ドロー１：遊介、参る！　作：ストライクフレア

～午前１０:３０頃、遊介の自室～
遊介「あー…暇だー…」

遊介「宿題やらせて成績あがんねーのによく出すぜ…まあやったけど」

遊介「…昼飯買いに行くか！」

～商店街～

遊介「とはいっても、何にすっか決めてねえ…ダメだ迷うし腹は減る」

？？？「僕のデッキ、返してくださーい！」

遊介「ど、泥棒！？」

遊介「君、名前は？」

晴彦「晴彦って言います…さっき僕のデッキを…」

遊介「目の前のあいつだな…おい！すぐに晴彦君に返してやれ！返したら見逃してやるから」

いじめっ子「やなこった！コイツは学校じゃあ存在感ゼロなのに、カードショップのデュエル好きの間じゃ人気者だぞ！」

遊介「じゃあ、めっちゃいい奴じゃねえか！」

遊介「晴彦君、早く警察に通報した方がいい」（耳打ち）

晴彦「う、うん…」

遊介「素直に返してくれねーから警察に通報したぞ…暇潰しにデュエルしようや」

いじめっ子「チッ…しょうがねえ、カードの少ないスピードデュエルだ！」

遊介ＶＳいじめっ子「スピードデュエル！」

遊介「先攻は貰う。俺のターン！」

遊介「俺は、ゴブリンドバーグを召喚！」

いじめっ子「何、ゴミカード？」

遊介「値段は問題じゃねえ！こいつの召喚成功により、その効果で手札のゴゴゴゴーレムを特殊召喚！で、自身は守備表示に」

遊介「俺はゴブリンドバーグとゴゴゴゴーレムでオーバーレイ！現れろキングレムリン！」

キングレムリンＡＴＫ：２３００

いじめっ子「弱…」

遊介「キングレムリンの効果！1ターンに1度、デッキの爬虫類を手札に加えられる。カメンレオンを加え…1枚伏せてからターンエンド！」

いじめっ子「俺のターン、ドロー…まずは伏せカードを対象にサイクロン。それを破壊するよ」

遊介「神の警告が…」

いじめっ子「続いてフィールド魔法・死皇帝の陵墓を発動！必要なリリース1体につき1000…今回は2体分の2000を払い、現れろ古代の機械巨人！」

遊介「陵墓デッキか！」

いじめっ子「さらに装備魔法《巨大化》！こいつを《古代の機械巨人》に装備！相手よりライフが下回れば元の攻撃力を倍にする！」
古代の機械巨人ＡＴＫ３０００→６０００

遊介「攻撃力6000！？」

いじめっ子「カードを1枚伏せてバトルフェイズ！古代の機械巨人でキングレムリンに攻撃だ！」

遊介「いってえー！？」

遊介ＬＰ４０００→３００

いじめっ子「ＬＰ差の逆転で巨人はむしろ弱るが…」
古代の機械巨人ＡＴＫ３０００→６０００→１５００

いじめっ子「ま、次のターンで終わりだな！ターンエンド」

遊介「次はねーよ…俺のターン、ルール上ドロー」

いじめっ子「あぁ？」

遊介「もう色々揃ってんだ。メインフェイズ、ハーピィの羽根帚を発動！でもって相手の魔法・罠全滅な」

いじめっ子「伏せといて良かったぜ…非常食をチェーンして巨大化も死皇帝の陵墓も墓地送りしつつ2000回復！」

いじめっ子ＬＰ２０００→４０００

遊介「こっからが本番だ！チューナーモンスター、カメンレオンを召喚！」

いじめっ子「そいつはさっきの！」

遊介「カメンレオン召喚成功時、自身とエクストラデッキからしか展開できなくする代わりに墓地の守備力０を１体を場に戻す！ゴブリンドバーグ、再起！」

いじめっ子「レベル８か！？」

遊介「いや、カメンレオンとゴブリンドバーグともにレベル４！その２体でオーバーレイ！エクシーズ召喚！俺の本気はここから始まる！Ｎｏ．３９ 希望皇ホープ！」

遊介「そのまま上に重ねてカオス・エクシーズ・チェンジ！ＣＮｏ．３９ 希望皇ホープレイ！」

Ｎｏ．３９ 希望皇ホープ、ＣＮｏ．３９ 希望皇ホープレイＡＴＫ：２５００

いじめっ子「何がしたい！攻撃力同じじゃねーか！」

遊介「意味は大有りさ！ＣＮｏ．３９ 希望皇ホープレイはライフ１０００以下でやっと効果が発動できっからな」

いじめっ子「ロマン砲を手伝っちまった…！？」

遊介「いくぜ！ＣＮｏ．３９ 希望皇ホープレイの効果発動！Ｘ素材を１つ使うたびに自身の攻撃力が５００上昇、相手モンスター１体を選びそいつの攻撃力を１０００下降！で、これを３回だ！」

ＣＮｏ．３９ 希望皇ホープレイＡＴＫ２５００→４０００
古代の機械巨人》ＡＴＫ３０００→０

いじめっ子「お、俺の古代の機械巨人…」

遊介「行くぜホープレイ！ホープ剣カオススラッシュ！」

いじめっ子ＬＰ４０００→０

晴彦「あ、警察の方々来ましたよ！」

いじめっ子「はえーなコンニャロウ！おい、どこ触ってんだ！」

警察「少年、言い訳は署でやってもらおうか？」

その直後、晴彦君と俺は事情聴取で２時間近く潰した。
後、いじめっ子の名前は弘毅（こうき）と言うらしい…。

～警察署近辺の住宅街～

遊介「１２：３０…やべっ、もうこんな時間かよ！」（腕時計を見て確認）

遊介「こうなりゃ買うより外食だな…お、こんなところにラーメン屋があるのか」

遊介「ここで済ますか…すいません、豚骨ラーメン１つ！麺は大盛で！」

（ドロー１、完）