―黒羽のLokI― TURN2 黒き宝玉　作：SAT-TUN

TURN1 からの続き……

竜崎『……ワイのターンや…！ドロー…ワイは トライホーンドラゴン を召喚…！！』
トライホーンドラゴン ATK2850
竜崎『いけえ！！トライホーンドラゴンで攻撃！！』
Loki『くっ……！』Loki LP3950
『装備されていた執念の剣はデッキの上に戻る……！』
竜崎『ククク……ターンエンドや…もっとワイを楽しませてくれや…！ククク……。』
Loki『俺のターン！ドロー！出でよ、デーモンの召喚！！』
デーモンの召喚 ATK2500
竜崎『……だが、攻撃力はトライホーンドラゴンの方が上や！！』
Loki『そんなことは承知だ…。』
竜崎『ケッ…！生意気なやつや！』
Loki『いけ！デーモン！！トライホーンドラゴンを攻撃！！』
竜崎『カハハ！どういうつもりや！！』
Loki『こういうつもりだ……！！』
ドン！
突進 対象 デーモンの召喚
ATK700アップ
竜崎『なっ…！』
Loki『魔降雷！！』
ズガガガガガガ！！
ズドーン！！
竜崎『ちぃっ……！！』竜崎LP3150
Loki『ターンエンドだ。どうした、身の程を解らせるんじゃなかったのか…？』
竜崎『……ククク。』
Loki『なにがおかしい？』
竜崎『なにもかもや…』
Loki『なに？』
竜崎『なにもかも消えてなくなるんや……ククク…クハハハハ…！』
Loki『どういうことだ！』
竜崎『こういうことや……！！』
カァアアアア！！
竜崎の胸元が赤黒く禍々しい光を放つ…！
Loki『なんだ…？なにが起きている…？』
竜崎『…ククク…ようやく期は熟した…！』
Loki『…！！』
ズオオオォォォォ！！！
突然辺り一帯と竜崎が禍々しい煙のような邪気に包み込まれる…！
Loki『これは…一体…！！』
竜崎『ククク……準備完了や……さあ……本当の勝負はここからや……！！』
ドン！！
Loki『……！！』
煙の中から目が真っ赤になり、角のようなものが生えた姿の竜崎が…！！
Loki『……原因はそれか…。』
竜崎は胸元から 丸いガラス玉のようなものを取り出した。
赤黒く禍々しい色をしている宝玉だ。
竜崎『ククク…ワイはこの時を待っていたんや。もうこのセカイにも、お前たちにも用は無い…！！消えてもらうで！！』
Loki『それが一体、なんだと言うんだ…。おとぎ話のような力を手に入れたとでも言うのか？』
竜崎『せや……』
Loki『…！』
竜崎『このセカイに最初に飛ばされてきたワイは、偶然コイツを見つけたんや。ようわからん遺跡でなっ。』
Loki『遺跡……』
竜崎『いや、運命だったのかも知れへんなｧ……？ワイはこのチカラで全てを消し去る！！手始めにお前から消したるわ！！』
Loki『……バカげてるぜ…。そんなチカラが、本当に…？』
ズオオオォォォォ！！
Loki『！！』
竜崎『ごたくはええ。デュエルの続きや…！ククク…。』
Loki『クッ……！』
竜崎『ワイのターン…ドロー…！ククク……来たで…ワイのデッキの最上級レアカードが…！』
Loki『…！！』
竜崎『こいｨ！！真紅眼の黒竜！！！』
真紅眼の黒竜 ATK2400
『ギャアアアス！！』
Loki『レッド…アイズ…！！』
竜崎『チカラがぁ…！チカラがみなぎるでェ！！いけえ！レッドアイズ！！デーモンを消し炭にしたれェ！！！』
Loki『バカな！血迷ったか？！』
竜崎『んなワケあるかッ！！こいつもオミマイしたるッ！！突進発動！！』
突進 対象 真紅眼の黒竜
ATK700アップ
ドガァン！！
Loki『ぐっ…！！』Loki LP3350
竜崎『カハハハハ！まだまだこれからや！カードを1枚セット！ターンエンドや！！』
Loki『くっ、俺のターン！ドロー！カードをセット…！ターンエンドだ…。』
竜崎『ギャハハハハ！！もう手も足も出ないんか！！ワイのターン！！ドロー！！
ワイはエビルナイトドラゴンを召喚！ターンエンドや！！』
Loki『くっ、俺の…ターン！！ドロー！！』
竜崎『クハハハハ！無駄や！どんなモンスターを呼び出そうと、直ぐに返り討ちにしたる！！クハハﾊｰ』
ー キーーン！！
ジャキン！ジャキン！ジャキン！
竜崎『こっ、これは……！！』
Loki『光の護封剣を…発動した……！』
竜崎『チィ！！小賢しいマネをｯ！！』
光の護封剣 3ターン攻撃を受けない
Loki『ターン、エンドだ…。』
竜崎『所詮は時間稼ぎにしかならへんカードや！せいぜいあがくんやな！クハハハハ！！ワイのターン！ドロー！！ワイは更にカースオブドラゴンを召喚しターンエンドや！！』
Loki『俺の…ターン！ドロー…！カードを１枚セットし…ターンエンドだ。』光の護封剣1ターン経過
竜崎『ワイのターン！！ドロー！！ワイは更にメテオドラゴンを召喚し、ターンエンドや！！』
Loki『俺の…ターン！！ドロー！！』
ドクン！！
Loki『(…きたか…！)』
竜崎『なんや？なんかエエもんでも引けたんかいな…？今更遅いわ！！玉砕したるで！！』
Loki『ターンエンドだ。』光の護封剣2ターン経過
竜崎『ワイのターン！！ワイは更に、ゼラを召喚！！ターンエンドや！！ギャハハハハ！もう逆転は無理やろなァ！！ターンエンドや！！』
ゼラ ATK2800
メテオドラゴン ATK1800
カースオブドラゴン ATK2000
エビルナイトドラゴン ATK2350
真紅眼の黒竜 ATK2400
Loki『俺の…ターン！！ドロー！！』
ドクン！！
Loki『期は、熟した。』
竜崎『…あん？？』
Loki『俺にも、はじめから持っていたモンがある…！』
竜崎『…！』
Loki『俺は手札から、闇の量産工場を発動！！墓地の通常モンスターを2体手札に加える！！』
Loki デーモン 暗黒騎士ガイアを回収
竜崎『それが、なんやと言うんや！！』
Loki『俺は最初のターンにセットしていたカードを発動する！！』
竜崎『まさか……！』
Loki『リバースカードオープン！カオスｰ黒魔術の儀式！！』
竜崎『なん、やと……！！』
Loki『俺は今手札に加えたデーモンとガイアの魂を糧として！儀式モンスターを召喚するぜ！！』
竜崎『儀式ｨｨ！？？』
Loki『出でよ！マジシャンオブブラックカオス！！』
カァアアアア！！
『ハァッ！！』
マジシャンオブブラックカオス ATK2800
竜崎『バカな……！はじめからコレを狙っていたんか……？？』
Loki『どうだかな…。だが、思いは繋がったぜ…！カードと心をひとつにすれば、奇跡は起こる…！』
竜崎『やかましいわッ！！２度とそんなごたく抜かせんようにしたる！！』
Loki『更に、執念の剣をマジシャンオブブラックカオスに装備！！』
執念の剣 対象 マジシャンオブブラックカオス
ATK500アップ
竜崎『ぐぬぬぅ…！！』
Loki『更に！リバースカードオープン！！拡散する波動！！』
竜崎『拡散する波動！？』
Loki『俺のライフを糧として！相手フィールド全域に最上級黒魔術師の攻撃を拡散させるぜ！！』
竜崎『ばっ、バカな！！』
Loki『くらえ！滅びの呪文ｰデスアルテマ！！！』
ズガガガズドーンズドーンズドーン！！！
オオオオ……
Loki『やった……か…？』Loki LP2350
竜崎『ククク……！！』
Loki『なんだと……！！』
竜崎『攻撃の無力化や…！残念やったなァ！！』
Loki『くっ…！！ターン、エンド…！』光の護封剣終了
竜崎『お前を守っていた護封剣も効果が切れたで！ワイのターン！！ドロー！！ワイは強欲な壺を発動！２枚ドロー！！』
Loki『くっ！！』
竜崎『ククク！そろそろ終いにしたる！ワイはユニオンアタックを発動！ワイのモンスターの力をレッドアイズに集約し、マジシャンオブブラックカオスに攻撃や！！』
ズドーン！！
Loki『ちっ…！絶対絶命ってやつか…！』
竜崎『残念ながらダメージは入らんが、まあええ。執念の剣は効果でお前のデッキの上に戻る！』
Loki『くっ……。俺のターン、ドロー…！』
竜崎『執念の剣でも引いたんかなあ？ギャハハハハ！！』
Loki『……』
竜崎『…なんや？その目は…！』
Loki『…お前に何があったかは知らないが、寂しいやつだな。』
竜崎『なんや？勝ち目が無くなって自暴自棄になったんか？お前の煽りなんてハナクソみたいなもんやで！！』
Loki『…俺はまだ諦めていない。』
竜崎『なんやと…？』
Loki『興奮し過ぎて見落としたか？俺にはまだリバースカードがある…！』
竜崎『し、しまっ……』
Loki『リバースカードオープン！！無謀な欲張り！！2枚ドローするが、以降ドローフェイズを２度スキップする…！』
竜崎『ちっ！！それがなんや！！ワイのモンスターたちを沈めることはできんやろ！！』
Loki『まだだ…！』
竜崎『なっ、……まさかっ…？』
Loki『もう１枚のリバースカードも……』
バン！！
Loki『無謀な欲張りさ。』
竜崎『くっ！！一気に4枚のドローやと……！！』
Loki『このターンで…終わらせる！！俺は手札から、ブラックホールを発動！！』
竜崎『！！』
ズオオオォォォォ！！
ズドーンズドーン……
オオオオ……
Loki『……！？』
竜崎『……残念やったな……！ワイの伏せていたカードも、２枚目のメタル化魔法反射装甲や…！！レッドアイズはブラックメタルドラゴンにパワーアップし、魔法効果を弾いたで！！』
レッドアイズブラックメタルドラゴン ATK2800
Loki『やはりそうか…！だが、お前がそのお気に入りを守ったことが敗因になるぜ！』
竜崎『なんやとォ！！』
Loki『死者蘇生を発動！蘇れ！マジシャンオブブラックカオス！！』
竜崎『ば、バカなッ！！』
Loki『更に！巨大化を装備！俺のライフが相手より低い場合、装備モンスターは攻撃力が倍になる！！』
マジシャンオブブラックカオス ATK5600
竜崎『…う、ウソや…！！』
Loki『更に！！手札に舞い戻った執念の剣も装備！！』
竜崎『攻撃力……6100…！！』
Loki『終わりだ！！マジシャンオブブラックカオスの攻撃！！執念の鎌鼬！！』
ズバアアアアァァ！！
竜崎『ぐああああぁぁ！！』竜崎 LP0
Loki『俺の…勝ちだ…！』
竜崎『ワイが、……宝玉の力を目覚めさせたこのワイが……？負けた……？？』
Loki『さぁ、早くその宝玉を手放せ！』
竜崎『黙れ！！コレはワイのチカラや！！ワイだけのモンや！！』
ズズズズ……
オオオオ……
竜崎『くっ……？なんや？一体……！』
Loki『！！』
ズオオオォォォォ！！
竜崎『ぐわああああぁぁぁぁ！！』
オオオオ……
……

Loki『…！！』
バタン……
竜崎は倒れこんだ。
コロコロコロコロ……
ピキピキピキ
パキパキパキ……

バリン…！！

Loki『玉が、割れた…。』

……
ズオオオォォォォ！！
突然辺り一面を黒炎が包み込む。

Loki『おい！竜崎！！』

ボォオオオオ……
メラメラメラメラ……

竜崎は黒炎に包み込まれてしまった。

Loki『くっ…………。』

パサッ……

Loki『……！』

ロキの足元にはレッドアイズのカードが。
Loki『真紅眼の黒竜……。』

ロキは黒炎から免れたレッドアイズだけを保護し、その場から立ち去った。

……
オオオオ……

その様子を上空からモンスターと共に見下ろす舞。

舞『フフ……やっぱりおもしろいボウヤ。フフフ……。』

ー次回へ続く。