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HOME > 遊戯王SS一覧 > 第0話その1「研究者」

第0話その1「研究者」 作:にしん

 数年前、複数の次元で起きた、カードゲームの一種であり今やプロスポーツ、果てには悪人の逮捕手段など社会では当たり前のことになった遊戯王の歴史や存在を、「ズァーク」と名乗る者・・・いや、龍に滅ぼされかけた「覇王事件」と呼ばれている事案で各次元に散らばり残ってしまった「覇王の子」を研究する施設がどこかの次元に存在した。

その研究所の場所は誰にも分からないが、その場所を教えられ、そして配属されるのは、生活の全てや家族、交友関係など個人の全てを捨て、極秘に「覇王」について研究する意欲のある者と、極秘に集められた「覇王の子」だけだった。



・・・とある日、数年ぶりに新人の研究者が1人、とある部署に配属されることになった。研究所の待合室で3人の研究者がその新人を待つ。

研究者A「室長、知ってますか?今回配属される人の噂」

1人の研究者の言葉に室長と呼ばれた若々しい研究者の口元がわずかに笑う。その研究者の白衣の名札には「天王寺」と書かれていた。他の研究者にも名札があるが、名前の代わりに3ケタの番号が書かれていた。

天王寺「ああ、知っていますとも。大人で唯一の“覇王の子”・・・きっと我々の研究を大きく進めてくれることでしょう」
研究者B「確か名前が・・・なんでしたっけ?」
天王寺「確か・・・おや、到着したようです」

重々しい金属製の玄関の扉が音を立てながらゆっくりと開く。そこには奇抜な緑と黒の髪をした例の新人研究者と黒服の大男2人。流石は極秘の研究所だ。ボディーガードならぬセキュリティーガードがデュエルディスクを構え、その新人研究者はもちろん、受付の人や既存の研究者たちまでをも緊張させてくるような威圧を常に放っていた。

黒服の男「我々の仕事はここまでです。では失礼」


天王寺「ふう、相変わらずですねぇ彼らは。さて・・・ここに配属されたということは、解ってますね」
新人研究者「はい」
天王寺「いい返事、いい目つきです。えーっと、名はなんだったかな」


その新人研究者は自身の名を、まるで意味があるかのように強調した口調で放った。


新人研究者「“ザック”、です」


新人でまず下っ端のはずのザックの白衣の名札には、天王寺と同じくちゃんとした名前が書かれていた。
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