入学早々『おい決闘しろよ』と言われました　作：パシフィスの人

教室に入りあたりを見渡してみるとそこそこの人数が教室に集まっているようだ。しかし教室内の空気がピリピリしてる。


「へーけっこう人いるじゃん」

「なんだか教室内の空気がピリピリしている・・・何か問題があったのかな？」

「空気がピリピリするのは無理ないわ。なにせこの学園にいる全員が将来プロランク争いをすることになるかもしれないからよ。この教室にいる決闘者全員をライバルと思ったほうがいいわよ。」


ライバル・・・仲が良くなった。恋石さんや水麟さんもライバル関係になるのかな・・・


私がそんなことを考えていると私たちに気づいたのだろうか、一人の男子生徒がこちらに向かってきた。


「おいおまえ名前なんていう。」


180㎝くらいだろうかその大きい体で私を見下ろし話しかけてきた、とととりあえずあいさつを・・・。


「はっ初めまして！私の名前は【友楽　遊華】です！」

「弱っちそうな決闘者だなぁまあいい、俺の名前は『高坂　帝華』（こうさか　ていか）だ、おい。」

「はい？」

「決闘しろよ。」


いきなり相手はそんなことを言ってきた。ってえっ！？


「決闘ですかぁ！？」

「そうだ決闘だ。この決闘学園では決闘によって成績が決まるからな、成績のためだおまえにはこの決闘版の錆になってもらうぜ。」

「ちょっとあなた！まだ入学式すら始まっていないのにいきなり決闘なんて・・・」

「この決闘学園に在籍している者であれば決闘はいかなる理由でも断ることはできない。入学式は始まっていないが俺たちはもうこの学園の生徒だ。」


そんな校則があったの！？　生徒手帳を確認していなかった私の落ち度とはいえこの事態は完全に予想外だ。


「しかたないです・・・全力で相手をします！」

「ちょっと！あなた大丈夫！？あなた本当はエンタメデュエル専門学校に通うつもりだったんでしょう！？」

「だいじょうぶです！厳しい状況から逆転してのエンタメですからこれぐらいなんてことないです！」

「友楽ちゃんは強いねー応援してるよーがんばってきて！」

「ありがとうございます！」

「話は終わったか？」

「終わりました準備完了です！」

「それじゃあ・・・」

「賭けるものを決めよう賭けるものはあるか？」


『決闘！』と言おうとしたところで突然賭けるものについて聞かれた。　えっ？


「賭けるものって何ですか？」


私がそういうと相手は驚いた顔をし


「おまえ・・・まさか生徒手帳を読んでいないのか？」

「ごめんなさいこの娘この学園の常識に疎い部分があるの。」

「なるほどバカだったか。」

「バカじゃないですよー！」

「この学園では決闘をするとき決闘を申しこまれた側は賭けを提示することができる。賭けを提示された場合は申し込まれた側も相手が提示した賭けに見合った賭けをbetできる一般的なものだと『面倒ごとの請負』や『決闘に関する八百長以外の何か』『自分に決闘を挑む権利』とかだな。」

「そういうこと。この学園では決闘に勝てば勝つほど学園生活の質が上がっていく仕組みになっているの、徹底した実力主義それがこの『笑楽学園』よ。」

「なんて学校ですかここは・・・」

「それがここが人外魔境と呼ばれ退学者が絶えない理由の一つだ。さあ始めるぞ。」

「わかりました私が勝ったら今日のランチおごってください！」

「そんなんでいいのかよ・・・じゃあ俺が勝ったら肩でも揉んでもらうぞ。最近肩こりがひどいからな。」

「肩もみは得意ですよよくお父さんやお母さんの肩をもんでいますからね！」

「・・・こいつバカだな」

「バカじゃないですよー！」

「それじゃあ・・・」

「「決闘！」」















作者の裏話
寝るのが幸せなお盆です。