貮・魔竜の猛り　作：グレイ

「ファクトリニティの効果により、ブリキンギョを召喚！」


「さっきレンチの効果で手札に加えたモンスターか……」


「ブリキンギョの効果発動！このカードの召喚に成功した時、手札のレベル４モンスター１体を特殊召喚できる！

　現れろ、チューナーモンスター、《ディスティニー・シンクロン》！」


「な、シンクロンだと！？」


「ディスティニー・シンクロンの効果発動！このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、自分フィールドの機械族モンスターのレベル分このレベルを下げる！
　俺はシンカニック・レンチのレベルの３分このレベルを下げ、レベル１とする！」

《ディスティニー・シンクロン》
チューナー／効果
星４/地属性/機械族/攻0/守1800
①このカードの召喚・特殊召喚に成功した時、自分フィールドのこのカードよりレベルの低い機械族モンスター１体を対象として発動できる。そのモンスターのレベル分、このカードのレベルを下げる。
②このカードがＳ召喚のために墓地へ送られた場合に発動できる。自分はデッキからカードを１枚ドローする。この効果は１ターンに１度しか発動できない。


「シンクロ召喚……来るか？」


「俺はカードを２枚伏せてターンエンド！」手札〇枚


　なんと、竜武はここでシンクロ召喚を行わなかった。理由として考えられるのは１つ。シンカニック・レンチでこのターン機械族以外を特殊召喚出来ないことから、機械族のシンクロモンスターを出すつもりはないのだろう。
　だが、低いステータスのモンスターを並べたままでは攻撃が通ってしまう。


「……俺のターン！ドロー！」


「一閃のドライブレーダーのモンスター効果発動だ！自分のモンスターがこのカードだけの場合、デッキから守備力０のモンスターを守備表示で特殊召喚できる！

　来い、《アタック・ゲイナー》！効果は無効になっちまうが、チューナーとしてシンクロするには使えるぜ！」


「デッキからチューナーモンスターを……」


「さらに手札から《ゴブリンドバーグ》を召喚！
　こいつはブリキンギョとは違ってレベル３以下のモンスターもよべる！

　手札から《リトルネード》を特殊召喚！更にリトルネードの効果も発動！
　デュエル中に１度、相手に５００ポイントのダメージを与える！」


　手札から現れた、その名の通り小さな竜巻のようなモンスター。
　そして吹き荒れる水色の風が竜武へ向かい、ライフポイントが７５００となった。


「ぐあっ……！」


「さあ行くぜ！レベル３のリトルネードとレベル４のゴブリンドバーグに、レベル１のアタック・ゲイナーをチューニング！

　吹き荒ぶ闇を薙ぎ払い、戦士が空より舞い降りる！一閃せよ！
　シンクロ召喚！神器の騎士、《インパクト・ソルジャー》！」


「２ターンでシンクロモンスターを２体も！」


「さあ、行くぜ！アタック・ゲイナー、リトルネード、インパクト・ソルジャー、それぞれのモンスター効果が発動！
　アタック・ゲイナーの効果でシンカニック・レンチの攻撃力を１０００ダウン、リトルネードで１枚ドロー、インパクト・ソルジャーでディスティニー・シンクロンを破壊させてもらう！」

《リトルネード》
効果モンスター
星３/風属性/岩石族/攻1600/守0
①自分メインフェイズに発動できる。相手に５００ＬＰのダメージを与える。この効果はデュエル中１度しか発動できない。
②このカードがレベル２以下のチューナーとＳ素材となった時に発動する。自分はデッキからカードを１枚ドローする。


「来た！この瞬間、墓地からレンチの効果で墓地に送られていたシンカニック・ボルトの効果発動！
　墓地のこのカードを除外し、自分フィールドでシンクロ召喚を行う！」

《シンカニック・ボルト》
効果モンスター
星３/光属性/機械族/攻400/守0
「シンカニック・ボルト」の①②の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
①このカードが反転召喚に成功した時、自分フィールドの「シンカニック」モンスターを２体まで対象として発動できる。そのモンスターのレベルを１つ上げ、このカードをチューナーとしても扱う。
②墓地のこのカードを除外して発動できる。自分フィールドのチューナーとチューナー以外の「シンカニック」モンスターを含む３体以上のモンスターを素材としてエクストラデッキからＳモンスターをＳ召喚する。この効果はお互いのメインフェイズのみ発動できる。


「何！墓地からモンスター効果だと！？それに相手ターンにシンクロ召喚……インチキ効果もいい加減にしろ！」


「俺はレベル３のシンカニック・レンチとレベル４のブリキンギョにレベル１となったディスティニー・シンクロンをチューニング！

　悪魔の呼び声が、希望の声が！混沌なる龍王を呼び覚ます！この地に集え、魔の進化！
　シンクロ召喚！現れよ、《ブラックアーク・ドレイク》！」


「これが、お前のドラゴン！」


「対象となっていたモンスターのディスティニー・シンクロンとシンカニック・レンチがいなくなったことでアタック・ゲイナーとインパクト・ソルジャーの効果は不発だ！」


「流石だな竜武！だがドローはさせてもらうぜ！」


「ああ！俺もディスティニー・シンクロンの効果で１枚ドロー！」


　場に現れたのは、禍々しい鎧のようなうものを身に着けたドラゴン。
　今、竜武とともに敵陣を見据える！











続くんじゃよ





【後書きフェイズ】
後書きフェイズへ移行しますが、なにか発動しますか？
さて、いかがだったでしょうか第二話。
ちなみに主人公視点じゃなくなったのは勝手な都合です。非力な私を許してくれ……((

竜武というのは主人公の名前です。勝手に説明もせず名前を出したのは仕様です。
今回は主人公のシンクロモンスターが出ましたね。主人公のモンスターなのにダークなのは仕様です。ちなみに地属性です。

些細なことでもご指摘していただければ嬉しいです(´・ω・｀)