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「ポールポジション」のカード評価 : C/ゾンマス蒼血重点さん

ポールポジション ▶︎ デッキ 《ポールポジション》
C/ゾンマス蒼血重点
2024/01/22 17:09
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あまりに簡単に無限ループを発生させられ、それ故に「無限ループを発生させる行動をとってはならない」という禁制そのものを武器としたデッキを誕生させたという、遊戯王最悪のオンリーワンカード。
どういうことか?
攻撃力Xのモンスターに攻撃力Yアップの装備魔法を付けた状態でこのカードを発動する。装備魔法の効果を受けなくなったモンスターは攻撃力Xに戻る。ここまでは良い。
ここで、攻撃力X+1以上X+Y以下のモンスターを召喚すると、
攻撃力首位の更新によって魔法耐性効果がそちらに移る。
すると装備魔法の効力が復活し、攻撃力Xだったモンスターは攻撃力X+Yに戻る。
すると、攻撃力首位の更新によって魔法耐性がそちらに移る。
装備魔法の効果を受けなくなったモンスターは攻撃力Xに戻る。
すると、攻撃力首位はX+1以上X+Y以下のモンスターに移り、
装備魔法の効力が復活し、攻撃力Xだったモンスターが攻撃力X+Yに戻る。
…つまり、《ポールポジション》の効果対象が反復横跳びする無限ループが発生する。《カオスポッド》などのループと異なり、特に勝利に繋がるものではなく、それ故に勝利して終了することも出来ない。
そのため、「無限ループを発生させる原因となる行動は出来ない」という裁定が発表された。脱出できないループには最初から入ることを禁止する、ということだ。しかし、これは言い換えれば、「攻撃力Xのモンスターに攻撃力Yアップの装備魔法を付けた状態でこのカードを発動していれば、お互いに攻撃力X+1以上X+Y以下のモンスターを場に出せなくなる」ということ。まさかの召喚ロックとしての使い方が見出されたのである。
攻撃力の低いモンスターに《団結の力》《魔導師の力》《脆刃の剣》のような上昇値の大きい装備魔法を装備すれば、《王虎ワンフー》よりも幅広い範囲の特殊召喚をロックできる。装備モンスター以下のモンスターは自由に召喚できるため、自分だけロックをすり抜けるデッキ構築も可能。ロックが決まったら、あとはじわじわ殴るなり、《ご隠居の大釜》でライフを絞めるなりご自由に。
とまあ、こうして「ポールポジションロック」が完成した…のだが、明らかに面白おかしい挙動をするにもかかわらず、話題になるだけで使用者はまるでいなかった。このデッキは多くの欠陥を抱えていたからだ。
第一に、単純に手札の要求値が高く事故が多いこと。永続罠と装備対象と装備魔法全てが揃って初めてロックできるというのでは心許ない。永続罠のサーチも難しく、引けないと大きな隙を晒すことになる。
第二に、モンスターへのロック強度こそ高いが、魔法罠への耐性が皆無なこと。《サイクロン》一発で壊滅するだけでなく、装備モンスターが除去されてもロックが解けるという《カイザーコロシアム》に似た弱点まで抱えている。ターンが長引くほどこれらの対処札を引かれる確率が上がるが、自分のモンスター召喚にもロックがかかる都合、素早く勝負をつけるのは難しい。
第三に、バランスの取れたデッキ構築が難しい事。適したロックモンスターと装備魔法の組み合わせですら最適解を出しがたい。時械神(攻撃力0と4000なので基本召喚を止められない)で即死してしまうなどの弱点もあるので、メインサイド双方の研究が必要となる。
第四に、裁定知識が要求されること。細部に多くの非直感的な裁定や調整中案件を抱えており、まともにデュエルを進めたいなら使い手はジャッジより詳しくある必要が出てくる。上述した《団結の力》《魔導師の力》は上昇値が状況に応じて変動する。これらを扱うだけでも尋常ならざる苦痛が伴うデッキをわざわざ使う愛を持ち合わせているか?
ここまででも流行らなかった理由がよーくわかると思うが、トドメに第五の問題点。このデッキを支えていた「無限ループに入る行動は禁止される」裁定、2021年に消滅してしまったのだ。つまり、現在このデッキで勝つためには、情報もない中上手く構築を組み、手札自己の脅威を乗り越え、「対戦相手の方と話し合って進めていただいたり、大会中であれば審判の判断で進めていただ」く段階で前裁定に近い判決を得られるようジャッジや相手を説き伏せ、ロックの瓦解を丹念に防いで、相手のライフを削り切る必要がある。なんかもう、苦行と言うも生ぬるい…
こんな有様なので、大会でもカジュアルでもまともに使用することは出来ない。勿論、マスターデュエルにも実装されていない。点数は難しい所だが、前裁定に基づいたロックカードとしての評価を加えるのであればこのくらいだろう。
報告URL  yugioh-list.com/reviews/view/185234

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