【６話】Prideful Roar　作：ゲトゥ

私とゴルガーの戦いは熾烈を極めた。

ゴルガーより放たれた無数の鎖や光の剣が私の動きを絡めとろうと放たれる。

だが、それらを躱し、徐々にゴルガーを追いつめていく。

宇宙砦ゴルガー
「無駄な足掻きよ……」

異星の最終戦士
（あの余裕…… やはり、奴の手の内には……）

宇宙砦ゴルガー
「帝王たる我が本気になれば… 貴様など一瞬だ！なんぴとたりとも、このゴルガーを越えることはできん！」

異星の最終戦士
「それはどうかな…… やってみなければ分からない！行くぞ、ラストバトルだ！」

宇宙砦ゴルガー
「よかろう、来るが良い。だが、その前に…… 」


〝 ダメージ計算入っていいですか ……？ 〟


異星の最終戦士
「私は一向に構わん！この攻撃に全てを賭ける！」

宇宙砦ゴルガー
「今更、何をしようが遅いわ！天使よ！我に無限の力を寄越せ！」

ゴルガーの内部に捕らえられていた天使から、その力が吸収されていく。

ピ ピ ピ ピ ピ …… コウゲキリョク 5350 …

宇宙砦ゴルガー
「我は天使《オネスト》を捕らえることにより、最強の力を手に入れたのだ！いくら貴様が強かろうと、我を越えることはできぬ！」


ピ ピ ピ ピ ピ …… コウゲキリョク 3000 …

ゴルガーに取り付けられた攻撃力の計測器が戦士の戦力を読み上げた。

宇宙砦ゴルガー
「む…？」

ピ ピ ピ ピ ピ …… コウゲキリョク 4000 …

宇宙砦ゴルガー
「なんだと…？更なる上昇……！？」

ピ ピ ピ ピ ピ …… コウゲキリョク 5650 …

宇宙砦ゴルガー
「馬鹿な！たったひとりの戦士ごときが、宇宙の帝王たるゴルガーの力を上回ると言うのか！」

異星の最終戦士
「お前が天使を捕らえ、その力を掌握していることは知っていた。戦友が命と引き換えに与えてくれた情報（モノ）だ……！」

異星の最終戦士
「ゴルガー！お前はこの星を… この星に生きる命を侮った！」

《プライドの咆哮》

戦士の誇りが叫びを上げる

〝これで最後だ！〟


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