジュ・ゴッド》、同時に2枚サーチできるようになったのが上級モンスターの《チョウジュ・ゴッド》となります。
こちらが初出がスーであることに対して《ソニックバード》はノーマルでしたが、モンスターカードはそのレベルなどを参照した手札や墓地コストにあてやすく、近年は手札で発動する効果を持つものや、儀式魔法を使わずに特殊召喚できる儀式モンスターも増えているため、このレアリティ設定は妥当であったと言えるでしょう。
惑星探査車
Normal
▶︎ デッキ
9 JP042 惑星探査車 
モンスターの体をした《テラ・フォーミング》となるカードであり、あちらと《盆回し》が現在制限カードでかつ、単独でも先攻からすぐに使えるフィールド魔法サーチという点で有用性の高い効果となっている。
しかし場で発動する起動効果であるため《エフェクト・ヴェーラー》や《無限泡影》などのフリチェの効果無効や除去効果に簡単に捕まってしまい、多くの場面で召喚権を使用して場に出さなければならず、自身をリリースして発動する効果であるため、《灰流うらら》や《墓穴の指名者》などに無効にされると本当に何も残らず致命的なディスアドバンテージになるという危険性もあります。
その分モンスターの体をしているので場に出す方法はいくらでもあり、NS以外で出しても効果を使えることや名称ターン1がないので発動や効果を無効にされても場に出し直せば再度効果を使えるという利点もあります。
また効果を使うと墓地に機械族モンスターがいる状態になる、自分の場にモンスターがいない状態になりやすい点などから、フィールド魔法を使用してかつ召喚権なしでも展開が可能な【セリオンズ】、【ヌメロン】、【クシャトリラ】などにも採用できるモンスターとなっています。
相応のリスクやデッキとの相性もあると思いますが、個人的には「宝玉獣」モンスター+《救いの架け橋》(場合によっては《おろかな副葬》)セットよりは直引きや数的なストレスが少なくて好きなカードです。
登場当時と比べると、競合相手となるカードが規制を受けて採用できる枚数が減っている一方で、テーマにおける専用フィールド魔法の重要性が高まったことでその価値が見いだされたというのがイイですね。
アークネメシス・プロートス
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9 JP043 アークネメシス・プロートス 
第10期ラストのレギュラーパックで登場した「ネメシス」に属する2体の特殊召喚モンスターの1体となる闇属性の幻竜族モンスター。
同時収録された対になる《アークネメシス・エスカトス》とはレベル及び場での効果破壊耐性が共通していますが、あちらは光属性のドラゴン族で攻守が反転しており、自身を特殊召喚するために除外するモンスター及び自身の全体除去からの特殊召喚封じ効果で参照するのがあちらが種族であるのに対してこちらは属性となっている。
あちらに比べると戦闘能力で劣り、双方とも自身を特殊召喚するために除外できるモンスターは異なる種族・属性である必要があるため、除外できる組み合わせがあちらよりもかなり少なくなる代わりに、全体除去からの特殊召喚封じの影響力がより大きくなっていると言えるでしょう。
種族サポートに関してはドラゴン族であるあちらの方が概ね上と言えますが、幻竜族であるこのカードもその種族サポートを利用できてかつ複数の属性のモンスターが属している【天威】や【相剣】でも採用できるカードになるという強みがあります。
何しろ効果の内容が後から消せない特殊召喚封じなので見事炸裂した時のクソゲー感が半端ではないため、そういうモンスターが耐性まで持っているので余計に質が悪く、海外では禁止カードに指名された経験すらあるカードです。
2024年のDBPで登場した「竜華」モンスター群は複数の種族・属性のモンスターが存在していてかつ、その種族のうちの1つが幻竜族ということもあって、そちらの再録枠にも選出されているカードとなっています。
超次元ロボ ギャラクシー・デストロイヤー
Normal
▶︎ デッキ
4 JP044 超次元ロボ ギャラクシー・デストロイヤー 
アニメ版ゼアルに登場した、評価時点でカードに表記される攻守としてはMAX値となる5000打点のランク10の機械族Xモンスター。
「デストロイヤー」の名前通り、自身のX素材を1つ取り除くことで相手の場の魔法罠カードを全破壊する能力を持っており、さらにこの効果に対する相手の魔法罠カードの発動を封じるチェーンクローズ機能も備わっている。
より高ランクで見た目も立派な《超量機神王グレート・マグナス》すらも軽く捻り潰すほどの力自慢ですが、持っている能力に関しては3体素材を要求するランク10Xモンスターのものとしてはかなり微妙と言わざるを得ないもので、モンスター効果には普通にチェーンされる上に、起動効果なのでフリチェで発動できる速攻魔法や罠カードにも抗うことができない。
自慢の攻撃力に関しても、同じ機械族のランク10Xモンスターで2体素材で出せる《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》や《超巨大空中宮殿ガンガリディア》などに《超弩級砲塔列車ジャガーノート・リーベ》を重ねてX召喚してその効果を使えば、簡単にこのカードを凌ぐ攻撃力になってしまうというのも厳しいところ。
登場当時からその重さと持っている能力の微妙さから不人気なモンスターでしたが、機械族のランク10Xモンスターということで《No.27 弩級戦艦-ドレッドノイド》に重ねてX召喚することが可能というのは幸いで、評価時点までにOCG化されている全てXモンスターの中で単独トップの元々の攻撃力を持つことから、EXデッキから直に墓地送りにして《アーマード・エクシーズ》によって装備カードにするという使い道もあるにはあります。
なお何気に「ギャラクシー」にも属するモンスターでもあり、5000打点というそのパワーだけなら他のいかなる「ギャラクシーアイズ」Xモンスターよりも高いです。
2024年に発売されたDBPにおいては《登竜華転生紋》の2の効果によってレベル10モンスターを3体並べられるということで「竜華」の再録枠にも選出されていますが、《登竜華転生紋》の1の効果を発動した場合はその制約によって機械族であるこのモンスターはX召喚できなくなるのでそれほど相性は良くありません。
7 JP045 星神器デミウルギア 
リンク3モンスターとしては《無限起動要塞メガトンゲイル》に次ぐ元々の攻撃力を持つモンスターで、評価時点までに登場している全てのリンク4モンスターよりも高い元々の攻撃力を持つカード。
その分必要なL素材はレベル5以上のモンスター3体とかなり重くなっていますが、トークンも素材に使えるので現在のカードプールならL召喚すること自体はそう難しくありません。
能力はまともにL召喚した場合は、自身の効果以外のモンスター効果への完全耐性と相手のEXデッキからの展開に反応して「星遺物」モンスター1体をリクルートする効果、L素材にしたレベル5以上のモンスターが全て異なる種族・属性である場合は場の自身以外のカードを全て破壊する起動効果を使えるようになる。
完全耐性とリクルート効果だけでも十分強いカードですが、この全体除去の起動効果を得ることで自ら攻めることも可能になり、それを無効にしようとしてくるモンスター効果に抗えるという点で完全耐性を持つ意味も大きくなります。
ただし魔法罠カードの効果には耐性がなく簡単に除去・ 無力化されてしまうだけでなく、リンク4モンスターには自身の効果によってこのカードの攻撃力を軽々超えてくるモンスターも多いのでけして過信はできません。
戦闘でこのカードを超えようとしてくるEXモンスターに対しては、自身の効果でリクルートした《星遺物-『星鎧』》の効果でサーチした《星遺物-『星槍』》で応戦することもできますが、このカードを【ジェネレイド】などで汎用的なリンク3モンスターとして使う場合はそれも難しいです。
無理に3つ全部の効果を使おうとするよりも、2と3の効果をデッキによって選ぶくらいでちょうど良いのかもしれません。




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