交流(共通)
メインメニュー
クリエイトメニュー
- 遊戯王デッキメーカー
- 遊戯王オリカメーカー
- 遊戯王オリカ掲示板
- 遊戯王オリカカテゴリ一覧
- 遊戯王SS投稿
- 遊戯王SS一覧
- 遊戯王川柳メーカー
- 遊戯王川柳一覧
- 遊戯王ボケメーカー
- 遊戯王ボケ一覧
- 遊戯王イラスト・漫画
その他
遊戯王ランキング
注目カードランクング
カード種類 最強カードランキング
● 通常モンスター
● 効果モンスター
● 融合モンスター
● 儀式モンスター
● シンクロモンスター
● エクシーズモンスター
● スピリットモンスター
● ユニオンモンスター
● デュアルモンスター
● チューナーモンスター
● トゥーンモンスター
● ペンデュラムモンスター
● リンクモンスター
● リバースモンスター
● 通常魔法
永続魔法
装備魔法
速攻魔法
フィールド魔法
儀式魔法
● 通常罠
永続罠
カウンター罠
種族 最強モンスターランキング
● 悪魔族
● アンデット族
● 雷族
● 海竜族
● 岩石族
● 機械族
● 恐竜族
● 獣族
● 幻神獣族
● 昆虫族
● サイキック族
● 魚族
● 植物族
● 獣戦士族
● 戦士族
● 天使族
● 鳥獣族
● ドラゴン族
● 爬虫類族
● 炎族
● 魔法使い族
● 水族
● 創造神族
● 幻竜族
● サイバース族
● 幻想魔族
属性 最強モンスターランキング
レベル別最強モンスターランキング
レベル1最強モンスター
レベル2最強モンスター
レベル3最強モンスター
レベル4最強モンスター
レベル5最強モンスター
レベル6最強モンスター
レベル7最強モンスター
レベル8最強モンスター
レベル9最強モンスター
レベル10最強モンスター
レベル11最強モンスター
レベル12最強モンスター
デッキランキング
1st days 始まりは鮮烈的に 作:蓮木
「・・・・・・のり、祈(いのり)? もうすぐ試験会場に着くよ?」
ゆさゆさと軽く揺さぶられながら耳元に伝わった優しい声に反応する。私は今までうとうととしていた眠気を吹き飛ばそうとしつつ、声を掛けてきた友人に答える。そして電車のドア付近に出ている車内電光掲示板にはまもなく終点と表示されていた。
「ああ・・・・・・まだ眠いよ。やっと終点に着くみたいだね。流石に乗り継ぎが多いと疲れて眠くなるや。念の為時間にはそれなりに余裕持っていたから、多少遅れても間に合いそうなのが良いところだけれども。」
「別に寝てたのは良いんだけど、寝てたから頭がスッキリしないとか試験中に言わないでね? これから大事なアカデミアの実技試験があるんだから。」
私と友人の二人は遠路遥々都内へと上京していた。中学までいた地元では高校がなかったので、高校に行くためにはどうしても外に出なくては行けなかった。進路について二人であれこれと悩んでいるうちに、友人に釣られて私もデュエルアカデミアを受験した、そして今は実技試験の為に電車に揺られて移動中。これが今の私たち二人の状況だ。
「もう目が覚めてるから大丈夫だよ。ほら、駅に着いたみたいだから。早めに着いてデッキの調整とかするんでしょ?」
「そうそう! 早めに着いておいて色々デッキの確認とかしておきたいもの。試験官はどんなデッキ使って来るのかなぁ〜」
色々な事を夢想している友人と共に電車から降り、改札口を通り抜けた。試験会場は駅の近くに用意されているので、私達は改札口を出て5分程で試験会場になるアリーナへと到着した。
「受験生の方々ですね、お名前をお願いします。」
「遊儀 祈(ゆうき いのり)です。」
「遠見 雛(とおみ ひな)です!」
「遊儀さんに遠見さんですね。貴方達の受験番号がこちらになります。番号が近くなれば呼び出しがかかるのでそれまで待機していて下さい。それでは、実技試験頑張ってください。」
アリーナの入口に到着すると男性の受付に声をかけられた。受験生だと分かっているからか名前を伝えるとすぐに番号札の今回の実技試験の注意事項や進行の仕方についての紙を受け取った。その紙を見ながら、時計を確認していると、まだ試験開始まで30分程あり、そこから更に私達の実技試験の順番が回ってくるまでの時間を見ると後2時間ぐらいはありそうなスケジュールだった。
「後2時間ぐらいかかりそうなのかぁ・・・・・・もーじれったい。早く試験官の人と戦いたくてウズウズしてたのにー」
「仕方ないでしょ、雛ちゃん。長いと言っても時間短縮の為にデュエルの制限時間を設けているし、しかも何百人と受けるんだから。そして受験生も多いみたいだから途中でデッキ交換や試験官の入れ替えもあるみたいだし、必要な時間だと思ってデッキ調整でもしながら待つしかないよ。」
ぶーぶーと文句も言いたげな雛を宥める。まぁ、彼女の気持ちも分からないでもない。遠路遥々と長距離移動組な我々にとってみれば、ここまで来るのにかなりの時間をかけたのにまだ待たさせるのかと思うに違いない。実際試験を受けるまでに朝早く起きて昼過ぎにようやく試験が受けられるかどうかというのは、やはり体力に余裕があるとはいえ厳しい。こういう時に都会に近い人は楽で良いよなぁと思いながら待機スペースで雛と共に待っている事になった。
「じゃあ祈! 先に行って来るねー!」
「はいはい、頑張って来なよー」
意外にも試験が開始してからはかなりスピーディに実技試験は進んでいった。試験官側のデッキが強かったり、受験生側のデッキが強かったりするのもあり、制限時間一杯まで行われるデュエルというのはほとんどなく、想定の半分近く早い時間で私達のグループまで回ってきた。ちなみに受験番号は雛とは隣同士だがグループは私と雛の間で丁度区切られていたので雛達のグループが終わり次第、私の出番になる。
「・・・・・・で、他の受験生や試験官のデッキを想像してみたけど、やっぱりモンスターを並べてビートダウンって形よねえ。何か特別に面白いデッキとか出てくれば良かったのに。」
雛の試験内容も少し見ながら周りの試験の様子を見る。大体は大型モンスターを並べてのビートダウンだ。まぁデュエルモンスターズというゲームの仕様上ライフを先に0にした方が勝ちになるのでどうしてもメインが大型モンスターばかりになるのは仕方ない。だとしても試験官や受験生の両方に大型モンスターを並べすぎな傾向が見える。オーバーキルを狙いに行き過ぎてるというか、もしくは取り敢えず出せるから出してるのかは分からないがそこまで大量に展開する必要性があるかは怪しい物である。折角なら普段使いのデッキより少し変わったもので試験に挑むとしよう。これから使うデッキも使い慣れてるし、これでダメだったらダメで諦めよう。あくまでも私は雛に頼まれて成り行きで来たようなものだ。少なくとも雛だけでも合格すれば私はそれで十分だ。そんなことを思っていると、その思考は急激に中断される。
「祈ちゃーん! 私勝ったよ!!」
「ちょっと待って雛ちゃん、苦しい・・・・・・嬉しいのは分かるけど急に抱きしめてこないで欲しいよ。」
「ごめんごめん、つい勝った事が嬉しくてーこれから気を付けるね!」
「その気を付けるは一体何時になったら実行してくれるんだ・・・・・・」
暇つぶしと頭の体操がてら相手のデッキ予想などをしていたら急激な圧迫感が迫ってきた。こんなことしてくるのは私の友人以外存在しない。というか、彼女の癖のような物だ。嬉しかったり親しみを伝える時に良く抱きしめてくるのだ。それも力の加減に遠慮がない。それに体格というか出ているところはしっかりとしているというか、結論の所同性から見ても美人でスタイルがかなり良いためこうグイグイと押し付けられてる感が酷くて仕方ない。本人は知ってか知らずかは別だが地元ではその抱きしめ目当てに色々な行動を男子生徒中心に周囲が行動していたのを思い出す。
「それじゃあ出番だから、行ってくるよ。」
「気を付けてねー! いつものようにやれば大丈夫だよ!」
友人からのちょっとした激励を受けると私は待機スペースから離れてアリーナ内へと向かう。アリーナの中では10箇所ほどデュエルを行う為のスペースが出来ていた。入口付近には各受験番号とデュエルスペースが一覧で見れる様になっているようで、自分の受験番号と試験官のいるスペースを自分で確認し、試験官がいるデュエルスペースに移動して出番を待つという形だ。自分はどうやらGスペースでの試験となるようだ。入口付近から見てかなり奥ばった所にあった。遠くからだがそこには一人の男性教諭が立っていた。彼が私の試験官なのだろう。そう決めると、試験官がどのようなデッキを使うか少し楽しみにしながら舞台へと上がった。
「遊儀 祈さんですね。私が今回貴方の実技試験を担当します、押枝(おしえだ)です。今回の実技試験では勝敗は合否には強く影響を与えません。貴方のデッキ、プレイングなど総合的に見て合否を判断します。準備は宜しいですか?」
「問題ありません。何時でも大丈夫です。」
「それでは遊儀 祈さんへの実技試験を開始します。」
「「デュエル」」
舞台に上がると一人の中年男性教諭が立っていた。しかもよく見ると受付を担当していた男性と同じ人のようだ。受付で配られていた紙に記載されている内容と実技試験の注意事項を簡単におさらい程度に説明された後、お互いにデュエルディスクを展開する。私のデュエルアカデミア進学を賭けた、実技試験が始まった。
祈:4000 手札:5
押枝:4000 手札:5
「このデュエルの先行は試験規定により受験生の祈さんからです。」
今回のデュエルは実技試験の進行ペースの都合上、全て受験生側の先行でスタートしている。
「それでは先行を戴いて、私のターン。カードを4枚伏せてから、『命削りの宝札』を発動します。手札が3枚になるようにドローして、『強欲で謙虚な壺』を発動します。デッキトップから三枚を見て確認し、『マシュマロン』を手札に加えます。モンスターをセットして、カードを追加で伏せます。そして『命削りの宝札』の効果で残った1枚の手札を捨ててターン終了です。」
先行を貰った私はカードを伏せてから『命削りの宝札』を使う。このカードの効果でダメージは与えられないながらもかなり強い手札補強が出来た。デメリットも先行であるが故にほとんど無しに等しい。本当は手札全てを使い切りたかったが使えない以上仕方ない。手札をエンドフェイズに捨てて自分のターンを終了した。
「随分と派手に回しましたがセットモンスターに伏せカードが5枚とかなり慎重な動き方ですね。では私のターン、ドローします。」
そして押枝先生のターンに移る。
「手札から通常魔法『増援』を発動します。加える対象は『天帝従騎イデア』でそのまま召喚します。イデアの効果でデッキから『冥帝従騎エレボス』を特殊召喚します。」
どうやら押枝先生のデッキは帝らしい。昔のアドバンス召喚するのも苦労した帝と違い、今はアドバンス召喚補助になるカードが多数用意されている。そのサポートの一つが押枝先生の使った従騎モンスターだ。召喚さえ出来ればアドバンス召喚に必要なリリース先と追加でのアドバンス召喚を可能にする事が出来たりと便利な存在だ。
「特殊召喚されたエレボスの効果で私は追加でアドバンス召喚する事が可能になりました。ここで永続魔法『冥界の宝札』を発動します。」
手札補強の為に押枝先生が冥界の宝札を発動した。2体以上のリリースがあれば2枚ドロー出来る破格のカードだ。でもこれだけなら同じ帝サポートのカテゴリーである汎神の帝王で良さげな気もするが。もしかして年代的な好みとかなのだろうか。
「更に手札から速攻魔法『帝王の烈旋』を発動します。」
使われたカードで私の表情が曇る。あの先生落ち着いているようで、かなりこちらに対して強くプレッシャーを与えてくる。
「帝王の烈旋の効果でフィールド上の天帝従騎イデアと祈さんの裏側セットモンスターをリリースして『烈風帝ライザー』をアドバンス召喚します。」
「裏側セットされていた『マシュマロン』の効果は、戦闘を行わないと発動しない為墓地にそのまま送られます・・・」
「そして発動中の冥界の宝札の効果で2枚ドローします。そして烈風帝ライザーの効果発動。このカードがアドバンス召喚に成功した場合、フィールドから1枚と自分または相手のの墓地から1枚を選んでデッキの一番上に戻します。私は祈さんの右端のセットカードと墓地のカードをデッキの一番上に戻します。セットカードが一番上になるようにデッキに戻してください。」
最悪だ。こっちの裏側セットカードを戻された挙句、墓地に落ちていた『ネクロガードナー』まで戻された。直接攻撃の防御策で命削りの宝札の効果で墓地に落とせてラッキーだと思えていたが墓地からデッキバウンスされるとは・・・・・・次のターンで伏せカードを引き戻せるが引き戻した所で先生の猛攻撃に耐え切れるかどうかは、自信はない。
「更に手札から『閃光の双剣-トライス』をライザーに装備、追加で『団結の力』を2枚、ライザーに装備します。更にカードを1枚伏せて、バトルフェイズに入ります。」
「トライスの効果で攻撃力が500下がって2回攻撃になって、団結の力で自分の表側表示のモンスター1体につき攻守が800ポイントずつアップするから・・・・・・ライザーが攻撃力5500の2回攻撃!」
初期ライフ軽く一撃で吹き飛ばせるステータスに膨れ上がった。仮に初期ライフが倍であっても2回攻撃出来る時点でアウトだ。
「そうなりますね、ではバトルフェイズに入ります。冥帝従騎エレボスで祈さんにダイレクトアタックします。」
「通します。」
祈:4000→3200
エレボスの攻撃は通す。伏せているカードはまだこのモンスターに使う必要はない。
「続いて烈風帝ライザーで1回目の攻撃です。」
「トラップ発動、『破壊輪』モンスターの攻撃宣言時に使用する事ができ、相手フィールドの攻撃したモンスターを破壊します。そしてこの効果で破壊したモンスターの元々の攻撃力のダメージを自分と相手の両者に与えます。」
流石にこの攻撃は通してはいけない。そこで私が発動したカードは破壊輪。攻撃を直接止めるカードではなく、攻撃表示モンスターを破壊しつつダメージを与えられるカードを選んでいるのは理由がある。
「更に伏せカード『自業自得』を発動します。これらのカードの効果で発生するダメージは3800です。そして次のドローするカードで私は勝ちます!」
今回私の取った戦術はバーン。バーンデッキにも種類があれど、私が使ったのがトラップを連続で使用し、チェーンを組み合わせて大ダメージを作り出すデッキだ。次のドローするカードもバーン効果のある『ご隠居の猛毒薬』である。残りライフが800以下まで落とせれば、後は次のドローで私の勝ちが決まる。
「そのままだと次のドローは何やら危険な予感がしますね。では、チェーンして速攻魔法『非常食』を発動します。冥界の宝札、団結の力2枚、閃光の双剣-トライス-の魔法カード四枚を墓地に送る事でライフを回復します。」
甘かった。仮にもアカデミアの試験官がそう安安とバーンデッキに負けるように組んでいる訳がなかった。装備カードも含めたハイビートと必要に応じたライフコントロールで競り勝つデッキだ・・・・・・このデッキと先生は、かなりの実力だ。
「非常食にチェーンして『連鎖爆撃(チェーン・ストライク)』を発動! このカードまで積まれてきたチェーンの数×400ポイントのダメージを与えます! 今組まれているチェーン数は4つ、よって押枝先生に1600ポイントのダメージを追加で与えます!」
「それでも今までの合計で与えるダメージは5400、まだ私を倒す為には2600ポイントも足りません。次のターン、仮に祈さんの手札にバーンカードが来るとして、一枚で2600ポイント以上ダメージを与えるカードが存在するのでしょうか?」
魔法罠を4枚も食べつくした非常食での回復量が凄まじく、今発動しているカードだけでは削り切れない。手札をそれなりに使っているとはいえ、まだリソースがある押枝先生と、烈風帝ライザーの効果で手札も墓地もない自分。残っているカードは、最後の伏せカード。
「そんなカードは存在しません・・・・・・ですが更に削るカードは存在します!」
「スペルスピード2以上でバーンダメージを与えるカードですか・・・・・・では、そのカードを見せて貰いましょう!」
「私は最後の伏せカード、二枚目の『連鎖爆撃』を発動します!」
「バカなっ! 連鎖爆撃は同一チェーン上で複数回同名カードが発動している場合、発動する事が出来ないはず!」
ここで発動したカードに対して初めて先生が動揺した。それもそうだろう。同一チェーン上で複数回同名カードがあると発動出来ないカードが、一度自分が使った直後に出てきたからだ。普通のデュエリストであれば疑問に思うだろう。そして意識して聞くことを避けていたから気にしてなかったが、私のデュエルを見ていた周囲の受験生や観客からもバーンカードを使っている事に対してバッシングが飛んでいた。こういうデッキが禁止されている訳でもないし、これはある意味での私の実技デュエル対策といったものだ。
「連鎖爆撃は確かに、同一チェーン上で複数回同名カードが発動されていると発動する事が出来ません。ですが、2枚目の連鎖爆撃が発動する時には同名カードは存在していません! なので2枚目の連鎖爆撃は発動可能です!」
チェーンカード特有の動きである。普通の考え方なら2枚目が発動した時点はその前に同名カードがあるから発動出来ないと思いがちだがチェーン処理は使ってきたカードを逆順で処理する。なので2枚目から見ると自分より前には同名カードは存在しない。だから2枚も発動出来るのだ。
「私からチェーン出来るカードはもう存在しない。チェーン処理に移ってください。」
「ではチェーン処理に移ります。連鎖爆撃2枚のそれぞれの効果で1600と2000ダメージをそれぞれ与えます。」
まずは私の発動した二枚の連鎖爆撃が処理されていく。
押枝:4000→2000→400
「そして私の発動した非常食でライフポイントを回復する。」
押枝:400→4400
ここで押枝先生の非常食が発動してライフがほぼ初期値に戻る。
「続けて『自業自得』の効果で相手フィールド上のモンスター1体につき500ポイントダメージを与えます。よって1000ポイントのダメージを先生に与えます。」
押枝:4400→3400
その回復したライフを回収するように私の自業自得が炸裂する。
「そして最後に『破壊輪』の効果で『烈風帝ライザー』を破壊して私と先生にライザーの元々の攻撃力分、2800ポイントのダメージを与えます。これでチェーン処理は終了します。」
祈:3200→400
押枝:3400→600
最後に烈風帝ライザーに手榴弾付きの首輪が巻き付き、爆発する。ここでお互いにダメージを受けて、長いチェーン処理は終わった。
「私はこのままターンエンドします。」
「私のターン、ドロー。手札なら『ご隠居の猛毒薬』を発動します。自分のライフを1200回復する効果か相手に800ポイントダメージを与える効果を選択出来ます。もちろん選択するのは800ポイントダメージを与える効果です。」
「私からそのカードの効果を止めるカードはありません。バーンデッキで良く最後までライフを削り切りました、お見事です。」
そして私のターンに移る。烈風帝ライザーの効果でデッキトップに積まれていたご隠居の猛毒薬を私はドローし、その効果で最後のバーンダメージを与えることに成功した。そうして私の実技試験は途中大量のライフ回復にヒヤリとしながらも無事に勝利して終了する事になった。
押枝:600→0
「対戦ありがとうございました。」
「こちらこそありがとうございました。試験の結果は追って連絡しますので、今日はここで解散という事でお願いします。」
デュエルが終わり押枝先生から今後の予定について伝えられる。どうやら実技試験が終わった後はこのまま帰れるようで、こちらとしても助かった。自分に対する周りからのざわついた視線も少し気になることだし、早めに帰って良いのであればその言葉に甘えるとしよう。私はアリーナから出て私の試験を見ていた雛と合流して、試験会場を出ることにした。
ゆさゆさと軽く揺さぶられながら耳元に伝わった優しい声に反応する。私は今までうとうととしていた眠気を吹き飛ばそうとしつつ、声を掛けてきた友人に答える。そして電車のドア付近に出ている車内電光掲示板にはまもなく終点と表示されていた。
「ああ・・・・・・まだ眠いよ。やっと終点に着くみたいだね。流石に乗り継ぎが多いと疲れて眠くなるや。念の為時間にはそれなりに余裕持っていたから、多少遅れても間に合いそうなのが良いところだけれども。」
「別に寝てたのは良いんだけど、寝てたから頭がスッキリしないとか試験中に言わないでね? これから大事なアカデミアの実技試験があるんだから。」
私と友人の二人は遠路遥々都内へと上京していた。中学までいた地元では高校がなかったので、高校に行くためにはどうしても外に出なくては行けなかった。進路について二人であれこれと悩んでいるうちに、友人に釣られて私もデュエルアカデミアを受験した、そして今は実技試験の為に電車に揺られて移動中。これが今の私たち二人の状況だ。
「もう目が覚めてるから大丈夫だよ。ほら、駅に着いたみたいだから。早めに着いてデッキの調整とかするんでしょ?」
「そうそう! 早めに着いておいて色々デッキの確認とかしておきたいもの。試験官はどんなデッキ使って来るのかなぁ〜」
色々な事を夢想している友人と共に電車から降り、改札口を通り抜けた。試験会場は駅の近くに用意されているので、私達は改札口を出て5分程で試験会場になるアリーナへと到着した。
「受験生の方々ですね、お名前をお願いします。」
「遊儀 祈(ゆうき いのり)です。」
「遠見 雛(とおみ ひな)です!」
「遊儀さんに遠見さんですね。貴方達の受験番号がこちらになります。番号が近くなれば呼び出しがかかるのでそれまで待機していて下さい。それでは、実技試験頑張ってください。」
アリーナの入口に到着すると男性の受付に声をかけられた。受験生だと分かっているからか名前を伝えるとすぐに番号札の今回の実技試験の注意事項や進行の仕方についての紙を受け取った。その紙を見ながら、時計を確認していると、まだ試験開始まで30分程あり、そこから更に私達の実技試験の順番が回ってくるまでの時間を見ると後2時間ぐらいはありそうなスケジュールだった。
「後2時間ぐらいかかりそうなのかぁ・・・・・・もーじれったい。早く試験官の人と戦いたくてウズウズしてたのにー」
「仕方ないでしょ、雛ちゃん。長いと言っても時間短縮の為にデュエルの制限時間を設けているし、しかも何百人と受けるんだから。そして受験生も多いみたいだから途中でデッキ交換や試験官の入れ替えもあるみたいだし、必要な時間だと思ってデッキ調整でもしながら待つしかないよ。」
ぶーぶーと文句も言いたげな雛を宥める。まぁ、彼女の気持ちも分からないでもない。遠路遥々と長距離移動組な我々にとってみれば、ここまで来るのにかなりの時間をかけたのにまだ待たさせるのかと思うに違いない。実際試験を受けるまでに朝早く起きて昼過ぎにようやく試験が受けられるかどうかというのは、やはり体力に余裕があるとはいえ厳しい。こういう時に都会に近い人は楽で良いよなぁと思いながら待機スペースで雛と共に待っている事になった。
「じゃあ祈! 先に行って来るねー!」
「はいはい、頑張って来なよー」
意外にも試験が開始してからはかなりスピーディに実技試験は進んでいった。試験官側のデッキが強かったり、受験生側のデッキが強かったりするのもあり、制限時間一杯まで行われるデュエルというのはほとんどなく、想定の半分近く早い時間で私達のグループまで回ってきた。ちなみに受験番号は雛とは隣同士だがグループは私と雛の間で丁度区切られていたので雛達のグループが終わり次第、私の出番になる。
「・・・・・・で、他の受験生や試験官のデッキを想像してみたけど、やっぱりモンスターを並べてビートダウンって形よねえ。何か特別に面白いデッキとか出てくれば良かったのに。」
雛の試験内容も少し見ながら周りの試験の様子を見る。大体は大型モンスターを並べてのビートダウンだ。まぁデュエルモンスターズというゲームの仕様上ライフを先に0にした方が勝ちになるのでどうしてもメインが大型モンスターばかりになるのは仕方ない。だとしても試験官や受験生の両方に大型モンスターを並べすぎな傾向が見える。オーバーキルを狙いに行き過ぎてるというか、もしくは取り敢えず出せるから出してるのかは分からないがそこまで大量に展開する必要性があるかは怪しい物である。折角なら普段使いのデッキより少し変わったもので試験に挑むとしよう。これから使うデッキも使い慣れてるし、これでダメだったらダメで諦めよう。あくまでも私は雛に頼まれて成り行きで来たようなものだ。少なくとも雛だけでも合格すれば私はそれで十分だ。そんなことを思っていると、その思考は急激に中断される。
「祈ちゃーん! 私勝ったよ!!」
「ちょっと待って雛ちゃん、苦しい・・・・・・嬉しいのは分かるけど急に抱きしめてこないで欲しいよ。」
「ごめんごめん、つい勝った事が嬉しくてーこれから気を付けるね!」
「その気を付けるは一体何時になったら実行してくれるんだ・・・・・・」
暇つぶしと頭の体操がてら相手のデッキ予想などをしていたら急激な圧迫感が迫ってきた。こんなことしてくるのは私の友人以外存在しない。というか、彼女の癖のような物だ。嬉しかったり親しみを伝える時に良く抱きしめてくるのだ。それも力の加減に遠慮がない。それに体格というか出ているところはしっかりとしているというか、結論の所同性から見ても美人でスタイルがかなり良いためこうグイグイと押し付けられてる感が酷くて仕方ない。本人は知ってか知らずかは別だが地元ではその抱きしめ目当てに色々な行動を男子生徒中心に周囲が行動していたのを思い出す。
「それじゃあ出番だから、行ってくるよ。」
「気を付けてねー! いつものようにやれば大丈夫だよ!」
友人からのちょっとした激励を受けると私は待機スペースから離れてアリーナ内へと向かう。アリーナの中では10箇所ほどデュエルを行う為のスペースが出来ていた。入口付近には各受験番号とデュエルスペースが一覧で見れる様になっているようで、自分の受験番号と試験官のいるスペースを自分で確認し、試験官がいるデュエルスペースに移動して出番を待つという形だ。自分はどうやらGスペースでの試験となるようだ。入口付近から見てかなり奥ばった所にあった。遠くからだがそこには一人の男性教諭が立っていた。彼が私の試験官なのだろう。そう決めると、試験官がどのようなデッキを使うか少し楽しみにしながら舞台へと上がった。
「遊儀 祈さんですね。私が今回貴方の実技試験を担当します、押枝(おしえだ)です。今回の実技試験では勝敗は合否には強く影響を与えません。貴方のデッキ、プレイングなど総合的に見て合否を判断します。準備は宜しいですか?」
「問題ありません。何時でも大丈夫です。」
「それでは遊儀 祈さんへの実技試験を開始します。」
「「デュエル」」
舞台に上がると一人の中年男性教諭が立っていた。しかもよく見ると受付を担当していた男性と同じ人のようだ。受付で配られていた紙に記載されている内容と実技試験の注意事項を簡単におさらい程度に説明された後、お互いにデュエルディスクを展開する。私のデュエルアカデミア進学を賭けた、実技試験が始まった。
祈:4000 手札:5
押枝:4000 手札:5
「このデュエルの先行は試験規定により受験生の祈さんからです。」
今回のデュエルは実技試験の進行ペースの都合上、全て受験生側の先行でスタートしている。
「それでは先行を戴いて、私のターン。カードを4枚伏せてから、『命削りの宝札』を発動します。手札が3枚になるようにドローして、『強欲で謙虚な壺』を発動します。デッキトップから三枚を見て確認し、『マシュマロン』を手札に加えます。モンスターをセットして、カードを追加で伏せます。そして『命削りの宝札』の効果で残った1枚の手札を捨ててターン終了です。」
先行を貰った私はカードを伏せてから『命削りの宝札』を使う。このカードの効果でダメージは与えられないながらもかなり強い手札補強が出来た。デメリットも先行であるが故にほとんど無しに等しい。本当は手札全てを使い切りたかったが使えない以上仕方ない。手札をエンドフェイズに捨てて自分のターンを終了した。
「随分と派手に回しましたがセットモンスターに伏せカードが5枚とかなり慎重な動き方ですね。では私のターン、ドローします。」
そして押枝先生のターンに移る。
「手札から通常魔法『増援』を発動します。加える対象は『天帝従騎イデア』でそのまま召喚します。イデアの効果でデッキから『冥帝従騎エレボス』を特殊召喚します。」
どうやら押枝先生のデッキは帝らしい。昔のアドバンス召喚するのも苦労した帝と違い、今はアドバンス召喚補助になるカードが多数用意されている。そのサポートの一つが押枝先生の使った従騎モンスターだ。召喚さえ出来ればアドバンス召喚に必要なリリース先と追加でのアドバンス召喚を可能にする事が出来たりと便利な存在だ。
「特殊召喚されたエレボスの効果で私は追加でアドバンス召喚する事が可能になりました。ここで永続魔法『冥界の宝札』を発動します。」
手札補強の為に押枝先生が冥界の宝札を発動した。2体以上のリリースがあれば2枚ドロー出来る破格のカードだ。でもこれだけなら同じ帝サポートのカテゴリーである汎神の帝王で良さげな気もするが。もしかして年代的な好みとかなのだろうか。
「更に手札から速攻魔法『帝王の烈旋』を発動します。」
使われたカードで私の表情が曇る。あの先生落ち着いているようで、かなりこちらに対して強くプレッシャーを与えてくる。
「帝王の烈旋の効果でフィールド上の天帝従騎イデアと祈さんの裏側セットモンスターをリリースして『烈風帝ライザー』をアドバンス召喚します。」
「裏側セットされていた『マシュマロン』の効果は、戦闘を行わないと発動しない為墓地にそのまま送られます・・・」
「そして発動中の冥界の宝札の効果で2枚ドローします。そして烈風帝ライザーの効果発動。このカードがアドバンス召喚に成功した場合、フィールドから1枚と自分または相手のの墓地から1枚を選んでデッキの一番上に戻します。私は祈さんの右端のセットカードと墓地のカードをデッキの一番上に戻します。セットカードが一番上になるようにデッキに戻してください。」
最悪だ。こっちの裏側セットカードを戻された挙句、墓地に落ちていた『ネクロガードナー』まで戻された。直接攻撃の防御策で命削りの宝札の効果で墓地に落とせてラッキーだと思えていたが墓地からデッキバウンスされるとは・・・・・・次のターンで伏せカードを引き戻せるが引き戻した所で先生の猛攻撃に耐え切れるかどうかは、自信はない。
「更に手札から『閃光の双剣-トライス』をライザーに装備、追加で『団結の力』を2枚、ライザーに装備します。更にカードを1枚伏せて、バトルフェイズに入ります。」
「トライスの効果で攻撃力が500下がって2回攻撃になって、団結の力で自分の表側表示のモンスター1体につき攻守が800ポイントずつアップするから・・・・・・ライザーが攻撃力5500の2回攻撃!」
初期ライフ軽く一撃で吹き飛ばせるステータスに膨れ上がった。仮に初期ライフが倍であっても2回攻撃出来る時点でアウトだ。
「そうなりますね、ではバトルフェイズに入ります。冥帝従騎エレボスで祈さんにダイレクトアタックします。」
「通します。」
祈:4000→3200
エレボスの攻撃は通す。伏せているカードはまだこのモンスターに使う必要はない。
「続いて烈風帝ライザーで1回目の攻撃です。」
「トラップ発動、『破壊輪』モンスターの攻撃宣言時に使用する事ができ、相手フィールドの攻撃したモンスターを破壊します。そしてこの効果で破壊したモンスターの元々の攻撃力のダメージを自分と相手の両者に与えます。」
流石にこの攻撃は通してはいけない。そこで私が発動したカードは破壊輪。攻撃を直接止めるカードではなく、攻撃表示モンスターを破壊しつつダメージを与えられるカードを選んでいるのは理由がある。
「更に伏せカード『自業自得』を発動します。これらのカードの効果で発生するダメージは3800です。そして次のドローするカードで私は勝ちます!」
今回私の取った戦術はバーン。バーンデッキにも種類があれど、私が使ったのがトラップを連続で使用し、チェーンを組み合わせて大ダメージを作り出すデッキだ。次のドローするカードもバーン効果のある『ご隠居の猛毒薬』である。残りライフが800以下まで落とせれば、後は次のドローで私の勝ちが決まる。
「そのままだと次のドローは何やら危険な予感がしますね。では、チェーンして速攻魔法『非常食』を発動します。冥界の宝札、団結の力2枚、閃光の双剣-トライス-の魔法カード四枚を墓地に送る事でライフを回復します。」
甘かった。仮にもアカデミアの試験官がそう安安とバーンデッキに負けるように組んでいる訳がなかった。装備カードも含めたハイビートと必要に応じたライフコントロールで競り勝つデッキだ・・・・・・このデッキと先生は、かなりの実力だ。
「非常食にチェーンして『連鎖爆撃(チェーン・ストライク)』を発動! このカードまで積まれてきたチェーンの数×400ポイントのダメージを与えます! 今組まれているチェーン数は4つ、よって押枝先生に1600ポイントのダメージを追加で与えます!」
「それでも今までの合計で与えるダメージは5400、まだ私を倒す為には2600ポイントも足りません。次のターン、仮に祈さんの手札にバーンカードが来るとして、一枚で2600ポイント以上ダメージを与えるカードが存在するのでしょうか?」
魔法罠を4枚も食べつくした非常食での回復量が凄まじく、今発動しているカードだけでは削り切れない。手札をそれなりに使っているとはいえ、まだリソースがある押枝先生と、烈風帝ライザーの効果で手札も墓地もない自分。残っているカードは、最後の伏せカード。
「そんなカードは存在しません・・・・・・ですが更に削るカードは存在します!」
「スペルスピード2以上でバーンダメージを与えるカードですか・・・・・・では、そのカードを見せて貰いましょう!」
「私は最後の伏せカード、二枚目の『連鎖爆撃』を発動します!」
「バカなっ! 連鎖爆撃は同一チェーン上で複数回同名カードが発動している場合、発動する事が出来ないはず!」
ここで発動したカードに対して初めて先生が動揺した。それもそうだろう。同一チェーン上で複数回同名カードがあると発動出来ないカードが、一度自分が使った直後に出てきたからだ。普通のデュエリストであれば疑問に思うだろう。そして意識して聞くことを避けていたから気にしてなかったが、私のデュエルを見ていた周囲の受験生や観客からもバーンカードを使っている事に対してバッシングが飛んでいた。こういうデッキが禁止されている訳でもないし、これはある意味での私の実技デュエル対策といったものだ。
「連鎖爆撃は確かに、同一チェーン上で複数回同名カードが発動されていると発動する事が出来ません。ですが、2枚目の連鎖爆撃が発動する時には同名カードは存在していません! なので2枚目の連鎖爆撃は発動可能です!」
チェーンカード特有の動きである。普通の考え方なら2枚目が発動した時点はその前に同名カードがあるから発動出来ないと思いがちだがチェーン処理は使ってきたカードを逆順で処理する。なので2枚目から見ると自分より前には同名カードは存在しない。だから2枚も発動出来るのだ。
「私からチェーン出来るカードはもう存在しない。チェーン処理に移ってください。」
「ではチェーン処理に移ります。連鎖爆撃2枚のそれぞれの効果で1600と2000ダメージをそれぞれ与えます。」
まずは私の発動した二枚の連鎖爆撃が処理されていく。
押枝:4000→2000→400
「そして私の発動した非常食でライフポイントを回復する。」
押枝:400→4400
ここで押枝先生の非常食が発動してライフがほぼ初期値に戻る。
「続けて『自業自得』の効果で相手フィールド上のモンスター1体につき500ポイントダメージを与えます。よって1000ポイントのダメージを先生に与えます。」
押枝:4400→3400
その回復したライフを回収するように私の自業自得が炸裂する。
「そして最後に『破壊輪』の効果で『烈風帝ライザー』を破壊して私と先生にライザーの元々の攻撃力分、2800ポイントのダメージを与えます。これでチェーン処理は終了します。」
祈:3200→400
押枝:3400→600
最後に烈風帝ライザーに手榴弾付きの首輪が巻き付き、爆発する。ここでお互いにダメージを受けて、長いチェーン処理は終わった。
「私はこのままターンエンドします。」
「私のターン、ドロー。手札なら『ご隠居の猛毒薬』を発動します。自分のライフを1200回復する効果か相手に800ポイントダメージを与える効果を選択出来ます。もちろん選択するのは800ポイントダメージを与える効果です。」
「私からそのカードの効果を止めるカードはありません。バーンデッキで良く最後までライフを削り切りました、お見事です。」
そして私のターンに移る。烈風帝ライザーの効果でデッキトップに積まれていたご隠居の猛毒薬を私はドローし、その効果で最後のバーンダメージを与えることに成功した。そうして私の実技試験は途中大量のライフ回復にヒヤリとしながらも無事に勝利して終了する事になった。
押枝:600→0
「対戦ありがとうございました。」
「こちらこそありがとうございました。試験の結果は追って連絡しますので、今日はここで解散という事でお願いします。」
デュエルが終わり押枝先生から今後の予定について伝えられる。どうやら実技試験が終わった後はこのまま帰れるようで、こちらとしても助かった。自分に対する周りからのざわついた視線も少し気になることだし、早めに帰って良いのであればその言葉に甘えるとしよう。私はアリーナから出て私の試験を見ていた雛と合流して、試験会場を出ることにした。
現在のイイネ数 | 50 |
---|
↑ 作品をイイネと思ったらクリックしよう(1話につき1日1回イイネできます)
同シリーズ作品
イイネ | タイトル | 閲覧数 | コメ数 | 投稿日 | 操作 | |
---|---|---|---|---|---|---|
50 | 1st days 始まりは鮮烈的に | 751 | 2 | 2018-07-20 | - | |
84 | 2nd days 新たな居場所 | 834 | 0 | 2018-07-23 | - | |
79 | 3rd days 清掃 清掃 清掃 決闘 | 751 | 2 | 2018-12-11 | - | |
65 | 4th days 入学式と新たな出会い | 621 | 0 | 2018-12-12 | - | |
101 | 5th days疾風 烈風 ドラグニティ | 1052 | 0 | 2018-12-12 | - |
更新情報 - NEW -
- 2024/10/25 新商品 SUPREME DARKNESS カードリスト追加。
- 11/22 17:46 評価 10点 《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》「《神の宣告》もビックリ…
- 11/22 17:28 一言 【DD】の新規、2枚ともグリフォン以外に特殊召喚できて、しかもケプ…
- 11/22 16:38 評価 9点 《吸光融合》「9期に追加された《ジェムナイト》モンスターのサー…
- 11/22 13:54 評価 6点 《ジェムナイト・アメジス》「《水族》を素材に要求する《ジェムナ…
- 11/22 13:30 評価 10点 《強欲で貪欲な壺》「ダイーザの主食。発動コストが超重いならそ…
- 11/22 13:17 評価 7点 《魂吸収》「昔は除外自体そこまでメジャーでは無かった...今は毎…
- 11/22 12:56 評価 4点 《瞬間融合》「総合評価:自壊デメリットを補えるなら。 《超融合…
- 11/22 12:56 掲示板 低評価されているカードに高評価を付けるとき
- 11/22 12:50 評価 4点 《機関連結》「総合評価:貫通の有用性が下がっており、強化として…
- 11/22 12:48 評価 8点 《堕天使ナース-レフィキュル》「超高級シモッチ。 シモッチバー…
- 11/22 12:46 掲示板 最適なデッキ枚数は何枚か
- 11/22 12:43 評価 8点 《スキャッター・フュージョン》「《ジェムナイト》では2枚目とな…
- 11/22 12:35 評価 7点 《シャドー・インパルス》「総合評価:自分から破壊することでコン…
- 11/22 12:26 評価 9点 《ジェムナイトレディ・ラピスラズリ》「SSされた場のモンスターの…
- 11/22 11:11 評価 5点 《ZW-風神雲龍剣》「《ZW-雷神猛虎剣》と併用してなんか強そ…
- 11/22 10:28 評価 10点 《サモンリミッター》「連続展開とモンスター効果連続発動という…
- 11/22 08:43 SS 第25話:爆撃連打
- 11/22 07:58 評価 5点 《葬角のカルノヴルス》「レベル6のシンクロチューナー。 攻撃宣…
- 11/22 07:47 一言 何気なく見に来たらウチのSSの読者がいて涙を禁じ得ない デュエルしな…
- 11/22 03:01 評価 6点 《ブラック・ソニック》「総合評価:攻撃宣言時のため、BFの数を…
Amazonのアソシエイトとして、管理人は適格販売により収入を得ています。
連鎖爆撃の仕様を知らない試験官……大丈夫だろうか。
初期のこの手のチェーン系カードに共通している効果ですが、地味ですよね。多分拷問部屋対策なんだろうなぁ…。 (2018-07-22 19:17)
今回主人公はバーンデッキを使ってみました。彼女本来のデッキは別ですが、今回の試験のルールを鑑みてあのデッキにしたようです。後彼女はあくまでも友人に押されて少々なし崩し的に試験に参加だったので少しくらい変わったデッキでも良いかとも思ったかもですね。
連鎖爆撃とかある意味でニッチなカードだったり使用層が狭いカードは案外に見落としますよね。これは自分が実際にあった事なので話の中に出しましたが、よく見るカード以外はそこまで覚えていない……という人も多そうです。
チェーンカード好きなんですけどねえ、やっぱり使って思いますけどセットして使うだけなんでやっぱり地味ですね。悪夢の拷問部屋の効果も結構シャレになりませんし、トリックスター等との連携でバーンダメージ加速……なんていうのもありましたね。 (2018-07-22 23:22)