経過報告６　作：ゲトゥ

　みんなに負けないよーにやる仕ごとはいっぱいある。

　そーじをする。

　しょっぷの親かたのアーサーさんが　ぼくの仕ごとだったのでそーじをする人間がいなくて　アーニィという新いりをやとてぼくのやってた配たつの仕ごとをやらした。

　とーぶんはアーニィをくびにするつもりはないから　お前はゆくり休んで　あまり仕ごとをするな　とアーサーさんがいった。

　そんならぼくは何をしたらいいんですといった。

　そしたらアーサーさんはぼくの肩をたたいてチャーリィお前はいくつだといった。

　３２才でこんどのたん生日がくれば３３才ですといった。

　そしたら何年ここにいるんだといった。

　ぼくは分からないといった。

　お前は１７年前にここへ来たとアーサーさんはいった。

　天国へいったお前のハーマンおじさんはおれの親ゆーだった。

　あいつがお前をここにつれてきて　ここではたらかしてやってくれ　できるだけのめんどーを見てやってくれといった。

　それから二年後にあいつが死んで　お前のおふくろがお前をウォレンよおご学校に入れたから　おれは外でしゅーしょくさせるといってひきとったんだ。

　おれのカードしょっぷのけーきはよくないが　おれがいつもいってるみたいに　お前は一生ここではたらいていればいいんだ。

　だからお前のかわりの人間をやとたからといって心ぱいしなくていい。

　あんなウォレンよおご学校なんかに二度ともどる必よおはないんだからな。

　ぼくが気になったのはぼくがちゃんと配たつの仕ごとをやっていたのに　どうしてアーニィをやとたかということだ。

　あの子は金がいり用だからなチャーリィ　だからあいつには他の仕ごともおせえこむつもりだよ。お前はあいつの手つだいをすりゃいい　配たつも手つだってくれっていったら手つだってやりゃいい。

　ぼくはいままで手つだいなんてやったことはない。

　アーニィはとてもりこうだけれども　しょっぷの人たちはあの子があんまり好きじゃない。みんなぼくの仲よしの友だちでじょーだんいったりして笑ったりする。

　ときどきフランクやジョーやギンピーが、アーニィを指さしてあいつまたチャーリィのまねをしやがったといってる。

　なんでそんなことをいうのかわからないけれども　みんなが笑うのでぼくも笑う。

　けさはギンピーが　この人はしょっぷの仲まのりーだーで足が悪いのでかた足を引きずるようにして歩いてるけれども　この人はよくぼくの名まえをもちだす。

　アーニィが配たつする荷もつをなくしたときにどなった。

　おいおいアーニィてめぇはチャーリィになろうってのか。

　なんでギンピーがあんなことをいうのかぼくには分からない。

　ぼくは荷もつをなくしたことなんかないのです。

　
　ぼくもアーニィみたいに色んな仕ごとができるようになりますかとアーサーさんにいった。

　やらせてくれれば、ぼくもならえますといった。

　アーサーさんは変な顔をして長いことぼくの顔をみていたけれども　きっとそれはぼくがふだんはあんまりしゃべらないからだろう。

　そしたらフランクがぼくのいったことを聞いてげらげらわらたのでアーサーさんがだまれ仕ごとにもどれとどなった。

　それからアーサーさんはチャーリィそうなるには長いとし月がかかるんだよといった。

　カードしょっぷの仕ごとはとても大せつでとてもめんどうくさいからお前はそんなことは心ぱいせんでいいといった。

　ぼくはアーサーさんやほかの人たちに　ぼくのほんもののしじつのことを話してやりたかった。

　ほんとうにあのしじつがきいて　みんなみたいにかしこくなれればいいと思う。