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HOME > 遊戯王SS一覧 > Episode:02 神をも殺す兵器

Episode:02 神をも殺す兵器 作:死霊王ドーハスーラ

 太陽系惑星地球の連邦国家「アース」の国民は、ロギアからの空襲に怯えていた。ロギア軍のASである「AS-R-01」、またの名を「超連星アキレウス」(ノヴォアロギアアキレウス)にアース軍はまだ対抗できる手段を持ち合わせていなかった…たった一つの方法を除いては…

 Episode:02 神をも殺す兵器

「というか、なんで全く人の気配を感じなかったんだ?普通こんなものを放っておく訳にはいけないだろ…」
 なんてことを俺は考えながら、操縦席の横に置いていた説明書?もしくは設計図のようなものを見ながら、操縦を始めた。
「なるほど、ここをこうすると…おぉ!なんか凄い!」
「シンクロシステム起動…乗組員 ト シンクロ開始…1%…6%…24%…48%…79%…100%…シンクロシステム正常 ニ 起動シマシタ…操作方法承知不能 ヲ 確認…」
 機械音声で、説明と起動の掛け声的なものが始まった。俺は意外とこういうのは嫌いじゃない。
「コノ シンクロシステム ハ 操縦者 ノ 意思 ト シンクロ シテイマス…終了スルトキ ハ 右下 ノ レバー ヲ 引イテクダサイ…」
 どうやらこの「アーゼウス」は自分の考えた通りに動くらしい。凄い技術だ…それなら、初めてでも操縦できそう。


 …私は自覚していた。自分の特別な力に、人の心が読めるという力に…勿論、彼…命君の考えている事や感じている事もわかっている。それでも、私はこの力を誰にも言うことは無い。なぜなら…
「お母さんも、この力で化け物だと恐れられたんだもの…」
 しかし、命君ならもしかしたらこの力を告白しても、恐れて差別したりしないかもしれない。しかし、私は怖かった…もしも告白して彼と距離を置くことになるかもしれないということを考えると…


 本当は説明書を読んで丁寧に安全に操作したいところだが、もうASがすぐ近くなのと、近くにロゼナもいるので、早速発進するように頭で命令した。
 …本当に動いた。どうやら本当にシンクロしているらしい、まさか動くとは思っていなく、少し驚いてしまった。しかし、流石「アキレウス」と呼ばれるだけある。とても速いスピードでアーゼウスに移動してくる。
「ちょっとシステムAIさん、何か武器ないんすか?」
「ハイ、『神の天罰』ト 言ウ 兵器 ガ アリマス。コノ 兵器 ハ 超電解粒子 ヲ纏ッタ 触手 デ 攻撃 シマス。」
「ならその『神の天罰』とやらをあのASに放ってくれ!」
 そうシンクロシステムに命令すると手のような部分から水色に輝く触手のようなものが発射され、アキレウスに接触すると、アキレウスは接触した部分からじわじわと溶けていく…あまりの強大さに思わず恐怖を感じてしまった…それと同時にある言葉が思い浮かんだ…『神をも殺す兵器』…


 私は物凄い光景を見てしまった…正直、流石にアーゼウスと言えどあのASを倒すことは難しいだろうと思っていたけど…そのときは一瞬だった。
 アーゼウスから謎の触手のような物がASに発射されたと思うと、まるでアース軍が、今まで全く歯が立たなかったあのASが鉄板に氷を乗せたように溶けていくのだ。命君も驚いているぽい…きっとあのASが弱い訳ではないだろう。恐らくアーゼウスが強すぎるだけで、私も彼と同じ言葉を思い浮かべた『神をも殺す兵器』と…

  次回予告
 ロギア軍は気が付いた、アース軍の底力を…そして、アーゼウスに向けてロギア軍は伝説の老兵を襲撃させる…
  次回「老兵」
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