第20話 崩壊の日　作：こんにゃく

DAY７

ユート「う…うーん…ん？」

朝の日差しが眩しい。

ユート（…昨日は楽しかった、皆が俺のことを祝ってくれた。瑠璃からは元々ネクタイを貰っていたし隼は…）

隼『ユートこれでどうだ？』

ユート『これは…？』

隼『いいだろう？これは限定こけしだ、かなり良い出来だと思うんだが』

瑠璃『うっわー』ドン引き

スバル『これは…黒咲君これは無いですよ』

隼『！なっ！？ユート気に入らないのか！？』

ユート『い…いやそんな事はないよあ…ありがとう隼』

隼『ほ…ほら瑠璃！ユートもこう言ってるだろ！？』

瑠璃『えぇ…』

ミッシェル『そんなものより！』

隼『そんなもの！？』

ミッシェル『ユート様！これはわたくしからはこれですの！』

ユート『？ミーシャこれは？』

ミッシェル『これは指輪ですわ！これがあればわたくしとユート様は許嫁として…』

コロン・瑠璃『勝手なことをするな！！』指輪回収

ミッシェル『何をするんですの！？』




ユート（…フフフ本当に楽しかった、それにしても…）

シーン

ユート「誰もいない？」

コロンの姿もないなぜだ？

ユート「！まさか！」

時間を確認すると少々遅く起きてしまったようだった

ユート「くっまさか！というよりコロンも起こしてくれよな！」

急いで服を着る。その服はいつもの服装に昨日父から貰った上着を羽織…

ユート「よし！これで準備満タンだ」

新しくなったデュエルディスクを付け。家を飛び出す皮肉にも７日前と同じ希望に満ちたその足で


ユート（おかしい…街の様子が変だ）

人がいない…いや今日は決勝だから外に出てる人は少ないと思うし多分ハートランドに集まっていると思う…が

ユート「っ！？」

俺は見てしまった…

ユート「どうなってるんだ？いったい何が！？」

燃えているハートランドが…街が…

男「うあぁぁぁ！！」ドサッ

ユート「！」

俺は咄嗟に草むらに隠れた。

男「あう…」

赤服の男「クックック」

男「や…やめてくれ」

赤服「これで3ポイント」ニヤァ ピッ

男「うわぁぁ！」キーン ｽｯ

赤服「合計で45ポイントか」

ユート（人がカードに！？）

赤服B「おい、どうよそっちは」

赤服「順調♪順調♪」

赤服B「お前ポイントちょけってないよな？民間人やガキは1ポイント、女デュエリストは2ポイント、男デュエリストは3ポイント」

赤服「当たり前だろ？こんな楽しいハンティングゲームで不正なんてしねぇよ」ニヤァ

ユート（ポイント？ハンティング？あいつらは…！瑠璃！コロン！！）バッ

俺は隠れながら走った、どうやら奴等は同じような服を着ている、そいつらは街を破壊し人間を次々とカードにしていく。悲鳴が周りから聞こえてくる。俺は耳を塞ぎながら走る

ユート（一体何がどうなっているんだ！？）

頭が追い付かない、何が起こっているのか、どうしてこうなってしまっているのか俺は分からなかった

ユート「っ！？」

すると目の前に見知った顔がいた

恋次「ハァハァッくそ！」

少年「恋次にぃちゃん！」

恋次「幸一、安心しろ兄ちゃんが守ってやるからな」

黄服「クックックアッハッハッ守るぅ？てめぇが何を守るってぇ？さっきの女もガキも守れなかったてめぇが何を守んだよぉ？」

恋次「っるせぇ！てめぇなんかこのターンでぶっ倒してやんだよ！いくぜ！俺は手札からハートンビを召喚！そしてオーバーレイ！エクシーズ召喚！現れろ！熱心鳥ヒートハートファルコン！」

ファルコン「キィィィ」攻撃力3000

恋次「いっけぇぇ！！」

黄服「ふん、罠発動エクシーズストップ、相手のエクシーズモンスターの攻撃を無効にする」

恋次「なっ！？」

黄服「残念だったなぁ？あぁ～惜しい惜しい…クックック」

恋次「俺はターン…エンド」

ユート「恋次！」

恋次「！ユート！！」

ユート「恋次これは一体なんなんだ！？なにがおこってる！？」

恋次「分からねぇ、こいつらいきなり現れて…愛歌もガキ達も…みんなカードに」

ユート「っ！？カードに…」

恋次「ユート、頼みがあるそこにいる幸一を連れて逃げてくれ…守ってくれ頼む」

ユート「れ…恋次」

恋次「本当は加勢して欲しいんだが今は幸一の安全の方が優先だ頼む」

ユート「っ…分かった俺に任せろ！俺が必ず守る」バッ

幸一「？おにぃちゃんは誰？」

ユート「俺はユート、恋次の友達だ」

幸一「っ！まって！恋次にぃちゃんが！」

ユート「恋次は大丈夫だ！必ず戻ってくる！だから行こう！」

幸一「…うん」ダッ

恋次「ユート…任せたぜ…」

黄服「感動的だなぁ…だが無意味だ」

恋次「無意味かどうか…試させてもらうぜ！ウォォォオ！！！」


赤服C「逃がすなぁ！！」

赤服D「追えぇ！」

ユート「ハァハァ！くそまだ付いてくるのか」

幸一「グスッグスッ」

ユート「幸一君…」

幸一「みんなカードにされちゃったんだゆめちゃんも太一も愛歌おねぇちゃんも皆…グスッ」

ユート「…」

赤服E「おっとそこまでだ」

ユート「っ！くそ」

赤服C、D、E「フッフッフッ」

ユート「っこっちだ！幸一！」

幸一「うわぁ！」

赤服達「なっ！くそぉ！待ちやがれ！」

ユート（逃げなきゃ…）

うわー！誰か！！助けてぇ！！カードにされたくないぃ

ユート（逃げなきゃ…）ビク

ギャァァァ

ユート（逃げなきゃ！！）

幸一「うわっ」ズテーン

ユート「幸一っ！」

赤服「ちっ手間取らせやがって」

ユート「幸…一」

幸一「う…やめ…」

赤服「全くてめぇみたいなガキは無価値なんだよ目障りだ…消えろ」キーン

幸一「恋次にぃちゃーん！！！」ピカー

赤服「ふぅ…ん？どこいきやがったもう一匹は」

ユート（ハァハァ…俺は何をやっているんだ？なんで逃げてる？）

あいつらがカードにする時のあの顔…なんで笑っているんだ？なんで平気な顔でこんなことができるんだ？…怖い

ユート（怖い…俺は恐れているんだカードにされることを）

ユート「くそぉ！！！」

その時俺の頭に顔が浮かぶ瑠璃やコロン、隼や次元…俺の友人の顔が…もしかしたら皆襲われててカードにされてしまうのではないか…周りを見る…

男「やめろぉ！！」

女「助けてぇ！！」

少女「ママァ～」

ユート「…めろ」

機械の巨人や猟犬が人々を襲う、俺達が何をしたって言うんだ？

隼『誕生日おめでとう』

コロン『おめでとうユート！』

ミッシェル『おめでとうですの！』

次元『おめでとう！』

瑠璃『ユート、おめでとう』ニコッ

ユート「やめろぉぉぉお！！！」カッ

青服「あ？」

ユート「やめろ、これ以上貴様らの好きにはさせない！！」ギロッ



郷田「うらぁ！STBアクセルアッパーでダイレクトアタックだぁ！！オラァ！ 」

赤服「ぐぁあ！？」ドサッ

郷田「オラァ！かかってきやがれぇ！てめぇら全員まとめて相手してやる！！」

隼「！郷田！！」

郷田「黒咲！？良いところに…」

隼「いやそれより手伝ってほしいことがある」

郷田「なんだ！？」

隼「俺の妹、瑠璃を見つけ出してくれ！はぐれてしまったんだ」



瑠璃「隼どこいったの～」

ザッ

瑠璃「っ！！」バッ

コロン「瑠璃！？こんなところにいたの？」

瑠璃「コロン！？よかったよ～」ギュゥゥ

コロン「ちょ…ちょっと！それよりこの状況は一体…まさか」

瑠璃「どうかしたの？」

コロン「もしかしたらカイトはこのことを知っていたのかも」

瑠璃「えっ！？どういうことよ！」



凌牙「ふん！」

赤服「うぉおあ！？」ドサッ

凌牙「ちっ気に入らねぇ数も多けりゃ実力もありやがる…連戦はきついぜおい…」

赤服「ふっもらったぁ！！」

凌牙「ちぃっ！！」

赤服「うぐあ！？」ドシーン

凌牙「？てってめぇは！」

カイト「この程度でへばるなよ神代凌牙」

凌牙「てめぇなにを」

カイト「お前には手伝ってもらうことがあるそれと」

凌牙「あ？」

カイト「お前の妹を助けにいくぞ」

次回予告
俺は許さないお前達を！何者かは知らないが皆を返してもらう！

次回「ハートランドとアカデミア」