第19話エンタメVS風船と傀儡VS竜　作：風鼠

翔「でね～♪団長はね～♪」

ウルフ「…(どうして…こうなった)」

ウルフと翔は、向かい合うようにテーブルを挟んでソファーに座り、翔が一方的に話しを行う。

翔「ねぇ～ねぇ～、おじさんの話も聴かせてよぉ～♪」

ウルフ「…そうだな…俺は…」

翔(ワクワク…)

ウルフ「…姉がいた。血は…繋がっていなかったが…」

翔「そのお姉さん今何してるの～？」

ウルフ「…もう、この世には…いない」

翔「はう…嫌な事聞いちゃったね～…あ!そうだ!」

ウルフ「…どうした？」

翔「デュエルしよデュエル♪こういう時はデュエルするのがいいんだって、修造の塾長が言ってた♪」

ウルフ「…駄目だ。」

翔「えぇ～どうして～？」

ウルフ「…俺は…ここの塾長に用が…ある」

翔「大和団長に?団長はね～用事で病院に行くって言ってたよ～。」

ウルフ「…そうか…」

ウルフはそう言ってソファーをから立ち上がり、入り口の方へ体を向ける

降山「…ここは通さん」

どこからか降山が現れ、ウルフの前に立ちふさがる

ウルフ「念導学塾…降山…やっかいな相手だな」

翔「降山お兄ちゃん、このおじさん団長に用があるんだって～♪」

翔はウルフの肩から顔を出し、降山に語りかける。

降山「…こいつを合わせてはいけない」

大和「…ただいま帰った…って気楽に言える状況じゃない、みたいだね。」

翔「あ団長だ～♪」

大和「翔、何度も言うが、私は団長ではない、塾長だ。」

翔「えへへ…ごめん番長～」

大和「はぁ～…この子は」

ウルフ「念導学塾塾長…霊川大和…だな」

大和「ああ…そうだよ。君は…そうか、ラグラロクの…君の目的は僕の排除ってところかな。」

ウルフ「ああ…」

大和「それなら…相手を…」(ふらっ)

大和は体勢を崩し、床に手を着ける。

翔「番長～駄目だよ。最近働き過ぎだよ‥メッなんだよ!」

翔は心配そうに大和に駆け寄る

ウルフ「…」

大和「だが…こいつについている組織には…美海が…」

降山「…ならば、代わりに俺が…デュエルをします‥」

大和「…すまないね。今回は君を、巻き込みたくなかったんだが…」

降山＆ウルフ「デュエル！」

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舞網公園
遊矢（俺も何か力になりたいけど…俺に‥何ができる）

トバルカイン「…少年、なにか悩み事かぁ～い」

遊矢「？！」

俺の前に、手品師の格好をした中年の男性が現れる。

トバルカイン「おおぉっと、驚かせたみたいだなぁ～…」

遊矢「いえ、こちらこそすみません…ってあんたは…」

トバルカイン「ん？少年どこかで…あ！LDSで？！…逃げよ」

遊矢「逃がすか！」

俺は逃げるトバルカインを追い、街中へと向かう

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ウルフLP 4000 手札5枚
降山　LP 4000 手札5枚

ウルフ「…俺が先攻だ…ドロー」手札5→6

ウルフ「…俺は…手札から魔法カード「神竜の化石」を発動…俺はデッキから「神竜」モンスター1体を手札に加える。」

大和(神竜…だと？)

ウルフ「俺は…デッキから「神竜の使い竜」を手札に加える。そして…手札に加えた「神竜の使い竜」は自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、手札から特殊召喚できる。」手札6→5

神竜の使い竜 (攻)
レベル10攻撃力2000

翔「すご～い、1ターン目からレベル10だよ～…でも攻撃力2000でどうするんだろうね？何かあるのかな？」

翔は燥ぎつつも、冷静に出されたモンスターの指摘を行う。

ウルフ「特殊召喚された「神竜の使い竜」は、「竜王トークン」2体を特殊召喚する。」
竜王トークン
レベル10攻撃力0属性地

ウルフの場に2体のトークンが現れる。

翔「ほぇ～レベル10が3体並んだよ～！エクシーズするのかな？」

大和「…いや、トークンは確かエクシーズ素材には使用できないはずだ。」

翔「そうなの？」

大和「ああ…」

大和(…レベル10…トークン故にエクシーズには使用できない。シンクロならばレベルが高すぎる為使用しにくい。…出すなら融合か？…違う。神竜…)「まさか!」

ウルフ「…俺は自分フィールド上の「神竜の使い竜」1体と「竜王トークン」2体をリリースして手札から「戦火を喰らう神竜ヤト」を特殊召喚！」手札5→4

戦火を喰らう神竜 ヤト (攻)
レベル11攻撃力4500

ウルフの場に先ほどより一回り以上大きな赤い鱗を持つ竜が現れる。

翔「すご～い！1ターン目から攻撃力4500だよ♪あのおじちゃん凄～い」

大和「…確かに。(1ターン目で、特殊召喚の必要な3体を揃える技量というか、神竜を出すために作られたカード…というわけか)」

ウルフ「…俺は手札の2体目の「神竜の使い竜」を墓地に送り、手札から「神竜の閃牙竜」を特殊召喚する。」手札4→2

神竜の閃牙竜(攻)
レベル10攻撃力2800

ウルフ「そして…手札から「神竜」モンスターが墓地に送られた場合、手札の「崇拝纏う碧き神竜」は手札から特殊召喚できる。」手札2→1

崇拝纏う碧き神竜(守備)
レベル10属性水
守備力3000
翔「す、すごいよ番長！あのおじさんの場に一杯レベル10が並んでく～♪」

ウルフ「…俺はカード1枚を伏せターンエンド」手札0
ターンプレイヤー　ウルフ→　降山

ウルフ場ヤト(攻)、閃牙竜(攻)、崇拝(守備) 伏せカード1枚 LP 4000 手札0
降山 場 無し 伏せ無し LP4000　手札5

降山「俺のターン、ドロー」

大和(頼んだよ…降山くん)

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トバルカイン「…あらら、行き止まりか。」

遊矢「追い詰めたぞ！」

俺はこいつを数時間かけて人通りの非常に少ない路地に追い詰める

トバルカイン「…仕方ないね。デュエルでこの状況を打破するしかないね。」

遊矢「…」

トバルカイン「アクションデュエルで決着を付けてやる。アクションフィールド「強制デュエルフィールド」発動！

戦いの殿堂に集いしデュエリストたちが！」

遊矢「…モンスターとともに地を蹴り、宙を舞い、フィールド内を駆け巡る！」

遊矢＆トバルカイン「見よ、これぞ、デュエルの最強進化形、アクション…デュエル！」

トバルカイン場無し 手札5枚
遊矢場無し 手札5枚

トバルカイン「俺が先攻だ!俺のターンドロー！」手札5→6

遊矢(アクションフィールド…Aカードがあるのなら…)

トバルカイン「よそ見してんじゃぁ～ないよぉ～少年。俺は手札から「ラウンド・バルーンボムＣ・Ｒ」を通常召喚！」6→5

バルーンボムC・R
レベル4攻撃力1000

トバルカイン「更に…永続魔法！「バルーンボム用バルーンポンプ」を発動！手札の「ヘリウムガス」カード1枚を墓地に奥って自分のデッキからレベル4以下の「バルーンボム」モンスター1体を特殊召喚できる！俺は手札の「ヘリウムガスタイプγ」を墓地に送り、自分のデッキから「ラウンド・バルーンボムC・B」1体を特殊召喚する！」手札5→3
バルーンボムC・B
レベル4攻撃力1000

遊矢「一気にレベル4を2体？！まさか…」

トバルカイン「「ラウンドバルーンボムC・R」と「ラウンドバルーンボム　C・B」の2体でエクシーズ召喚…！」

遊矢「(こいつ…エクシーズ使いか!)」

トバルカイン「…と。おもわせてぇ～カード2枚を伏せてターンエンド！」手札3→1

遊矢(しないのかよ？！)ガクッ

トバルカイン場　バルーンボムC・R (攻) C・B(攻) 伏せ　2枚手札1枚

ターンプレイヤー　トバルカイン→遊矢
遊矢「くそ、俺のターンドロー！」手札5→6

トバルカイン「ちょいっとごめんよ、俺の「ラウンドバルーンボム　C・R」と「ラウンドバルーンボム　C・B」2体の強制効果発動！「ラウンドバルーンボム　C・R」と「C・B」のレベルを1つ上げる！」
C・R　レベル4→5
C・B　レベル4→5

遊矢「俺のターン、俺は手札から「EMドクロバット・ジョーカー」を召喚！」
EMドクロバット・ジョーカー
レベル4攻撃力1800
遊矢「さらに「EMドクロバット・ジョーカー」の効果発動！俺はデッキから「EM」モンスター、「魔術師」Pモンスター、「オッドアイズ」モンスターの内、いずれか1体を選んで手札に加える！俺は「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」を手札に加える!」

トバルカイン「モンスター効果を発動した場合、「ラウンドバルーンボム　C・R」の効果発動！どちらかのプレイヤーが「バルーンボム」モンスター以外のモンスターの効果を発動した場合発動できる。このカードを破壊し、このカードのレベル×400ポイントのダメージを与える！「C・R」のレベルは5つ…つまり2000ポイントのダメージだ！」

遊矢「なんだって？！うわぁあ！」LP　4000　→　2000

トバルカイン「ふ、決まったな。…ついてに言っておくぜぇ少年。「ラウンドバルーンボム　C・B」の効果発動のトリガーは「魔法カードの効果を発動」だ。…つまりお前さんはもう詰んでるんだよぉ～」

遊矢「く…(つまり…こいつのデッキは、プレイヤーの特定の行動を引き金に大きいダメージを与えるバーンデッキ…魔法に頼れないという事は…Aカードも…どうする、俺？！)」

※「ラウンドバルーンボム C・R」の効果は話の都合上既に投稿されているカードと少し効果が異なっています。今後そのカードの修正版を投稿いたします。