第四話　ー驚愕！千年アイテムの謎①ー　作：T@KAKKU☆

第四話　ー驚愕！千年アイテムの謎ー

　死闘の末、見事海座を撃破した遊奈
　
遊奈「はぁ・・・はぁ・・・。私・・・勝ったの・・・？」

　すると次の瞬間

　フッ

　突如、その場に崩れ落ちそうになる遊奈。すると次の瞬間

竜太「遊奈ッ！」

　ガシッ

遊奈「！？」

　それを受け止める竜太

竜太「遊奈！おい、大丈夫か！？しっかりしろッ！」

遊奈「竜太・・・。ありがとう・・・。大丈夫・・・少し、疲れただけ・・・」

竜太「・・・ったく、お前って奴は・・・毎度毎度世話のかかる奴だぜ・・・」

　遊奈の言葉に、胸を撫で下ろす竜太。すると次の瞬間

遊奈「・・・あ、あれ・・・？そういえば、お兄ちゃんは・・・？」

　辺りを見回す遊奈。しかしそこには先ほどまでいたはずの、真羽斗の姿はなかった

竜太「お兄ちゃん・・・？お前、何言ってんだ？お前はずっと一人だったじゃないか・・・？」

遊奈「え・・・？う、ウソ・・・？でも、あの時確かにお兄ちゃんが・・・！」

　すると次の瞬間

竜太「お前、この前兄貴は今エジプトにいるって言ってただろ？夢でも見てたんじゃないか・・・？」

遊奈「夢・・・？」

　竜太の言葉に戸惑う遊奈。しかし次の瞬間

遊奈「（・・・いや、違う。あの時、確かにお兄ちゃんはここにいた。間違いないわ。お兄ちゃんが来てくれなかったら、私は負けていた。ありがとう。お兄ちゃん・・・！）」

　すると次の瞬間

遊奈「（・・・でも、あの時確かお兄ちゃんとは別の声も聞こえて来たような・・・？でもお兄ちゃんじゃないとしたら、あの声の正体は・・・？それに、最後に出したあのカードは一体・・・？）

　一人考え込む遊奈。

竜太「遊奈・・・？」

　すると次の瞬間

遊奈「・・・あ！そ、そうだ！鳥亜ちゃん！竜太！私はいいから、早く鳥亜ちゃんを！」

竜太「お、おう！」

　鳥亜の元に駆け寄ろうとする竜太。だが次の瞬間

海座「・・・キィーーーーーッッッ！！！」

竜太＆遊奈「！！？」

　突如、それまで倒れていた海座が、叫びと共に起き上がった

海座「ち、ちくしょぉぉぉぉぉッッッ！こ、ここここの俺が！あああああんな奴に！しかも二度も！何ということだぁ～～～ッッッ！！！」

　頭を抱え、のたうち回る海座。すると次の瞬間

竜太「てめえ！よくもこんな酷いマネしてくれたな！覚悟はできてんだろうなぁッ！」

　海座に飛びかかろうとする竜太

海座「ヒッ！」

　だが次の瞬間

　ゴゴゴゴゴ・・・！　ボゴッ！

海座「！？」

　突如、海座の足元から謎の手が現れた

海座「な、何だこの手はッ！？」

遊奈＆竜太「！？」

　さらに次の瞬間

　グワァァァァッッッ！！！

海座「！！？」

　突如、海座の周りに謎のモンスターの大群が現れた

海座「ヒ、ヒィーーーッ！な、何だこのモンスター共は！？や、やめろ！く、来るなッ！」

　モンスターの群れに取り囲まれる海座。すると次の瞬間

海座「！！（ハッ！ま、まさか！？こ、これが奴の言っていた『罰ゲーム』・・・！！？）

遊奈「な、何・・・！？一体、何が起こっているの・・・？」

竜太「こいつ、何を一人で暴れてやがんだ・・・？」

　その様子が見えず、戸惑うしかない二人。すると次の瞬間

海座「・・・う、うわぁぁぁぁッッッ！た、助けてくれぇーーーッッッ！！！」

　恐怖に支配された海座は、一目散に屋上から逃げて行った

竜太「あ！コラ！待ちやがれ！てめえだけは許さねぇ！」

　その後を追おうとする竜太。だが次の瞬間

遊奈「待って！」

竜太「！？」

　突如、竜太を止める遊奈。すると次の瞬間

遊奈「・・・もういいわ。あんな奴。放って置きましょ・・・」

竜太「えっ！？な、何言ってんだ！？あいつはお前と鳥亜さんをヒドイ目にあわせたんだぞ！？」

　だが次の瞬間

　ガクガク・・・

竜太「！？」

遊奈「それより、ここにいて・・・！お願いだから・・・！」

　涙ぐみ、震えている遊奈

竜太「・・・！・・・わかった・・・」

　その様子を見た竜太は、それ以上何も言わなかった

続く