外伝05　トマトそうめんを作る　作：トマトところてん

訂正

　炊事場とウッドデッキがあると書きましたが、それだとテントを張るのも焚き火台を使う意義もないので、蛇口がいくつかある洗い場(かまどなし)とダイニングの長テーブルと長椅子が屋根つきで併設されてるに変更します。
最悪ダイニングテーブルの近くに寝具を敷いて寝ればテントも必要ないですが、すぐ近くにテントを張ったという設定です。
　避暑地と言えば軽井沢とかですが特に関係ありません。大自然の情景描写も地の文も特になし。

前回のあらすじ

　午後、キャンプ場に到着し、色々と確認。薪の確認をしたら、火種になる小枝を探すついでにキャンプ場に落ちてるカードを探す。

本編

「と、その前に、カニとエビを解凍させておく必要があるか」
　洗い場に冷凍のカニの脚だけいくらか入ったパックと冷凍のエビがいくらか入ったパックを置いて、自然解凍するようにして、戻ってきた。そして
「カードは落ちていないか」
　かなり綺麗に整備されたキャンプ場だが、遊星は一応探していた。カードは拾った。という遊星。ジャンクシンクロンやウォリアーは遊星の、どんなカードにも使い道があるという想いや下級国民、サテライトの貧しさを意匠にし、デザインされたようなものだ。ここで落ちていないのもつまらないので落ちていたことにしよう。
「あった。ナチュルパンプキンか。カボチャか。カボチャは調理が難しそうだ。持っている調理ナイフでは中々刃が通らないかもしれない」
　そういってカードを拾ったのちに、しらかばを見つけた。木の表皮で燃えやすい。小枝も拾ってテントに戻ってきた。それから薪をいくらか取ってくるとキャンプグッズの入った袋をゴソゴソと探り、ピコグリルという焚き火台と火吹き棒とマッチ箱、薪を細かく切るためのノコギリを取り出した。ファイヤースターターと呼ばれる火打ち石や、ライターを使っても良いのだが今回はマッチを使うことにした。
　遅めの昼食を作る。トマトそうめん。鍋で水を沸騰させる。焚き火台を組み立て、マッチで火をつけ、しらかばに火を移すと、枯れ葉や枯れ草にと火をどんどん移していった。とってきた小枝がいくらか燃えている間にノコギリでギコギコと切って薪を細かくする。火が安定したら、鍋を袋から取り出し、水を入れ、焚き火台の上にのせる。この間に、まな板と調理ナイフをとりだし、トマトとネギを切ってもいいかもしれない。水が沸騰したらそうめんを入れて煮ればよい。
　ソロキャンプは自分で全て責任を取らなければならず、実際はそう手際よく、順序よくいかない。グダグダになる。ゆるキャンでも見た。


続く


こんなの多くても10話ぐらいで終わりでいいだろと軽く見積もってますが。長いね。この後、夕食と花火と朝食と退所まで書く。休みだからとシリーズを4つくらい書いたけど、全部は途中で書けなくなると思う。完結出来たのは今のところ1つ。ゴルゴと、デッキの中の地獄は保留のまま。