シャイニーロードとその現状　その２　作：クロノスギア

「行くよ！玉乗りノリーでクロノスギア・タイムガールを攻撃！」

シン　4000→3200

「・・・トラップ発動、『時間跳躍～ジャンプ～』」
「時間・・・跳躍？」

罠の発動と同時にあたりの時間が停止し、モンスターたちの動きが完全に止まった。

「こいつは自分フィールドの『クロノスギア』モンスターが戦闘破壊された時、デッキトップを確認。それが『クロノスギア』モンスターだった場合、そのまま特殊召喚、それ以外なら手札だ・・・」

シンは目をつむると、ゆっくりとデッキに指をかけた。

「そんな運任せ・・・けど！エンタメだね！」
「・・・エンタメだ？違うな、これは・・・『駆逐作業』の延長だ」
「え・・・？」
「・・・今呼んでやる。見せてやる。俺の『アイズ』を」

眼を見開くと勢いよくドローした、その時一瞬だけ光の筋が見えた気がした。

「デッキトップは・・・『クロノスアイズ・ギアドラゴン』！こいつはルール効果で『クロノスギア』と扱える！」
「『アイズ』！？」

歯車をかたどった翼をもつ漆黒のドラゴンが雄たけびを上げあたりの空気を震え立たせる。

「お前、エンタメって言ったな？しかも、有名チームの誘いを断ってるってな」
「そ、それがどうかした？」
「甘ったれるな！今の時代、何の後ろ盾もなくシャイニーロードを勝ち進めると思うな！」
「な・・・だ、だけど。今のデュエル界じゃ僕のやりたいエンタメは・・・」
「それが甘ったれなんだよ！だったら見せてみろ・・・お前の力を！」

クロノスアイズ・ギアドラゴン　攻　3000

「だったら見せてあげるよ・・・僕のやりたい、みんなを笑顔にするエンタメデュエルを！僕は魔法『奇術　トランプスランプ』を発動！このカードは自分フィールドの『ＤＴ』モンスター2体を選択、その2体のレベルをどちらかのモンスターのレベルにそろえる！僕はレイニーとノリーのレベルを4にする！」
「ほお・・・レベル4を二体」
「僕は『ＤＴ　アシスタントレイニー』と『ＤＴ　玉乗りノリー』でオーバーレイ！数多の仮面かぶり師道化よ！今ここに舞い降り新たな仮面を生み出せ！エクシーズ召喚！『ＤＴ　マスクド20（トゥエンティー）』！カードを一枚伏せて僕はこれでターンエンド！」

ＤＴ　マスクド20　攻2200

遊火　Ｈ0　Ｍ1　Ｒ1　Ｐ2　ＬＰ4000

「さすがだな、噂ではエクシーズ、シンクロ、融合すべて使えると聞いたが・・・本当だったか。俺のターン。ここで『フューチャードロー』の効果で3枚ドロー・・・。バトル、クロノスアイズでマスクド20を攻撃！パラドックス・バースト！」
「僕は、マスクド20の効果発動！ＯＲＵを一つ使い効果発動！このカードが戦闘を行う時、相手と同じ名前とステータスを得る！」
「なんだと？」
「さらにマスクド20は同名モンスターとの戦闘では破壊できない！」

ＤＴ　マスクド20
ドラゴン族　炎属性　ランク4　エクシーズ
攻　2200　守　0
レベル4　ＤＴモンスター×2
このモンスターの①の効果は一ターンに一度だけ発動できる。
①このモンスターが相手モンスターと戦闘を行う時、モンスター素材を墓地に送ることで発動できる。このターンのエンドフェイズまで戦闘するモンスターと同じ名称と攻撃力、守備力になる。
②この、モンスターは同名モンスターとの戦闘では破壊されない。

「なるほどな、だが、ギアドラゴンはペンデュラムモンスター、ＥＸデッキに行く。俺はカードを一枚伏せ、ターンエンド」

シン　Ｈ3　Ｍ0　Ｒ1　魔法1　ＬＰ3200

「・・・僕のターン！僕は魔法『ペンデュラム・パージ』を発動！自分フィールドにセットされているペンデュラムカードを二枚まで破壊して、破壊した枚数分ドローできる！・・・よし来た！僕は『ＤＴ　セイント・ツインテール』を召喚！こいつはデッキからＥＸデッキに表側で存在するカードとこのカードを墓地に送ることで融合できる！だけどこの子の相方は必ずＬＶが5以上じゃないといけない。僕はＬＶ6の『ＤＴ　ゴエモン・ザ・ソニック』と融合！」

ＤＴ　セイント・ツインテール
ドラゴン族　風属性　ＬＶ2　Ｐモンスター
攻200/守500
このモンスターが召喚に成功した時、ＥＸデッキに表側表示で存在しているＬＶ5以上の『ＤＴ』モンスターとこのカードを墓地に送ることでＥＸデッキに存在する『ＤＴ』融合モンスターを融合召喚扱いで特殊召喚できる。この効果を使用したターン、自分はバトルフェイズを行えない。
Ｐ効果　スケール4
無し

「音速を越えし義賊よ、花香るそよ風たなびかせしものと一つになり、さらなる笑顔を届けよ！融合召喚！さらなる特別ゲストだ！『ＤＴ　アシスタントレインボー』！」
「ほお・・・」
「アシスタントレインボーの効果発動！デッキから名前が違う『ＤＴ』ペンデュラムモンスター二体を手札に加える！僕が加えるのは『ＤＴ　ブラックキャット』と『ＤＴ　ホワイトキャット』だ！そしてこのままスケール3のブラックキャットとスケール8のホワイトキャットでペンデュラムスケールをセッティング！」

ＤＴ　アシスタントレインボー（守備表示）
ドラゴン族　水属性　ＬＶ5　融合
攻1400　守2000
このモンスターの①の効果は一ターンに一度しか発動できない
①このモンスターが融合召喚に成功した時、自分のデッキから同名以外の『ＤＴ』Ｐモンスター2枚を手札に加える
②このモンスターは一ターンに一度だけ破壊されない

「融合モンスターでありながらサポートカードなのか」
「さらにブラックとホワイトの二人は双子の怪盗！この二人がそろうとデッキから『ＤＴ』モンスターを効果を無効して特殊召喚！来て！チューナーモンスター、『ＤＴ　マウスキッド　Ｇ（ゴールド）』！」
「ここからさらにシンクロか」
「ＬＶ５のアシスタントレインボーにＬＶ2のマウスキッド　Ｇをチューニング！深き密林を踏みしめ、弱気ものへの施しを与えん！シンクロ召喚！ＬＶ7、『ＤＴ　ネット・ケリー』！」

ドクン・・・

「！？」

その時体から熱いものを感じた、それは恐ろしく、強いものだった・・・

「お前も感じたか？お前の『アイズ』が呼んでいるらしいぞ？」
「・・・こんなの使わなくても・・・僕はみんなを笑顔にできる！セイント・ツインテールの効果でバトルはできない！ターンエンド！」

ＤＴ　ネット・ケリー
ドラゴン族　風属性　ＬＶ7　シンクロ
攻　2600　守2000
①このモンスターが相手モンスターを戦闘で破壊しダメージを与えた時、相手のデッキの一番上のカード一枚を自分の手札に加える。　
②このモンスターは魔法、罠がモンスターの名称を指定した時このモンスターはその名称のモンスターとして扱える。

「僕は・・・僕の信じたエンタメを進む！」