燃え尽きた水（海皇目線）　作：リバース＠影の使者

ポ「……んだと？」

大広間でポセイドラは従者に問いただした。

ポ「それは誠か……リュウキ」

言いにくそうに、リュウキは「はい」という。

――巨大戦艦ではなかった。

――むしろ、『まったくなんなのかわからないモノ』が来ていたのだった、

という報告を、リュウキは容れたのだった。

……外は弾と剣の音、それといつもとは違う荒い海の音。

ポ「……俺が……『神』であれば……」

リ「……？ ―海皇……様？ 具合でも？」

何かを考えて暗い表情のポセイドラに、リュウキは体調の心配をした。

「大丈夫」と言いながらポセイドラはある『扉』の前に立った。

その扉にはもがき苦しむ『人』の姿が描かれていた、全体的に暗い色で構成された色の扉だった。

ポ「リュウキ……何かあったら、お前が何とかしといてくれ。これは『皇の命令』だ」

リ「……はい」

そうリュウキは言った。その返事に安心感を得たのか、ポセイドラは優しく笑っていた。

そして、ポセイドラは暗い扉を引いた。



コツコツと一人だけの足音が通路中に響き渡る。どうやらここは音が反響しやすいらしい。

暗い扉の向こうは、ここは海の中の城、しかも伝説の都にある豪華、煌びやかな城と言われるほどなのに、ダンジョンかと思えるほどの寒さ、そして石造りの階段が待っていた。

ポセイドラはそこをただ下へ下へと降りていく。

その理由には、死んだ父の最期の言葉の意味を知るためであった。



数百年前――

ポ父「ポセイ……ドラよ……我が可愛い……息子」

当時ポセイドラ「父さん！ 無理して喋ったら……」

ポ父「いや……いい。俺にも、死ぬ時くれぇ……わかるさ……っつーの」

ポ父「いいか……よく、聞け」

当ポ「父……さん？」

ポ父「お前が……どうしても、本当にどうしようもない……『未知の敵』が現れた時……」ｶﾞﾊｯ

当ポ「父さッ……」

ポ父「いいから聞けっつーの……傷に響くだろっつーの……ったく……男が泣くんじゃねぇ……」

当ポ「でもッ……父さぁ……うえぇ……」ｸﾞｽｸﾞｽ

ポ父「もういい。めんどいからそのまま聞け」

ポ父「この城にはある秘密室がある。俺が、入っちゃならんと言った『暗い扉』の向こうにある」

ポ父「その向こうには『燃え尽きた水』がある。『未知の敵』と戦うとき……何かと便利にガハァアアッ！！」血ﾌﾞｼｬｰ

当ポ「え！？ と、父さん！？ なんでそんなギャグ〇画日和みたいな死に方……じゃなくてぇぇぇ……」





そして今にもどる

ポ「そういや親父変な死に方だったな……鼻血と口血をいっぺんに出したからな……治療兵にも『ショック死です』って言われたっけ……血をめっちゃ見たことで死ぬとか……海皇としてどう……って、なんかそんな『作者が極力シリアスに持ってこうと思ったけど失敗してなんかだるいからなんかちゃっちゃと終わらせようとした』感のあること言ってたら着いたよ」

ポセイドラが変な独り言を言いながら向かったところには、こんどは明るい色で構築された扉があった。

ゴクリと喉を鳴らし、扉を開いた先には―――


続く







PS．ギャグ漫〇日和は大好きです。かなり読んでます。特に聖徳太子が『おっぱいびよよ～ん』って言ったシーンが好きです。え？そんなシーン無い？あ、そう。