第5話　かつての伝説　作：BLUE忍者

　みんなと離れてから、何度か太陽が昇降を繰り返した頃だった。

ひょうすべ「おっ！　あれがアトランティスか？」

　遥か前方に巨城がそびえ立つのが見えた。

カイ夫「そうかもしれませんね！」

＊「おい！　お前ら！」

　その時、背後から呼び止められた。

＊「アトランティスにある秘宝を狙ってるんだろ！」

ひょうすべ「誰だお前？」

＊「俺様はサイコ・カッパー様だあ！」

サイコ・カッパー（以下、Sカッパ）「アトランティスにすごい宝が眠っていると聞いて来たんだ！　お前らもそうなんだろ？」

カイ夫「いや、僕たちはそんなつもりは……」

Sカッパー「隠したって駄目だぜ！　宝は俺様が手に入れる！」

ひょうすべ「めんどくせえやつだなこいつ……。　よしカイ夫！　軽く揉んでやれ！」

カイ夫「えっ？　デュエルするってことですか？」

Sカッパー「おっ？　やるか？」

ひょうすべ「おうよ！　うちのカイ夫が相手してやるぜ！！」

Sカッパー「どっちでもかかってこいや！」

カイ夫「じゃ、じゃあ……。　お願いします」


Ｄ　Ｕ　Ｅ　Ｌ　！　！

カイ夫LP4000vsサイコ・カッパーLP4000


Sカッパー「先攻はもらうぜ！　ドロー！」

Sカッパー「……リバースカードを2枚セットしてエンドだ！」

　あれ？　モンスターは出さないのか。　行ける！

カイ夫「ドロー！　舌魚を召喚！」

舌魚「うえぇぇい！　出番じゃあ！」

Sカッパー「かかったな！　リバースカード『落とし穴』！！」

舌魚「ほええぇぇ」

カイ夫「あっ。……リバースカードを１枚セットしてターンエンド」

Sカッパー「その時、『サイクロン』を発動するぜ！」

　「炸裂装甲」が破壊された！

Sカッパー「はは！　あっぶねえ」

ひょうすべ（こいつ、普通に強い……）

Sカッパー「ドロー！　サイコ・カッパーを召喚だ！　そしてダイレクトアタック！」

　サイコ・カッパーは僕の方へ飛んで来て、僕を殴りつけた！

カイ夫LP4000→3400

カイ夫「く！　ドロー！　ひょうすべを召喚！」

ひょうすべ「おおー出番か！」

カイ夫「攻撃だ！」

ひょうすべATK1700VSサイコ・カッパーATK600

サイコ・カッパーLP4000→2900

Sカッパー「くそ！　まだこっからだ！　ドロー！」ﾆﾔﾘ

Sカッパー「モンスターをセットし、ターンエンドだ！」

カイ夫「待って！　僕はさっきのターンリバースカードをセットしておいたんだ！」

Sカッパー「い、いつの間に！？」

カイ夫「リバースカード・オープン！！　『誘惑のシャドウ』！！」

　誘惑にのせられて、黄泉へ渡る船が攻撃表示になった。

Sカッパー「くっ！　……しかし、攻撃できるかな？」

カイ夫（確かに……攻撃したらひょうすべさんが破壊されてしまう）

ひょうすべ「カイ夫。　まさかとは思うが、お前、何かつまらないこと考えてないか？」

カイ夫「えっ？」ﾋﾞｸｯ

ひょうすべ「俺は死ぬのなんか怖くねえ！　攻撃宣言をしろ！」

カイ夫（ひょうすべさん……）

カイ夫「できないよっ！　ひょうすべさんが死んじゃうなんて…………やだよお……」

ひょうすべ「……」

カイ夫「ドロー」！！

カイ夫「僕は海皇の長槍兵を召喚する！」

ひょうすべ「！？　まさかお前！」

カイ夫「ひょうすべさんが逝くくらいなら……ぼぐが逝ぐっっ！！」

ひょうすべ「ばか！　よせ！」

カイ夫「……海皇の長槍兵で、攻撃！！」

ひょうすべ「ふざけるな！　すぐに止めろ！」

カイ夫「ひょうすべさん……今までありがとう。　楽しかったよ……？」

ひょうすべ「カイ夫ぉぉーー！！！」

海皇の長槍兵ATK1600vs黄泉へ渡る船ATK1000

サイコ・カッパーLP2900→2300

　そして、僕は破壊され墓地に送られた。