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第11話 崩れ去る日常 作:風鼠
念導学塾の練習試合の翌日、遊矢達は舞網チャンピオンシップの決勝戦に向け、各々デュエルの腕を磨いていた。
舞網ショッピングモール 18時53分
美海「にゃはっは、疲れたね柚子~♪」
柚子「まったく、美海が店の中で燥ぐからよ、振り回されるこっちの身になってよ、もぅ」
美海「いや~この店可愛いモノや楽しそうなモノ一杯あるんだもん。それに柚子だって楽しそうだったじゃんか~。」
柚子「わ、私は最近いろんな事があって、こういう所で買い物できなかったし…。あ!もう、こんな時間!?晩御飯の支度しなきゃ」
美海「そうだね~最近行方不明とかL D S襲撃事件とか頻繁に起きてるみたいだし、うちの塾長も『早く家に帰って復習しなさい』ってうるさいし、今日はここまでにしますか!じゃあね、柚子~♪」
柚子「えぇ、また明日ね、美海。」
柚子(もうすぐ舞網チャンピオンシップ決勝ね‥。寝る前にはちゃんとデッキを確認しよっと)
19時58分
美海は自分の家への帰路を歩いていた
美海「(にゃはは~、案外遅くなっちゃったなぁ~、家に帰ったらお母さんに叱られるだろうし~。そういえば、このあたりって昨日、男の子が行方不明になった辺りだよね~
。早く家に帰ろ~と)」
???「お嬢さん、夜の一人歩きは危険ですぞ?」
美海は突然、背後から話しかけられ、振り向いた。そこには、黒い軍服を身に纏い白い髭を蓄えた初老の男性が髭を弄りながら立っていた
美海「…おじさん、誰?私、早く家に帰りたいんですが‥(この人、もしかして行方不明の人が出てるのってこの人の仕業?!)」
???「はっはっは、もう家に帰る必要はありませんよ。何故なら我々と一緒に来てもらいますからね…」
初老の男性が指を鳴らすのと同時に男性の背後からくすんだ緑色の軍服の纏う部下数人が現れ、美海を取り囲む
美海「…?!ちょっと、何をするの?!」
部下1「…本当にこの少女が例の「適合者」の1人なのですか?博士。」
???→博士「あぁ、長年我々は「適合者」をずっと探してきたんだ。そしてその結果、適合者の一人が彼女と判明した。例の計画を成功する確率を上げるにはより多くの「適合者」が必要だからな…。それに彼女は、万が一の戦力の1人にもなり得る。彼女を例の場所に連行しろ。そして明日明朝から第一段階を開始する。」
部下数名「了解!」
翌日…
遊勝塾アクションデュエルルーム 11時38分
遊矢LP:2100 手札2枚、場モンスター無し、伏せ1枚
権現坂LP:1800 手札1枚 場スサノーO(守備) 伏せ無し
権現坂「ターン終了だ」
遊矢「俺のターン、ドロー!俺は「時読みの魔術師」と「星読みの魔術師」でペンデュラムスケールをセッティング!揺れろ、魂のペンデュラム!「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」をペンデュラム召喚!そして「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」1体と「超重荒神スサノーO」1体を対象にアクションマジック「フルスロットルバトル
」発動!ターン終了時まで「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」の攻撃力は元々の守備力分アップし、守備力は0になる!そして「超重荒神 スサノーO」は攻撃表示に
なる!」
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン(攻) 2500→4500
スサノ-O 攻撃表示2400
遊矢「「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」で「超重荒神スサノ-O」を攻撃!」
権現坂「ぬうぅぁあっ!」LP 1800→0
掲示板『勝者 榊遊矢』
権現坂「またデュエルの腕を上げたな、遊矢」
遊矢「権現坂こそ、不動のデュエルに磨きがかかったんじゃないか?」
権現坂「だが、あそこでのミスは直した方がいいぞ」
遊矢「それを言うなって、俺だって気にしてるんだから。」
権現坂「…ぬ?あれは、柊塾長ではないか?誰かと重要な話をしているみたいだが…」
遊矢と権現坂がアクションデュエル用ルームからデュエルを終え、出てくると修造が深刻そうな顔で誰かと電話を行っていた
修造「ああ、分かった。こっちも皆に伝えておくから。じゃあ、電話を切るぞ」
遊矢「塾長、誰と電話だったんですか?」
修造「あぁ、遊矢、デュエル終わったのか。大和からだ。」
権現坂「重要な話みたいでしたが…」
修造「美海ちゃんが昨日から家に帰ってないって親御さんから連絡が入ったらしくてな。こっちに来てないかという確認の電話だ。2人とも知らないか?」
権現坂「すみませんが、俺は知りません」
遊矢「俺も知らないですけど…そういえば、昨日美海と一緒にショッピングモールに行くって柚子が言ってたような」
修造「何?!それは本当か?!早く、大和に伝えなければ…今柚子はどこに?!」
タツヤ「柚子お姉ちゃん、さっきみんなのおやつに買いに行ったよ、アユちゃんと一緒に。」
柚子「塾がにぎやかになってから、おやつの減る量が増えたからまた買いに来る事になっちゃった。」
アユ「でも、柚子お姉ちゃんも、自分が食べたいおやつ買ってたよね。」
柚子「う‥。アユ、お父さんには内緒にしてくれないかな?」
アユ「いいよ。お姉ちゃんと私の2人の内緒ね!」
柚子「うん、お願いね。」
???「柚子…」
アユ「あ!美海お姉ちゃんだ!」
柚子「あなたも買い物?」
???→美海「‥柚子、デュエルしようよ。」
柚子「み、美海、今日はいつもより唐突ね。塾に帰ってからならいいわよ?」
美海「今すぐじゃなきゃ駄目!今すぐ、此処でね」
アユ「柚子お姉ちゃん、今日の美海お姉ちゃんなんだか変だよ」
電話『プルルル…』
柚子「!?(電話!?お父さんからだ。)な、なにお父さん。」
修造『柚子か!?昨日、美海ちゃんと一緒に買い物行ってたって遊矢から聞いたが』
柚子「え、えぇ、そうよ。」
修造『美海ちゃんと別れたの何時頃か覚えているか?』
柚子「19時位だけど、な、何でそんなこと聞くの?!」
修造『ついさっき、大和から美海ちゃんが、昨日から家に帰ってないと親御さんから連絡が入ったらしい。』
柚子「え…?」
修造『何か知ってるか…どうした、柚子?』
美海「フフフ、柚子、早くデュエルしようよ。早く早く早く…」
修造『…?!そこに美海ちゃんがいるのか?!柚子』
柚子「事情は後で説明するから。一旦切るね」
修造『ちょ、どういうこ』(ブツ…ツー…ツー)
アユ「柚子お姉ちゃん…」
柚子「アユ、これ持ってみんなの所に。」
アユ「う、うん。分かった」
柚子「美海!昨日、家に帰ってないらしいじゃない!お父さんとお母さん心配してるよ?」
美海「今、そんなこと関係ない!」
柚子「何ですって?!」
美海「私は、今!柚子とデュエルしたいの!」
柚子「何でそこまで私とデュエルをしたいの?!」
美海「柚子とのデュエルじゃなきゃ、今の私の欲求を満たされない気がして…」
柚子「…そこまで言うんだったら、デュエルしてあげる!」
美海「…えぇ、良いわ」
柚子&美海「デュエル!」
一方 舞網海岸
真澄「…今日も、犯人の新しい目撃情報は無しね。ここ最近、LDSの襲撃事件数が一気に減ってる性もあるかもね…。刃は怪我で動けないし、北斗は行方不明だし。
私一人でも犯人の情報を集めなきゃ…。」
???「…ねぇ、お姉ちゃん。」
真澄「何、君。私に何か用。(この子の目、殆ど意思の光が無い?!)」
???「今から、僕とデュエルとしようよ!」
真澄「‥私、今忙しいし、見知らぬ君とデュエルは出来ないわ。」
???「えぇ~。…あんまりこれは使いたくはないんだけどなぁ~。ぽちっとな。」
デュエルディスク『拘束デュエル執行。アクションフィールド魔法「失楽の獄酪園」発動します。』
真澄「…?!何このフィールド魔法?!」
???「もうお姉ちゃんは、このデュエルから逃れられないよ。」
真澄「君は一体‥?!」
???「僕?僕は神原修一、ただ強そうなデュエリストと戦いだけだよ」
真澄「…仕方ないわね。デュエルしましょう」
???→修一「やりぃ!じゃあそういう事でぇ~」
真澄&修一「デュエル!」
???「やっとだ、修一も、美海も、手頃のデュエリストを見つけたらしい。」
博士「美海の「調教」も何とか間に合いましたな。」
???「あぁ、彼女がいれば計画も通常の倍以上の速さで進められる。我々が望む戦争が起きるのも時間の問題だな」
博士「えぇ、我々も計画の第二段階の準備を」
???「あぁ、純粋に戦争の為に、な…。」
舞網ショッピングモール 18時53分
美海「にゃはっは、疲れたね柚子~♪」
柚子「まったく、美海が店の中で燥ぐからよ、振り回されるこっちの身になってよ、もぅ」
美海「いや~この店可愛いモノや楽しそうなモノ一杯あるんだもん。それに柚子だって楽しそうだったじゃんか~。」
柚子「わ、私は最近いろんな事があって、こういう所で買い物できなかったし…。あ!もう、こんな時間!?晩御飯の支度しなきゃ」
美海「そうだね~最近行方不明とかL D S襲撃事件とか頻繁に起きてるみたいだし、うちの塾長も『早く家に帰って復習しなさい』ってうるさいし、今日はここまでにしますか!じゃあね、柚子~♪」
柚子「えぇ、また明日ね、美海。」
柚子(もうすぐ舞網チャンピオンシップ決勝ね‥。寝る前にはちゃんとデッキを確認しよっと)
19時58分
美海は自分の家への帰路を歩いていた
美海「(にゃはは~、案外遅くなっちゃったなぁ~、家に帰ったらお母さんに叱られるだろうし~。そういえば、このあたりって昨日、男の子が行方不明になった辺りだよね~
。早く家に帰ろ~と)」
???「お嬢さん、夜の一人歩きは危険ですぞ?」
美海は突然、背後から話しかけられ、振り向いた。そこには、黒い軍服を身に纏い白い髭を蓄えた初老の男性が髭を弄りながら立っていた
美海「…おじさん、誰?私、早く家に帰りたいんですが‥(この人、もしかして行方不明の人が出てるのってこの人の仕業?!)」
???「はっはっは、もう家に帰る必要はありませんよ。何故なら我々と一緒に来てもらいますからね…」
初老の男性が指を鳴らすのと同時に男性の背後からくすんだ緑色の軍服の纏う部下数人が現れ、美海を取り囲む
美海「…?!ちょっと、何をするの?!」
部下1「…本当にこの少女が例の「適合者」の1人なのですか?博士。」
???→博士「あぁ、長年我々は「適合者」をずっと探してきたんだ。そしてその結果、適合者の一人が彼女と判明した。例の計画を成功する確率を上げるにはより多くの「適合者」が必要だからな…。それに彼女は、万が一の戦力の1人にもなり得る。彼女を例の場所に連行しろ。そして明日明朝から第一段階を開始する。」
部下数名「了解!」
翌日…
遊勝塾アクションデュエルルーム 11時38分
遊矢LP:2100 手札2枚、場モンスター無し、伏せ1枚
権現坂LP:1800 手札1枚 場スサノーO(守備) 伏せ無し
権現坂「ターン終了だ」
遊矢「俺のターン、ドロー!俺は「時読みの魔術師」と「星読みの魔術師」でペンデュラムスケールをセッティング!揺れろ、魂のペンデュラム!「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」をペンデュラム召喚!そして「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」1体と「超重荒神スサノーO」1体を対象にアクションマジック「フルスロットルバトル
」発動!ターン終了時まで「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」の攻撃力は元々の守備力分アップし、守備力は0になる!そして「超重荒神 スサノーO」は攻撃表示に
なる!」
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン(攻) 2500→4500
スサノ-O 攻撃表示2400
遊矢「「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」で「超重荒神スサノ-O」を攻撃!」
権現坂「ぬうぅぁあっ!」LP 1800→0
掲示板『勝者 榊遊矢』
権現坂「またデュエルの腕を上げたな、遊矢」
遊矢「権現坂こそ、不動のデュエルに磨きがかかったんじゃないか?」
権現坂「だが、あそこでのミスは直した方がいいぞ」
遊矢「それを言うなって、俺だって気にしてるんだから。」
権現坂「…ぬ?あれは、柊塾長ではないか?誰かと重要な話をしているみたいだが…」
遊矢と権現坂がアクションデュエル用ルームからデュエルを終え、出てくると修造が深刻そうな顔で誰かと電話を行っていた
修造「ああ、分かった。こっちも皆に伝えておくから。じゃあ、電話を切るぞ」
遊矢「塾長、誰と電話だったんですか?」
修造「あぁ、遊矢、デュエル終わったのか。大和からだ。」
権現坂「重要な話みたいでしたが…」
修造「美海ちゃんが昨日から家に帰ってないって親御さんから連絡が入ったらしくてな。こっちに来てないかという確認の電話だ。2人とも知らないか?」
権現坂「すみませんが、俺は知りません」
遊矢「俺も知らないですけど…そういえば、昨日美海と一緒にショッピングモールに行くって柚子が言ってたような」
修造「何?!それは本当か?!早く、大和に伝えなければ…今柚子はどこに?!」
タツヤ「柚子お姉ちゃん、さっきみんなのおやつに買いに行ったよ、アユちゃんと一緒に。」
柚子「塾がにぎやかになってから、おやつの減る量が増えたからまた買いに来る事になっちゃった。」
アユ「でも、柚子お姉ちゃんも、自分が食べたいおやつ買ってたよね。」
柚子「う‥。アユ、お父さんには内緒にしてくれないかな?」
アユ「いいよ。お姉ちゃんと私の2人の内緒ね!」
柚子「うん、お願いね。」
???「柚子…」
アユ「あ!美海お姉ちゃんだ!」
柚子「あなたも買い物?」
???→美海「‥柚子、デュエルしようよ。」
柚子「み、美海、今日はいつもより唐突ね。塾に帰ってからならいいわよ?」
美海「今すぐじゃなきゃ駄目!今すぐ、此処でね」
アユ「柚子お姉ちゃん、今日の美海お姉ちゃんなんだか変だよ」
電話『プルルル…』
柚子「!?(電話!?お父さんからだ。)な、なにお父さん。」
修造『柚子か!?昨日、美海ちゃんと一緒に買い物行ってたって遊矢から聞いたが』
柚子「え、えぇ、そうよ。」
修造『美海ちゃんと別れたの何時頃か覚えているか?』
柚子「19時位だけど、な、何でそんなこと聞くの?!」
修造『ついさっき、大和から美海ちゃんが、昨日から家に帰ってないと親御さんから連絡が入ったらしい。』
柚子「え…?」
修造『何か知ってるか…どうした、柚子?』
美海「フフフ、柚子、早くデュエルしようよ。早く早く早く…」
修造『…?!そこに美海ちゃんがいるのか?!柚子』
柚子「事情は後で説明するから。一旦切るね」
修造『ちょ、どういうこ』(ブツ…ツー…ツー)
アユ「柚子お姉ちゃん…」
柚子「アユ、これ持ってみんなの所に。」
アユ「う、うん。分かった」
柚子「美海!昨日、家に帰ってないらしいじゃない!お父さんとお母さん心配してるよ?」
美海「今、そんなこと関係ない!」
柚子「何ですって?!」
美海「私は、今!柚子とデュエルしたいの!」
柚子「何でそこまで私とデュエルをしたいの?!」
美海「柚子とのデュエルじゃなきゃ、今の私の欲求を満たされない気がして…」
柚子「…そこまで言うんだったら、デュエルしてあげる!」
美海「…えぇ、良いわ」
柚子&美海「デュエル!」
一方 舞網海岸
真澄「…今日も、犯人の新しい目撃情報は無しね。ここ最近、LDSの襲撃事件数が一気に減ってる性もあるかもね…。刃は怪我で動けないし、北斗は行方不明だし。
私一人でも犯人の情報を集めなきゃ…。」
???「…ねぇ、お姉ちゃん。」
真澄「何、君。私に何か用。(この子の目、殆ど意思の光が無い?!)」
???「今から、僕とデュエルとしようよ!」
真澄「‥私、今忙しいし、見知らぬ君とデュエルは出来ないわ。」
???「えぇ~。…あんまりこれは使いたくはないんだけどなぁ~。ぽちっとな。」
デュエルディスク『拘束デュエル執行。アクションフィールド魔法「失楽の獄酪園」発動します。』
真澄「…?!何このフィールド魔法?!」
???「もうお姉ちゃんは、このデュエルから逃れられないよ。」
真澄「君は一体‥?!」
???「僕?僕は神原修一、ただ強そうなデュエリストと戦いだけだよ」
真澄「…仕方ないわね。デュエルしましょう」
???→修一「やりぃ!じゃあそういう事でぇ~」
真澄&修一「デュエル!」
???「やっとだ、修一も、美海も、手頃のデュエリストを見つけたらしい。」
博士「美海の「調教」も何とか間に合いましたな。」
???「あぁ、彼女がいれば計画も通常の倍以上の速さで進められる。我々が望む戦争が起きるのも時間の問題だな」
博士「えぇ、我々も計画の第二段階の準備を」
???「あぁ、純粋に戦争の為に、な…。」
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