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第12話 変わる私 作:クロノスギア2
私は土御門愛華、普通の高校生です。デュエルディスクは持ってますが実力はからきしですしデッキなんて持ってません…むしろ私はカードデザインを考える方が好きです。
あだ名は地味子、メガネで三つ編みで顔が隠れてていつも本ばかり読んでるから仕方ないのですがあの時のクラス費の一件以来陰湿ないじめを受けています。物を隠されたり無視をされたり…。
けどこんな私にもお友達が出来ました。遊上 真君と言うちょっと怖い人ですけどとっても心優しくて熱い人です。そんな彼と一緒にデュエル出来たら楽しいだろうな…。
…。
昼下がりの休み時間、土御門は呼び出された空き教室に来ていた。そこには誰もおらずあたりを見渡しても人のいる感じがしなかった。不思議に思い教室に戻ると…。
「こ、これは…」
土御門の机の上には大量のボロボロカードが、置かれていた。角が欠けていたり折れ曲がっていたり汚れが目立つ。
「地味子にはお似合いね…」
誰かがぼそりと行ったような気がした。言い返す勇気がなく土御門はカードを片付け始める。その時後ろから彼の声が聞こえる。
「へー…こんなカードあるんだ」
「あ、遊上さん…」
私を助けてくれた人。私の憧れの人。
「んー?『つまづき』?」
「それは確か召喚・特殊召喚されたモンスターは守備表示になる永続魔法ですね」
「こっちのモンスターカードいつも使うやつと色が違うな、ステータスの位置も違うし」
「それは通常モンスターと言うくくりで…」
彼が話し始めると私が返して…気がついたら他の人も混ざり始めて…
「あら?これ『スカルライダー』じゃない?珍しいわね…」
「やっぱ舞亜は儀式関連は詳しいな」
「オ?『炎の剣士』ネ!始めた頃このカード好きだったヨ!」
「へぇ…いろんなのあるな…」
「進藤はデュエル出来るのか?」
「デッキはあるがまだ調整中」
彼がいると毎日が楽しい。
「あ、いいこと思いついた。これ持って放課後ショップ行くぞ」
「何思いついたんだよ」
「秘密」
毎日、救われてる。
…。
「ドロー!私はは『シルバーウルフ』を召喚!」
「だけど妹ちゃん、私の『一角獣のホーン』を装備した『ガトリングバギー』と『デーモンの斧』を装備した『メカ・ファルコン』には敵わないわよ?」
放課後、進藤さんの提案でショップでワンデッキデュエル大会が始まりました。
「『強欲な壺』で二枚ドロー!」
「あ!禁止カードなんてずるいわよ!審判!」
「で、どうなんだ進藤?」
「デッキに入ってたからセーフ」
「ドローした『ライトニングボルテックス』!くらえやこらー!」
「あーんひどい!」
本当に楽しい。
「あれー?このカードは白紙だ〜」
「どうやらミスプリントみたいだな。複数枚あるなんて珍しいな」
「あ、土御門お前絵好きだったよな?」
「あ、はい」
「じゃあさ、なんか好きなカード書いて見せてくれよ、いつかでいいか」
「!、はい!喜んで!」
私を見ていてくれて嬉しい
…。
「えへへ…書いてたら朝になってました…」
昨日のカード達は大量のにあったのでデッキの形にして一応バックの中に入れてます。みんなと遊んだ思い出のカード達ですから。
「試合じゃ使えないですけど…遊上さんの使うD・VILN達を信じてやまないヒロイン…あ、これみなさんに見せるんですよね…は、恥ずかしくなって来ました…」
デッキから、昨日描いた新しいモンスターと、あの時感じた思いをそれぞれカードにした。背景は白いし手書きですからあまり見た目は良くありませんけど…
そんな時ばちゃりと、私の上から水が降ってきました。
「ちょっと、地味子のくせに生意気なんだけど?」
「ニヤニヤしちゃってきもーい」
何が起こったのか理解できないまま状況がどんどんと進んでいきます。気がつくとわたしの思い出のカード達がいじめっ子達の手にありました。
「そ、それを返してください!」
「キャハハ!そんなの誰が返すかっての。ほら取り返せるものなら取り返して見なさい!」
彼女達はカード達を持って校舎裏まで走って行きました。わたしも追いかけます。
「お願い…返して…」
…。
校舎裏には焼却炉があり、中には炎が轟々と燃えています。わたしにもわかります。彼女達が次に何をするか。
「や、やめて…それだけは!」
「やめませーん!ほいっと」
「あっ…!」
炎の中へと消えて行くカード達。無情にも燃えて行く思い出。
「あぁ…ああっ⁈」
思わず手を伸ばしますが炎の熱気で近づけません。
「あーれ?こんなところにまだあった、いけないいけない…」
声の方を向くとその手には私が描いたカードが二枚。
「そ、それ…わ…」
「ゴミはゴミ箱に、よね〜私ってばえらーい」
わたしの目の前で縦に割かれたカード。
わたしが描いたカード
わたしのいろんなものを詰め込んだカード
わたしの思い出
わたしの憧れ
わたしの幸せ
それが目の前で壊された。
わたしはそのあとの事を思い出せません。
…。
進藤は校舎の見回りをしている途中窓の外でいじめの現場を目撃した。そこには土御門と複数の女生徒。
「あいつら!おい!そこで何を…」
「ーーーー」
「⁈」
土御門から発せられた声にならない絶叫。それに反応するかのように後ろの焼却炉から燃え上がる炎。
「ちょっ…なにこれ⁈」
「や、やばくない⁈」
「はぁ…」
絶叫が収まると同時に燃え上がっていた炎のがピタリと止まり、てれびの巻き戻しのように焼却炉へと戻る。その場には土御門が立っていたが雰囲気が全く違う。三つ編みの髪は解かれ長髪に、メガネは外れ少し大人びた雰囲気だった。
「貴様らの罪…この我が裁く…」
「はぁ?なに言って…」
『デュエルディスク 起動
Dーゲイザー 起動
ソリッドビジョン リンク』
「ちょっ…なに勝手に⁈」
「貴様らを断罪する…デュエルディスク、クロノデヴァイス!」
土御門が手をかざすと何もない虚空からデュエルディスクが現れ土御門の腕に収まる。そして焼却炉の中からカードが飛び出して一つのデッキとしてデュエルディスクに収まる。
「はっ…地味子のくせに三体一で叶うと思ってんの⁈」
「その程度もわからんのか…貴様らは三人一度でないと我の、ウォーミングアップにすらならないと言うことが」
「舐めんな!」
「地味子のくせに!」
「ソッコーで潰す!」
『デュエル!』
女生徒1・女生徒2・女生徒3VS土御門舞華
あだ名は地味子、メガネで三つ編みで顔が隠れてていつも本ばかり読んでるから仕方ないのですがあの時のクラス費の一件以来陰湿ないじめを受けています。物を隠されたり無視をされたり…。
けどこんな私にもお友達が出来ました。遊上 真君と言うちょっと怖い人ですけどとっても心優しくて熱い人です。そんな彼と一緒にデュエル出来たら楽しいだろうな…。
…。
昼下がりの休み時間、土御門は呼び出された空き教室に来ていた。そこには誰もおらずあたりを見渡しても人のいる感じがしなかった。不思議に思い教室に戻ると…。
「こ、これは…」
土御門の机の上には大量のボロボロカードが、置かれていた。角が欠けていたり折れ曲がっていたり汚れが目立つ。
「地味子にはお似合いね…」
誰かがぼそりと行ったような気がした。言い返す勇気がなく土御門はカードを片付け始める。その時後ろから彼の声が聞こえる。
「へー…こんなカードあるんだ」
「あ、遊上さん…」
私を助けてくれた人。私の憧れの人。
「んー?『つまづき』?」
「それは確か召喚・特殊召喚されたモンスターは守備表示になる永続魔法ですね」
「こっちのモンスターカードいつも使うやつと色が違うな、ステータスの位置も違うし」
「それは通常モンスターと言うくくりで…」
彼が話し始めると私が返して…気がついたら他の人も混ざり始めて…
「あら?これ『スカルライダー』じゃない?珍しいわね…」
「やっぱ舞亜は儀式関連は詳しいな」
「オ?『炎の剣士』ネ!始めた頃このカード好きだったヨ!」
「へぇ…いろんなのあるな…」
「進藤はデュエル出来るのか?」
「デッキはあるがまだ調整中」
彼がいると毎日が楽しい。
「あ、いいこと思いついた。これ持って放課後ショップ行くぞ」
「何思いついたんだよ」
「秘密」
毎日、救われてる。
…。
「ドロー!私はは『シルバーウルフ』を召喚!」
「だけど妹ちゃん、私の『一角獣のホーン』を装備した『ガトリングバギー』と『デーモンの斧』を装備した『メカ・ファルコン』には敵わないわよ?」
放課後、進藤さんの提案でショップでワンデッキデュエル大会が始まりました。
「『強欲な壺』で二枚ドロー!」
「あ!禁止カードなんてずるいわよ!審判!」
「で、どうなんだ進藤?」
「デッキに入ってたからセーフ」
「ドローした『ライトニングボルテックス』!くらえやこらー!」
「あーんひどい!」
本当に楽しい。
「あれー?このカードは白紙だ〜」
「どうやらミスプリントみたいだな。複数枚あるなんて珍しいな」
「あ、土御門お前絵好きだったよな?」
「あ、はい」
「じゃあさ、なんか好きなカード書いて見せてくれよ、いつかでいいか」
「!、はい!喜んで!」
私を見ていてくれて嬉しい
…。
「えへへ…書いてたら朝になってました…」
昨日のカード達は大量のにあったのでデッキの形にして一応バックの中に入れてます。みんなと遊んだ思い出のカード達ですから。
「試合じゃ使えないですけど…遊上さんの使うD・VILN達を信じてやまないヒロイン…あ、これみなさんに見せるんですよね…は、恥ずかしくなって来ました…」
デッキから、昨日描いた新しいモンスターと、あの時感じた思いをそれぞれカードにした。背景は白いし手書きですからあまり見た目は良くありませんけど…
そんな時ばちゃりと、私の上から水が降ってきました。
「ちょっと、地味子のくせに生意気なんだけど?」
「ニヤニヤしちゃってきもーい」
何が起こったのか理解できないまま状況がどんどんと進んでいきます。気がつくとわたしの思い出のカード達がいじめっ子達の手にありました。
「そ、それを返してください!」
「キャハハ!そんなの誰が返すかっての。ほら取り返せるものなら取り返して見なさい!」
彼女達はカード達を持って校舎裏まで走って行きました。わたしも追いかけます。
「お願い…返して…」
…。
校舎裏には焼却炉があり、中には炎が轟々と燃えています。わたしにもわかります。彼女達が次に何をするか。
「や、やめて…それだけは!」
「やめませーん!ほいっと」
「あっ…!」
炎の中へと消えて行くカード達。無情にも燃えて行く思い出。
「あぁ…ああっ⁈」
思わず手を伸ばしますが炎の熱気で近づけません。
「あーれ?こんなところにまだあった、いけないいけない…」
声の方を向くとその手には私が描いたカードが二枚。
「そ、それ…わ…」
「ゴミはゴミ箱に、よね〜私ってばえらーい」
わたしの目の前で縦に割かれたカード。
わたしが描いたカード
わたしのいろんなものを詰め込んだカード
わたしの思い出
わたしの憧れ
わたしの幸せ
それが目の前で壊された。
わたしはそのあとの事を思い出せません。
…。
進藤は校舎の見回りをしている途中窓の外でいじめの現場を目撃した。そこには土御門と複数の女生徒。
「あいつら!おい!そこで何を…」
「ーーーー」
「⁈」
土御門から発せられた声にならない絶叫。それに反応するかのように後ろの焼却炉から燃え上がる炎。
「ちょっ…なにこれ⁈」
「や、やばくない⁈」
「はぁ…」
絶叫が収まると同時に燃え上がっていた炎のがピタリと止まり、てれびの巻き戻しのように焼却炉へと戻る。その場には土御門が立っていたが雰囲気が全く違う。三つ編みの髪は解かれ長髪に、メガネは外れ少し大人びた雰囲気だった。
「貴様らの罪…この我が裁く…」
「はぁ?なに言って…」
『デュエルディスク 起動
Dーゲイザー 起動
ソリッドビジョン リンク』
「ちょっ…なに勝手に⁈」
「貴様らを断罪する…デュエルディスク、クロノデヴァイス!」
土御門が手をかざすと何もない虚空からデュエルディスクが現れ土御門の腕に収まる。そして焼却炉の中からカードが飛び出して一つのデッキとしてデュエルディスクに収まる。
「はっ…地味子のくせに三体一で叶うと思ってんの⁈」
「その程度もわからんのか…貴様らは三人一度でないと我の、ウォーミングアップにすらならないと言うことが」
「舐めんな!」
「地味子のくせに!」
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