第三話　パン泥棒　作：怪盗七夜月

二人は歩いていると古びた洋館があった。
「イリア～、今日はここで休もう？」
「え～？ちょっと怖いよ⋯」
「大丈夫だって！ホラ、行こう！」
そう言って二人は洋館に向かって進んだ。
「お邪魔しまぁす！誰かいますか？」
「クルミぃ⋯やっぱ止めようよ～怖いよ～」
イリアがいうが聞く耳を持たない。
「っ誰もいないんだ、大丈夫だよ！誰か来たらその時何とかしたらいいさ」
といいイリアも渋々クルトについて行った。
「クルト～食事できたよー！」
食事はパンとスープ。
「美味しい！」
と喜ぶクルト。するとその陰からサッと何かが通りかかった。
「誰だ！なんなんだ！」
「キャ⋯⋯」
二人はびっくりしている。気付いたらパンが数個なくなっていた。
「イリア、ちょっと待ってて。」
そういうと、走ってパン泥棒を追っかけてった。
「ちょっと！一人にしないでよ！」
「待てゴラァ！！」
「クルト、足速いなぁ～」
「！？」
話も聞かずひたすら走ってくるクルトにイリアは唖然と、パン泥棒はびっくりしてしばらく走った後その場に止まった。よく見るとパン泥棒は女の子⋯に猫耳が生えている。
「猫⋯！？」
猫はクルトにデッキを見せつけディスクにセットした。
「デュエルで決着をつけるのか。」


《決闘！》(LP4000/LP4000)

「先攻は僕が貰う！僕のターン！手札から『強欲で謙虚な壺』を発動。手札に加えるのは⋯『青き眼の乙女』。そして召喚！(魔法使い族☆1　攻/守0/0)そして手札から『トレード・イン』発動。手札の『青眼の白龍』を捨て、2枚ドロー！カードを3枚伏せてターン終了。」

「私のターン。手札より『舞炎ｰ天キ』を発動。効果でデッキから獣戦士族モンスター1体を手札に加える。この効果で加えるのは『月光黒羊』！さらに、『月光黒羊』の効果発動。手札から捨ててデッキから『融合』を加える！さらに、その『融合』発動！手札の『月光狼』と『月光紅狐』を融合！」
　「融合召喚！現れよ！月明かりに目覚める美しき野獣、月光舞猫姫！」

「『月光舞猫姫』(獣戦士族☆8　攻/守2400/2000)は戦闘破壊されない。さらに　私は『月光白兎』(獣戦士族☆2　攻/守800/800)を召喚。効果で墓地に眠る『月光黒羊』(獣戦士族☆2　攻/守100/600)を守備表示で特殊召喚。私は2体のモンスターでオーバーレイ！！エクシーズ召喚！」
　「小さな力集まりし時、大きな力へと進化する！現れ出でよ！ランク2ガチガチガンテツ！！(岩石族☆2　攻/守500/1800)」

「『ガチガチガンテツ』の効果発動。自分の場のモンスターの攻守はこのカードのX素材の数×200上がる！(月光舞猫姫ATK2800/2400・ガチガチガンテツATK900/2200)」　

「攻撃力2800⋯」

「バトル！『月光舞猫姫』で『青き眼の乙女』を攻撃！！」

そのころ、イリアは⋯
「遅いなぁ～何してるんだろ⋯怖いから早く戻ってきてよ～！」


第四話に続く