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HOME > 遊戯王SS一覧 > 4:ちょっとした異常

4:ちょっとした異常 作:ヒラーズ

翌日、俺はすっきりと目が覚める。
外を見れば爽やかな朝を迎えていた。こんな世界にも太陽や月、星が見えてるのは大変ながら恵まれるもんだ。

軍人時代、露国のヴォルクタでトンネル堀をやらされていて日の光を拝めれるのは少なかったからな。こういうのは正直ありがたい。

「……まだ目標地点に着かねぇのか?」

すぐには着かないとは聞いていたが、まさかこの船、ボロじゃないよな?

「……」

取りあえず、船内をうろついてるか。デッキとディスクを持って。
俺は早く着替え、部屋を出る。目の前はきれいに掃除された廊下と船内らしく白く塗られた細い鉄パイプが壁のあちこち繋がっている。

一応、この船にクルーは40人くらいはいるが、いちいち名は覚えてられんよ。

「?」

しかし今日は船の中が静かだ。クルー全員が寝てるのか?まぁご苦労なことだ。静かにうろついているか。

「とはいえ、どうするか」

俺の思考内に浮いた選択肢は3つ。

1:甲板に行く(釣り道具があるなら釣りをする)
2:船底に向かう(動力に支障が出ないよう代わりに整備する)
3:食堂に向かう(腹は減ってないけど行ってみる)

うーん、外は別に寒くはなさそうだし行ってみるのは少し遠慮したいな。2は勝手に船底に入って良いんだろうか?一応、非常用のマスターキーを持ってるけど。3は……保留だな。うん。まずは船底に行くか。











てくてくと船内を進み、船底に繋がる扉の前に立っていた。
どうやらカギが必要らしいが、生憎マスターキーがあるんでな。

ガチャガチャ……カチンッ!

「…お?開いた」

こうもうまくいくと気持ちいいが、よく考えれば泥棒行為だよな。
だが変なところでシステムダウン何て冗談じゃないからな。とりあえず整備しに来たんだ。入らせてもらう。

「……」

ゴウンゴウンとエンジンが稼働している音が聞こえる。動力をチェックしなきゃな。そう考えた俺は近くの部屋に入る。丁度良く制御盤もあったから、制御室だったんだろう。

「さて、状態は?」

動力問題:異常なし
浸水可能性:無
残量電源:95%
通信環境:異常あり、通信エラー

「……は?」

ちょっと待て!!通信設備にエラーが発生してるぞ!?アンテナでも折られたのか!?

「拙いな…急いでいくか」

俺は急ぎ甲板まで転移し、ブリッジまで再び転移する。

「後はエレベーターで屋上に言って通信設備を修理するだけだ」

エレベーターに乗り、ボタンを押す。グングンと上へ昇り、目的地に着くと同時にエレベーターの扉が開く。

「こりゃあ、一度この船を作り直さんと駄目だな」

残念ながらこれはクロノス・ノア号ではない。ただの探索船だ。そこらの戦艦などと違って大した武装もなければ装甲もそんなに硬くない。ましてや対艦武装も大して搭載されてないから、もはや弱い船に等しい。

「ええと、通信設備はどこだ?」

エレベーターを出た俺は辺りを見渡す。すると、いつもなら回転しているであろう船につけられたアンテナが回ってないのだった。

「マジかよ。停止してんじゃねぇか……!」

アンテナ付近を探す、運よく近くに制御盤が見つかり、俺は即刻修理に入るのであった。この先、不安だな……。

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