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4話 ドラマー勧誘デュエル!? 作:3D
音無「都築のやつ、最近付き合い悪いぜ」
コモンズ地区の放課後、音無は不機嫌そうに呟きながらいつもとは違う道を歩いていた。部活は中止、とは言ったものの、ここ3日間続けて授業が終わった途端に姿を消す都築に半分呆れながら、それならば今日はいつもとは違う道から帰って面白そうなことやカードでも探すか、と道を変えたのだ。
音無「まぁでも、そんな簡単に面白いことなんて…、ん?」
ため息をつきながら歩く音無の耳に、かなり小さいが、打楽器の音が入り込んできた。正確に8ビートを刻むその音に、音無の足は勝手に吸い寄せられていた。
音無「ここか…」
そして、音をたどって歩く事2分ほどで、その元にたどり着く。小さな空き地の中で、紺色の髪の、音無と同い年ぐらいの青年がドラムを叩いているのだ。オンボロのジャンク品ばかりだが、一応ドラムとして最低限のパーツは全て揃っている。ずっとドラマーを探していた音無は、その姿を見るなりその青年の元へと駆けていた。
音無「お前! ドラマーなのか!?」
青年「…ん? 誰だいキミは?」
音無「あー、すまねぇ。俺は音無彩牙! バンドやってるんだ!」
氷川「ボクは氷川水樹 。…もしかして、バンドのお誘いかな?」
音無「察しが良くて助かるぜ! そうだ、お前、俺たちのバンドに入るつもりは無いか? これからビッグになる予定なんだぜ!」
しかし、氷川と名乗った青年から返ってきたのは、思ったよりも辛辣な返事だった。
氷川「あー、ごめん…。もうボクには後がないんだ。有名になる『予定』のバンドじゃなくて、トップスの人間がやってるぐらいの知名度のあるバンドに入れないと、もうボクの生活は破綻してしまうんだよ」
音無「トップスのバンドって…、こんな場所で練習してても、そんな奴からスカウトなんてされないぜ?」
氷川「…なら君はどうやって君のバンドを宣伝するつもりなの? 宣伝にはお金がいるでしょ? 君もコモンズなら、そんな余裕はないはずだけど…」
音無「あまり俺を舐めるなよ? 俺は、フレンドシップカップに出場する! そして、そこで優勝を果たして、その場でバンドを宣伝するぜ!」
氷川「フレンドシップ…カップ…!? その話は本当なのか?」
音無「この通りだぜ」
ピラピラと、懐から取り出した出場権を見せてやる。それで納得してくれるかと思ったが、氷川もまた余裕のない人間だ。そう簡単にはいかない。
氷川「…分かった。なら、本当にキミがフレンドシップカップで優勝できる実力があるのか、ボクがデュエルして測ってあげるよ。ボクに負けるぐらいだったら、一回戦で負ける確率の方が高いしね」
音無「ああ、望むところだぜ!」
氷川「ほら、これを使って」
そう言いながら彼が音無に手渡したのは、オンボロのデュエルディスクだ。起動すると、機械音とともに周囲に設置されているソリッドビジョンシステムとリンクする。
音無「…ここ、デュエルスペースなのかよ!?」
氷川「まぁね。ボクの秘密基地さ。流石にリアルソリッドビジョンシステムとまでは行かないけど、どうせ戦うならこれぐらいの派手さは欲しいでしょ?」
音無「おう、分かってるぜ、お前!」
氷川「なら準備はいい?」
音無「いつでも来い!」
氷川「行くよ…?」
音無・氷川「「デュエル!」」
氷川「ボクの先攻! ボクは、手札断殺を発動! お互いに、手札を2枚捨てて、その後2枚ドローする」
音無「ああ、分かったぜ」
氷川「そして、永続魔法、ウォーターハザードを発動! このカードの効果により、1ターンに1度、自分フィールドにモンスターがいない場合、手札からレベル4以下の水属性モンスターを1体特殊召喚する! 来い! イマイルカ!」
イマイルカ
星2 海竜族 水 攻1000/守1000
可愛らしいイルカのモンスターがソリッドビジョンシステムにより、水しぶきとともに現れる。
音無「うぉお…、すげぇ…!」
氷川「驚くのはまだ早い! ボクは、ニードル・ギルマンを通常召喚!」
ニードル・ギルマン
星3 海竜族 水 攻1300/守0
氷川「ニードル・ギルマンが存在する場合、ボクのフィールドの魚族、海竜族、水族の攻撃力は400上昇する!」
イマイルカ
攻1000→1400
ニードル・ギルマン
攻1300→1700
氷川「ボクはこれで、ターンエンド」
氷川 LP8000 手札1
フィールド イマイルカ、ニードル・ギルマン
セットカード ウォーターハザード
Pゾーン 無し
音無「俺のターン! ドロー!」
手札5→6
音無「俺は、音響騎士 ゴールデンギターと音響騎士 ハウリングマイクで、ペンデュラムスケールをセッティング!」
音響騎士 ゴールデンギター
スケール1
音響騎士 ハウリングマイク
スケール5
氷川「ペ…、ペンデュラム…!?」
初めて見る種類のカードに驚きを隠せない氷川だが、音無のデュエルディスクは問題なく作用する。
音無「行くぜ、ペンデュラム召喚! 来い! 音響騎士 ツインズP、音響騎士 ダブルベース!」
音響騎士 ツインズP
星3 機械族 風 攻1000/守800
音響騎士 ダブルベース
星4 機械族 風 攻1600/守600
音無「うっひょぉ! ソリッドビジョンのペンデュラム召喚は派手ですげぇ!」
氷川「モンスターが同時に2体…!? 君!なんだそのカードは!」
音無「ん…? 氷川…だったっけ。ペンデュラムカード知らないのか?」
氷川「ペンデュラム…カード…? ま、まぁいい、悪かったよ。続けて」
音無「おう、行くぜ! 音響騎士 ツインズPのモンスター効果発動! こいつが召喚、特殊召喚された時、デッキから『ドラム』と名のつくモンスターを1体特殊召喚する! 来い! 音響騎士 hpドラム!」
音響騎士 hpドラム
星3 機械族 風 攻1100/守700
音無「こいつにも効果があるけど、通常召喚した時限定だからな。バトルだ! 音響騎士 ダブルベースで、イマイルカを攻撃!」
音響騎士 ダブルベース
攻1600
↓
イマイルカ
攻1400
氷川「くっ…、だが、ここでイマイルカのモンスター効果発動!」
LP8000→7800
氷川「イマイルカが相手によって破壊された時、デッキの1番上のカードを墓地に送る。そのモンスターが水属性モンスターだった場合、ボクはカードを1枚ドローする」
デッキの1番上をめくる。そのカードは「フラッピィ」。水属性モンスターだ。
氷川「ボクがめくったカードはフラッピィだ。カードを1枚ドローする」
手札1→2
音無「イマイルカにフラッピィ…。やっぱりトップスの奴らのデュエルよりも知らないカードがたくさん出てくるな…。俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド!」
音無 LP8000 手札1枚
フィールド 音響騎士 ツインズP、音響騎士 ダブルベース、音響騎士 hpドラム
セットカード 伏せ1枚
Pゾーン 音響騎士 ゴールデンギター(1)、音響騎士 ハウリングマイク(5)
氷川(…ペンデュラム召喚…。かなり強力に見えるけど、相当手札の消費が激しいように見えるのとデュエルディスクがちゃんと反応してるところを見る感じ、インチキじゃなくてちゃんと使えるカードって事かな)
音無「おーい、お前のターンだぜ」
氷川「あ、あぁ。ぼ、ボクのターン、ドロー!」
手札2→3
氷川「ボクは、アームズ・シーハンターを召喚!」
アームズ・シーハンター
星4 海竜族 水 攻1800→2200/守400
氷川「ペンデュラムか何か知らないけど、モンスターカードである以上、攻撃力で上回ればこっちのもののはず! バトル! アームズ・シーハンターで、音響騎士 ツインズPを攻撃!」
音無「甘いぜ! 俺のフィールドの音響騎士たち3体をゲームから除外して、トラップカード発動! 音響魔術 ブラックアウト! このターンの戦闘ダメージをゼロにして、カードを2枚ドローするぜ!」
氷川「何…! でも、3体もモンスターを除外してまで使う効果なの? それは」
音無「まだまだ! この瞬間、セット済みの音響騎士 ハウリングマイクのペンデュラム効果か発動するぜ! 音響騎士が2体以上同時に除外された場合、このカードを破壊する。そして、次の俺のターンのスタンバイフェイズに、ゲームから除外されている音響騎士を3体まで特殊召喚するぜ!」
手札1→3
氷川「つまり、今音響魔術 ブラックアウトでコストとして除外した3体の音響騎士が次の君のターンに戻ってくる、という事だね?」
音無「ああ、そういう事だぜ」
氷川(…なるほど、あそこにセットされているカードはペンデュラム召喚のきっかけを作るだけじゃなくて、永続魔法カードのような役割も果たしているのか…)
氷川「ボクは、カードを1枚伏せて、ターンエンド!」
氷川 LP7800 手札1
フィールド ニードル・ギルマン、アームズ・シーハンター
セットカード ウォーターハザード、伏せ1枚
Pゾーン 無し
音無「俺のターン! ドロー!」
手札3→4
音無「この瞬間、ゲームから除外されていた音響騎士 ツインズP、ダブルベース、hpドラムが俺の場に戻る! さらに、音響騎士 ツインズPの効果発動! こいつが召喚、特殊召喚された場合、デッキの『ドラム』と名のつくモンスターを特殊召喚する! 2体目の音響騎士 hpドラムを特殊召喚!」
音響騎士 ツインズP
星3 機械族 風 攻1000/守800
音響騎士 ダブルベース
星4 機械族 風 攻1600/守600
音響騎士 hpドラム
星3 機械族 風 攻1100/守700
音響騎士 hpドラム
星3 機械族 風 攻1100/守700
氷川「モンスターが4体…! でも、その中の誰を使っても、ボクのニードル・ギルマンもアームズ・シーハンターも倒せないよ!」
音無「それは甘いぜ! 俺は、音響騎士 hpドラム2体と、音響騎士 ツインズPをゲームから除外し、手札の↑音響騎士 ギターブレードを特殊召喚するぜ!」
↑音響騎士 ギターブレード
星5 機械族 風 攻2000/守1300
音無「こいつは、通常召喚できないモンスターだが、自分フィールドの音響騎士を3体ゲームから除外することで特殊召喚できるんだぜ!」
氷川「そこまでして攻撃力2000というのは少し物足りないんじゃないかな?」
音無「そんな事無いぜ。↑音響騎士 ギターブレードのモンスター効果を発動! 墓地の音響騎士を1体ゲームから除外する事で、相手のモンスターを1体破壊する!」
氷川「さっき破壊されたマイクのカードかな?」
音無「いいや、ペンデュラムモンスターは、破壊されるとエクストラデッキに置かれるんだぜ」
氷川「エクストラデッキ…。なら、そいつの効果は使えないはず…! …いや、まさか…?」
音無「そのまさかだぜ! 俺は、最初のターン手札段殺によって墓地に送っていた音響騎士 Etチューナーをゲームから除外して、アームズ・シーハンターを破壊する!」
氷川「させない! 永続トラップ発動! 忘却の海底神殿! このカードの効果により、ボクのアームズ・シーハンターを次のボクのターンのエンドフェイズまで除外する!」
音無「ちっ…、逃げられたか! だが、まだバトルがある! ↑音響騎士 ギターブレードで、ニードル・ギルマンを攻撃!」
↑音響騎士 ギターブレード
攻2000
↓
ニードル・ギルマン
攻1700
氷川「くっ…」
LP7800→7500
音無「音響騎士 ダブルベースでダイレクトアタック!」
氷川「うわぁぁっ!」
LP7500→5900
音無「これが音響騎士の力だぜ! ターンエンドだ」
音無 LP8000 手札3
フィールド ↑音響騎士 ギターブレード、音響騎士 ダブルベース
セットカード 無し
Pゾーン 音響騎士 ゴールデンギター(1)
あとがき
ここまで読んでいただき、ありがとうございました! オリカの応募は特になかったので、新キャラに登場してもらうことにしました! 紺色の髪が特徴な好青年、氷川水樹君。使用デッキは水属性。昔私も使っていた安い構築です(笑)。勘のいい人ならば、彼のエースモンスターはもうお分かりなはず…! では、また次回お会いしましょう!
コモンズ地区の放課後、音無は不機嫌そうに呟きながらいつもとは違う道を歩いていた。部活は中止、とは言ったものの、ここ3日間続けて授業が終わった途端に姿を消す都築に半分呆れながら、それならば今日はいつもとは違う道から帰って面白そうなことやカードでも探すか、と道を変えたのだ。
音無「まぁでも、そんな簡単に面白いことなんて…、ん?」
ため息をつきながら歩く音無の耳に、かなり小さいが、打楽器の音が入り込んできた。正確に8ビートを刻むその音に、音無の足は勝手に吸い寄せられていた。
音無「ここか…」
そして、音をたどって歩く事2分ほどで、その元にたどり着く。小さな空き地の中で、紺色の髪の、音無と同い年ぐらいの青年がドラムを叩いているのだ。オンボロのジャンク品ばかりだが、一応ドラムとして最低限のパーツは全て揃っている。ずっとドラマーを探していた音無は、その姿を見るなりその青年の元へと駆けていた。
音無「お前! ドラマーなのか!?」
青年「…ん? 誰だいキミは?」
音無「あー、すまねぇ。俺は音無彩牙! バンドやってるんだ!」
氷川「ボクは氷川水樹 。…もしかして、バンドのお誘いかな?」
音無「察しが良くて助かるぜ! そうだ、お前、俺たちのバンドに入るつもりは無いか? これからビッグになる予定なんだぜ!」
しかし、氷川と名乗った青年から返ってきたのは、思ったよりも辛辣な返事だった。
氷川「あー、ごめん…。もうボクには後がないんだ。有名になる『予定』のバンドじゃなくて、トップスの人間がやってるぐらいの知名度のあるバンドに入れないと、もうボクの生活は破綻してしまうんだよ」
音無「トップスのバンドって…、こんな場所で練習してても、そんな奴からスカウトなんてされないぜ?」
氷川「…なら君はどうやって君のバンドを宣伝するつもりなの? 宣伝にはお金がいるでしょ? 君もコモンズなら、そんな余裕はないはずだけど…」
音無「あまり俺を舐めるなよ? 俺は、フレンドシップカップに出場する! そして、そこで優勝を果たして、その場でバンドを宣伝するぜ!」
氷川「フレンドシップ…カップ…!? その話は本当なのか?」
音無「この通りだぜ」
ピラピラと、懐から取り出した出場権を見せてやる。それで納得してくれるかと思ったが、氷川もまた余裕のない人間だ。そう簡単にはいかない。
氷川「…分かった。なら、本当にキミがフレンドシップカップで優勝できる実力があるのか、ボクがデュエルして測ってあげるよ。ボクに負けるぐらいだったら、一回戦で負ける確率の方が高いしね」
音無「ああ、望むところだぜ!」
氷川「ほら、これを使って」
そう言いながら彼が音無に手渡したのは、オンボロのデュエルディスクだ。起動すると、機械音とともに周囲に設置されているソリッドビジョンシステムとリンクする。
音無「…ここ、デュエルスペースなのかよ!?」
氷川「まぁね。ボクの秘密基地さ。流石にリアルソリッドビジョンシステムとまでは行かないけど、どうせ戦うならこれぐらいの派手さは欲しいでしょ?」
音無「おう、分かってるぜ、お前!」
氷川「なら準備はいい?」
音無「いつでも来い!」
氷川「行くよ…?」
音無・氷川「「デュエル!」」
氷川「ボクの先攻! ボクは、手札断殺を発動! お互いに、手札を2枚捨てて、その後2枚ドローする」
音無「ああ、分かったぜ」
氷川「そして、永続魔法、ウォーターハザードを発動! このカードの効果により、1ターンに1度、自分フィールドにモンスターがいない場合、手札からレベル4以下の水属性モンスターを1体特殊召喚する! 来い! イマイルカ!」
イマイルカ
星2 海竜族 水 攻1000/守1000
可愛らしいイルカのモンスターがソリッドビジョンシステムにより、水しぶきとともに現れる。
音無「うぉお…、すげぇ…!」
氷川「驚くのはまだ早い! ボクは、ニードル・ギルマンを通常召喚!」
ニードル・ギルマン
星3 海竜族 水 攻1300/守0
氷川「ニードル・ギルマンが存在する場合、ボクのフィールドの魚族、海竜族、水族の攻撃力は400上昇する!」
イマイルカ
攻1000→1400
ニードル・ギルマン
攻1300→1700
氷川「ボクはこれで、ターンエンド」
氷川 LP8000 手札1
フィールド イマイルカ、ニードル・ギルマン
セットカード ウォーターハザード
Pゾーン 無し
音無「俺のターン! ドロー!」
手札5→6
音無「俺は、音響騎士 ゴールデンギターと音響騎士 ハウリングマイクで、ペンデュラムスケールをセッティング!」
音響騎士 ゴールデンギター
スケール1
音響騎士 ハウリングマイク
スケール5
氷川「ペ…、ペンデュラム…!?」
初めて見る種類のカードに驚きを隠せない氷川だが、音無のデュエルディスクは問題なく作用する。
音無「行くぜ、ペンデュラム召喚! 来い! 音響騎士 ツインズP、音響騎士 ダブルベース!」
音響騎士 ツインズP
星3 機械族 風 攻1000/守800
音響騎士 ダブルベース
星4 機械族 風 攻1600/守600
音無「うっひょぉ! ソリッドビジョンのペンデュラム召喚は派手ですげぇ!」
氷川「モンスターが同時に2体…!? 君!なんだそのカードは!」
音無「ん…? 氷川…だったっけ。ペンデュラムカード知らないのか?」
氷川「ペンデュラム…カード…? ま、まぁいい、悪かったよ。続けて」
音無「おう、行くぜ! 音響騎士 ツインズPのモンスター効果発動! こいつが召喚、特殊召喚された時、デッキから『ドラム』と名のつくモンスターを1体特殊召喚する! 来い! 音響騎士 hpドラム!」
音響騎士 hpドラム
星3 機械族 風 攻1100/守700
音無「こいつにも効果があるけど、通常召喚した時限定だからな。バトルだ! 音響騎士 ダブルベースで、イマイルカを攻撃!」
音響騎士 ダブルベース
攻1600
↓
イマイルカ
攻1400
氷川「くっ…、だが、ここでイマイルカのモンスター効果発動!」
LP8000→7800
氷川「イマイルカが相手によって破壊された時、デッキの1番上のカードを墓地に送る。そのモンスターが水属性モンスターだった場合、ボクはカードを1枚ドローする」
デッキの1番上をめくる。そのカードは「フラッピィ」。水属性モンスターだ。
氷川「ボクがめくったカードはフラッピィだ。カードを1枚ドローする」
手札1→2
音無「イマイルカにフラッピィ…。やっぱりトップスの奴らのデュエルよりも知らないカードがたくさん出てくるな…。俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド!」
音無 LP8000 手札1枚
フィールド 音響騎士 ツインズP、音響騎士 ダブルベース、音響騎士 hpドラム
セットカード 伏せ1枚
Pゾーン 音響騎士 ゴールデンギター(1)、音響騎士 ハウリングマイク(5)
氷川(…ペンデュラム召喚…。かなり強力に見えるけど、相当手札の消費が激しいように見えるのとデュエルディスクがちゃんと反応してるところを見る感じ、インチキじゃなくてちゃんと使えるカードって事かな)
音無「おーい、お前のターンだぜ」
氷川「あ、あぁ。ぼ、ボクのターン、ドロー!」
手札2→3
氷川「ボクは、アームズ・シーハンターを召喚!」
アームズ・シーハンター
星4 海竜族 水 攻1800→2200/守400
氷川「ペンデュラムか何か知らないけど、モンスターカードである以上、攻撃力で上回ればこっちのもののはず! バトル! アームズ・シーハンターで、音響騎士 ツインズPを攻撃!」
音無「甘いぜ! 俺のフィールドの音響騎士たち3体をゲームから除外して、トラップカード発動! 音響魔術 ブラックアウト! このターンの戦闘ダメージをゼロにして、カードを2枚ドローするぜ!」
氷川「何…! でも、3体もモンスターを除外してまで使う効果なの? それは」
音無「まだまだ! この瞬間、セット済みの音響騎士 ハウリングマイクのペンデュラム効果か発動するぜ! 音響騎士が2体以上同時に除外された場合、このカードを破壊する。そして、次の俺のターンのスタンバイフェイズに、ゲームから除外されている音響騎士を3体まで特殊召喚するぜ!」
手札1→3
氷川「つまり、今音響魔術 ブラックアウトでコストとして除外した3体の音響騎士が次の君のターンに戻ってくる、という事だね?」
音無「ああ、そういう事だぜ」
氷川(…なるほど、あそこにセットされているカードはペンデュラム召喚のきっかけを作るだけじゃなくて、永続魔法カードのような役割も果たしているのか…)
氷川「ボクは、カードを1枚伏せて、ターンエンド!」
氷川 LP7800 手札1
フィールド ニードル・ギルマン、アームズ・シーハンター
セットカード ウォーターハザード、伏せ1枚
Pゾーン 無し
音無「俺のターン! ドロー!」
手札3→4
音無「この瞬間、ゲームから除外されていた音響騎士 ツインズP、ダブルベース、hpドラムが俺の場に戻る! さらに、音響騎士 ツインズPの効果発動! こいつが召喚、特殊召喚された場合、デッキの『ドラム』と名のつくモンスターを特殊召喚する! 2体目の音響騎士 hpドラムを特殊召喚!」
音響騎士 ツインズP
星3 機械族 風 攻1000/守800
音響騎士 ダブルベース
星4 機械族 風 攻1600/守600
音響騎士 hpドラム
星3 機械族 風 攻1100/守700
音響騎士 hpドラム
星3 機械族 風 攻1100/守700
氷川「モンスターが4体…! でも、その中の誰を使っても、ボクのニードル・ギルマンもアームズ・シーハンターも倒せないよ!」
音無「それは甘いぜ! 俺は、音響騎士 hpドラム2体と、音響騎士 ツインズPをゲームから除外し、手札の↑音響騎士 ギターブレードを特殊召喚するぜ!」
↑音響騎士 ギターブレード
星5 機械族 風 攻2000/守1300
音無「こいつは、通常召喚できないモンスターだが、自分フィールドの音響騎士を3体ゲームから除外することで特殊召喚できるんだぜ!」
氷川「そこまでして攻撃力2000というのは少し物足りないんじゃないかな?」
音無「そんな事無いぜ。↑音響騎士 ギターブレードのモンスター効果を発動! 墓地の音響騎士を1体ゲームから除外する事で、相手のモンスターを1体破壊する!」
氷川「さっき破壊されたマイクのカードかな?」
音無「いいや、ペンデュラムモンスターは、破壊されるとエクストラデッキに置かれるんだぜ」
氷川「エクストラデッキ…。なら、そいつの効果は使えないはず…! …いや、まさか…?」
音無「そのまさかだぜ! 俺は、最初のターン手札段殺によって墓地に送っていた音響騎士 Etチューナーをゲームから除外して、アームズ・シーハンターを破壊する!」
氷川「させない! 永続トラップ発動! 忘却の海底神殿! このカードの効果により、ボクのアームズ・シーハンターを次のボクのターンのエンドフェイズまで除外する!」
音無「ちっ…、逃げられたか! だが、まだバトルがある! ↑音響騎士 ギターブレードで、ニードル・ギルマンを攻撃!」
↑音響騎士 ギターブレード
攻2000
↓
ニードル・ギルマン
攻1700
氷川「くっ…」
LP7800→7500
音無「音響騎士 ダブルベースでダイレクトアタック!」
氷川「うわぁぁっ!」
LP7500→5900
音無「これが音響騎士の力だぜ! ターンエンドだ」
音無 LP8000 手札3
フィールド ↑音響騎士 ギターブレード、音響騎士 ダブルベース
セットカード 無し
Pゾーン 音響騎士 ゴールデンギター(1)
あとがき
ここまで読んでいただき、ありがとうございました! オリカの応募は特になかったので、新キャラに登場してもらうことにしました! 紺色の髪が特徴な好青年、氷川水樹君。使用デッキは水属性。昔私も使っていた安い構築です(笑)。勘のいい人ならば、彼のエースモンスターはもうお分かりなはず…! では、また次回お会いしましょう!
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