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FILE:006 無尽蔵の想像力 作:ハコネの達人
ミナ「キャァァァアアアアッ!?」
レン「ン…どしたミナ?」
ミナの悲鳴で起きたレンは、ミナの布団の中の女性を見て驚いた。
レン「だ…誰だこの人…お前の知り合いじゃないのか?」
ミナ「し…知らないよ…誰この人…」
恐怖というよりは呆れの感情が2人の中で高まる中、その女性がうめき声を上げた。
「んう…ぅん?」
女性がむくっと起き上がり、目を擦った。
「んぁ…2人とも、おはよー」
レン「え…いやあんた誰だよ」
「あり…?あ、そういや君たちにはちゃんと会ってなかったんだった」
ユウラ「おーい、悲鳴が聞こえたが大丈夫か?」
悲鳴を聞いて駆けつけたエプロン姿のユウラが寝室に入る。
「あーごめんユウラ。騒がせちゃって」
ユウラ「あー…うん、大体の状況はわかった」
ミナ「ユウラさん、この人は誰なの?」
ユウラ「ああ、それから説明しよう」
ユウラは一呼吸おくと、昨日の顛末について話し始めた。
ユウラ「あれは昨日の夜のことだった…」
昨日の深夜、俺は食材調達をするためにこの街…「チェイス・シティ」の中心の方へと向かった。いつもなら昼頃に買い出しは終えてるんだが、レンとミナをとりあえず家に置かなけりゃならなかったし、俺たちの顔が敵に覚えられてる場合も考えた。だから閉店間近の店を回ろうと自前のバイク…「D・ホイール」で中心街へと向かったんだ。
するとその道中、黒ローブを着たやつが追跡してきて、俺にデュエルを挑んできた。もちろんスピードデュエル。
俺はそいつをなんとか倒した。で、話を聞こうとしたらこいつだったってことさ。
「え?私の紹介は?」
ユウラ「それぐらい自分でしろよ…」
「はいはい、わかりましたよーだ」
彼女は可愛く、しかし不満げに頬を膨らませると、背筋をピンと伸ばした。
「私の名前はエナ・キャメルン。一応デュエリストよ」
レン「エナか。で、どうしてユウラさんを襲ったんだ?」
エナ「そうそう、実はね…」
そう言ってエナは話し始めた。
実はエナは雇われ傭兵として「チェイス・シティ」の中央街…一般には「貴族街」と呼ばれる場所で要人の護衛任務を主な仕事として活動していたらしい。
しかしある人物の護衛をしていた際、黒ローブの集団が一団を襲い、エナを含む護衛たちはデュエルに負けて捕らえられてしまった。そして捕まった先で洗脳を受けてしまい、刺客としてユウラに送り込まれたのだ。
ユウラ「で、洗脳は解けたらしいが…本当なのか?」
エナ「もっちろん!証拠もあるよ!」
そう言ってエナが腰のデッキケースから取り出したのは1枚のカードだった。
ユウラ「これは…魔法カード『回収要請』?」
エナ「うん。リアルソリッドでこのカードを使用して、発動できなければ洗脳はすでに解けてるってこと」
ユウラ「ふむ…」
リアル・ソリッド・ヴィジョン・システム…通称リアルソリッドは、現実世界にモンスターや効果を発現させるシステムであり、実際の戦闘能力を持たないデュエリストにとっては大変ありがたい存在である。精霊と心を通わせずともモンスターの力を使えるため、利用者は非常に多い。
ユウラ「ふむ…確かにその方法なら『コントロールを奪われている』…つまり『洗脳されている』という前提条件を満たしていないから、そもそも発動ができないということか」
エナ「そうそう。一回発動してみてよ」
ユウラ「了解」
ユウラはデュエルディスクを腕に装着すると、1枚のフィールド魔法カードを発動する。リアルソリッドを発動するトリガーとなるカードだ。
バーチャル・ワールド
フィールド魔法
ユウラ「魔法カード『回収要請』発動!」
回収要請
通常魔法
するとデュエルディスクから音声が流れた。
『この状況におけるこのカードは、発動できません』
ユウラ「…発動しなかったな」
エナ「ほら、洗脳はもう解けてるでしょ?」
ユウラ「…二人とも、ひとまずこいつを信用しよう。なに、裏切ったとわかればすぐに切り捨てればいい」
レン・ミナ「「う、うん」」
エナ「えーっ、3人とも辛辣ぅー」
エナが口を尖らせるがユウラは呆れ、レンとミナは相変わらず警戒体制である。
ユウラ「よし、そろそろ朝飯食べよう。あ、エナはまず食堂で事情聴取な」
エナ「えっ、お腹すいたから早く食べたかったんだけど」
ユウラ「つべこべ言うな」
エナ「…はい」
エナは涙目になりながら先に食堂に向かったレンとミナを追いかけた。
結局エナが朝食を食べれたのは太陽が空の真上までのぼる頃だった。
♦︎
???「何?あの傭兵もやられただと?」
黒装束の男「一瞬攻勢に出たようですが2ターンで撃沈…流石にダメだったようです」
神殿の最奥に座す者が、再び黒装束の男から報告を受けていた。
???「やはり幹部クラスでなければ歯が立たないか…」
その者が顎を撫でるような仕草をすると、男がピクっ、と反応した。
黒装束の男「そこでご提案があるのですが…『狂気の芸術家』を使いましょう」
???「ほう…」
黒装束の男「あの者はデュエリストを憎んでおります。必ずやあやつを打ち倒してくれるでしょう」
???「よかろう。かの者をやつにぶつけ、必ず打ち倒せ」
黒装束の男「はっ」
???(ユウラ・レイセン…貴様は必ず…)
♦︎
エナ「ふーん、ユウラって東方の国の生まれだったの」
ユウラ「ああ、ニホンってところさ。俺もあんまりあっちのことは知らないが」
朝食という名の昼食を済ませ、ユウラとエナの二人は荒廃した街を散歩していた。ちなみにレンとミナはシンリアにデュエルを教えてもらっている。
エナ「えーと、ファミリーネームを先に言うんだっけ?」
ユウラ「そうだね。俺の場合、レイセンが家名に当たるから…」
ユウラはそう言って落ちていた小枝を拾うと、地面に文字を書いていく。そこには漢字で『零千遊羅』と記されている。
エナ「うわー、全く読めないわ」
ユウラ「まぁ、これに関しては慣れだね…」
するとユウラは突然ハッと顔を上げる。
エナ「ユウラ…」
ユウラ「ああ…誰かさっきからついてきている」
すると彼らの後ろから、高い声が近づいてきた。
謎の男「こんにちは、あなたがユウラ・レイセンですね?」
優しそうな、しかし奥底に狂気の混じった声で話しかけてきた。ユウラは仕方なそうに振り返る。そこには細身で長身の、痩せ細った男だった。
ユウラ「俺がユウラ・レイセンだが…何用だ」
謎の男「フフフ…そうですか、あなたが…早速ですがあなたには私の作品の一つになってもらいましょう」
すると男はいきなりデュエルディスクを取り出し、ユウラに向かい叫んだ。
謎の男「さぁ、デュエルしなさいユウラ・レイセン!このルガラ・メタトロンの代表作になるのです!」
ユウラ「…気乗りはしないが、な…いいだろう。エナ、下がっていてくれ」
ユウラもデュエルディスクにデッキをセットし、ルガラに向かって構える。
ユウラ・ルガラ「「デュエル!!!」」
ユウラ:LP 8000
ルガラ:LP 8000
ユウラ「俺の先行!俺は手札から『Crate シンリア』を効果で特殊召喚!」
Crate シンリア
光・星1・攻0
機械族/効果
ユウラ「更に魔法カード『Crateドロー』を発動!」
Crateドロー
通常魔法
ユウラ「手札から『Crate』モンスター1体を捨て、デッキから2枚ドローする。そして手札の『Crate ユナ』は手札からシンクロ召喚の素材にできる。俺はレベル1の『シンリア』をレベル1の『ユナ』でチューニング!」
⭐︎1+⭐︎1=⭐︎2
ユウラ「シンクロ召喚!芽生えよ『Crate メーニャ』!」
大地に根付く機械精霊が「クァ〜ん」と可愛い声で産声を上げた。
Crate メーニャ
地・星2・攻1100
機械族/シンクロ/チューナー/効果
ユウラ「シンクロ召喚成功時、『メーニャ』の効果により、墓地の『Crate アステロイド』を特殊召喚する」
Crate アステロイド
水・星1・攻0
機械族/チューナー/効果
ユウラ「更に『ユナ』が手札・フィールドから墓地に送られた場合、墓地のレベル4以下の『Crate』モンスター1体を手札に加える。俺は『シンリア』を手札に加える」
ルガラ「ほう…それが例の連続召喚デスか」
ユウラ「それだけじゃあないぜ?…俺はスケール2の『Crate マキシマムリアクター』とスケール8の『Crate ウルティメイトコア』を、ペンデュラムスケールにセッティング!」
ルガラ「何っ、ペンデュラムモンスターだと!?」
急に青空が星空へと変わり、二つの機械の塊が光の柱の中に収まる。
ユウラ「揺れろ、孤高のペンデュラム、
夜空に輝け光のアーク!
ペンデュラム召喚!現れろ、我が頼もしき仲間たち!
『Crate シンリア』、『Crate デヴィル』!」
Crate デヴィル
闇・星3・攻1000
機械族/効果
ユウラ「いくぞ、俺はレベル1の『シンリア』をレベル2の『メーニャ』でチューニング!」
⭐︎1+⭐︎2=⭐︎3
ユウラ「シンクロ召喚!現れろ、『Crate エンフィ』!」
Crate エンフィ
炎・星3・攻1300
機械族/シンクロ/効果
ユウラ「『エンフィ』の効果により、墓地の『メーニャ』を特殊召喚!更に俺はレベル3の『エンフィ』をレベル1の『アステロイド』でチューニング!」
⭐︎3+⭐︎1=⭐︎4
ユウラ「三度目のシンクロ召喚!現れよ、『Crate ウィンディナ』!」
Crate ウィンディナ
水・星4・攻1800
機械族/シンクロ/効果
ユウラ「『ウィンディナ』の効果により、『アステロイド』を、『アステロイド』の効果で『メーニャ』を、それぞれ墓地から特殊召喚!そしてレベル4の『ウィンディナ』をレベル2の『メーニャ』でチューニング!」
⭐︎4+⭐︎2=⭐︎6
ユウラ「全てを産んだ母なる光よ。今こそ地上に降り立ち、汚れた数多の魂を浄化せよ!
四度目のシンクロ召喚!現れ出でよ、『Crate サーニャ』!!」
Crate サーニャ
光・星6・攻2200
機械族/シンクロ/効果
ユウラ「『サーニャ』の効果により、墓地より『ウィンディナ』を特殊召喚!そしてレベル4の『ウィンディナ』をレベル1の『アステロイド』でチューニング!」
⭐︎4+⭐︎1=⭐︎5
ユウラ「5度目のシンクロ召喚!現れよ、『Crate シルフィー』!」
Crate シルフィー
風・星5・攻2000
機械族/シンクロ/効果
ユウラ「『シルフィー』の効果で墓地より『メーニャ』を特殊召喚し、この2体で更にチューニング!」
⭐︎5+⭐︎2=⭐︎7
ユウラ「夜を支配する月光よ、夜空より現れ、全ての罪を照らしだせ!
五度目のシンクロ召喚!現れろ、漆黒の空に出でし月!レベル7、『Crate ムーニア』!」
Crate ムーニア
闇・星7・攻2400
機械族/シンクロ/効果
ユウラ「『ムーニア』の効果で墓地から『メーニャ』を特殊召喚する。そしてフィールドの『ウルティメイトコア』のペンデュラム効果発動!墓地の『Crate』カード2枚をデッキに戻してシャッフル、その後自分は1枚ドローする。俺は『Crateドロー』と『Crate アステロイド』をデッキに戻し、1枚ドロー!」
Crate ウルティメイトコア
ペンデュラム
ルガラ「あなた…そんなことして何するつもりです?」
ユウラ「それはこれからのお楽しみさ…
俺はレベル6の『サーニャ』をレベル2の『メーニャ』でチューニング!」
⭐︎6+⭐︎2=⭐︎8
ユウラ「廃墟を駆ける孤独な機士よ、時空を超える風を受け、新たな未来を斬り開け!
シンクロ召喚!困難と壁を超越せよ、『アスタロト・S・ライザー』!」
アスタロト・S・ライザー
光・星8・攻2500
機械族/シンクロ/効果
ルガラ「それが貴方の…!」
ユウラ「『アスタロト』は自分の墓地のモンスターの数だけ攻撃力を300ポイントアップさせる。俺の墓地のモンスターは8体、よって2400ポイントアップ!」
アスタロト・S・ライザー:攻2500→4900
ユウラ「カードを1枚セットし、ターンエンド。さ、あんたのターンだ」
ルガラ「フフフ…さすがはデュエリストを名乗るだけあります。ですが…果たして私の作品たちにかなうでしょうか?」
ユウラ「何だと?」
ルガラ「行きますよ、私のターン、ドロー!私は手札から『美術天使(アーツエンジェル)ブランク』を召喚!」
美術天使ブランク
地・星1・攻0
天使族/効果
ルガラ「『ブランク』の効果発動ォッ!このカードをリリースし、手札から『ブランク』以外の『美術天使』モンスター1体を特殊召喚できます!現れなさイッ、『美術天使モドゥン』!」
美術天使モドゥン
地・星7・攻1300
天使族/効果
ルガラ「現れなさいッ、夢を描く未来回路(サーキット)!」
ユウラ「…リンク召喚か」
ルガラ「アロンヘッド、確認!召喚条件は、地属性天使族モンスター1体!私は『モドゥン』をリンクマーカーにセット!
サーキットコンバイン!現れなさい、LINK-1『美術天使ビビート』!」
美術天使ビビート
地・L1・攻1700
天使族/リンク/効果
ルガラ「『ビビート』の効果発動ォッ!墓地の『ビビート』以外の『美術天使』モンスターをこのカードのリンク先に特殊召喚できマス!再ビ現れなサイッ、『ブランク』!そしてフィールドから墓地に送られた『モドゥン』は1ターンに1度フィールドに帰ってきます!」
ユウラ(何故もう一度『ブランク』を…?普通あのようなカード効果なら『1ターンに1度』という制約があるはずだが)
ルガラ「フフフ…貴方の思っている通り、確かに『ブランク』の効果には『1ターンに1度』と言う制約がある…しかし『美術天使』モンスターの効果で特殊召喚された場合、もう1度効果を発動できるのデス!」
ユウラ「な、何ッ!?」
ルガラ「芸術家の無尽蔵たる想像力を舐めないでいただきたい。人が想像を膨らませるたび、彼らは進化してゆくのさ…さぁ『ブランク』よ、再びその効果を発動せよ!
私は手札から『美術天使アークリル』を特殊召喚ッ!」
美術天使アークリル
地・星7・攻1200
天使族/効果
ルガラ「『アークリル』はデッキから『ブランク』を特殊召喚できマス!」
ユウラ「まさか、もう一度『ブランク』の効果を使うつもりか!」
ルガラ「その通り…もう一度『ブランク』の効果で手札から今度は『美術天使キュービズム』を特殊召喚!」
美術天使キュービズム
地・星7・攻1600
天使族/効果
ルガラ「『キュービズム』は『美術天使』モンスターの効果で特殊召喚された場合、墓地の『美術天使』モンスターを2体まで効果を無効にして特殊召喚できマス!再び蘇りなサイ、『ブランク』ッ!」
ユウラ「モンスターゾーンを全て埋めに来たか…!」
ルガラ「再び現れなサイ、夢を描く未来回路!
アロンヘッド、確認!召喚条件は、『美術天使』モンスター6体!」
ユウラ「ッ……!?6体ものモンスターでリンク召喚だと…!」
ルガラ「私は自分フィールドのモンスターたち6体を、リンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!
無限たる想像力を喰らいし天使よ…その腹の中でふくれ上がったインスピレーションで、神敵の絶望を描きだせ!
リンク召喚!LINK-6、『美術天使ダ・ヴィーナス』!」
美術天使ダ・ヴィーナス
地・L6・攻3000
天使族/リンク/効果
ルガラ「『ダ・ヴィーナス』の攻撃力は墓地の『美術天使』モンスターの数×500ポイントアップする!墓地の『美術天使』モンスターは6体、よって3000ポイントアップ!」
美術天使ダ・ヴィーナス:攻3000→6000
ユウラ「何ッ、『アスタロト』を上回った…!?」
ルガラ「更に、『ダ・ヴィーナス』の効果発動!墓地の『美術天使』モンスター1体を除外し、相手モンスター1体を破壊できマス!私はフィールドの『アスタロト』を破壊!」
ユウラ「そうはさせない!リバースカード『仁王立ち命令』発動!」
仁王立ち命令
通常罠
ユウラ「自分フィールド上のモンスター1体を対象とし、対象のモンスターが戦闘・効果で破壊される場合、自分フィールドの機械族モンスター1体を代わりに墓地に送ることができる!」
ルガラ「ふむ…これで攻撃力の変動が起きましたネ」
美術天使ダ・ヴィーナス:攻6000→5500
アスタロト・S・ライザー:攻4900→5200
ルガラ「バトルでス!『ダ・ヴィーナス』で『アスタロト』に攻撃!
『イネクス・インスピレーション』!」
ユウラ「ぐッ!」
ユウラ:LP 8000→7700
ルガラ「更に手札から速攻魔法『美術天使の裁き』を発動!」
美術天使の裁き
速攻魔法
ルガラ「自分フィールド上の『美術天使』リンクモンスター1体を対象として、対象のモンスターはもう一度攻撃できる!いきなサイ『ダ・ヴィーナス』!『イネクス・インスピレーション』!」
ユウラ「うああああァァァぁッ!!!」
ユウラ:LP 7700→2200
エナ「ユウラ!!!」
ルガラ「ククくク…さぁ、大人しくサレンダーしなサイ…」
ユウラ(くそ…ここで負けるわけには…)
するとその時、不意にユウラのデッキの1番上が光だした。その光を中心に、凄まじい風が吹き起こる。
ルガラ「なんだ…何が起こってイル…!」
しかしそんな問いにユウラは答えなかった。いや、答えられなかった、が正解かもしれない。
彼の頭の中には、大量の映像が流れ込んできた。
(いくぜ、『ブラック・マジシャン』!!『黒・魔・導』!!!)
(いくぞ、『E・HERO ネオス』!!『ラス・オブ・ネオス』!!!)
(放て、『スターダスト・ドラゴン』!!『シューティング・ソニック』!!!)
(かっとビングだ、『No.39 希望皇ホープ』!!『ホープ剣スラッシュ』!!!)
(お楽しみはこれからだ、『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』!!『螺旋のストライクバースト』!!!)
(いけ、『デコード・トーカー』!!『デコード・エンド』!!!)
ユウラ「ぐッ……」
激しい頭痛の中、数々のデュエリストの声が、頭の中で何度も再生される。
ユウラ(これは…そうか…!)
ユウラは頭痛を何とか抑え込みながら、デッキの上に指を置く。
ユウラ「俺の、ターン!!!!!」
ユウラはそのままデッキからカードをドローした。
ユウラ「!!!」
光が収まると、ユウラは立ち上がった。そして、目の前のルガラを見据える。
ユウラ「ルガラ・メタトロン。お前とはこのターンで決着をつける!」
レン「ン…どしたミナ?」
ミナの悲鳴で起きたレンは、ミナの布団の中の女性を見て驚いた。
レン「だ…誰だこの人…お前の知り合いじゃないのか?」
ミナ「し…知らないよ…誰この人…」
恐怖というよりは呆れの感情が2人の中で高まる中、その女性がうめき声を上げた。
「んう…ぅん?」
女性がむくっと起き上がり、目を擦った。
「んぁ…2人とも、おはよー」
レン「え…いやあんた誰だよ」
「あり…?あ、そういや君たちにはちゃんと会ってなかったんだった」
ユウラ「おーい、悲鳴が聞こえたが大丈夫か?」
悲鳴を聞いて駆けつけたエプロン姿のユウラが寝室に入る。
「あーごめんユウラ。騒がせちゃって」
ユウラ「あー…うん、大体の状況はわかった」
ミナ「ユウラさん、この人は誰なの?」
ユウラ「ああ、それから説明しよう」
ユウラは一呼吸おくと、昨日の顛末について話し始めた。
ユウラ「あれは昨日の夜のことだった…」
昨日の深夜、俺は食材調達をするためにこの街…「チェイス・シティ」の中心の方へと向かった。いつもなら昼頃に買い出しは終えてるんだが、レンとミナをとりあえず家に置かなけりゃならなかったし、俺たちの顔が敵に覚えられてる場合も考えた。だから閉店間近の店を回ろうと自前のバイク…「D・ホイール」で中心街へと向かったんだ。
するとその道中、黒ローブを着たやつが追跡してきて、俺にデュエルを挑んできた。もちろんスピードデュエル。
俺はそいつをなんとか倒した。で、話を聞こうとしたらこいつだったってことさ。
「え?私の紹介は?」
ユウラ「それぐらい自分でしろよ…」
「はいはい、わかりましたよーだ」
彼女は可愛く、しかし不満げに頬を膨らませると、背筋をピンと伸ばした。
「私の名前はエナ・キャメルン。一応デュエリストよ」
レン「エナか。で、どうしてユウラさんを襲ったんだ?」
エナ「そうそう、実はね…」
そう言ってエナは話し始めた。
実はエナは雇われ傭兵として「チェイス・シティ」の中央街…一般には「貴族街」と呼ばれる場所で要人の護衛任務を主な仕事として活動していたらしい。
しかしある人物の護衛をしていた際、黒ローブの集団が一団を襲い、エナを含む護衛たちはデュエルに負けて捕らえられてしまった。そして捕まった先で洗脳を受けてしまい、刺客としてユウラに送り込まれたのだ。
ユウラ「で、洗脳は解けたらしいが…本当なのか?」
エナ「もっちろん!証拠もあるよ!」
そう言ってエナが腰のデッキケースから取り出したのは1枚のカードだった。
ユウラ「これは…魔法カード『回収要請』?」
エナ「うん。リアルソリッドでこのカードを使用して、発動できなければ洗脳はすでに解けてるってこと」
ユウラ「ふむ…」
リアル・ソリッド・ヴィジョン・システム…通称リアルソリッドは、現実世界にモンスターや効果を発現させるシステムであり、実際の戦闘能力を持たないデュエリストにとっては大変ありがたい存在である。精霊と心を通わせずともモンスターの力を使えるため、利用者は非常に多い。
ユウラ「ふむ…確かにその方法なら『コントロールを奪われている』…つまり『洗脳されている』という前提条件を満たしていないから、そもそも発動ができないということか」
エナ「そうそう。一回発動してみてよ」
ユウラ「了解」
ユウラはデュエルディスクを腕に装着すると、1枚のフィールド魔法カードを発動する。リアルソリッドを発動するトリガーとなるカードだ。
バーチャル・ワールド
フィールド魔法
ユウラ「魔法カード『回収要請』発動!」
回収要請
通常魔法
するとデュエルディスクから音声が流れた。
『この状況におけるこのカードは、発動できません』
ユウラ「…発動しなかったな」
エナ「ほら、洗脳はもう解けてるでしょ?」
ユウラ「…二人とも、ひとまずこいつを信用しよう。なに、裏切ったとわかればすぐに切り捨てればいい」
レン・ミナ「「う、うん」」
エナ「えーっ、3人とも辛辣ぅー」
エナが口を尖らせるがユウラは呆れ、レンとミナは相変わらず警戒体制である。
ユウラ「よし、そろそろ朝飯食べよう。あ、エナはまず食堂で事情聴取な」
エナ「えっ、お腹すいたから早く食べたかったんだけど」
ユウラ「つべこべ言うな」
エナ「…はい」
エナは涙目になりながら先に食堂に向かったレンとミナを追いかけた。
結局エナが朝食を食べれたのは太陽が空の真上までのぼる頃だった。
♦︎
???「何?あの傭兵もやられただと?」
黒装束の男「一瞬攻勢に出たようですが2ターンで撃沈…流石にダメだったようです」
神殿の最奥に座す者が、再び黒装束の男から報告を受けていた。
???「やはり幹部クラスでなければ歯が立たないか…」
その者が顎を撫でるような仕草をすると、男がピクっ、と反応した。
黒装束の男「そこでご提案があるのですが…『狂気の芸術家』を使いましょう」
???「ほう…」
黒装束の男「あの者はデュエリストを憎んでおります。必ずやあやつを打ち倒してくれるでしょう」
???「よかろう。かの者をやつにぶつけ、必ず打ち倒せ」
黒装束の男「はっ」
???(ユウラ・レイセン…貴様は必ず…)
♦︎
エナ「ふーん、ユウラって東方の国の生まれだったの」
ユウラ「ああ、ニホンってところさ。俺もあんまりあっちのことは知らないが」
朝食という名の昼食を済ませ、ユウラとエナの二人は荒廃した街を散歩していた。ちなみにレンとミナはシンリアにデュエルを教えてもらっている。
エナ「えーと、ファミリーネームを先に言うんだっけ?」
ユウラ「そうだね。俺の場合、レイセンが家名に当たるから…」
ユウラはそう言って落ちていた小枝を拾うと、地面に文字を書いていく。そこには漢字で『零千遊羅』と記されている。
エナ「うわー、全く読めないわ」
ユウラ「まぁ、これに関しては慣れだね…」
するとユウラは突然ハッと顔を上げる。
エナ「ユウラ…」
ユウラ「ああ…誰かさっきからついてきている」
すると彼らの後ろから、高い声が近づいてきた。
謎の男「こんにちは、あなたがユウラ・レイセンですね?」
優しそうな、しかし奥底に狂気の混じった声で話しかけてきた。ユウラは仕方なそうに振り返る。そこには細身で長身の、痩せ細った男だった。
ユウラ「俺がユウラ・レイセンだが…何用だ」
謎の男「フフフ…そうですか、あなたが…早速ですがあなたには私の作品の一つになってもらいましょう」
すると男はいきなりデュエルディスクを取り出し、ユウラに向かい叫んだ。
謎の男「さぁ、デュエルしなさいユウラ・レイセン!このルガラ・メタトロンの代表作になるのです!」
ユウラ「…気乗りはしないが、な…いいだろう。エナ、下がっていてくれ」
ユウラもデュエルディスクにデッキをセットし、ルガラに向かって構える。
ユウラ・ルガラ「「デュエル!!!」」
ユウラ:LP 8000
ルガラ:LP 8000
ユウラ「俺の先行!俺は手札から『Crate シンリア』を効果で特殊召喚!」
Crate シンリア
光・星1・攻0
機械族/効果
ユウラ「更に魔法カード『Crateドロー』を発動!」
Crateドロー
通常魔法
ユウラ「手札から『Crate』モンスター1体を捨て、デッキから2枚ドローする。そして手札の『Crate ユナ』は手札からシンクロ召喚の素材にできる。俺はレベル1の『シンリア』をレベル1の『ユナ』でチューニング!」
⭐︎1+⭐︎1=⭐︎2
ユウラ「シンクロ召喚!芽生えよ『Crate メーニャ』!」
大地に根付く機械精霊が「クァ〜ん」と可愛い声で産声を上げた。
Crate メーニャ
地・星2・攻1100
機械族/シンクロ/チューナー/効果
ユウラ「シンクロ召喚成功時、『メーニャ』の効果により、墓地の『Crate アステロイド』を特殊召喚する」
Crate アステロイド
水・星1・攻0
機械族/チューナー/効果
ユウラ「更に『ユナ』が手札・フィールドから墓地に送られた場合、墓地のレベル4以下の『Crate』モンスター1体を手札に加える。俺は『シンリア』を手札に加える」
ルガラ「ほう…それが例の連続召喚デスか」
ユウラ「それだけじゃあないぜ?…俺はスケール2の『Crate マキシマムリアクター』とスケール8の『Crate ウルティメイトコア』を、ペンデュラムスケールにセッティング!」
ルガラ「何っ、ペンデュラムモンスターだと!?」
急に青空が星空へと変わり、二つの機械の塊が光の柱の中に収まる。
ユウラ「揺れろ、孤高のペンデュラム、
夜空に輝け光のアーク!
ペンデュラム召喚!現れろ、我が頼もしき仲間たち!
『Crate シンリア』、『Crate デヴィル』!」
Crate デヴィル
闇・星3・攻1000
機械族/効果
ユウラ「いくぞ、俺はレベル1の『シンリア』をレベル2の『メーニャ』でチューニング!」
⭐︎1+⭐︎2=⭐︎3
ユウラ「シンクロ召喚!現れろ、『Crate エンフィ』!」
Crate エンフィ
炎・星3・攻1300
機械族/シンクロ/効果
ユウラ「『エンフィ』の効果により、墓地の『メーニャ』を特殊召喚!更に俺はレベル3の『エンフィ』をレベル1の『アステロイド』でチューニング!」
⭐︎3+⭐︎1=⭐︎4
ユウラ「三度目のシンクロ召喚!現れよ、『Crate ウィンディナ』!」
Crate ウィンディナ
水・星4・攻1800
機械族/シンクロ/効果
ユウラ「『ウィンディナ』の効果により、『アステロイド』を、『アステロイド』の効果で『メーニャ』を、それぞれ墓地から特殊召喚!そしてレベル4の『ウィンディナ』をレベル2の『メーニャ』でチューニング!」
⭐︎4+⭐︎2=⭐︎6
ユウラ「全てを産んだ母なる光よ。今こそ地上に降り立ち、汚れた数多の魂を浄化せよ!
四度目のシンクロ召喚!現れ出でよ、『Crate サーニャ』!!」
Crate サーニャ
光・星6・攻2200
機械族/シンクロ/効果
ユウラ「『サーニャ』の効果により、墓地より『ウィンディナ』を特殊召喚!そしてレベル4の『ウィンディナ』をレベル1の『アステロイド』でチューニング!」
⭐︎4+⭐︎1=⭐︎5
ユウラ「5度目のシンクロ召喚!現れよ、『Crate シルフィー』!」
Crate シルフィー
風・星5・攻2000
機械族/シンクロ/効果
ユウラ「『シルフィー』の効果で墓地より『メーニャ』を特殊召喚し、この2体で更にチューニング!」
⭐︎5+⭐︎2=⭐︎7
ユウラ「夜を支配する月光よ、夜空より現れ、全ての罪を照らしだせ!
五度目のシンクロ召喚!現れろ、漆黒の空に出でし月!レベル7、『Crate ムーニア』!」
Crate ムーニア
闇・星7・攻2400
機械族/シンクロ/効果
ユウラ「『ムーニア』の効果で墓地から『メーニャ』を特殊召喚する。そしてフィールドの『ウルティメイトコア』のペンデュラム効果発動!墓地の『Crate』カード2枚をデッキに戻してシャッフル、その後自分は1枚ドローする。俺は『Crateドロー』と『Crate アステロイド』をデッキに戻し、1枚ドロー!」
Crate ウルティメイトコア
ペンデュラム
ルガラ「あなた…そんなことして何するつもりです?」
ユウラ「それはこれからのお楽しみさ…
俺はレベル6の『サーニャ』をレベル2の『メーニャ』でチューニング!」
⭐︎6+⭐︎2=⭐︎8
ユウラ「廃墟を駆ける孤独な機士よ、時空を超える風を受け、新たな未来を斬り開け!
シンクロ召喚!困難と壁を超越せよ、『アスタロト・S・ライザー』!」
アスタロト・S・ライザー
光・星8・攻2500
機械族/シンクロ/効果
ルガラ「それが貴方の…!」
ユウラ「『アスタロト』は自分の墓地のモンスターの数だけ攻撃力を300ポイントアップさせる。俺の墓地のモンスターは8体、よって2400ポイントアップ!」
アスタロト・S・ライザー:攻2500→4900
ユウラ「カードを1枚セットし、ターンエンド。さ、あんたのターンだ」
ルガラ「フフフ…さすがはデュエリストを名乗るだけあります。ですが…果たして私の作品たちにかなうでしょうか?」
ユウラ「何だと?」
ルガラ「行きますよ、私のターン、ドロー!私は手札から『美術天使(アーツエンジェル)ブランク』を召喚!」
美術天使ブランク
地・星1・攻0
天使族/効果
ルガラ「『ブランク』の効果発動ォッ!このカードをリリースし、手札から『ブランク』以外の『美術天使』モンスター1体を特殊召喚できます!現れなさイッ、『美術天使モドゥン』!」
美術天使モドゥン
地・星7・攻1300
天使族/効果
ルガラ「現れなさいッ、夢を描く未来回路(サーキット)!」
ユウラ「…リンク召喚か」
ルガラ「アロンヘッド、確認!召喚条件は、地属性天使族モンスター1体!私は『モドゥン』をリンクマーカーにセット!
サーキットコンバイン!現れなさい、LINK-1『美術天使ビビート』!」
美術天使ビビート
地・L1・攻1700
天使族/リンク/効果
ルガラ「『ビビート』の効果発動ォッ!墓地の『ビビート』以外の『美術天使』モンスターをこのカードのリンク先に特殊召喚できマス!再ビ現れなサイッ、『ブランク』!そしてフィールドから墓地に送られた『モドゥン』は1ターンに1度フィールドに帰ってきます!」
ユウラ(何故もう一度『ブランク』を…?普通あのようなカード効果なら『1ターンに1度』という制約があるはずだが)
ルガラ「フフフ…貴方の思っている通り、確かに『ブランク』の効果には『1ターンに1度』と言う制約がある…しかし『美術天使』モンスターの効果で特殊召喚された場合、もう1度効果を発動できるのデス!」
ユウラ「な、何ッ!?」
ルガラ「芸術家の無尽蔵たる想像力を舐めないでいただきたい。人が想像を膨らませるたび、彼らは進化してゆくのさ…さぁ『ブランク』よ、再びその効果を発動せよ!
私は手札から『美術天使アークリル』を特殊召喚ッ!」
美術天使アークリル
地・星7・攻1200
天使族/効果
ルガラ「『アークリル』はデッキから『ブランク』を特殊召喚できマス!」
ユウラ「まさか、もう一度『ブランク』の効果を使うつもりか!」
ルガラ「その通り…もう一度『ブランク』の効果で手札から今度は『美術天使キュービズム』を特殊召喚!」
美術天使キュービズム
地・星7・攻1600
天使族/効果
ルガラ「『キュービズム』は『美術天使』モンスターの効果で特殊召喚された場合、墓地の『美術天使』モンスターを2体まで効果を無効にして特殊召喚できマス!再び蘇りなサイ、『ブランク』ッ!」
ユウラ「モンスターゾーンを全て埋めに来たか…!」
ルガラ「再び現れなサイ、夢を描く未来回路!
アロンヘッド、確認!召喚条件は、『美術天使』モンスター6体!」
ユウラ「ッ……!?6体ものモンスターでリンク召喚だと…!」
ルガラ「私は自分フィールドのモンスターたち6体を、リンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!
無限たる想像力を喰らいし天使よ…その腹の中でふくれ上がったインスピレーションで、神敵の絶望を描きだせ!
リンク召喚!LINK-6、『美術天使ダ・ヴィーナス』!」
美術天使ダ・ヴィーナス
地・L6・攻3000
天使族/リンク/効果
ルガラ「『ダ・ヴィーナス』の攻撃力は墓地の『美術天使』モンスターの数×500ポイントアップする!墓地の『美術天使』モンスターは6体、よって3000ポイントアップ!」
美術天使ダ・ヴィーナス:攻3000→6000
ユウラ「何ッ、『アスタロト』を上回った…!?」
ルガラ「更に、『ダ・ヴィーナス』の効果発動!墓地の『美術天使』モンスター1体を除外し、相手モンスター1体を破壊できマス!私はフィールドの『アスタロト』を破壊!」
ユウラ「そうはさせない!リバースカード『仁王立ち命令』発動!」
仁王立ち命令
通常罠
ユウラ「自分フィールド上のモンスター1体を対象とし、対象のモンスターが戦闘・効果で破壊される場合、自分フィールドの機械族モンスター1体を代わりに墓地に送ることができる!」
ルガラ「ふむ…これで攻撃力の変動が起きましたネ」
美術天使ダ・ヴィーナス:攻6000→5500
アスタロト・S・ライザー:攻4900→5200
ルガラ「バトルでス!『ダ・ヴィーナス』で『アスタロト』に攻撃!
『イネクス・インスピレーション』!」
ユウラ「ぐッ!」
ユウラ:LP 8000→7700
ルガラ「更に手札から速攻魔法『美術天使の裁き』を発動!」
美術天使の裁き
速攻魔法
ルガラ「自分フィールド上の『美術天使』リンクモンスター1体を対象として、対象のモンスターはもう一度攻撃できる!いきなサイ『ダ・ヴィーナス』!『イネクス・インスピレーション』!」
ユウラ「うああああァァァぁッ!!!」
ユウラ:LP 7700→2200
エナ「ユウラ!!!」
ルガラ「ククくク…さぁ、大人しくサレンダーしなサイ…」
ユウラ(くそ…ここで負けるわけには…)
するとその時、不意にユウラのデッキの1番上が光だした。その光を中心に、凄まじい風が吹き起こる。
ルガラ「なんだ…何が起こってイル…!」
しかしそんな問いにユウラは答えなかった。いや、答えられなかった、が正解かもしれない。
彼の頭の中には、大量の映像が流れ込んできた。
(いくぜ、『ブラック・マジシャン』!!『黒・魔・導』!!!)
(いくぞ、『E・HERO ネオス』!!『ラス・オブ・ネオス』!!!)
(放て、『スターダスト・ドラゴン』!!『シューティング・ソニック』!!!)
(かっとビングだ、『No.39 希望皇ホープ』!!『ホープ剣スラッシュ』!!!)
(お楽しみはこれからだ、『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』!!『螺旋のストライクバースト』!!!)
(いけ、『デコード・トーカー』!!『デコード・エンド』!!!)
ユウラ「ぐッ……」
激しい頭痛の中、数々のデュエリストの声が、頭の中で何度も再生される。
ユウラ(これは…そうか…!)
ユウラは頭痛を何とか抑え込みながら、デッキの上に指を置く。
ユウラ「俺の、ターン!!!!!」
ユウラはそのままデッキからカードをドローした。
ユウラ「!!!」
光が収まると、ユウラは立ち上がった。そして、目の前のルガラを見据える。
ユウラ「ルガラ・メタトロン。お前とはこのターンで決着をつける!」
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どっちでしょう?回答いただけたらありがたいです! (2022-05-03 17:41)
返信ありがとうございます。
あ、しまった。ブランク2体出てた…
テキストと話の内容改変いたします。ご指摘ありがとうございます。 (2022-05-03 18:17)
そこんとこも修正いたします…
修正版↓
[今回のカード紹介]
今回紹介するカードは『美術天使ダ・ヴィーナス』。
『美術天使』6体と重い条件を持つがその分効果は強力。
墓地の『美術天使』の数だけ攻撃力が500ポイントアップし、
更に墓地の『美術天使』1体を除外してモンスター1体を破壊できるぞ。
『美術天使の裁き』とコンボして使えば、強力な1撃を叩きこめ!
美術天使ダ・ヴィーナス
地・L6・攻3000
天使族/リンク/効果
『美術天使』モンスター6体
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか発動できない。①:このカードの攻撃力は自分の墓地の「美術天使」モンスターの数×500アップする。②:自分メインフェイズに、墓地の「美術天使」モンスター1体を除外して発動する。相手フィールド上のモンスター1体を選んで破壊する。この効果の発動は無効にできず、発動したターン自分は「美術天使」モンスターしか召喚・特殊召喚できない。 (2022-05-07 22:18)
このSSに出てくるカードから、いくつかの「美術天使」カード、「パンキービースト」カード(後者は完全オリジナルですが)をオリカ掲示板にて投稿しています。よろしければ見てください。 (2022-11-07 09:16)