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HOME > コンプリートカード評価一覧 > PREMIUM PACK 2025 コンプリートカード評価(みめっとさん)

PREMIUM PACK 2025 コンプリートカード評価

遊戯王アイコン みめっと 」さんのコンプリートカード評価


レアリティ 評価 番号 カード名
キラー・ポテト
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▶︎ デッキ
9 JP021 キラー・ポテト 
2023年4月、12期最初のVJの付録カードとして登場した、第2期の属性リクルーターの1体である《キラー・トマト》のリメイクモンスターで、既に芋の一部から猛毒を含む芽が出てるどころか花まで咲いちゃってるのがチャームポイント。
当時からよく『キラトマ』と呼ばれていたトマトに倣って、公式で『キラポテ』の呼び名が与えられたカードなのですが、こちらは普通に『ポテト』って呼ばれそう。
上目遣いで不敵な笑みを浮かべるトマトに対し、こちらは顎を上げて相手を見下すような表情となっており、どちらも非常に挑発的なご様子の邪悪な野菜の怪物となっています。
トマトにポテトときたら次は『キラー・キャロット』か『キラー・エッグプラント』辺りが出てきて、そのうちそれらを材料としたキラー野菜カレーができちゃいそうですね。
トマトと全く同じ5つの基本ステータスを持ち、持っているリクルート効果もトマトと同じ範囲・同じ表示形式となり、お互いに相方をリクルートし合える関係にもなりますが、こちらは場での被効果破壊による墓地送りを発動条件としている、同名モンスターをリクルートできない点が異なる。
12期ということでタイミングを逃さない任意効果であることはもはや当然として、自分の効果による破壊にも対応していて効果の発動に名称ターン1がないため、先攻からでもガンガン使っていける上に、発動後に何らかの特殊召喚制限がかかったりリクルートしたモンスターの効果が無効になることもなく、リクルート先となる攻撃力1500以下の闇属性モンスターには《デビル・フランケン》をはじめとするとても危険なモンスターたちが列をなしているので、その使い途の多さはかなりのもの。
必ず他のカード効果によって発動条件を満たしてもらう必要があるものの、先攻1キルの一部品としても使えるこの効果には見た目以上の価値があり、非常に汎用性の高い効果であると思います。
余談ですが、キラトマは日本版と海外版でイラストが大きく異なっており、おおまかな特徴が日本版のキラトマとほぼ同じこのモンスターが海外版のイラストでどうなってしまうのか、これには大変興味がありますね。
ダンディ・ホワイトライオン
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▶︎ デッキ
7 JP022 ダンディ・ホワイトライオン 
2023年度における、過去の環境で活躍した歴戦のカードたちをリメイクしたものをVJ付録カードとする活動が続く中で生まれた《ダンディライオン》のリメイクモンスター。
私はてっきりアニメで主人公の使用したモンスターであるダンディは、いつの日かエラッタされて禁止から復帰するものとばかり思っていましたが、ほぼエラッタ同然の性能でリメイクされたことにより《血の代償》と同様にその線はかなり薄くなってしまいましたね…。
前回のトマトとポテトと同様に、5つの基本ステータスは互いに同じで、出てくるトークンも名前が少し違うだけで他は全て同一の能力となります。
ダンディとの主な違いは、劣化してる点は効果の使用に名称ターン1があること、発動するターンにEXデッキからの特殊召喚ができないこと、自身の効果がデッキからの墓地送りに非対応となっていること。
強化されている点は、出てくるトークンの数が1体増えていること、出てきたトークンはそのターンからアドバンス召喚のためのリリースに利用できるようになっていること。
どちらとも言えない点は、ダンディが強制効果であるのに対し、こちらは場合の任意効果となっていることとなります。
名称ターン1は当然にしても、発動前からそのターンはEXデッキから特殊召喚できない制約が非常に重く、これによりダンディの大きな強みであったトークンをS素材やL素材として余すことなく利用することが非常に困難になっています。
リメイク元が禁止カードなので妥当な調整ではあるのですが、正直EX展開と相性が最悪なこの仕様なら別にデッキからの墓地送りでも効果は誘発して良かったように思いますね。
相手エンドフェイズに手札をコストや効果で捨てるカードで手札のこのカードを墓地送りにするという手法で運用すれば、相手メインフェイズやバトルフェイズにこのカードを墓地送りにされる心配は少なく、EXデッキからの特殊召喚に関するデメリットも関係なくなりますが、その運用法なら場にセットする必要があり除去効果などに狙われる危険性はありますが、単独で発動ができる上に出てくるトークンもこのカードより1体多く、墓穴をもらうこともない《スケープ・ゴート》の方が概ね優れています。
このカードを使うなら、やはり自分のターンで召喚権は使わずに可能な限り有効な手段で手札か場から墓地送りにし、出てきたトークンをアドバンス召喚や一部の特殊召喚のためのリリースなどに使用したり、出てくるトークンが植物族であることを活かすことなどが必要になるでしょう。
特に出てくるトークンが3体である点から3体のリリースを要求する系のカード全般と相性が良く、このカードが付属したVJで行われた応募者全員サービスパック「クォーターセンチュリー」の収録カードの1枚である《オシリスの天空竜》の存在はかなり意識していると言えるでしょう。
しかしこのパックには《おろかな埋葬》も一緒に収録されており、このカードの効果がデッキからの墓地送りで誘発しないのがますます謎に思いますね。
超未来融合-オーバーフューチャー・フュージョン
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▶︎ デッキ
7 JP023 超未来融合-オーバーフューチャー・フュージョン 
2023年発売のVJの付録カードの1枚として登場した永続魔法で、《未来融合-フューチャー・フュージョン》と《オーバーロード・フュージョン》がドッキングしたもの。
エラッタ前の未来融合で《キメラテック・オーバー・ドラゴン》を見せて《サイバー・ドラゴン》を含む機械族モンスターをデッキから墓地に大量に落とし、続けてオバロでそれらを一度に全除外して超パワーのキメラテックを融合召喚するという【未来オーバー】とも呼ばれる豪快な運用方法が特徴的な組み合わせでしたが、それら2枚が合体し「超」とまで銘打たれたこのカードは、それらと比べてかなり理性的で手堅い性能となりました。
まず選べる2つの効果を毎自ターンにそれぞれ1回ずつ使用できることで永続魔法の体をしている意義が大きくなり、墓地に送ることができるモンスターは1回につき1体、見せた融合モンスターに記されたカード名としての融合素材限定となっています。
この効果で墓地に送ったモンスターとその同名モンスターはこのターン特殊召喚できず、効果も発動できないので、カード名通り未来への布石とするのではなくそのターン中に何かに活かそうとすると、他のカードの効果やコストで墓地から除外したりデッキに戻すことなどに使うことになるでしょう。
その方法の1つが墓地のモンスターを融合素材として除外するこのカードの後半の効果であり、こちらは毎自ターンに使える代わりにフィールドのモンスターを融合素材にできないオバロそのものとなっています。
エラッタ前のものでもモンスターが出てくるまでそれなりの時間がかかる未来融合と違って、きわめて近い未来での融合召喚をこのカード1枚でできるというわけですね。
ただし闇機械の融合モンスターという種族・属性が二重に指定されているとなると、さすがにそれほど種類数が豊富ではない上に、指定する融合素材の数や内容が重すぎてこのカードの1の効果だけでは調達が到底追いつかないものも少なくありません。
またフィールドのモンスターを融合素材にできないため、オバロでは可能だった《鉄駆竜スプリンド》の融合召喚がこのカードではできなくなっているので注意しましょう。
さらに永続魔法の発動する効果ということで、どちらの効果もチェーン発動した効果でこのカードが場に表側表示で存在しなくなると不発になる点にも気をつけたいところ。
全体的に無難な調整になっているという印象で、未来融合が持っていた派手さはなく汎用性も半減していますが、デッキからの墓地落としと融合召喚を毎ターンかつ同一ターンにできるのは良い調整だと思います。
墓地に落としたモンスターと同名モンスターな特殊召喚及び効果の発動は次のターンからは復活するので、フリチェの蘇生札を使ったり、手札で誘発する効果を持つものならサルベージして相手ターンに備えるというのも1つの手でしょうか。
氷魔龍 ブリューナク
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▶︎ デッキ
8 JP024 氷魔龍 ブリューナク 
2023年VJ付録カードの「過去に環境で活躍したカードのリメイクカード」という路線も、今回からシンクロ期に活躍したカード群に突入。
一発目は黎明期のSモンスターにして、汎用レベル6Sモンスターとしてエラッタ前の《ゴヨウ・ガーディアン》と双璧をなした《氷結界の龍 ブリューナク》のリメイクモンスターとなりました。
なおリメイクにあたって「氷結界」ネームは取り上げられてしまった模様、そして改めて思うことはやっぱりブリュは絶対に海竜ではないということ。
5つの基本ステータスとS召喚するために必要な素材の内容は本家ブリュと同一で、効果の方はS召喚誘発及び蘇生時にそれぞれターン1にて発動でき、手札1枚をコストに対象の場のカード1枚をバウンスするというものになっている。
エラッタ後の本家ブリュと比較すると、自分メインフェイズの任意のタイミングで使える起動効果から特定のタイミングでしか発動できない誘発効果になり、1回の発動でコストで捨てられる手札及びバウンスできる枚数が1枚に固定された代わりに、自分の場のカードもバウンスできるようになっており、セルフバウンスによるコンボが可能だったエラッタ前のブリュの力の一部が復活しているのが最大の特徴。
バウンスが起動効果から誘発効果になったことで相手ターンにS召喚・蘇生する価値も生まれており、攻め入るための盤面崩しや往年のコンボ運用だけでなく相手ターンでの妨害要員としても使えるようになっている。
効果を使ったら場では実質的な効果なしモンスターですが、相手ターンでは棒立ちになること自体は本家ブリュの方も変わりはなく、こちらは蘇生でも効果が出るので特殊召喚のための素材としてより積極的に墓地に送っていけるようになっている。
総じて自分のターンに出して盤面崩しにかかるならエラッタ後の本家ブリュの方が使いやすい一方で、エラッタ前の本家ブリュにない強みも確実に有しており、中々汎用性の高い仕上がりになっていると思います。
同じ汎用レベル6Sモンスターには、同じくS召喚誘発で、ノーコストでお互いの場の表側表示カードを1枚ずつバウンスする効果を発揮する《獣神ヴァルカン》が存在していますが、こちらは自分はバウンスを行いたくない場合や相手の場のカードの有無に関係なく1枚からバウンスができて、あちらのようなバウンスしたカードと同名カードに課せられる自分への制約もないため、こちらの方が概ね使いやすいと言えるでしょう。
レスキューヘッジホッグ
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8 JP025 レスキューヘッジホッグ 
緊急救急救命レスキュー》のイラストで4匹のレスキューアニマルたちにレスキューされていたハリネズミが、後に自らもレスキューアニマル隊に入隊することを志し、それを叶えた姿となるカード。
代償としてレスキューアニマルに共通していた、モデルになった動物が「〇〇ット」という名前の哺乳類という規則性は崩れました。
過去の環境で活躍したカードをリメイクしたカードという今年度のVJ付録のカードの1枚で、時期としてはシンクロ期に活躍した《レスキューキャット》がリメイク対象に該当するのですが、このカードの能力はあちらとエクシーズ期に活躍した《レスキューラビット》のそれを折衷した《モンスターアソート》のようなものとなっています。
デッキにレベル3以下でリクルートしたい効果モンスターと同じ種族・属性・レベルの通常モンスターを採用する必要があり、それを直に引くリスクとストレスが常に付きまとうものの、そこさえクリアできればいかなるレベル3以下の効果モンスターでもリクルートすることが可能となる。
キャットと同様にモンスター効果の無効とエンドフェイズ時の自壊デメリットがあるため、リクルートした2体のモンスターはEXモンスターを特殊召喚するための素材とし、リクルートしてくる効果モンスターは墓地で発動する効果を持つものを選ぶとなお良いでしょう。
【ワイト】における《ワイト》や、【サンアバロン】における《聖種の地霊》といった、リクルートしたい効果モンスターの条件に合う通常モンスターが無理なく採用できるデッキでは特に使いやすく、《ハロハロ》や《ギャラクシーサーペント》などのチューナーやPモンスターの通常モンスターが存在する種族・属性・レベルのモンスターにも対応させやすいです。
意中の効果モンスターがおジャマやメルフィーや《モジャ》などの獣族の場合は《墓穴の指名者》などを踏むことを除けばキャットの方がさすがに優先度が高いですが、どちらも効果が名称ターン1なので併用するのも1つの手と言えるかもしれません。
いずれにせよデッキに触れる1枚が2枚に変化するカードという時点でキャットやラビットと同様に有能なカードではあるので、色々と試してみる価値は感じますね。
征覇竜-ブレイズ
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▶︎ デッキ
7 JP026 征覇竜-ブレイズ 
過去に環境で活躍したカードのリメイクカードを多数世に送り出した2023年のVJ付録カードの1枚。
このカードはエクシーズ期に環境を席巻した四征竜の1体となる《焔征竜-ブラスター》のXモンスター化といった感じのカードとなっている。
四征竜の中からブラスターがリメイク対象に選ばれたのは、2023に禁止カードから解除されたカードで、この年が炎属性イヤーであったことも大きく影響していそうです。
起動効果にてX素材を用いた除去効果を発揮しますが、相手の場のカード1枚を除去するフリー素材で2体素材のランク7Xとしては、モンスターに対してのみですがより高い耐性貫通力を持つ《No.11 ビッグ・アイ》や、自分のカードを破壊する必要がない《幻獣機ドラゴサック》といった競合相手が存在している。
このカードを使うなら、除去効果が対象を取らないものであること、自分の手札のカードを破壊できることを活かすことになるでしょう。
特に自分の手札をセルフ破壊できるのはこのランク帯では貴重な存在となるため、このカードをX召喚可能な相性の良いデッキでは重宝されるはず。
征竜の面々の自己SS効果をイメージした除外コスト2枚を用いた自己蘇生効果もあり、この効果で蘇生しても場で使用可能な他の効果はなく、X召喚以外の特殊召喚のための素材などに使うと墓地に送られずにEXデッキに戻ってしまいますが、自身がXモンスターでかつ持っている効果がX素材を必要とするものであるため、EXデッキに戻っていくことは再度X召喚が可能になるという点ではメリットにもなり得ます。
とはいえ除外コスト2枚はけして軽くないので、可能ならば除外するドラゴン族や炎属性モンスターには除外する意味のあるものを選び、墓地のカードのみ2枚で対応したいところ。
ペンデュラム・ウィッチ
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▶︎ デッキ
8 JP027 ペンデュラム・ウィッチ 
その可憐な容姿とあの《EMペンデュラム・マジシャン》の関連カードということでその性能を大いに期待されながらも、でもVJの付録カードだしどうせ大したカードじゃないんだろうなという見方を予てからされていた、こちらは「EM」ネームは持たない「ペンデュラム」Pモンスター。
【EM魔術師】や【覇王魔術師】といった【魔術師】系列のデッキの主流な構築では残念ながら採用が見られないこのカードですが、そのポテンシャルはけして低くありません。
効果内容としては召喚誘発効果によって、Pゾーンのカード1枚をセルフ破壊してEXデッキに表側表示で送る、レベル4以下のPモンスター1体をサーチする、Pスケール8となる自身をPゾーンに移動させるという一連の流れを1体でやってのけるというものになります。
サーチしたPモンスターをPゾーンに設置すれば、そのPスケールさえちゃんとしていればセルフ破壊してEXデッキに送られたPモンスターのP召喚もできるし、セルフ破壊・サーチ効果ともにいずれのテーマも種族も指定していないのでP召喚をメインとした様々なデッキで使用可能な効果となります。
Pゾーンに何らかのカードが出ている時に召喚権を使って損失を出しながらサーチするのでお世辞にもカードパワーが高いとは言えませんが、個人的には【エンディミオン】や【ドレミコード】なんかでも試してみたい感じの効果という印象ですね。
4 JP028 閃術兵器-S.P.E.C.T.R.A. 
過去カードのリメイク路線を一旦の終わりとし、VJの付録カードとして同誌で連載している漫画にも登場した「閃刀姫」カード扱いになるリンク4モンスター。
「閃刀」カードではなく「閃刀姫」カード扱いになる初のモンスターではありますが、《水晶機巧-ハリファイバー》を失って以来【閃刀姫】ではリンク4モンスターを出すことはそれほど容易ではなく、召喚制限があるために《閃刀姫-レイ》や《閃刀起動-リンケージ》の効果ではEXデッキから出せず、持っている効果が汎用寄りで効果を使うために手札や墓地の魔法カードを除外コストにすることも墓地に魔法カードを貯めやすいという程度でデッキの動き自体との相性的にはあまり良くないので、どちらかと言えば汎用リンク4モンスターとして使う感じのカードになりそうです。
スケープ・ゴート》で特殊召喚した4体の羊トークンのうち1体を《リンクリボー》や《リンク・スパイダー》に変換するだけでも出せる《破械雙王神ライゴウ》と同じ条件でL召喚でき、3000という高い攻撃力に加えて相手の発動するあらゆる効果に対応できる名称ターン1のパーフェクトカウンター能力を持っていることから、モンスター効果にのみ対応していて攻撃力も不安定ですが、ターン中に効果を連打できる《召命の神弓-アポロウーサ》と相互互換の制圧モンスターとして利用できます。
あちらと違って発動ではなく効果を無効にするのでダメステでは使用できませんが、無効後に破壊するカードを無効にしたカード以外でも相手の場から選ぶことも可能となっており、より有効なアドバンテージに繋がりやすいです。
しかしチェーン1で相手が発動した効果に対してはこの効果は発動できないため、相手の初動札や捲り札となるモンスター効果や魔法カードに対応できないのがかなりイマイチで、こちらの行動に対する手札誘発や罠カードなどによる相手の妨害を防ぐことには使いやすいですが、そういったカードはリンク4であるこのモンスターを立てる過程のどこかで使われてしまう場合も多いでしょう。
さらに無効効果を使うために手札か墓地の魔法カード2枚を除外する必要があるわけですが、その際に墓地の魔法カードが0枚になると、何と攻撃力が3000下がって0になってしまいます。
このため通常のビートダウンデッキでデュエルの序盤にとりあえずの制圧モンスターとして出すと、一度効果を使うだけでも攻撃力0になってしまう可能性も高いです。
このようなコスト内容・無効範囲・打点を失う仕様であるにも関わらず、無効効果がターン1どころか名称ターン1というのもかなり残念な感じですね。
総じてあらゆる方面において余計なことが書かれすぎており、専用としてはもちろん汎用としてもウーサと比べても到底使いやすいカードとは言えず、優先する価値も低いという印象です。
腐ってもパーフェクトカウンターではありますし、無効後に破壊する相手の場のカードは対象を取らずに選べるという良い部分もあるので、機械族の汎用リンク4モンスターであることとかその辺りに活路を見出したいところでしょうか。
7 JP029 閉ザサレシ天ノ月 
イラストやカード名からわかる通り、リンク5モンスターである《閉ザサレシ世界ノ冥神》の関連カードとして設計された汎用リンク2モンスターで、攻撃もあちらの5分の2の数値となっており、その特徴的なカード名から早くも「ナンナちゃん」の愛称で親しまれているカード。
上向きの自身の2つのリンク先となる対象の相手モンスター1体を、このターンに自分が行うこのカードをL素材に含むL召喚のL素材にできる効果を持っていますが、あくまでもリンク5モンスターを出す場合限定であり、評価時点でこれを活かせるモンスターは極めて限られてきます。
冥神以外には《ヴァレルエンド・ドラゴン》や《L・G・D》などが選択肢になるものの、現状ではあちらも相手モンスター1体をL素材にL召喚できる能力を持つ冥神専用の効果という感じになるでしょう。
あちらと併用することで相手モンスターを計2体L素材にしてしまうことができ、このモンスターがリンク2なのでこちらは適当なモンスターを他に1体準備すればいいということになる。
またこのリンクマーカーの向きだと左右どちらのEXモンスターゾーンに出しても相手のメインモンスターゾーン右端のモンスターを効果対象にすることができませんが、冥神と併用すれば右端のモンスターもL素材にできるため、《サクリファイス・アニマ》や《転晶のコーディネラル》に対するケアとしても応用が利く「メインモンスターゾーンの右端に置く」プレイングをされたとしても問題ありません。
リンク5モンスターの選択肢が少なくほぼ冥神を名指しした効果であること、こちらはあくまでもモンスター1体を対象とする効果であること、他に効果を持っていないことなど気になる点はいくつかありますが、EXデッキにこのカードと冥神を入れるだけでそこそこ展開できるデッキならどんなデッキでも使える捲りセットにはなりますし、将来性のあるカードだとは感じますね。
マジックカード「死者蘇生」
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9 JP030 マジックカード「死者蘇生」 
原作漫画ではほとんどの魔法カードをまるで速攻魔法のように相手ターンでも発動することが可能でしたが、これはそれらの中でもバトルシティ編におけるパンドラ戦でお互いに《死者蘇生》を同時発動したシーンに着想を得たものとなっている。
抹殺の指名者》が大暴騰して以来、VJの付録カードとしてごく稀に登場する魔法カードにはくれぐれも注意すべしとされるようになりましたが、このカードも中々の見所があるカードです。
お互いの墓地からモンスター1体を対象にできる《死者蘇生》と全く同じ効果をフリチェで発動することができるという、あちらと同様にシンプルに展開が伸びる強力な効果ですが、発動に名称ターン1があることに加えて、蘇生したモンスターはこのターン攻撃できず、効果も発動できないという制約が課せられる。
発動しない効果に対するデメリットはないので、相手の特殊召喚効果に合わせて《フォッシル・ダイナ パキケファロ》や「結界像」モンスターなどの永続効果持ちのモンスターを蘇生するといった使い方で妨害札としても機能し、デメリットとなる効果も発動しないためモンスターの持つ自壊効果などの回避に繋がる場合もあります。
また相手の発動した対象を指定する蘇生効果に合わせてこれを発動して蘇生対象を先に特殊召喚してしまったり、相手がコストで「墓地に送られた場合に発動する」効果を持つモンスターを墓地に送る効果を使った時にそれにチェーン発動してそのモンスターを墓地から移動させてしまったり、相手がこちらの墓地のモンスターに当ててきた《墓穴の指名者》にチェーン発動してそのモンスターを蘇生させる「墓穴避け」としても使うことができ、発動済みの効果にも強い代わりに相手の墓地しか対象にできない《墓穴の指名者》と互換になるような運用も可能です。
このようにわかりやすく簡潔な効果でありながら非常に高い汎用性を持ち、使いようによっては評価時点で制限カードである《死者蘇生》を凌ぐとすら思えるカードですが、カード名を《死者蘇生》として扱う効果などはなく、イラストにも描かれている《ブラック・マジシャン》のカード名がテキストに書かれているわけでもないため、サーチが利かないのは残念。
ただしこの次の号となるVJには《マジックカード「クロス・ソウル」》というカードが登場することが決まっているため、今後「マジックカード」魔法カードがカード効果によって指定される可能性にも期待が持てますね。
マジックカード「クロス・ソウル」
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9 JP031 マジックカード「クロス・ソウル」 
前月のVJ付属カードである《マジックカード「死者蘇生」》に続き、今月もVJ付属カードとして登場した新たな「マジックカード」魔法カード。
今回は《クロス・ソウル》をリメイクしたものとなっており、その性質は同じくあちらのリメイクカードと言える《交差する魂》のそれに近い、より原作漫画に登場した際の《クロス・ソウル》の仕様に近いものとなっている。
その効果はカード効果によってアドバンス召喚を行うというものですが、この際相手の場のモンスターもリリースに用いることができ、しかも2体以上のリリースが必要な場合でもそれら全てを相手の場のモンスターで賄うことも可能で、さらに魔法カードの効果に耐性があるモンスターはリリースできない《クロス・ソウル》や《帝王の烈旋》と違ってこのカードは完全耐性を持つモンスターすらもリリースできる。
発動後墓地に送られると、墓地効果が強制発動し相手もこの効果を適用できてしまいますが、少なくとも1の効果によってアドバンス召喚したモンスターは1を発動したターンの制約によってリリースできないので安全であり、自分の場に他にリリース可能なモンスター及び相手の手札にアドバンス召喚可能なモンスターが存在しなければ効果を使われることもありません。
ただし「発動を無効」なら問題ありませんが、「効果を無効」にされることによって場から墓地に送られた場合でもこの効果は発動してしまうため、そうなると大きなディスアドバンテージに繋がる可能性があることには注意したい。
このカードを使うからにはやはり相手モンスターの2体以上のリリースを伴って強力な効果を持つ最上級モンスターのアドバンス召喚を狙いたいところですが、手札で腐っている《ディメンション・アトラクター》や《PSYフレーム・ドライバー》や《原始生命態ニビル》、自己SS条件を満たせなかったり「結界像」モンスターなどに特殊召喚を封じられて手札で燻っている上級以上のモンスターを捌く手段としても便利です。
相手にも同様の利用をされる可能性もありますが、後攻1ターン目からの捲り目的で使う場合ならこちらの場にはリリース可能な他のモンスターが存在しない場合も多いでしょう。
帝王の烈旋》は「帝王」というテーマに属していて、速攻魔法なので相手ターンにアドバンス召喚を行う効果とも組み合わせられますが、それを除けば概ねこちらの方が優れているという印象で、評価時点でも優秀なカードよりも優れている部分が多いとなればその価値の高さに疑いの余地はない。
シンプルに召喚権が増える効果でもあり、こちらも《マジックカード「死者蘇生」》と同様に良質なリメイクと言えるかと思います。
古代の機械竜
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7 JP032 古代の機械竜 
3月発売のVJ付録カードとして登場した、この年の1月にレギュラーパックで強化された「古代の機械」の新鋭モンスターで、《古代の機械巨竜》や《古代の機械飛竜》が登場していた中で、今までいそうでいなかったシンプルな「機械竜」となるモンスター。
サイバー・ドラゴン》を彷彿とさせる見た目とレベル5であることから同じ条件の自己SS能力持ちかと思いきや、《古代の機械巨人》や《古代の機械獣》と同じまさかの「特殊召喚できない」天与呪縛持ちなので《機械複製術》や《緊急ダイヤ》には対応しておらず、一定条件下でリリースなしで召喚できるという、召喚権を使うかなりローテクな形で下級モンスターのように場に出すことできる。
しかし【古代の機械】には召喚条件を無視した特殊召喚ができる《古代の機械射出機》や《古代の機械戦車兵》、効果による召喚を行うことができる《古代の機械司令》が存在しており、《歯車街》や《古代の進軍》を用いれば自身の効果によるものでなくてもリリースなしの召喚が可能で、さらに攻撃力が500の地機械なので《古代の機械箱》によるサーチにも対応しているので、【古代の機械】にとっては特殊召喚できないことはそれほど大きな枷にはならない。
メインとなる能力は相手の魔法罠カードの効果を無効にするという【古代の機械】にとっては大変貴重な相手ターンでの妨害になる効果を自前で持っており、発動コストとなる墓地送りは場の自身を選ぶことで単独で機能するし、デッキの機械巨人を墓地に送れば数的消費すらなく発動できる。
ただし効果を無効にするだけなのでダメステでは発動できず、破壊まではしないので既に場に存在する魔法罠カードを無効にした時は数的アドバンテージにならない場面もある。
リリースなしでの召喚+場に置いておくタイプの能力を持つカードという性質が自身の攻撃力の低さとかなり噛み合っておらず、お世辞にも性能が高いモンスターとは言えませんが、テーマ内における機械箱の新たな有力なサーチ先となり、戦車兵や司令から展開できる相手ターンでも機能する妨害要員であることなど、テーマに足りなかった部分に寄り添い補おうとする気概は感じられます。
VJの付録カードとなるテーマモンスターは、特定の種族・属性のモンスター群などにとっての単なる汎用カードでしかなく、テーマ本体のちゃんとした強化になっていないことも多いというイメージが強い中で、きちんとテーマ本体の強化を意識した仕上がりというのは良いことだと思いますね。




※「*」付きのカードは「評価投稿済み」を表します。

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