Turn-03　開眼するドラゴン　作：うぃすぅ

クロノス「ライフポイントは４０００のノーマルデュエルでテストを行うノーネ。覚悟はいいノーネ？」

遊羅「ああ。」

二人はディスクを構えた。クロノスのデュエルディスクは大型着用式だが、すでにリアルソリッドビジョンが適用されるものに変更されている。

クロノス・遊羅「「デュエル！！」」

遊羅「俺の先行！
俺はLPを半分支払い、千年眼を……」

ドクン。

遊羅「ぐっ！？」

遊羅の左眼が、どす黒い煙を上げ始めた。彼の手は震え、デッキは妖しげな光を発している。彼は左眼を抑えてうずくまった。

ペガサス「ワッツ！？一体何が起こっているのデース！？」

遊羅「くっ、ぐああっ……！」

遊羅（デッキが……このカードたちは……）

「カースド」「融」「破壊へ」「詩」「眼の」「X召」「のPゾー」「エクスト」「コストと」「ダメージを」「装備モ」「墓地の」「ゴン族の」「発動できる」「は０にな」「体以上」「特殊召喚でき」「恨」魔法・罠カー」「呪眼の屍龍」「双呪眼」


遊羅「恨みが……見えたぜ……！」ｽﾞ

遊羅がカッと両眼を見開くと、その左眼は「真っ黒な」千年眼に変わっていた。

遊羅「千年眼がフィールドに存在する限り、クロノス氏は手札を公開し続け、さらにカードをセットする前にそのカードを公開しなければならない！」LP2000

クロノス「な、なんですとー！？」

遊羅「俺にはクロノス氏の手札が見えている。
そのカードは『古代の機械射出機』『古代の機械要塞』『黄金の邪神像』『黄金の邪神像』『貪欲な壺』！」

ペガサス「アンビリーボォー！効果はパーフェクトに発動していマース！」

遊羅「俺はカードを２枚伏せてターンエンドだ。」

遊羅　手札２　LP2000
〈千年眼〉〈？〉〈？〉

クロノス「ブラックメテオがすぐに出てこないトーハ、よっぽど手札が悪いようナノーネ。私のターン、ドローにょ！」ﾋﾟｯ

クロノス「ドローカードは『古代の機械飛竜』ナノーネ！
まず、私は手札から古代の機械射出機と古代の機械要塞を発動するーノ！」

クロノス「さらに自分フィールドにモンスターがいないトォキ、古代の機械射出機の効果を発動できるノーネ！私は古代の機械要塞を破壊し、デッキから『古代の機械巨人』を召喚条件を無視して特殊召喚するノーネ！」

古代の機械巨人「ゴゥンゴゥン……」ATK3000

クロノス「さらに私は破壊した古代の機械要塞の効果ァで、手札から古代の機械飛竜を守備表示で特殊召喚するノーネ！」

古代の機械飛竜「ゴゥン……」DEF1200

クロノス「ソシーテ、古代の機械飛竜の効果ァで、私はデッキから『古代の機械猟犬』を手札に加ァえ、召喚するーノ！」

古代の機械猟犬「ゴゥン……」ATK1000

クロノス「古代の機械猟犬が召喚に成功した事ォで、シニョール遊羅に６００ダメージを与えるノーネ！」

ガブゥッ！

遊羅「っ……」LP1400

クロノス「さらに古代の機械猟犬の効果を発動しィ、古代の機械猟犬、古代の機械飛竜、古代の機械巨人を融合！
いにしえの巨人ンよ、天かける竜ゥよ、機械仕掛けの猟犬ンよ、今ひとつにナリーテ絶大なる力を示すノーネ！
融合召喚！出でーヨ、レベル１０！『古代の機械究極巨人』！！」

古代の機械究極巨人「グオォォゥン……」ATK4400

クロノス「古代の機械究極巨人の攻撃力ゥは４４００、あなたのLPなどあっという間ナノーネ！バトルフェ」
遊羅「古代の機械究極巨人の特殊召喚成功時、リバースカード・オープン！
魂の氷結を発動！
このカードは俺のLPが相手より２０００以上少ない時、次に行われるバトルフェイズをスキップする！」

クロノス「んなーっ！？
ナラーバ、メインフェイズ２に黄金の邪神像を２枚セットしてターンエンドナノーネ……」

遊羅「俺のデッキが……俺に語りかける魂が……覚醒の時を待っている……！
俺のターン、ドロー！」ﾋﾞｼｨｯ

遊羅「俺は手札からおろかな埋葬を発動！デッキから『呪眼の屍龍』を墓地に送る！」

ペガサス「あのカードは！？」

クロノス「レッドアイズじゃないノーネ！」

遊羅「さらに！俺は手札から『双呪眼』を召喚！」

双呪眼「シュウウウ……」ATK0

クロノス「あんな真っ黒な目玉だけのモンスタ、見たことないノーネ、気味悪いノーネ……」

遊羅「俺は罠カード・リビングデッドの呼び声を発動し、墓地から呪眼の屍龍を特殊召喚！」

呪眼の屍龍「ジュウウウ……」ATK2100

遊羅「自分フィールドに「カースドアイズ」モンスターが特殊召喚されたことで、双呪眼の効果を発動できる！その効果は、双呪眼とその効果を誘発したモンスターを融合すること！」

遊羅「亡きドラゴンよ、怨念の色をその眼に宿し、今、あらゆる生命を破壊するがいい！
融合召喚！覚醒せよ、レベル９！『呪眼の開眼龍』！！」

呪眼の開眼龍「グジュアアア！！」ATK2100

呪眼の開眼龍は、遊羅と同じように黒い眼球から煙を放っていた。

クロノス「フン！何かと思えば融合しても攻守の変わらないモンスター……通常モンスターを素材にした融合なんて大したモンスターなはずがないノーネ！」

遊羅「さらに俺はLPを１０００支払い、呪恨融合を発動！
俺の墓地に存在する双呪眼と呪眼の屍龍をデッキに戻し、融合する！
再び覚醒せよ、呪眼の開眼龍！」

呪眼の開眼龍「グジュアアア！！」ATK2100

クロノス「そんなモンスター、２体並んでも怖くないノーネ！」

遊羅「そいつは、どうかな……？」ﾆｨ

クロノス「なっ……」

遊羅「デッキの上からカードを２枚、『イリュージョンの儀式』と『呪眼の屍龍』を墓地に送り、古代の機械究極巨人を対象として呪眼の開眼龍の効果発動！
古代の機械究極巨人を破壊する！
ルイン・フレア！」

ドォォォン！

腐敗した龍の口から放たれた炎の玉が、古代の機械究極巨人を焼き払った。
が、朽ち果てた瓦礫の中から、巨大な影が現れた。

クロノス「古代の機械究極巨人が破壊されたバアーイ、私の墓地から古代の機械巨人を召喚条件を無視して特殊召喚できるノーネ！」

古代の機械巨人「ゴゥンゴゥン……」ATK3000

遊羅「無駄だ！俺はデッキから『死者蘇生』と『手札抹殺』を墓地に送り、もう１体の呪眼の開眼龍の効果で古代の機械巨人を破壊する！ルイン・フレア！」

ドォォォン！

クロノス「ペペロンチィィーノ！！ありえないノーネ！！」

遊羅「黄金の邪神像は破壊されなければトークンを生成できない！
そして手札にも、墓地にも、攻撃を止めるカードはない！」

遊羅「２体の呪眼の開眼龍でクロノス氏を攻撃！荒廃のファーザー・メテオ！！」

クロノス「素晴らしいノーネー！！」

ピーッ……