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HOME > 遊戯王SS一覧 > 第6話:運命を導く者

第6話:運命を導く者 作:カズ

亜利沙→LP:8000 手札:5 デッキ:45 メインモンスターゾーン:0 魔法&罠ゾーン:0 フィールドゾーン:0 墓地:0 除外:0


V S


Sherry→LP:8000 手札:5 デッキ:35 メインモンスターゾーン:0 魔法&罠ゾーン:0 フィールドゾーン:0 墓地:0 除外:0


*TURN01
「さて、私が直々に相手をしてやるんだ。簡単に倒されてくれるなよ?」
「デュエルが始まってもいないのに減らず口を叩くなんて、流石は最強ってわけ?」
「私にとっては『沈黙は銀、雄弁は金』なのでな。フィールド魔法『宿星王界(ディスターニー・アースガルズ)』を発動!このカードの発動時の効果処理として、デッキから『宿星巫女(ディスターニー・メイデン)スノトラ』を手札に加える」


 亜利沙の扱うデッキは【宿星巫女(ディスターニー・メイデン)】。このカテゴリに属するモンスターは全て魔法使い族・地属性であり、北欧神話に登場するアース神族の女神がモチーフとなっている。


「スノトラは通常のドロー以外の方法で手札に加えられた時、手札から特殊召喚できる。現れろ、運命を導くサーキット!召喚条件は、レベル4以下の宿星巫女1体。スノトラをリンクマーカーにセット。リンク召喚!!リンク1『宿星巫女ヴェル』!!」


 流れるようにリンク召喚へと繋げたが、まだ序の口。彼女の【宿星巫女】は他の魔法使い族デッキと比べても遜色なく仕上がっており、並大抵のデュエリストならば簡単に迎撃することができる。
 デュエル経験が浅い遊良でも、彼女の気迫から感じ取ることができた。亜利沙が何故、最強として悪霊から恐れられているのかを。そしてこのデュエルが終わった時、自分がとんでもない人とパートナーになったのかを知ることになる。


「スノトラがフィールドから墓地へ送られたことで、私は1000ポイントのライフを回復する。そして、ヴェルがリンク召喚に成功したことで効果発動!デッキから『宿星巫女イズン』を手札に加える。そして、手札に加えたイズンを通常召喚」
亜利沙→LP:9000

「再び出でよ、運命を導くサーキット!召喚条件は、レベル4以下の宿星巫女1体。イズンをリンクマーカーにセット。リンク召喚!!リンク1『宿星巫女フリーン』!!」


 亜利沙は新たなリンク1のモンスターを呼び出した。フリーンは1ターンに1度しかリンク召喚できないが、墓地の宿星巫女1体を、効果を無効にした状態で自身のリンク先に蘇生できる効果を持つ。加えてイズンはリンク素材として墓地へ送られた場合、デッキトップ3枚の中から『ディスターニー』と名のつく魔法カード1枚をサーチできる効果を持っている。亜利沙のデッキは一般的な枚数よりも多いが、彼女のデッキ配分ならば7割近くの確率で魔法カードを呼び込める。
 【宿星巫女】は他のデッキと比較してもフィールド魔法カードの種類が明らかに多く、その数は何と9種類。それらの張り替えを駆使して戦うのがこのデッキの最大の特徴であり、亜利沙はそれを最大限活かすべく、15枚近くをフィールド魔法がデッキの中身を占めるという特殊な構築をしている。


「フィールド魔法『宿星小界(ディスターニー・ニダヴェリール)』を発動!三度出でよ、運命を導くサーキット!召喚条件は、魔法使い族モンスター2体。フリーンとヴェルをリンクマーカーにセット。リンク召喚!!リンク2『宿星巫女シュン』!!」
「……これが、ホヅミ先輩のデュエル」
「出でよ、運命を導くサーキット!召喚条件は、魔法使い族モンスター2体以上。スノトラとリンク2のシュンをリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン!リンク召喚!!リンク3『宿星巫女ビル』!!」


 4度にわたるリンク召喚を終え、亜利沙はリンク3の『宿星巫女』を呼び出した。亜利沙のモンスターはみな80cm前後の大きさしかないが、その風貌とは裏腹に亜利沙の気迫が乗り移っていた。


「シュンがリンク素材として墓地へ送られたことで、私はデッキから1枚ドローする。続けてフィールド魔法『宿星小界』の効果発動!このカードを墓地へ送り、墓地の『宿星巫女スノトラ』を特殊召喚する。その後、デッキから『宿星妖界(ディスターニー・アルフへイム)』を墓地へ送る。そして、『宿星巫女ビル』の効果発動!フィールド魔法が効果で墓地へ送られたことでライフを500払い、墓地の『ディスターニー』カード1種類につき200のダメージをお前に与える」
「クッ…!」
「与えたダメージは1200。よって私は、デッキから1枚ドローさせてもらう」
亜利沙→LP:8500
Sherry→LP:6800


 攻撃できない先攻の不利をものともせず、ダメージを与えつつ手札も6枚にまで増やした。1ターン目から手札を大量消費しながら展開した遊良とは対照的に、最低限のカード消費で高いパフォーマンスを発揮している。亜利沙がこのデッキに全力の信頼を預けているからこそ成し得る芸当なのか、それとも単に輪廻への復讐のためにこのデッキを利用しているだけなのか。このターンだけで彼女の心を読み取ることは能わなかった。


「カードを2枚伏せて、ターンエンドだ」
亜利沙→LP:8500 手札:4 デッキ:39 メインモンスターゾーン:1 魔法&罠ゾーン:2 フィールドゾーン:0 墓地:7 除外:0 EXモンスターゾーン:1



*TURN02
「私のターン、ドロー!相手フィールドにのみモンスターが存在することで、『魔救の分析者』は手札から特殊召喚できる!」
「やはり、生徒会長と同じ【魔救】か」
「分析者の効果発動!デッキの上からカードを5枚めくり、その中から岩石族モンスター1体を特殊召喚できる。来たわ、『魔救の奇石(アダマシア・クリスタ)-ドラガイト』!」


 『魔救』と名のつくチューナーは、デッキトップ5枚の中から岩石族1体を特殊召喚する共通効果を持つ。岩石族ならではの方法で展開していくが、生徒会室で見た時と同じ戦法であれば対策は容易に取れる。
 クリスタの効果で1枚ドローしたSherryはそのカードを見て笑みを浮かべた。そのカードは任意のフィールド魔法をサーチする『テラ・フォーミング』。これを使用しない訳がなく、その効果で『アダマシア・ラピュタイト』をサーチ・発動し、生徒会室でのデュエルと同じ状況を作り上げた。


「現れろ、地獄へ通ずる未来回路!召喚条件は、チューナーを含むモンスター2体。分析者とドラガイトをリンクマーカーにセット。リンク召喚!!リンク2『水晶機巧-ハリファイバー』!!」


○魔救の分析者(Lv4 地)
岩石族/チューナー/効果
攻1500/守700
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:相手フィールドにのみモンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:自分メインフェイズに発動できる。自分のデッキの上からカードを5枚めくる。その中からチューナー以外のレベル4以下の岩石族モンスター1体を選んで特殊召喚できる。残りのカードは好きな順番でデッキの一番下に戻す。


○魔救の奇石-ドラガイト(Lv4 水)
岩石族/効果
攻0/守2200
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが「アダマシア」カードの効果で特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。②:このカードが墓地に存在する場合、自分のフィールド・墓地の水属性Sモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを持ち主のEXデッキに戻し、このカードをデッキの一番上に戻す。


○水晶機巧-ハリファイバー(LINK2 水)(制限カード)
機械族/リンク/効果
攻1500
【リンクマーカー:左下/右下】
チューナーを含むモンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。手札・デッキからレベル3以下のチューナー1体を守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン効果を発動できない。②:相手のメインフェイズ及びバトルフェイズにフィールドのこのカードを除外して発動できる。EXデッキからSモンスターのチューナー1体をS召喚扱いで特殊召喚する。




「やれやれ。少しは戦法を変えてみてはどうだ?生徒会室の時とまるっきり同じではつまらんぞ」
「何…?」
「カウンター罠『ナーストレンドへの誘い』を発動!!相手がエクストラデッキからモンスターを特殊召喚した際、ライフを2000ポイント払うことで、その特殊召喚を無効にする。その後、『宿星巫女』以外のモンスターを全て墓地へ送る!」
亜利沙→LP:6500


 ハリファイバーはチューナーを用いるデッキであれば、殆どのデッキに投入できるほど高い汎用性を持つ。生徒会室でのデュエルではハリファイバーを素材として『リンクロス』と2体のリンクトークンを展開したが、『シューティング・スター・ドラゴン』の連続攻撃を確実なものにする【魔救】にとっては、レベル1のリンクトークンは『フォーミュラ・シンクロン』をシンクロ召喚するためには必要不可欠。しかし、ハリファイバー自体には耐性を持たないため、特殊召喚を無効にしてしまえば後続の展開も封殺することができる。


「『シューティング・スター・ドラゴン』一辺倒なデュエルで、私を倒せると思ったら大間違いだ」
「……まだ、私には通常召喚が残っている。『魔救の探索者』を召喚し、効果発動!デッキの上から5枚めくり、その中からチューナー以外の岩石族1体を特殊召喚できる。危ない危ない……何とか『魔救の奇石-ラプタイト』を特殊召喚できた」


○魔救の探索者(Lv2 地)
岩石族/チューナー/効果
攻100/守2100
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドに「魔救の探索者」以外の岩石族モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:自分メインフェイズに発動できる。自分のデッキの上からカードを5枚めくる。その中からチューナー以外のレベル4以下の岩石族モンスター1体を選んで特殊召喚できる。残りのカードは好きな順番でデッキの一番下に戻す。


○魔救の奇石-ラプタイト(Lv4 風)
岩石族/効果
攻0/守2200
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが「アダマシア」カードの効果で特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分の手札・墓地から岩石族モンスター1枚を選んでデッキの一番上に戻す。②:このカードが墓地に存在する場合、自分のフィールド・墓地の風属性Sモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを持ち主のEXデッキに戻し、このカードをデッキの一番上に戻す。



 ラプタイトを始めとする「魔救の奇石」モンスターには、「アダマシア」の効果で特殊召喚に成功した際に発動できる効果を持っている。ドラガイトは1枚ドローする効果、そしてラプタイトは手札の岩石族をデッキトップに戻す効果だ。Sherryはこの効果で手札の『ゲート・ブロッカー』をデッキトップに戻し、亜利沙に苦い顔をさせた。
 そのカードには「カウンターを置かせない」効果と「相手のフィールド魔法の効果を無効化する」効果があり、前者は魔力カウンターを駆使するデッキを始め、汎用性の高い『ヴァレルロード・S・ドラゴン』や、バトルフェイズに高い爆発力を発揮する『ファイアウォール・ドラゴン・ダークフルード』を封じることができる。後者の効果はフィールド魔法を重要視するデッキ全般、特に複数種のフィールド魔法を抱えている【宿星巫女】にとっては相性最悪のカードなのだ。


「レベル4のラプタイトにレベル2の探索者を、チューニング!シンクロ召喚!!レベル6『魔救の奇跡(アダマシア・ライズ)-ラプタイト』!!」
「シンクロ召喚……ってことは」
「少年、大丈夫だ。私がついてる」


 ラプタイトと探索者が悪霊の取り出した巨大な鎌に斬りつけられ、ラプタイトからは4つ、探索者からは2つの血塗られたサークルが出現し、断末魔が木霊する。屍となった2体はそのサークルの中に吸い寄せられ、跡形もなく消滅してしまった。6つのサークルは爆発を起こし、血溜まりの中から這い出るように、猛禽を象った奇跡の岩石が姿を現した。
 その間、遊良は亜利沙の装束の袖を軽く握りしめながら半目だけ開けていた。


「うっげぇ。まさかシンクロ召喚もこんなにグロテスクになっていたとは」
「生で見ると全然違うだろう?」
「笑いながら言わんでください……」


 予め各召喚方法の様を亜利沙から教えてもらったため何とか耐えられたが、遊良は生前より「血」が苦手だった。血液恐怖症とまではいかないが、大量の流血を見てしまうと暫くその場から動けなくなってしまうのだ。当然この事は亜利沙にも伝えたのだが、「本物の血ではないから怖がる必要はない。もし駄目なら私の腕にしがみつけ」と亜利沙なりに恐怖を打ち消すための提案をした。腕にしがみつくのは年頃の男子特有の恥ずかしさ故に躊躇したが、彼女の助言のおかげで恐怖心を緩和することはできた。


「ラプタイトの効果発動!デッキの上から5枚めくり、その中から岩石族1体を特殊召喚できる。これでさっきの『ゲート・ブロッカー』を守備表示で特殊召喚するわ。これでもう、あなたのフィールド魔法は恐るるに足らずよ」
「……」
「魔法カード『魔救の奇縁(アダマシア・フレンズ)』を発動!デッキの上から7枚見て、見た枚数以下のレベルを持つ岩石族モンスター1体を手札に加えることができる。これで『魔救の追求者』も確保完了。そして追求者を自身の効果で特殊召喚!」


 「アダマシア」シンクロモンスターは、自分・相手ターンで発動できる効果を1つずつ持っている。相手ターンでも効果を発動するためには自身と同じ属性のモンスターが墓地に存在する必要があるのだが、サーチを始めとするデッキ操作を起点とした特殊召喚、そしてそこからのシンクロ召喚で確実に墓地へ送ることが可能な【魔救】にとって左程厳しい条件ではなかった。
 今、Sherryのフィールドにはレベル8のシンクロモンスターを呼び出すための条件が整っている。数多くのレベル8シンクロの中には、このデッキに於ける切り札も該当していた。


「レベル6のラプタイトに、レベル2の追求者をチューニング!大いなる奇跡に祝福されし、青き鉱石よ。竜の雄叫びと共に目覚めなさい!シンクロ召喚!!レベル8『魔救の奇跡-ドラガイト』!!」
「これが、奴のエースモンスターか……」
「正確には生徒会長の、だぞ。少年」
「お黙り!魔法カード『魔救の息吹(アダマシア・サイン)』を発動!墓地の追求者を守備表示で特殊召喚し、デッキから『魔救の奇石-レオナイト』をデッキトップに置くわ」



○魔救の追求者(Lv2 地)
岩石族/チューナー/効果
攻1200/守1000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドに「魔救の追求者」以外の「アダマシア」モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:自分メインフェイズに発動できる。自分のデッキの上からカードを5枚めくる。その中からチューナー以外のレベル4以下の岩石族モンスター1体を選んで特殊召喚できる。残りのカードは好きな順番でデッキの一番下に戻す。


○ゲート・ブロッカー(Lv4 地)
岩石族/効果
攻100/守2000
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手は他の自分フィールドのモンスターを効果の対象にできず、フィールドのカードにカウンターを置く事はできない。また、相手のフィールド魔法カードの効果は無効になる。


○魔救の奇石-レオナイト(Lv4 炎)
岩石族/効果
攻0/守2200
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが「アダマシア」カードの効果で特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分の手札・墓地から「アダマシア」カード1枚を選んでデッキの一番上に戻す。②:このカードが墓地に存在する場合、自分のフィールド・墓地の炎属性Sモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを持ち主のEXデッキに戻し、このカードをデッキの一番上に戻す。


○魔救の奇跡-ラプタイト(Lv6 風)
岩石族/シンクロ/効果
攻2200/守2800
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分メインフェイズに発動できる。自分のデッキの上からカードを5枚めくる。その中から岩石族モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚できる。残りのカードは好きな順番でデッキの一番下に戻す。②:相手ターンに、自分の墓地に風属性モンスターが存在する場合、相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを除外する。


○魔救の奇跡-ドラガイト(Lv8 水)
岩石族/シンクロ/効果
攻3000/守2200
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分メインフェイズに発動できる。自分のデッキの上からカードを5枚めくる。その中の岩石族モンスターの数まで相手フィールドのカードを選んで持ち主の手札に戻す事ができる。めくったカードは好きな順番でデッキの一番下に戻す。②:自分の墓地に水属性モンスターが存在し、相手が魔法・罠カードの効果を発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。


○魔救の奇縁(通常魔法)
①:自分フィールドの岩石族モンスターの数+5枚を自分のデッキの上からめくる。その中からめくったカードの枚数以下のレベルを持つ岩石族モンスター1体を選んで手札に加える事ができる。残りのカードは好きな順番でデッキの一番下に戻す。このカードの発動後、ターン終了時まで自分は岩石族モンスターしか特殊召喚できない。


○魔救の息吹(通常魔法)
①:自分の墓地の岩石族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果で「アダマシア」モンスターを特殊召喚した場合には、さらにデッキからレベル4以下の岩石族モンスター1体を選んでデッキの一番上に置く事ができる。



「まだ終わらない!追求者の効果でデッキトップ5枚をめくり、その中からチューナー以外の岩石族モンスター1体を特殊召喚する。これは確定された結果……『魔救の奇石-レオナイト』!そしてレオナイトの効果を使い、墓地の『魔救の探索者』をデッキトップに戻す。さあ八月一日 亜利沙!これで準備は整ったわ!!」
「……整った、か。それはこちらの台詞だ」
「何ですって?」
「罠カード『欺きの道-ビルレスト』を発動!宿星巫女リンクモンスター1体をエンドフェイズまで除外することで、そのリンクマーカーの数までお前のフィールド・墓地のカードを除外する。この効果で私が除外するのは、フィールドの『ゲート・ブロッカー』、『魔救の奇石-レオナイト』、そして墓地の『魔救の奇跡-ラプタイト』の3枚だ」


 フィールドにゲート・ブロッカーがいなければドラガイトを除外するという選択もできたのだが、あのカードはフィールド魔法を多用する【宿星巫女】にとって一刻も早く除去したかった1枚。加えて、属性が異なるレオナイト及びラプタイトを除外する事で、相手ターンに発動できる効果の発動も未然に防いでみせた。
 ならばと思い、Sherryは未だに発動していない『アダマシア・ラピュタイト』の効果を発動し、デッキの「アダマシア」カード5枚を積み込んだ。これで亜利沙のフィールドに留まっているスノトラをバウンスし、直接攻撃を仕掛ける魂胆だったのだが、亜利沙のフィールドにはまだ「布石」が残されていた。


「ドラガイトの効果は使える!これでバウンスさえしてしまえば……」
「貴様、スノトラの効果を忘れていないか?」
「スノトラ?確かそいつは……っ!」
「そうだ。流石に直前のターンの事も忘れるほど間抜けではないと思ったのだが、見当違いだったか?」
「き、貴様ッ……!こうなることを見越して!?」
「さあな。お前がそう捉えたのなら、それでいいが」


 スノトラには「通常のドロー以外の方法で手札に加えられた場合に特殊召喚できる」効果を持つ。たとえドラガイトの効果でバウンスを狙ったとしても、その効果によって再び戻ってきてしまうため無駄打ちとなるのだ。
 バトルフェイズに入ろうにも、守備表示のスノトラを破壊したところで亜利沙のライフが回復するだけ。大人しく諦めたSherryは、カードも伏せずにターンエンドを宣言した。


「クッ……ターンエンド」
「そしてエンドフェイズに、ビルレストの効果で除外したモンスターはフィールドに戻る」
Sherry→LP:6800 手札:1 デッキ:29 メインモンスターゾーン:2 魔法&罠ゾーン:0 フィールドゾーン:1 墓地:7 除外:3



*TURN03
「時にSherryよ。このデュエル、もう終わらせても構わないか?」
「はぁ?本気で言ってる?」
「本気も本気だ。既にこのデュエルは詰んでいるのでな」


 除外されていたビルは前のターンのエンドフェイズに帰還したとはいえ、ドラガイトの攻撃力は3500。加えて7000近くもある相手のライフを1ターンで削り取ることはほぼ不可能に思われるが、彼女にはドローフェイズで得た5枚の手札が残されている。ここからどう終劇まで持っていくのか、遊良は固唾を飲みながらこのターンの行く末を見守った。


「現れろ、運命を導くサーキット!アローヘッド確認。召喚条件は、宿星巫女モンスター2体以上。スノトラとリンク3のビルをリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン!リンク召喚!!現れろ、リンク4『宿星巫女ヴァール』!!」


 遂に亜利沙がリンク4のモンスターをリンク召喚した。ヴァールの攻撃力は、リンク素材とした全モンスターの攻撃力の合計の半分だけ上昇する。スノトラとビルの攻撃力の合計は4500。よって2250が加算され、その攻撃力は5250となった。
 スノトラがフィールドから墓地へ送られたことで、再び亜利沙のライフは1000回復したが、ここから彼女の「運命を導く」力が本領を発揮する。


「墓地の『欺きの道-ビルレスト』の効果発動!自分フィールドに宿星巫女リンクモンスターが特殊召喚されたことで、このカードを除外し、デッキからフィールド魔法『宿星妖界』を発動する!」
「ドラガイトの効果発動!相手が魔法・罠カードの効果を発動した時、その発動を無効にして破壊するわ」


 ビルレストの墓地で発動する効果は、所謂限定的な『メタバース』。その発動さえ食い止めてしまえば脅威とはなり得ない。そう睨んだSherryだったが、それさえも亜利沙が仕掛けた巧妙なブラフだったことを思い知らされた。


「さてと、ここからが本番だ。ドッペル魔法『宿星死界(ディスターニー・ヘルへイム)』を発動!このカードの発動時、デッキから『宿星巫女サーガ』を墓地へ送る」
「ドッペル……魔法!?ということはまさか」
「そのまさかだ!」





─────写し獲れ、2つの世界を生ける魂!『魔救の奇跡-ドラガイト』捕縛完了!─────





「ドッペル召喚!!出でよ、2体のドラガイト!!」
「クッ……!ドッペル召喚まで使ってくるなんて」
「これで通常召喚はできなくなったが、まだ特殊召喚はできる。墓地の『宿星巫女サーガ』の効果発動!このカード以外の宿星巫女が存在することで、このカードを特殊召喚する。続けて『宿星巫女シェヴン』を特殊召喚!このカードは、自分フィールドに宿星巫女が存在することで手札から特殊召喚できる」


 特殊召喚されたシェヴンとサーガは共にレベル3。このままならランク3のエクシーズ召喚に繋げるのが定石だが、サーガはチューナーでありながら、他のモンスターのレベルを変動させる効果を持つ。この場に居合わせた2人のデュエリスト、遊良とSherryはその効果を発動した刹那、彼女の狙いに気付いた。


「レベル4のシェヴンに、レベル3のサーガをチューニング!久遠実成。果てなき時の流れと共に、運命の地へいざ行かん。シンクロ召喚!!目覚めよ、レベル7『宿星巫女ゲフィオン』!!」


 リンク召喚、ドッペル召喚に次いでシンクロ召喚までも披露し、遊良は完全に彼女のデュエルの虜になっていた。エクストラモンスターゾーンには攻撃力5250のヴァール、加えて攻撃力3000のドッペルモンスターが2体。この状態でバトルフェイズに移行すれば、ヴァールでドラガイトを破壊して1750、ドッペルモンスター1体の直接攻撃で3000、ゲフィオンの直接攻撃で2600。合計7350のダメージが入り亜利沙の勝利になる。


「さあ、檻へ戻る覚悟はできたか?バトル!『宿星巫女ヴァール』で『魔救の奇跡-ドラガイト』を攻撃!」
「チッ……」
「次だ。1体目のドッペルモンスターで『魔救の追求者』を破壊し、2体目のドッペルモンスターでダイレクトアタック!!」
「ッ!」
Sherry→LP:2050


 あと1回。ゲフィオンの直接攻撃を決めれば亜利沙の勝利となるのだが、亜利沙にはどうしても解せないことがあった。それは、端からみれば完全無欠で隙がない真利愛が、何故こうも易々と悪霊に取り憑かれたのかということだ。


「トドメを刺す前に1つ聞いておきたいことがある。何故お前は、生徒会長に取り憑くことができた?」
「……あの女、いつまでも昔のこと引き摺っていやがった。そんなくっだらないことに悩んでいたから、私が解放させてあげたの。普通、褒めるところよ?」
「…悩みか。確かに学校での生徒会長を見ていれば、誰もそうは思わんだろうな」
「ええ。でももっと驚くことにこの女、自 殺願望があったの。だから私は彼女に取り憑いて、その手助けをしようと思ったのに、あんた達が邪魔を……ひぃっ!」
「自 殺の手助け、だと?本気で言っているのか!?」


 亜利沙は悪霊でさえも恐れおののくような形相でSherryを睨み付け、一喝した。まだ成人すらしていない真利愛の生命を絶とうとしたその行為を断固として許せなかったのだ。
 人は様々な原因で命を落とす。その要因として挙げられる有名なものといえば悪性新生物、心疾患、脳血管疾患に始まり、溺死、事故死、中毒死など。特に自 殺は読んで字の如く、自らの命を絶つため世間でも特に望まれない死因である。その数を減らすための処置も為されてはいるのだが、ゼロになることは今なお実現していない。
 真利愛の場合、家柄や肥大化したファンクラブ、生徒会の激務などの要因が重なったことでよりストレスがかかっていた。友人も少なくはないのだが、彼女は責任感が強い性格故、大半の悩みを一人で背負い込むことが多かった。ましてや家庭内のトラブルなど身内でもない人物に相談できるわけがない。そう思い込んだ彼女の心は、自 殺願望が生じる程に脆くなっていった。


「かれこれ私も400年近く成仏できずに活動しているが、その中で実感した。辛いことや苦しいこともひっくるめて、生きている時ほど充実していた時間はないと」
「ホヅミ先輩……」
「だからこそ、私は多くの人間に1日でも長く生きてくれと願う。そして、その願いを邪魔する者がいるのなら、私は決して容赦しない!」


 亜利沙も遊良と同じく15歳で命を落とし、そこから400年余りの時を過ごしてきた。未極へ幽閉された当初は、出来もしない輪廻への復讐のことで頭がいっぱいになっていたが、時代の変遷、その切っ掛けとなる戦争、その中で犠牲となった多くの命を人間のあずかり知らぬ所で見つめることで、今の考えに至った。
 3年前にパンドラ・プリズンが開いてしまったことは亜利沙の責任ではないが、悪霊が尊い命を無残に散らそうとするのなら、それを是が非でも食い止めたい。それが、亜利沙が死神として活動することを決めた原点なのだ。


「ゆけ、『宿星巫女ゲフィオン』!2つの世界を護るため、悪しき霊を討ち払え!!」
「グアァァァァッッ!!!」
Sherry→LP:0




 蓋を開けてみれば亜利沙の完勝。彼女に言わせれば遊良でも辛うじて勝利できる相手だったのだが、同じ女として勝負を仕掛けずにはいられなかったのだ。そしてほんの少しだけ、遊良に自分の実力を見せつけたかった部分もあったのだが、それは彼女の胸にしまわれた。
 手慣れた動作で札を貼り付け、プリズンへの転送も完了した。亜利沙の所持している札には仕掛けが施されており、三明神や閻魔の遣いにまつわる様々な情報が思念として持ち主の脳内に流れ込むようになっている。その情報は漏らさず共有することが義務となっているが、亜利沙は表情を曇らせ、口を噤んでしまった。
 亜利沙が「その情報」を伝えることで遊良の進む道が自分と変わらなくなってしまう。そうしたくないと思っての事だったが、義務は義務。秘密を押し通して彼を騙すより、「その情報」を漏らさず伝えなければ互いの関係に亀裂が生じることになる。
 恨まれても構わない。そう覚悟を決めた亜利沙はようやく重い口を開けた。



「どうでした?三明神の情報、持ってましたか?」
「いや。その代わり……少年、今の間だけ『凪 遊良』として、心して聞いてほしい」













───3年前、パンドラ・プリズンを開けたのは、















───お前の両親『凪 誠』と『凪 吾子』だ。







*初登場オリジナルカード
※ディスターニー(Destarny)=Destiny+Starの造語。
○宿星巫女スノトラ(Lv4 地)
魔法使い族/効果
攻1500/守1500
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードをS・X・リンク素材として特殊召喚に成功した「宿星巫女」モンスターは相手ターン終了時まで、相手の魔法・罠カードの効果を受けない。②:このカードが通常のドロー以外の方法で手札に加わった場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。③:表側表示のこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。自分は1000LP回復する。


○宿星巫女イズン(Lv4 地)
魔法使い族/効果
攻500/守2000
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:このカードが「宿星巫女」リンクモンスターのリンク素材として墓地へ送られた場合に発動できる。自分はデッキの上から3枚めくり、その中から「ディスターニー」魔法カード1枚を手札に加える。残りのカードはデッキに戻す。②:このカードが墓地に存在する場合、手札を1枚墓地へ送り、自分の墓地の魔法使い族リンクモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。


○宿星巫女シェヴン(Lv3 地)
魔法使い族/効果
攻1000/守800
このカード名の①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しか行えず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドに「宿星巫女」モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。②:相手モンスターの攻撃宣言時、墓地のこのカードを除外して発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、自分の墓地の「ディスターニー」魔法カードの数×400ダウンする。


○宿星巫女サーガ(Lv3 地)
魔法使い族/チューナー/効果
攻800/守1300
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが手札・墓地に存在し、自分フィールドに「宿星巫女サーガ」以外の「宿星巫女」モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、S素材に使用された場合に除外される。②:自分フィールドの「宿星巫女」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのレベルはターン終了時まで4になる。


○宿星巫女ヴェル(LINK1 地)
魔法使い族/リンク/効果
攻900
【リンクマーカー:下】
レベル4以下の「宿星巫女」モンスター1体
自分は「宿星巫女ヴェル」を1ターンに1度しかリンク召喚できない。①:このカードがリンク召喚に成功した場合、自分の墓地の「宿星巫女」モンスター1体を対象として発動できる。デッキからそのモンスターとはカード名が異なる「宿星巫女」モンスター1体を手札に加える。②:EXモンスターゾーンのこのカードがリンク素材として墓地へ送られた場合に発動できる。手札から「宿星巫女」モンスター1体を特殊召喚する。


○宿星巫女フリーン(LINK1 地)
魔法使い族/リンク/効果
攻1000
【リンクマーカー:右】
レベル4以下の「宿星巫女」モンスター1体
自分は「宿星巫女フリーン」を1ターンに1度しかリンク召喚できない。①:このカードがリンク召喚に成功した場合、自分の墓地の「宿星巫女」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをこのカードのリンク先となる自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。


○宿星巫女シュン(LINK2 地)
魔法使い族/リンク/効果
攻1400
【リンクマーカー:右下/左下】
魔法使い族モンスター2体
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードのリンク先の「宿星巫女」モンスターの攻撃力は500アップする。②:相手が魔法・罠カード及び発動中の永続魔法・永続罠カードの効果を発動した場合に発動できる。その発動を無効にし破壊する。③:このカードがリンク3以上の魔法使い族モンスターのリンク素材として墓地へ送られた場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。


○宿星巫女ビル(LINK3 地)
魔法使い族/リンク/効果
攻2400
【リンクマーカー:左/右/下】
魔法使い族モンスター2体以上
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:リンク召喚したこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドのカードは相手の効果の対象にならない。②:このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、フィールド魔法カードが効果で墓地へ送られた場合、500LP払って発動できる。自分の墓地の「ディスターニー」カードの種類×200ダメージを相手に与える。1000ダメージ以上与えた場合、自分はデッキから1枚ドローする。③:除外されている自分のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。


○宿星巫女ヴァール(LINK4 地)
魔法使い族/リンク/効果
攻3000
【リンクマーカー:上/左/下/右】
「宿星巫女」モンスター2体以上
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:リンク召喚したこのカードは1ターンに1度だけ、戦闘・効果では破壊されない。②:リンク召喚したこのカードの攻撃力は、このカードのリンク素材として使用したモンスターの攻撃力を合計した数値の半分だけアップする。③:このカードのリンク先にリンク3以下の「宿星巫女」モンスターが特殊召喚された場合に発動する。そのモンスター及びフィールドゾーンのカードを全て破壊する。その後、破壊したモンスターのリンクマーカーの数まで、自分の墓地の「ディスターニー」カードを選んで手札に加える(同名カードは1枚まで)。


○宿星巫女ゲフィオン(Lv7 地)
魔法使い族/シンクロ/効果
攻2600/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の②④の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードは効果では破壊されない。②:自分のLPが相手のLPより2000以上少ない場合、自分の墓地の「宿星巫女」リンクモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。③:1ターンに1度、このカードが戦闘を行うダメージ計算時に発動できる。相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。この効果は自分のフィールドゾーンにカードが存在する場合のみ発動と処理ができる。④:S召喚したこのカードがリンク素材として墓地へ送られた場合、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主のデッキに戻す。


○宿星王界(フィールド魔法)
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードの発動時の効果処理として、デッキから「宿星王界」以外の「ディスターニー」カード1枚を手札に加える。②:「宿星王界」はフィールドに1枚しか表側表示で存在できない。③:表側表示のこのカードを墓地へ送り、自分フィールドの「宿星巫女」リンクモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターはこのターン、自分・相手の墓地のフィールド魔法カードの数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃できる。その後、デッキから「宿星巨界」「宿星中界」「宿星小界」のいずれか1枚を選んで発動する。


○宿星小界(フィールド魔法)
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分フィールドの「宿星巫女」モンスターは効果では破壊されない。②:手札から「ディスターニー」カード1枚を墓地へ送って発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。③:表側表示のこのカードを墓地へ送って発動できる。自分の墓地の「宿星巫女」モンスター1体を選んで特殊召喚する。その後、デッキから「宿星小界」以外の「ディスターニー」魔法カード1枚を墓地へ送る。


○宿星妖界(フィールド魔法)
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードの発動時、自分フィールドの「宿星巫女」モンスター1体を対象として発動できる。その場合、デッキからそのモンスターと元々のカード名が異なる「宿星巫女」モンスター3体を墓地へ送る。このカードがフィールドゾーンに表側表示で存在する限り、その対象モンスターが相手モンスターと戦闘を行う場合、その相手モンスターの攻撃力はダメージステップ終了時まで、自分の墓地の「宿星巫女」モンスターの種類×400ダウンする。②:「宿星妖界」はフィールドに1枚しか表側表示で存在できない。③:表側表示のこのカードを墓地へ送って発動できる。デッキから「宿星巨界」「宿星中界」「宿星小界」のいずれか1枚を選んで自分フィールドにセットする。この効果でセットしたカードは次のターン終了時まで破壊されない。


○宿星死界(ドッペル魔法)
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードの発動時の効果処理として、デッキから「宿星巫女」モンスター1体を墓地へ送る。②:「宿星死界」はフィールドに1枚しか表側表示で存在できない。③:自分フィールドにドッペルモンスターが存在しない場合、自分メインフェイズ1に発動できる。相手フィールドの、ドッペルモンスター以外の表側表示モンスター1体を選ぶ。そのモンスターと同じ種族・属性・効果・攻撃力・守備力を持つドッペルモンスター2体を自分の両端のメインモンスターゾーンに召喚する。この効果を発動するターン、自分は手札からモンスターを通常召喚できない。


○ナーストレンドへの誘い(カウンター罠)
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:相手がEXデッキからモンスターを特殊召喚した際、2000LPを払って発動できる。その特殊召喚を無効にする。その後、フィールドの「宿星巫女」モンスター以外のモンスターを全て墓地へ送る。


○欺きの道-ビルレスト(通常罠)
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドの「宿星巫女」リンクモンスター1体をエンドフェイズまで除外し、そのモンスターのリンクマーカーの数まで、相手のフィールド・墓地のカードを対象として発動できる。そのカードを除外する。②:このカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドに「宿星巫女」リンクモンスターが特殊召喚された場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「ディスターニー」フィールド魔法カード1枚を発動する。



キャラ紹介
○凪 誠(Makoto Nagi)(人間)
遊良の父。生前は重度のギャンブル依存症で、毎日のように競馬場やパチ屋に入り浸っていた。しかし賭博の能が無かった故にほぼ全てに大敗。金を手に入れるために銀行から億単位の金を盗む、空き巣に入るなどの悪事を働き、遊良が5歳を迎える頃には自宅に息子と盗品を残し、吾子と共に夜逃げする。遊良が他界する1ヶ月前、吾子と共に心中した。
*個人情報
・生年月日:1976年1月10日
・没年月日:2015年2月14日
・享年:39
・身長:166cm
・体重:60kg
・血液型:AB型



○凪 吾子(Ako Nagi)(人間)
遊良の母。遊良が生まれる前は誠のストッパーになっていたが、遊良が産まれてからは予てからのストレスにより息子に虐待をするようになる。遊良が3歳を迎える頃には既に家事・育児を完全放棄し、夜中までパチ屋に入り浸るようになった。誠と同様に賭博には弱く、ほぼ全てに大敗。遊良が他界する1ヶ月前、「声が聞こえた」という理由で誠と心中した。
*個人情報
・生年月日:1977年4月13日
・没年月日:2015年2月14日
・享年:37
・身長:158cm
・体重:49kg
・血液型:B型RH-





亜利沙の一言追伸
生徒会長宛てに、励ましの手紙でも送るとしよう。
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