第８話 汚染融合　作：クロノスギア2

「俺のターン！…カードを2枚伏せてターンエンド」
「もうおしまい？がっかりだわ…」
「…」

俺は何も言わずに黙っていた。

「はぁ…メガロスでダイレクトアタック！」

今だ！

「罠発動！汚染融合ーダーティフュージョン！こいつで墓地のヴェノムリザードとフレアバレルハンターを除外して融合する！」
「相手のターンに融合ですって⁈」

『熱き魂持つ悪魔よ、冷たき英知持つ悪魔よ…今一つとなりて…正義を撃ち抜け！龍を超えろ！』

『融合召喚！』

「こい！Ｄ・VILNフレアロードドレイク！」

Ｄ・VILNフレアロードドレイク
ATK2100

両腕にガトリングを装備した焔の翼持つ龍の悪魔がメガロスの前に立ち塞がる！

「その程度のモンスター、噛み砕いてあげる！その子に攻撃よ！メガロス！」
「更に永続罠発動！フュージョン・Ｄアップ！墓地のジャッチメントデビルを除外してフレアロードドレイクの攻撃力にジャッチメントデビルの攻撃力を乗せる！」

Ｄ・VILNフレアロードドレイク
ATK2100→4600

「それじゃ。相打ち…」
「いや、まだだ！俺の新しい仲間の登場だ！手札のＤ・VILNラージマウスキッドの効果！こいつを墓地に送ってフレアロードドレイクの攻撃力にプラス1000だ！」

可愛らしい獣の着ぐるみのような姿をした子供が現れ口の部分のチャックを開き、中から巨大な口が現れ大声をあげる！口から放たれる波動によりフレアロードドレイクの背中を押す！

Ｄ・VILNフレアロードドレイク
ATK4600→5600

「メガロスの攻撃力を…上まった⁈」
「迎え撃て！ヒートバレルスプラッシュ！」
「キャァァァァ⁈」LP800→0

勝者 遊上真

「おっしゃ！勝った！」
「…ふふ」
「さて、これで坊や扱いはやめてもらえるのか？」
「そうね」
「そいつは良か…」
「真」
「ん？」

急に真剣な眼差しでじっと見出す霧切。

「ええ…間違いじゃ無かった…私…貴方が欲しい！」
「はぁ⁈」
「私を好きにして欲しいわダーリン！」
「ダ、ダーリンて…ちょ…ちょっとまってくれいきなりなんだ⁈」

ダーリンて…つまり付き合えって事かよ⁈

「くそ！俺は、恋愛なんてまだ興味ないんだよ！」

脱兎の如く逃げ出す俺。

「待ちなさいダーリン！私と×××しなさい！」

狼…鮫の如く獲物を追う霧切。

この日からまた1つ、俺の日常が騒がしくなった。

ーーー

次の日の朝

「お兄ちゃん…なんかやつれてるよ？」
「学校休みたい…」
「大丈夫？具合悪いの？」
「そうじゃなくて…」
「ダー・リ・ン？」

といきなり後ろから腕に抱きついてくる女生徒…霧切…いや舞亜がいた。

「ダーリン、おはよう」
「…ああ、おはよう舞亜…」
「なっ⁈貴方はこの間うちに来た人！」

昨日は最終的には捕まり今後下の名前で呼ぶように約束された。呼ばなかったら…喰われるかもな…俺。

「あら妹さん？初めまして、未来のお姉さんの遊上舞亜になる女、霧切舞亜よ」
「なっ！姉って…お兄ちゃん！どう言うこと⁈」

…女三人寄れば姦しいて言うが2人でも十分喧しいな。