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HOME > 遊戯王SS一覧 > 第02話 何処を切っても金太郎の顔

第02話 何処を切っても金太郎の顔 作:トマトところてん

前回のあらすじ
男が近所のカドショに行って、歳上に見える見知らぬ別の男性に話かける。
フィクション、この2024夏の記録的なもの
店内の描写、男の容姿など特になし

続き

男はカードショップの店内でカードを見ている別の男性に、どんなカードを探していますかと話しかけた。
この、話をかけるのに、けっこう勇気がいる。何せ見知らぬ相手。それに話しかけられたくない場合もある。
カードを探していた別の男性が、手元にある売り物のカードを見せながら応える。
「見ての通り、ドライトロンです。」
男はそれを聞いてホッとしていた。そして興味本位で聞いただけなのを装うように、わざととぼけて応える。
「ドライトロンですか?」
男は内心、安心していた。最近は遊戯王ゲートボールも少し流行っていて、かなり昔のカードを探しにカードショップに来る人もいるからだ。
男は最近の話をしたかった。
別の男性が応えて説明する。こういう時は緊張するのか、好きな事を話せるからなのか、少し早口になる。
「儀式のちょっと変わったテーマです。攻撃力で儀式するというか。最近再録されて新規も来ました。カッコいいです。」
男はそれに少しずつ応える。遊戯王の話ができている喜びを隠しながら。
「儀式ですか。儀式モンスターより儀式魔法を探す方が大変ですよね。」
カードのストレージコーナーを見ると、非常に沢山のカードが置いてあり、目当てのカードを探すのはとても大変そうだった。
男がそれらを指を差しながら言うと、別の男性がすぐさま応える。
「QCCUやQCCPで今は溢れかえってますね。過去の人気カードが収録されていてそれが。」
別の男性が親切に応えてくれるので、男は更に踏み込んで質問したいと思って、話しかけた。

続く
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