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Phase4 貴族の訪問 作:ニセチノミー
遊戯王OCGカード紹介コーナー
???「何だこれは…なになに前回から始まった海馬によるカードの紹介…か。
全くどこまでもくだらん男だな海馬は。
諸君らもそう思うだろう?ん?私か?簡単にいうならその海馬に恨みを持つ者とでも言っておこう。では、これにて失礼させてもらうよ」
連絡を受け亜美の家を後にした海馬とモクバは、会社へ戻ろうとしたのだが、家のドアの前で謎のサングラスをかけたレッドスーツの男たちに囲まれていた。
男達は2人に対して銀色に輝く拳銃を向ける。
「何者だ。そしてこれは何の真似だ?」
海馬は一切動揺することなく少しだけ怒りのこもった声でそういった。
すると1人のレッドスーツの男が閉めていた口を開く。
「我が社の社長が今海馬コーポレーションにおられる。ご同行願います。」
男がそう言うと、海馬は何も言わず向けられた拳銃を掴み、拳銃を掴んだ腕をそのまま前に押し出して男を突き飛ばし、銃を奪った。
「この野郎!」
この様子を見た他の男達は一斉に海馬に向けて射撃しようとするも、海馬は素早い銃捌きで男達の持っている銃全てを撃ち抜き、破壊した。
破壊された拳銃は無残に散り、地へと落ちていく。
「ひっひぃぃ!!」
レッドスーツの男たちはか弱い鼠のように逃げていった。
「フン、所詮武器が無ければ強がれないただのネズミか。それにしてもこの銃」
「どうなることかと思ったぜ。それで兄様、この銃がどうかしたの?」
「どうりでよく手に馴染んだわけだ。モクバ、これは我が社が軍事産業だった頃製造された海馬コーポレーション製の銃だ。
こんなものをまだ所持している奴らがいるとはな」
「剛三郎…」
かつて2人には海馬剛三郎という父親がいた。
海馬に虐待じみた英才教育を施し、海馬から恨みを買い多くの社員にも裏切られ身を投げ出したことにより敗北=死という暗い意識を植え付けた人物である。
過去に囚われぬ海馬ですら自身の記憶に今でも居座り続けている。その事を考えた途端に海馬の怒りが込み上げてくる。
怒りは銃を握る右手に集約されて行き、やがて銃はぐしゃぐしゃと悲鳴をあげて潰れていった。
その様子を見ていたモクバには海馬が今何を思っているのかがすぐにわかった。
怒りがこもりつつ暗い表情の彼を見て
海馬の記憶に住み着くあの憎き魔物がいる限り海馬に本当の笑顔は戻らないと悟った瞬間モクバの表情も次第に暗くなっていった。
「モクバ、急ぐぞ。そこに亜美のバイクがある。後ろに乗れ」
「兄様…」
このあと海馬は一切言葉を発さず、モクバを後ろに乗せバイクを猛スピードで走ら自社へと戻っていった。
2人が会社の入り口まで戻った途端にデュエルディスクに一本の映像が届いた。
映像には拘束され額の横に銃を突きつけられている磯野が映っていた。
「磯野!ぐっ、これは一体どういう事だ!」
「フフフ…お久しぶりでございます。海馬コーポレーション代表取締役社長の海馬瀬人様…」
「おっ、お前は誰だ!磯野をはなせ!」
珍しく声を荒げてモクバが声の主に問うた。
「これはこれは副社長の海馬モクバ様…まあそう昂らず…お話しは私どものいる部屋でゆっくりと…さあ、社長室までお越し下さい…それでは」
「社長室だと?どこの誰だか分からぬが、舐めたマネを…。良いだろう、誇り高き獅子の王室に堂々と居座る愚かで哀れな弱者
を後悔の牙で割いてくれるわ!」
2人は社長室へとたどり着いた。
部屋には拘束され口を塞がれた磯野と声の主と思われる桃色の長髪の男性がそこにはいた。
桃髪の男は海馬のデスクでローズティーを飲みながら、海馬の方に目をやりフッと小さく笑うと、席を立ち海馬の元へと歩み寄っていった。
「社交界以来だな…突然お邪魔をして申し訳ないが、大事な話を持ってきた。こうまでしないと話を聞いてくれないと思ってね。」
「貴様、名を名乗れ」
「少しは会話のキャッチボールをする気になっていただきたいがよろしい。覚えの悪い君のためにもう一度名を名乗ろう。ヨーロッパ一の大企業シュレイダー社の代表取締役社長《ジークフリード・フォン・シュレイダー》思い出して頂けたかな?」
「思い出す価値もないひ弱で穢らわしい名前だ。そんなことはどうでも良い。今の騒ぎで明後日に控えているエキシビションデュエルの予定が狂ってしまった。アポイントメントも取らずにしかも会社を襲撃するなど一体どういうつもりだ?」
海馬の右手は怒りで硬くなった拳と化して小刻みに震え出していた。
亜美を成長させたいという思いで企てた企画が知りもしない人間に突然邪魔されてしまっては流石の海馬も怒りを隠しきれなかった。
「単刀直入に言ってしまえば復讐のためだ」
「復讐だと?」
「君の会社が今や世界ナンバーワンの企業まで登りつめていることは知っているよ。だがね、我が社の経営方針を真似て世界1になるのはいただけないなと思うのだがね」
「俺の会社が経営方針を真似ただと?知りもせずに勝手な被害妄想をして訳の分からんことを抜かすな」
「…そう思うのなら思っていれば良い。だがここで降りてもらうぞ。世界一の企業の座から。この紛い物の王者が!」
途中まで冷静だったジークの声が一変、薔薇の棘のような刺々しくも荒い声に変わった。
そして手に持っていたピンクの薔薇を力いっぱい床に叩きつけ、それを踏みにじった。
「下らん茶番だったな。悪いことは言わん、今すぐここから去れ。我が社には俺だけが作動させられる侵入者殲滅システムが備わっている。これ以上居座るというなら…」
「フフフ…君ならそう言うと思っていたよ。だからそこの薄汚い犬の他にも1人人質を取っておいた」
「何!?」
「そう、君が可愛がっている白髪の女の子をね。今頃私のリムジンに積まれているだろう。だが、安心したまえ。彼女は無傷だ」
「そう言う問題ではない!許さんぞ…貴様ァ!」
海馬はずっと握り続けていた拳でジークに殴りかかったが、見事にかわされてしまった。
不敵に笑うジークを海馬は怒りに燃えた龍のような目でジークを激しく睨んだ。
「何故亜美を狙った!?そして磯野を人質に!」
「それが人間の弱点だからではないか。どんなに強い人間でも大切な人が人質にされたり危ない目に遭ったりすれば少しばかりであっても心の中にある弱みを見せる。硬くて脆いそうまるで氷のようにね」
「人の弱みに付け込んだということか…下衆の考えのそうなことを」
「何とでも言いたまえ。何を言おうとあの女の子の身柄はシュレイダー社のものとなるのだから。どうしても返して欲しいと言うのならこの会社をこちらに渡してもらうまで」
海馬は自身のディスクを起動させ、ディスクを装備している方の腕をジークに向けた
「ならば力ずくで奪い返すのみ!貴様もディスクを持っているのならば俺とデュエルしろ、ジーク!」
「君がそう言う事も想定内だったよ。いいだろう受けてあげよう」
ジークもディスクを起動させ、デッキをセットし手札を5枚引いた。
「モクバ、磯野を解放し残っている社員たちを避難させろ」
「わかったぜ兄様!こっちはまかせろ!」
モクバは磯野の元へ駆け、器用な手さばきで拘束を解放し、磯野を手を取って部屋を後にした。
「ま、良いだろう。では始めようか、海馬」
「貴様だけは絶対に許しておけん、貴様なんぞに使いたく無かったが、このデッキで貴様を叩き潰す!行くぞ!」
「デュエル」
海馬LP8000
ジークLP8000
「先攻は私が貰う、私のターン!」
ジーク
手札5→6
「私はこのカードを召喚!来い、《ワルキューレの忠狼・フェンリル》」
☆4 ATK1000
ジークのフィールドに黒ずんだ色の狼が千切れた鎖を加えながら出現した。
フェンリルは真紅の瞳で海馬を威嚇する
「海馬、このカードの攻撃力はたったの1000だが、このカードは自分フィールドの使用されていないモンスターゾーンの数×300アップするのだよ」
ATK1000→2200
「フン…」
「さらに私はカードを2枚セットし、魔法カード《時の女神の悪戯》を発動!このカードの効力により、次の自分のターンのバトルフェイズに移行する」
「くっ、だが、こんなもの所詮臆病者の使うカードだ」
「黙れ!フェンリルよ!海馬にダイレクトアタック!」
フェンリルは身構え、そして一瞬にして海馬の元へ飛び込み、海馬の腕に血に飢えた狼の牙を突き立てた。
フェンリルの後ろには自身の残像が少しの間だけ映り、そして後ろの方から順に消失していった。
「ぐっ、まだまだ」
海馬
LP8000→5800
「まだだ、永続罠カード発動!《ローゲの炎》このカードがフィールドにある限り攻撃力2000以上の君のモンスターは攻撃が出来ない。私はこれでターンエンド」
ジーク
手札6→2
「フフ…少しはやるようだな。だが、俺を相手に都合よくいくと思わんことだ。俺のターン!自分フィールドにカードが存在しない場合、このカードを特殊召喚できる!出でよ、《レイド・ワイバーン》」
海馬の持つレイド・ワイバーンのカードが量子化し、その量子達が一匹のどう猛な翼竜の姿へと変化していった。
☆4 ATK1900
「そして俺は魔法カード《光闇の埋葬》を発動。デッキから光属性モンスターと闇属性モンスターを1体ずつ墓地へ送る」
「ほう、デッキからモンスターを墓地送りにするカードか。そんな事をして何になると言うのかね」
「それを今から貴様に見せてやる!俺は墓地から光属性と闇属性モンスターを1体ずつ除外し、このカードを特殊召喚する!」
「何!?モンスターを除外して特殊召喚だと!?」
「光と闇の魂喰らいし混沌の龍よ、その力で生きとし生けるもの全てを滅し、屍の山を築くがいい!《終焉龍 カオス・エンペラー》!」
☆8 ATK3000
「だが海馬、ローゲの炎の効果でそのモンスターは攻撃できんぞ」
「カオス・エンペラーの効果を発動!俺のライフを糧とし、相手の場のカード全てを墓地に送り、墓地へ送ったカードの数×300のダメージを貴様に与える!」
海馬
LP5800→2900
「な、何だと!?墓地へ送る効果は破壊ふる効果ではない!これではローゲの炎の第2の効果が使えない!」
カオスエンペラーは眼を光らせ、口からどす黒い闇の霧を吐き出した。
霧はジークのカード全てを包み込み、音も立てずに霧ごとカードを消し去った。
「ぐわあっ!」
ジーク
LP8000→7100
「やれ、カオス・エンペラー!ダイレクトアタァァァック!」
「うわああああ」
ジーク
LP7100→4100
「フハハハハ!見たか!力とはこういうことだ!」
「おのれっ、海馬!」
「フフ…次のカードを出せ、すぐに消え去るだろうがな」
???「何だこれは…なになに前回から始まった海馬によるカードの紹介…か。
全くどこまでもくだらん男だな海馬は。
諸君らもそう思うだろう?ん?私か?簡単にいうならその海馬に恨みを持つ者とでも言っておこう。では、これにて失礼させてもらうよ」
連絡を受け亜美の家を後にした海馬とモクバは、会社へ戻ろうとしたのだが、家のドアの前で謎のサングラスをかけたレッドスーツの男たちに囲まれていた。
男達は2人に対して銀色に輝く拳銃を向ける。
「何者だ。そしてこれは何の真似だ?」
海馬は一切動揺することなく少しだけ怒りのこもった声でそういった。
すると1人のレッドスーツの男が閉めていた口を開く。
「我が社の社長が今海馬コーポレーションにおられる。ご同行願います。」
男がそう言うと、海馬は何も言わず向けられた拳銃を掴み、拳銃を掴んだ腕をそのまま前に押し出して男を突き飛ばし、銃を奪った。
「この野郎!」
この様子を見た他の男達は一斉に海馬に向けて射撃しようとするも、海馬は素早い銃捌きで男達の持っている銃全てを撃ち抜き、破壊した。
破壊された拳銃は無残に散り、地へと落ちていく。
「ひっひぃぃ!!」
レッドスーツの男たちはか弱い鼠のように逃げていった。
「フン、所詮武器が無ければ強がれないただのネズミか。それにしてもこの銃」
「どうなることかと思ったぜ。それで兄様、この銃がどうかしたの?」
「どうりでよく手に馴染んだわけだ。モクバ、これは我が社が軍事産業だった頃製造された海馬コーポレーション製の銃だ。
こんなものをまだ所持している奴らがいるとはな」
「剛三郎…」
かつて2人には海馬剛三郎という父親がいた。
海馬に虐待じみた英才教育を施し、海馬から恨みを買い多くの社員にも裏切られ身を投げ出したことにより敗北=死という暗い意識を植え付けた人物である。
過去に囚われぬ海馬ですら自身の記憶に今でも居座り続けている。その事を考えた途端に海馬の怒りが込み上げてくる。
怒りは銃を握る右手に集約されて行き、やがて銃はぐしゃぐしゃと悲鳴をあげて潰れていった。
その様子を見ていたモクバには海馬が今何を思っているのかがすぐにわかった。
怒りがこもりつつ暗い表情の彼を見て
海馬の記憶に住み着くあの憎き魔物がいる限り海馬に本当の笑顔は戻らないと悟った瞬間モクバの表情も次第に暗くなっていった。
「モクバ、急ぐぞ。そこに亜美のバイクがある。後ろに乗れ」
「兄様…」
このあと海馬は一切言葉を発さず、モクバを後ろに乗せバイクを猛スピードで走ら自社へと戻っていった。
2人が会社の入り口まで戻った途端にデュエルディスクに一本の映像が届いた。
映像には拘束され額の横に銃を突きつけられている磯野が映っていた。
「磯野!ぐっ、これは一体どういう事だ!」
「フフフ…お久しぶりでございます。海馬コーポレーション代表取締役社長の海馬瀬人様…」
「おっ、お前は誰だ!磯野をはなせ!」
珍しく声を荒げてモクバが声の主に問うた。
「これはこれは副社長の海馬モクバ様…まあそう昂らず…お話しは私どものいる部屋でゆっくりと…さあ、社長室までお越し下さい…それでは」
「社長室だと?どこの誰だか分からぬが、舐めたマネを…。良いだろう、誇り高き獅子の王室に堂々と居座る愚かで哀れな弱者
を後悔の牙で割いてくれるわ!」
2人は社長室へとたどり着いた。
部屋には拘束され口を塞がれた磯野と声の主と思われる桃色の長髪の男性がそこにはいた。
桃髪の男は海馬のデスクでローズティーを飲みながら、海馬の方に目をやりフッと小さく笑うと、席を立ち海馬の元へと歩み寄っていった。
「社交界以来だな…突然お邪魔をして申し訳ないが、大事な話を持ってきた。こうまでしないと話を聞いてくれないと思ってね。」
「貴様、名を名乗れ」
「少しは会話のキャッチボールをする気になっていただきたいがよろしい。覚えの悪い君のためにもう一度名を名乗ろう。ヨーロッパ一の大企業シュレイダー社の代表取締役社長《ジークフリード・フォン・シュレイダー》思い出して頂けたかな?」
「思い出す価値もないひ弱で穢らわしい名前だ。そんなことはどうでも良い。今の騒ぎで明後日に控えているエキシビションデュエルの予定が狂ってしまった。アポイントメントも取らずにしかも会社を襲撃するなど一体どういうつもりだ?」
海馬の右手は怒りで硬くなった拳と化して小刻みに震え出していた。
亜美を成長させたいという思いで企てた企画が知りもしない人間に突然邪魔されてしまっては流石の海馬も怒りを隠しきれなかった。
「単刀直入に言ってしまえば復讐のためだ」
「復讐だと?」
「君の会社が今や世界ナンバーワンの企業まで登りつめていることは知っているよ。だがね、我が社の経営方針を真似て世界1になるのはいただけないなと思うのだがね」
「俺の会社が経営方針を真似ただと?知りもせずに勝手な被害妄想をして訳の分からんことを抜かすな」
「…そう思うのなら思っていれば良い。だがここで降りてもらうぞ。世界一の企業の座から。この紛い物の王者が!」
途中まで冷静だったジークの声が一変、薔薇の棘のような刺々しくも荒い声に変わった。
そして手に持っていたピンクの薔薇を力いっぱい床に叩きつけ、それを踏みにじった。
「下らん茶番だったな。悪いことは言わん、今すぐここから去れ。我が社には俺だけが作動させられる侵入者殲滅システムが備わっている。これ以上居座るというなら…」
「フフフ…君ならそう言うと思っていたよ。だからそこの薄汚い犬の他にも1人人質を取っておいた」
「何!?」
「そう、君が可愛がっている白髪の女の子をね。今頃私のリムジンに積まれているだろう。だが、安心したまえ。彼女は無傷だ」
「そう言う問題ではない!許さんぞ…貴様ァ!」
海馬はずっと握り続けていた拳でジークに殴りかかったが、見事にかわされてしまった。
不敵に笑うジークを海馬は怒りに燃えた龍のような目でジークを激しく睨んだ。
「何故亜美を狙った!?そして磯野を人質に!」
「それが人間の弱点だからではないか。どんなに強い人間でも大切な人が人質にされたり危ない目に遭ったりすれば少しばかりであっても心の中にある弱みを見せる。硬くて脆いそうまるで氷のようにね」
「人の弱みに付け込んだということか…下衆の考えのそうなことを」
「何とでも言いたまえ。何を言おうとあの女の子の身柄はシュレイダー社のものとなるのだから。どうしても返して欲しいと言うのならこの会社をこちらに渡してもらうまで」
海馬は自身のディスクを起動させ、ディスクを装備している方の腕をジークに向けた
「ならば力ずくで奪い返すのみ!貴様もディスクを持っているのならば俺とデュエルしろ、ジーク!」
「君がそう言う事も想定内だったよ。いいだろう受けてあげよう」
ジークもディスクを起動させ、デッキをセットし手札を5枚引いた。
「モクバ、磯野を解放し残っている社員たちを避難させろ」
「わかったぜ兄様!こっちはまかせろ!」
モクバは磯野の元へ駆け、器用な手さばきで拘束を解放し、磯野を手を取って部屋を後にした。
「ま、良いだろう。では始めようか、海馬」
「貴様だけは絶対に許しておけん、貴様なんぞに使いたく無かったが、このデッキで貴様を叩き潰す!行くぞ!」
「デュエル」
海馬LP8000
ジークLP8000
「先攻は私が貰う、私のターン!」
ジーク
手札5→6
「私はこのカードを召喚!来い、《ワルキューレの忠狼・フェンリル》」
☆4 ATK1000
ジークのフィールドに黒ずんだ色の狼が千切れた鎖を加えながら出現した。
フェンリルは真紅の瞳で海馬を威嚇する
「海馬、このカードの攻撃力はたったの1000だが、このカードは自分フィールドの使用されていないモンスターゾーンの数×300アップするのだよ」
ATK1000→2200
「フン…」
「さらに私はカードを2枚セットし、魔法カード《時の女神の悪戯》を発動!このカードの効力により、次の自分のターンのバトルフェイズに移行する」
「くっ、だが、こんなもの所詮臆病者の使うカードだ」
「黙れ!フェンリルよ!海馬にダイレクトアタック!」
フェンリルは身構え、そして一瞬にして海馬の元へ飛び込み、海馬の腕に血に飢えた狼の牙を突き立てた。
フェンリルの後ろには自身の残像が少しの間だけ映り、そして後ろの方から順に消失していった。
「ぐっ、まだまだ」
海馬
LP8000→5800
「まだだ、永続罠カード発動!《ローゲの炎》このカードがフィールドにある限り攻撃力2000以上の君のモンスターは攻撃が出来ない。私はこれでターンエンド」
ジーク
手札6→2
「フフ…少しはやるようだな。だが、俺を相手に都合よくいくと思わんことだ。俺のターン!自分フィールドにカードが存在しない場合、このカードを特殊召喚できる!出でよ、《レイド・ワイバーン》」
海馬の持つレイド・ワイバーンのカードが量子化し、その量子達が一匹のどう猛な翼竜の姿へと変化していった。
☆4 ATK1900
「そして俺は魔法カード《光闇の埋葬》を発動。デッキから光属性モンスターと闇属性モンスターを1体ずつ墓地へ送る」
「ほう、デッキからモンスターを墓地送りにするカードか。そんな事をして何になると言うのかね」
「それを今から貴様に見せてやる!俺は墓地から光属性と闇属性モンスターを1体ずつ除外し、このカードを特殊召喚する!」
「何!?モンスターを除外して特殊召喚だと!?」
「光と闇の魂喰らいし混沌の龍よ、その力で生きとし生けるもの全てを滅し、屍の山を築くがいい!《終焉龍 カオス・エンペラー》!」
☆8 ATK3000
「だが海馬、ローゲの炎の効果でそのモンスターは攻撃できんぞ」
「カオス・エンペラーの効果を発動!俺のライフを糧とし、相手の場のカード全てを墓地に送り、墓地へ送ったカードの数×300のダメージを貴様に与える!」
海馬
LP5800→2900
「な、何だと!?墓地へ送る効果は破壊ふる効果ではない!これではローゲの炎の第2の効果が使えない!」
カオスエンペラーは眼を光らせ、口からどす黒い闇の霧を吐き出した。
霧はジークのカード全てを包み込み、音も立てずに霧ごとカードを消し去った。
「ぐわあっ!」
ジーク
LP8000→7100
「やれ、カオス・エンペラー!ダイレクトアタァァァック!」
「うわああああ」
ジーク
LP7100→4100
「フハハハハ!見たか!力とはこういうことだ!」
「おのれっ、海馬!」
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自分のEXゾーン以外のカードを全て墓地送りにしてその数だけ相手のカードを墓地送りだから手札から出したカオスエンペラーも墓地へ送られているはず (2018-11-25 07:36)
↑ペンデュラムがあるかも怪しいからきっとオリジナル版のカオス・エンペラーなんやで。 (2018-11-25 10:29)
カオス・エンペラーに関しましては
今作版のカードとしてカードの種類、効果を変えさせていただきました。
本来ペンデュラムモンスターのこのカードは今作では効果モンスターとして登場させました (2018-11-25 12:03)