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第4話 合体!おいらの無敵超機神!! 作:ター坊
~篤志サイド~
おいら、鈴木たちにいじめられていたら今日転校してきた男山くんが助けてくれた。けど、そのあと急にデュエルを挑まれたぁ。おいら、やれるかなぁ?
先攻:遊太郎
「俺のターン」
男山くんのデュエルディスクのコアカラーは黒…Gクラスかぁ。けど、なんかそんな初心者には見えないぞぉ。
「俺のフィールドにモンスターが存在しない場合、手札からチューナーモンスター、『喧嘩竜リトル・ネリチャギ』を特殊召喚する」
「ほぇ!チューナー…」
ということは…。
「さらに『喧嘩竜ドリル・ストレート』を召喚!俺はレベル4のドリル・ストレートにレベル2のリトル・ネリチャギをチューニング!獣の力宿りし竜よ。変幻なる技で敵を討て!シンクロ召喚!レベル6『喧嘩竜ヘンゲン・ショウケイ』!!」
やっぱりだぁ。でもGクラスでシンクロなんてすんげぇなぁ。
「シンクロ素材に使用したリトル・ネリチャギの効果で2枚ドローし、手札1枚を墓地に送る。ヘンゲン・ショウケイの効果発動!1ターンに1度、相手ターン終了時まで種族に鳥獣・爬虫類・獣のいずれかを加える。俺はまず鳥獣族を宣言する。鷹の型」
すると竜人のモンスターは翼を広げた鷹みたいな構えをした。なんかヤな気がするぞぉ…。
「そして鳥獣族を得ている時の効果で相手に攻撃力の半分のダメージを与える。行け!」
竜人は空を舞ってものすげぇ蹴りを放たぁ。
「のっほぉ!」
「俺はカードを2枚セットしてターンエンドだ」
遊太郎:LP 8000
篤志:LP 6800
「おいらのターン、ドロー…」
うぅ…。男山くん…強いぞぉ…。おいら、サレンダーして
「言っとくがサレンダーは認めねぇぞ」
「ほげっ!」
「男が勝負受けたんなら最後までやれ。それとも、格下から逃げて恥をかくか?」
…。おいらそう言えば、なんでこの学校入ったんだろなぁ。子供の頃からデュエルが大好きで父ちゃんと母ちゃん説得して…。だけど、ノロマそうだからとデュエルを受けてくれる人がいなくて…いじめられて……。もしかしたら男山くんがこの学校に来て初めて挑んできてくれた人かもしんねぇなぁ。…久々のデュエルだ。
「…おいらのターン、ドロー!」
おいら、負けてもいい!せっかくのデュエル、楽しむだぁ!
「おいらは『パワー・ブルドーザー』を召喚!さらに効果で手札からカード1枚を墓地に送ってデッキから『パワー・トラック』を特殊召喚!そしてトラックの効果で1000LP支払ってさっき墓地に送ったカード、『パワー・ヘリコプター』を蘇生させるぞぉ!」
「ほう。やるじゃねぇか。だが、まだまだだな。罠カード『乱闘上等』を発動。相手モンスターが2体以上存在するときに相手がさらにモンスターを召喚・特殊召喚した時に強制的にバトルフェイズに突入させる!」
「おいらはこの時に、3体で変形合体するぞぉ!」
「何!」
「いっくぞぉ!無敵合体!『無敵超機神マグナ・ノヴァ』!!」
これがおいらの切り札で、フェイバリットなカードだぁ。けど、今までで一番気持ち良く出せた気がするぞぉ。
「攻撃力…3500の化け物か。テメェ…見た目のわりにはとんでもねぇもの持てんじゃねぇか」
「おいら、こういうヒーローみたいになりてぇんだ。…でもなれるわけないかなぁ…。かっこ良くなれねぇよ…」
「いや。今のはなかなかかっこ良かったぜ。来な!」
「おいらはマグナ・ノヴァの効果発動!合体した時にヘンゲン・ショウケイの攻撃力の半分の数値だけ攻撃力をアップするぞぉ!ノヴァ・スペシャル!」
「ちっ!4700か…。ならヘンゲン・ショウケイの効果で今度は爬虫類族を宣言する。蛇の型」
男山くんの竜人は妙な構えを取った。
「この時の効果は相手の攻撃を無効にしてその攻撃力の半分のダメージを与えるってもんだ。しかも『乱闘上等』効果で必ず攻撃しなければならねぇ」
「だったらおいらは攻撃だぁ!」
「その瞬間、ヘンゲン・ショウケイの効果で攻撃を無効にする!」
今だぁ!
「そうは行かねぇぞ!超機神は1ターンに1度分離できるぞ!」
おいらはこの瞬間を待っていた。マグナ・ノヴァのパンチをヘンゲン・ショウケイがいなす瞬間、分離して避けたぞぉ。
「ちっ!攻撃を無効に出来なかったため、ダメージは発生しねぇ…」
「おいらは分離したモンスターでもう一度合体するぞぉ!」
「何!またあれが」
「マグナ・ガイアは1ターンに1回しか特殊召喚できねぇけど、他の形態もあるんだ!無敵合体!『無敵超機神マッハ・サイクロン』!!」
「今度は空を飛んでやがる…」
「マッハ・サイクロンに合体したとき、相手フィールドのモンスター2体までモンスターを手札に戻させるぞぉ!サイクロン・スペシャル!!」
「くそっ…!」
「そしてマッハ・サイクロンでダイレクトアタック!」
「受けて立つ!」
無敵超機神マッハ・サイクロン ATK 2700 直接攻撃
「…っ!」
「おいらはマッハ・サイクロンを分離してダイレクト・アタック!」
パワー・ブルドーザー ATK 1700 + パワー・トラック ATK1600 + パワー・ヘリコプター ATK 1500 直接攻撃(ただし半分)
「ぐあっ!」
「与えるダメージは半分だけど、これで最後だぁ!無敵合体!」
「まだ何かあるのか!」
「『無敵超機神グラン・ガイア』!これで!」
おいらの勝ちだぁ!!
「罠カード『不屈の喧嘩野郎』を発動!これで墓地から最も攻撃力が高いモンスターを効果を無効にして攻撃表示で特殊召喚しバトルさせる」
無敵超機神グラン・パワード ATK 3000 VS 喧嘩竜ヘンゲン・ショウケイ
ATK 2400
「この効果で特殊召喚されたモンスターがバトルで破壊された時、1枚ドローする…。…フッ」
ん?今、笑ったような気がしたけどぉ…。
「無敵超機神はフィールドにいる限り、おいらはカードをセット出来ないから、このままターンエンドだぞぉ」
遊太郎:LP 2300
篤志:LP 5800
「俺のターン、ドロー…。おい」
「な、なんだぁ?」
「お前。こんな強いならもっとドンと行けよ。さっきのなんか目じゃねぇだろ」
「さっきの…。鈴木くんと近藤くんのことかぁ?」
「ああ。あんなのにナメられるようなタマじゃねぇよ」
「そ、そうかなぁ…?」
「…ま。それは置いといてだ。これでラストターンだ」
「え?」
「俺は『喧嘩竜ハートショックプレス』を召喚し墓地からドリル・ストレートを特殊召喚する」
…待てよ?おいらシンクロ召喚されたら逆転されちまうかもしれないなぁ。ここは1回分離してマッハ・サイクロンで2体をバウンスすれば…!
「おいらはグラン・ガイアの効果発動!分離するぞぉ!」
「それを待ってたぜ」
「え?」
「手札から速攻魔法『喧嘩メンチ』を発動!俺のフィールドに喧嘩竜がいる時、お互いにバトルフェイズ終了時まで元々の攻撃力が1500以下のモンスターを特殊召喚出来なくなるぜ!」
「攻撃力1500以下…ああっ!」
「そう…。分離と合体を繰り返す無敵超機神…。厄介この上ないがその連携を止めたらどうだ?」
合体の素材の1体、『パワー・ヘリコプター』の攻撃力は1500…。
「分離しての特殊召喚はできねぇからこのターン、グラン・ガイアは分離できね…」
「そういうことだ。続けるぜ。来い!ドリル・ストレート!」
でっぷりしたドラゴンが地面に落ちると地中からドリル・ストレートが出てきた。でも、なんか痛そうだぁ。
「そしてハートプレス・ショックはチューナーだ」
「ってことは…」
「俺はレベル4のドリル・ストレートにレベル3のハートプレス・ショックをチューニング!無限の拳よ。豪雨が大地を削る如く敵を粉砕せよ!シンクロ召喚!レベル7『喧嘩竜ランダ・ホンシ』!!」
男山くんが出した新しいシンクロのドラゴンはかなり細身だなぁ。
「このカードの攻撃力は自分の墓地の喧嘩竜の種類×400アップする。今いるのはさっきのシンクロ素材2体とリトル・ネリチャギ、さらにヘンゲン・ショウケイの4種類、従って攻撃力は3600になる」
「けど、無敵超機神は戦闘やカードの効果じゃ破壊できねぇ。このターンは乗りきれるぞぉ」
「さらに墓地から装備魔法『気合いの喧嘩鉢巻』を除外することでこのターン、俺のフィールドの喧嘩竜がモンスターとの戦闘によって発生するダメージは2倍になるぜ」
「なっ!いつの間に装備魔法なんか…」
…!確か…
『シンクロ素材に使用したリトル・ネリチャギの効果で2枚ドローし、手札1枚を墓地に送る』
あの時…。
「さっきの特殊召喚封じといい、まさか全部読み切ってぇ…」
「いや。これは勘だ。バトル」
喧嘩竜ランダ・ホンシ ATK 3600 VS 無敵超機神グラン・ガイア ATK 3000
「おおっぉ!けどまだ負けてないぞぉ…」
「最初よかは良い目付きになったな。だがここまでだ。相手に戦闘ダメージを与えたことでランダ・ホンシの効果発動!手札を全て捨て、捨てた枚数分追加攻撃できる!俺の捨てた手札は2枚!そして捨てたのは『喧嘩竜ビューティー・サマーソルト』と『喧嘩竜クイック・ワンツー』!」
「新しい喧嘩竜…!ということは!」
「これが男の勝利ってやつだ!」
喧嘩竜ランダ・ホンシ ATK 4400 VS 無敵超機神グラン・ガイア ATK 3000
(このバトルが2回)
「ぐええぇぇ!!」
おいら、負けちまったけど…。なんか良いな。
「テメェはまだ自分の強さに気付いちゃいねぇ。もっと男磨けや。…さてと」
男山くんはデュエルが終わって屋上の出入口の方を向いた。
「こそこそ見るくれぇなら金貰おうか?」
えっ?何言ってるんだろぅ?誰かいたのかぁ?すると男山くんの言葉に応えるように扉が開いて女の子が二人出てきた。
「あら?レディーにお金を要求するなんて、マナーがなってないんじゃなくて?」
「そんなマナー知らねぇな」
生徒会長の氷杖院さんだぁ…。それと後ろにいるのは
「で、お前は?」
「い、いえ!なり行きと言いましょうか…。ごめんなさい、ごめんなさい…」
後ろの席の天宮さんだぁ。すんげぇ恐がって、声がひっくり返ってる。
「人のデュエルをこそこそ見なくても堂々見れば良いじゃねぇか」
「勘違いしないで下さい?私は清々しい空気を感じるために屋上に来ただけですわ」
「この前、頭下げた相手と一緒にか?」
「ひっ!男山さん、余計なこと言わないで下さい!」(小声)
「本当に腹が立つ物言いがお得意ですこと。貴方と話していては時間の無駄ですわ。失礼致します」
そう言って生徒会長さんは帰っちゃった。
「…フン。俺も腹減ったな。おい蒲田。購買部とかは何処にある?」
「ほぇ!?えっと1階の奥だけど…」
「案内しろ」
「う、うん…」
男山くんは下駄の音を鳴らしながら階段を降りていく。
「おい。お前はずっと突っ立ってるつもりか?」
「い、いや!私も!」
慌てて天宮さんもついていく。
男山くん…。おっかねぇけど、悪い奴じゃないだろうなぁ。おいらはなれねぇけど、こんな風にかっこ良くなりてぇなぁ…。
男山くんとデュエルをした翌日。なんだか今までの学校生活で一番気持ちが楽な気がするぞ。学校の前の坂を登っていると
「おい、蒲田」
後ろからいつもの声がしてビクッとする。
「鈴木くん、近藤くん…」
昨日、男山くんの殴られたりした痕か、絆創膏やガーゼが顔中に貼り付けられていて痛々しい感じだった。昨日の男山くんみたいに、『もうおいらに関わるな!』ってかっこ良く言いたいけど…。おいら、やっぱ無理だよぉ。何も言えず、縮こまってしまう。
「テメェよぉ、あんま調子乗って」
鈴木が言葉を途中で止めた。近藤もガクガクと震えている。
「…ひ、ひえええぇぇ!」
「お、お助けぇぇ!」
「え?」
急に泣きわめきながら二人とも学校へ逃げていった。その原因はすぐ分かった。
坂の下から甲高い下駄の音が聞こえた。おいらの学校生活…少しは楽しくなるかなぁ。
おいら、鈴木たちにいじめられていたら今日転校してきた男山くんが助けてくれた。けど、そのあと急にデュエルを挑まれたぁ。おいら、やれるかなぁ?
先攻:遊太郎
「俺のターン」
男山くんのデュエルディスクのコアカラーは黒…Gクラスかぁ。けど、なんかそんな初心者には見えないぞぉ。
「俺のフィールドにモンスターが存在しない場合、手札からチューナーモンスター、『喧嘩竜リトル・ネリチャギ』を特殊召喚する」
「ほぇ!チューナー…」
ということは…。
「さらに『喧嘩竜ドリル・ストレート』を召喚!俺はレベル4のドリル・ストレートにレベル2のリトル・ネリチャギをチューニング!獣の力宿りし竜よ。変幻なる技で敵を討て!シンクロ召喚!レベル6『喧嘩竜ヘンゲン・ショウケイ』!!」
やっぱりだぁ。でもGクラスでシンクロなんてすんげぇなぁ。
「シンクロ素材に使用したリトル・ネリチャギの効果で2枚ドローし、手札1枚を墓地に送る。ヘンゲン・ショウケイの効果発動!1ターンに1度、相手ターン終了時まで種族に鳥獣・爬虫類・獣のいずれかを加える。俺はまず鳥獣族を宣言する。鷹の型」
すると竜人のモンスターは翼を広げた鷹みたいな構えをした。なんかヤな気がするぞぉ…。
「そして鳥獣族を得ている時の効果で相手に攻撃力の半分のダメージを与える。行け!」
竜人は空を舞ってものすげぇ蹴りを放たぁ。
「のっほぉ!」
「俺はカードを2枚セットしてターンエンドだ」
遊太郎:LP 8000
篤志:LP 6800
「おいらのターン、ドロー…」
うぅ…。男山くん…強いぞぉ…。おいら、サレンダーして
「言っとくがサレンダーは認めねぇぞ」
「ほげっ!」
「男が勝負受けたんなら最後までやれ。それとも、格下から逃げて恥をかくか?」
…。おいらそう言えば、なんでこの学校入ったんだろなぁ。子供の頃からデュエルが大好きで父ちゃんと母ちゃん説得して…。だけど、ノロマそうだからとデュエルを受けてくれる人がいなくて…いじめられて……。もしかしたら男山くんがこの学校に来て初めて挑んできてくれた人かもしんねぇなぁ。…久々のデュエルだ。
「…おいらのターン、ドロー!」
おいら、負けてもいい!せっかくのデュエル、楽しむだぁ!
「おいらは『パワー・ブルドーザー』を召喚!さらに効果で手札からカード1枚を墓地に送ってデッキから『パワー・トラック』を特殊召喚!そしてトラックの効果で1000LP支払ってさっき墓地に送ったカード、『パワー・ヘリコプター』を蘇生させるぞぉ!」
「ほう。やるじゃねぇか。だが、まだまだだな。罠カード『乱闘上等』を発動。相手モンスターが2体以上存在するときに相手がさらにモンスターを召喚・特殊召喚した時に強制的にバトルフェイズに突入させる!」
「おいらはこの時に、3体で変形合体するぞぉ!」
「何!」
「いっくぞぉ!無敵合体!『無敵超機神マグナ・ノヴァ』!!」
これがおいらの切り札で、フェイバリットなカードだぁ。けど、今までで一番気持ち良く出せた気がするぞぉ。
「攻撃力…3500の化け物か。テメェ…見た目のわりにはとんでもねぇもの持てんじゃねぇか」
「おいら、こういうヒーローみたいになりてぇんだ。…でもなれるわけないかなぁ…。かっこ良くなれねぇよ…」
「いや。今のはなかなかかっこ良かったぜ。来な!」
「おいらはマグナ・ノヴァの効果発動!合体した時にヘンゲン・ショウケイの攻撃力の半分の数値だけ攻撃力をアップするぞぉ!ノヴァ・スペシャル!」
「ちっ!4700か…。ならヘンゲン・ショウケイの効果で今度は爬虫類族を宣言する。蛇の型」
男山くんの竜人は妙な構えを取った。
「この時の効果は相手の攻撃を無効にしてその攻撃力の半分のダメージを与えるってもんだ。しかも『乱闘上等』効果で必ず攻撃しなければならねぇ」
「だったらおいらは攻撃だぁ!」
「その瞬間、ヘンゲン・ショウケイの効果で攻撃を無効にする!」
今だぁ!
「そうは行かねぇぞ!超機神は1ターンに1度分離できるぞ!」
おいらはこの瞬間を待っていた。マグナ・ノヴァのパンチをヘンゲン・ショウケイがいなす瞬間、分離して避けたぞぉ。
「ちっ!攻撃を無効に出来なかったため、ダメージは発生しねぇ…」
「おいらは分離したモンスターでもう一度合体するぞぉ!」
「何!またあれが」
「マグナ・ガイアは1ターンに1回しか特殊召喚できねぇけど、他の形態もあるんだ!無敵合体!『無敵超機神マッハ・サイクロン』!!」
「今度は空を飛んでやがる…」
「マッハ・サイクロンに合体したとき、相手フィールドのモンスター2体までモンスターを手札に戻させるぞぉ!サイクロン・スペシャル!!」
「くそっ…!」
「そしてマッハ・サイクロンでダイレクトアタック!」
「受けて立つ!」
無敵超機神マッハ・サイクロン ATK 2700 直接攻撃
「…っ!」
「おいらはマッハ・サイクロンを分離してダイレクト・アタック!」
パワー・ブルドーザー ATK 1700 + パワー・トラック ATK1600 + パワー・ヘリコプター ATK 1500 直接攻撃(ただし半分)
「ぐあっ!」
「与えるダメージは半分だけど、これで最後だぁ!無敵合体!」
「まだ何かあるのか!」
「『無敵超機神グラン・ガイア』!これで!」
おいらの勝ちだぁ!!
「罠カード『不屈の喧嘩野郎』を発動!これで墓地から最も攻撃力が高いモンスターを効果を無効にして攻撃表示で特殊召喚しバトルさせる」
無敵超機神グラン・パワード ATK 3000 VS 喧嘩竜ヘンゲン・ショウケイ
ATK 2400
「この効果で特殊召喚されたモンスターがバトルで破壊された時、1枚ドローする…。…フッ」
ん?今、笑ったような気がしたけどぉ…。
「無敵超機神はフィールドにいる限り、おいらはカードをセット出来ないから、このままターンエンドだぞぉ」
遊太郎:LP 2300
篤志:LP 5800
「俺のターン、ドロー…。おい」
「な、なんだぁ?」
「お前。こんな強いならもっとドンと行けよ。さっきのなんか目じゃねぇだろ」
「さっきの…。鈴木くんと近藤くんのことかぁ?」
「ああ。あんなのにナメられるようなタマじゃねぇよ」
「そ、そうかなぁ…?」
「…ま。それは置いといてだ。これでラストターンだ」
「え?」
「俺は『喧嘩竜ハートショックプレス』を召喚し墓地からドリル・ストレートを特殊召喚する」
…待てよ?おいらシンクロ召喚されたら逆転されちまうかもしれないなぁ。ここは1回分離してマッハ・サイクロンで2体をバウンスすれば…!
「おいらはグラン・ガイアの効果発動!分離するぞぉ!」
「それを待ってたぜ」
「え?」
「手札から速攻魔法『喧嘩メンチ』を発動!俺のフィールドに喧嘩竜がいる時、お互いにバトルフェイズ終了時まで元々の攻撃力が1500以下のモンスターを特殊召喚出来なくなるぜ!」
「攻撃力1500以下…ああっ!」
「そう…。分離と合体を繰り返す無敵超機神…。厄介この上ないがその連携を止めたらどうだ?」
合体の素材の1体、『パワー・ヘリコプター』の攻撃力は1500…。
「分離しての特殊召喚はできねぇからこのターン、グラン・ガイアは分離できね…」
「そういうことだ。続けるぜ。来い!ドリル・ストレート!」
でっぷりしたドラゴンが地面に落ちると地中からドリル・ストレートが出てきた。でも、なんか痛そうだぁ。
「そしてハートプレス・ショックはチューナーだ」
「ってことは…」
「俺はレベル4のドリル・ストレートにレベル3のハートプレス・ショックをチューニング!無限の拳よ。豪雨が大地を削る如く敵を粉砕せよ!シンクロ召喚!レベル7『喧嘩竜ランダ・ホンシ』!!」
男山くんが出した新しいシンクロのドラゴンはかなり細身だなぁ。
「このカードの攻撃力は自分の墓地の喧嘩竜の種類×400アップする。今いるのはさっきのシンクロ素材2体とリトル・ネリチャギ、さらにヘンゲン・ショウケイの4種類、従って攻撃力は3600になる」
「けど、無敵超機神は戦闘やカードの効果じゃ破壊できねぇ。このターンは乗りきれるぞぉ」
「さらに墓地から装備魔法『気合いの喧嘩鉢巻』を除外することでこのターン、俺のフィールドの喧嘩竜がモンスターとの戦闘によって発生するダメージは2倍になるぜ」
「なっ!いつの間に装備魔法なんか…」
…!確か…
『シンクロ素材に使用したリトル・ネリチャギの効果で2枚ドローし、手札1枚を墓地に送る』
あの時…。
「さっきの特殊召喚封じといい、まさか全部読み切ってぇ…」
「いや。これは勘だ。バトル」
喧嘩竜ランダ・ホンシ ATK 3600 VS 無敵超機神グラン・ガイア ATK 3000
「おおっぉ!けどまだ負けてないぞぉ…」
「最初よかは良い目付きになったな。だがここまでだ。相手に戦闘ダメージを与えたことでランダ・ホンシの効果発動!手札を全て捨て、捨てた枚数分追加攻撃できる!俺の捨てた手札は2枚!そして捨てたのは『喧嘩竜ビューティー・サマーソルト』と『喧嘩竜クイック・ワンツー』!」
「新しい喧嘩竜…!ということは!」
「これが男の勝利ってやつだ!」
喧嘩竜ランダ・ホンシ ATK 4400 VS 無敵超機神グラン・ガイア ATK 3000
(このバトルが2回)
「ぐええぇぇ!!」
おいら、負けちまったけど…。なんか良いな。
「テメェはまだ自分の強さに気付いちゃいねぇ。もっと男磨けや。…さてと」
男山くんはデュエルが終わって屋上の出入口の方を向いた。
「こそこそ見るくれぇなら金貰おうか?」
えっ?何言ってるんだろぅ?誰かいたのかぁ?すると男山くんの言葉に応えるように扉が開いて女の子が二人出てきた。
「あら?レディーにお金を要求するなんて、マナーがなってないんじゃなくて?」
「そんなマナー知らねぇな」
生徒会長の氷杖院さんだぁ…。それと後ろにいるのは
「で、お前は?」
「い、いえ!なり行きと言いましょうか…。ごめんなさい、ごめんなさい…」
後ろの席の天宮さんだぁ。すんげぇ恐がって、声がひっくり返ってる。
「人のデュエルをこそこそ見なくても堂々見れば良いじゃねぇか」
「勘違いしないで下さい?私は清々しい空気を感じるために屋上に来ただけですわ」
「この前、頭下げた相手と一緒にか?」
「ひっ!男山さん、余計なこと言わないで下さい!」(小声)
「本当に腹が立つ物言いがお得意ですこと。貴方と話していては時間の無駄ですわ。失礼致します」
そう言って生徒会長さんは帰っちゃった。
「…フン。俺も腹減ったな。おい蒲田。購買部とかは何処にある?」
「ほぇ!?えっと1階の奥だけど…」
「案内しろ」
「う、うん…」
男山くんは下駄の音を鳴らしながら階段を降りていく。
「おい。お前はずっと突っ立ってるつもりか?」
「い、いや!私も!」
慌てて天宮さんもついていく。
男山くん…。おっかねぇけど、悪い奴じゃないだろうなぁ。おいらはなれねぇけど、こんな風にかっこ良くなりてぇなぁ…。
男山くんとデュエルをした翌日。なんだか今までの学校生活で一番気持ちが楽な気がするぞ。学校の前の坂を登っていると
「おい、蒲田」
後ろからいつもの声がしてビクッとする。
「鈴木くん、近藤くん…」
昨日、男山くんの殴られたりした痕か、絆創膏やガーゼが顔中に貼り付けられていて痛々しい感じだった。昨日の男山くんみたいに、『もうおいらに関わるな!』ってかっこ良く言いたいけど…。おいら、やっぱ無理だよぉ。何も言えず、縮こまってしまう。
「テメェよぉ、あんま調子乗って」
鈴木が言葉を途中で止めた。近藤もガクガクと震えている。
「…ひ、ひえええぇぇ!」
「お、お助けぇぇ!」
「え?」
急に泣きわめきながら二人とも学校へ逃げていった。その原因はすぐ分かった。
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複数の変形先とはまたトリッキーなモンスター。確かに強者っぽいカードかもです。 (2016-01-13 22:23)
ヘンゲン・ショウケイのネーミングは象形拳と呼ばれる動物の動きを模した拳法です(アクション映画で蛇拳とか聞いたことがあるかと)。こんな感じのトリッキー系からパワー系まで揃うのが喧嘩竜の魅力です。 (2016-01-14 06:48)
無敵超機神の戦い方は確かにそれですね。三機合体ロボということでゲ〇ターロボを思い出していただければ。 (2016-01-14 07:01)
名前を見て一瞬マグナスがよぎったけど、実際超量よりも合体ロボって感じで安心しましたw 使いたいけど霊獣並みに効果処理が大変そうだなぁ... (2016-01-14 16:42)
内容を見て頂けると分かりますが、気を付けるデメリットは
①無敵超機神はそれぞれ1ターンに1回しか出せない
②素材モンスターの直接攻撃でのダメージは半分(実は1ターンに1回しか攻撃できないという制約もある)
くらいなので現実に存在したらとんでもないワンキルデッキになると思います。なんせ無敵超機神×3+素材×3回分の攻撃が可能ですから。 (2016-01-14 17:42)