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木登りの達人 作:サクノバ
前回のあらすじ~
やたら下ネタが蔓延っていましたね。ごめんね。今回も下ネタは出るけど勘弁ね。
ミッチー「軽ッ!」
・・・
時はほんの少しさかのぼり、ヨシトがD研究メンバーの勧誘を受けているその一方、ハジメとミッチー達の会話。
ミッチー「ハジメ君、ヨシト君がどこかのサークルに声をかけられてるよ!バスケでは無いみたいだけど」
ハジメ「何のサークルだ?あれ」
ミッチー「D・・・研究会・・・そう書いてあるよ、勧誘しているのは女の人が二人だ、しかも二人とも美人だよあれ!」
興奮しながら実況するミッチーに対しハジメは冷ややかな視線をおくり
ハジメ「なに!じゃあ間違いない例のあれだ!ヨシトの奴はとうとう声をかけられたんだ!」
木の陰から眼を凝らしながらミッチーは話を続ける。
ミッチー「待って!?何か紙に書いている、入会届かな?・・・こっちのあたりをキョロキョロ見てるよ」
ハジメ「不味い!おいミッチーここからすぐに離れるぞ!帰るんだ!」(ダッ!))
ミッチー「え?あっ・・・ちょ、まってよハジメ君」(ダッ!)
猛ダッシュするハジメをミッチーは追いかける、追いかける。その距離約2キロ、やっと追いついたミッチーはハジメに対して、
ミッチー「少し休もうよ」
ハジメ「じゃああの公園で・・・」
・・・
ミッチー「何かの間違いじゃないの?」
ハジメ「さっき見ただろう、可愛い娘がヨシトに声をかけてただろ?それに」
ミッチー「それに?」
ハジメ「D研究会って何だよ、何だよDって。ドリンクのDか?じゃあ飲みサーじゃないか!」
ミッチー「んなアホな」
ハジメ「いや分からんぞ、あのD研究会は飲みサーでカ○ト系でヤ○サーかもしれないんだぞ、三拍子そろった立派な偽装サークルだろ」
ミッチー「確かに変だけど・・・」
(ピロピロピロピロ♪)
突如ミッチーの携帯電話が鳴り出した。宛先は、
ミッチー「ヨシト君から電話だ!どうしよう?」
ハジメ「一旦出ないでメールで急用が出来たって伝えろ」
メールでその旨を伝え、しばらくするとヨシトから折り返しメールが届いた。内容は、
「話があるから明日いつものベンチに来てくれ」
入学式から続く春のイベントも今日で終わり、明日は休日ではあるが大学は年中無休24時間空いているため入ることは出来る。
ミッチー「明日?何の話だろう?」
ハジメ「Dなんちゃらの勧誘だろ?」
ミッチー「一先ず僕の部屋で相談しようよ、この近くだし」
ハジメ「そうだな、すまん・・・厄介になる」
・・・
公園から歩いて2分程度経つと、手頃の広さと手頃そうな家賃のアパートが目の前にあった。
聞くと所によると地元から出て大学に通うのに部屋を借りたのだそうだ。
・・・
部屋は引っ越ししたてでまだ段ボールがいくつか積まれており、段ボールの中の荷物が荷ほどきされておらずにいた。
ハジメは部屋に着くなりリビングの空いているスペースに座り込み語り出した。
ハジメ「さてサークルの件は一先ず置いといてミッチーのデッキってどんなんなの?」
ミッチー「え?僕のデッキ?そうだ!実はちょっと見て貰って意見を聞こうと思ったんだよ」
おもむろにデッキを広げ1枚、1枚、解説をし、ハジメに意見を求めると
ハジメ「いいんじゃないのか?ただこのモンスターの枚数を引いてこのモンスターを入れたら・・・」
ミッチー「そしたらこの魔法カードを入れて、罠もこんな感じで・・・」
・・・
デッキを広げてから時間が大分経ち、辺りはすっかり暗くなっていた。
ハジメ「テストプレイといきたい所だが今日はもう遅いから帰るよ」
ミッチー「せっかくだから泊まってたら?」
ハジメ「いや、俺の部屋もこの近くにあるからね遠慮するよ、それに俺もデッキ調整したくなったしさ」
ミッチー「明日は手筈通りで大丈夫だね」
ハジメ「あぁ頼むよ、それじゃあまたな!」(バタンッ)
ハジメは家路に向かいそして翌日、約束の時間になり、
・・・
いつものベンチ
ミッチーは約束の時間より3分頃前にいつものベンチに到着したが、すでにヨシトとD研究会のアオイ、そしてミサキがすでにベンチに腰掛けていた。
ヨシト「昨日はどこに行ってたんだ?」
ミッチー「ごめん。いや、ちょっとハジメ君が用事があるって言ってきて僕にも手伝って欲しいってそれで・・・本当にごめん。」
ヨシト「まぁいいけど、それとハジメの奴はどうした?まだ来てないみたいだけど」
ミッチー「ハジメ君は少し遅れるってさっき連絡があったよ」
ヨシト「ふーん・・・」
ミッチー「そちらお二人は?」
ヨシト「あぁ、この人達は・・・」
アオイ「この子が例の【真心】滑った子?(ニヤニヤ)」
ミッチー「(グサッ!)」
ミサキ「こらアオイ!、ごめんなさい、私の友達は口が悪いの」
ヨシト「この人たちはD研究会、つまりデュエル研究会の会員で俺たちと同じキャンパスカップを目指してるんだ」
ミッチー「そうだったんですか?僕はてっきりヤ・・ゴホンなんでもない失礼」
アオイ&ミサキ「?」
・・・
アオイ「自己紹介がまだだったな、俺は国立(くにたち)アオイでこっちは」
ミサキ「会長の大蔵(おおくら)ミサキ、よろしく」
ミッチー「僕は三島キリオと言います、みんなからミッチーと呼ばれています、よろしくお願いします」
丁寧に挨拶し終えると、アオイがミッチーに食って掛かる。
アオイ「でも本命のヨッシー(ヨシト)に勝ったハジメって子がきてないんじゃ話にならないぜ」
ミサキ「そうね・・・どれくらいで来れそう?」
ミサキはややだるそうにミッチーに尋ねる。
ミッチー「もうすぐ来そうですけど」
左腕に巻かれた腕時計を見ながらミッチーは幾分落ち着きない様子で答える。
アオイ「甲子園で準優勝したヨッシーに勝ったっていうハジメ君に一目あいたっかんだがな~」
ミサキ「そうだな、勧誘云々は別にして一戦交えてみたいな」
アオイ「それがこんな腰巾着なんか・・」
ミッチー「(イラッ)」
ミサキ「こら!ごめんなさい、でもアオイの言うことにも一理あるよ」
ヨシト「?」
ミサキ「私たちの目標はキャンパスカップ制覇、そのキャンパスカップでいずれあたるであろう真心も私達の闘う相手には違わない」
ミサキ「だから負けた子を仲間に加えるっていうのは気が引けるっていう気持ちはわかる」
ミッチー「(完全に嘗められてるよねコレ(汗))」
ヨシト「二人とも言い過ぎじゃ・・・」
あわててフォローに入るヨシトを尻目にアオイは口を開く
アオイ「いいやヨッシーこれは大事な話だぜ、そうだミッチーって言ったか?お前、俺とデュエルしろ」
ミッチー「・・・」
ヨシト「え?なんで?」
アオイ「え、じゃねぇこいつの力を見極めたい、いいなミサキ」
ミサキ「やれやれわかった、許可するよ」
ヨシト「おいおい、いいのかミッチー?!」
ピロピロピロピロ♪
突然、ミッチーの携帯が鳴りだした。
アオイ「おいおい、先輩と会うんだからマナー位・・・」
ミッチー「ちょっと失礼」
ミッチーは会話を他の3人に聞こえないように遠くに離れ電話に出た。
ミッチー「ハジメ君、どこで見張ってるの?」
ハジメ「C棟の西側から三本目の木の上だ」
ミッチーは言われた方向を見るとかすかに人影が見え、懐中電灯でこちらに何やら合図を送ってきた。
ミッチー「随分遠くにいるね」
ハジメ「大丈夫、ハイテクな双眼鏡とミッチーに仕込んだハイテクな盗聴器で状況はわかってる、相当嘗めてるねあいつら」
ミッチー「そうだね・・・」
一呼吸置きミッチーの顔色が変わった。
ミッチ「でもなんだかんだで、うまくいったよ」
ハジメ「あぁ、これで俺たちの」
ハジメ&ミッチー「計画通り!」(クワッ!)
ハジメ「いいぜ許可する、暴れてこい!」
ミッチー「心得た!」(ピッ)
電話を切り小走りで3人のほうに走っていき3人に嘘の伝言を伝えた。
アオイ「おそい!」
ミッチー「スイマセン、スイマセン(ペコペコ)何かさっきハジメ君から電話があってまだ遅れるって言ってたんでデュエルおkですよ」
アオイ「よっしゃ、それじゃデュエルといくか!」
アオイ&ミッチー「デュエル!」
ミッチー「先攻は僕からだ、手札のE-エマージェンシーコールを発動、効果によりデッキからE・HEROエーマンを手札に加え、そのまま召喚する」
風 レベル4 戦士族 ATK1800 DEF300
ミッチー「エーマンが召喚に成功したときにデッキからHEROと名のつくカード手札に加える、僕はD・HEROディアボリックガイを手札に加える。」
ミサキ「ディアボリックを手札に加えたってことは」
ミッチー「さらに手札からデステニードローを発動し、手札のD・HERO、さっき手札に加えた、ディアボリックガイを捨てて2枚ドローします」
ミサキ「やっぱりね」
ミッチー「カードを1枚セットしてターンエンド」
ミッチー LP8000 手札5 フィールド:エアーマン(攻)。1枚伏せ(魔法罠)
アオイ「中々良い動きをするじゃねーか、俺のターンドロー、六武衆の結束を
発動、この効果は六武衆と名のついたモンスターが召喚される度に武士道カウンターを一つ置く」
アオイ「最大二つまで置きこのカードを墓地に送ると乗っていたカウンターの数だけデッキからカードをドローするのさ」
ミッチー「六武衆デッキか・・・」
ヨシト「あのデッキを相手にするのは骨だぞ」
アオイ「俺は真六武衆‐カゲキを召喚、結束の効果でカウンターを一つ置き」
風 レベル3 戦士族 ATK200 DEF2000
アオイ「更にこいつの効果で手札からレベル4以下の六武衆を特殊召喚する、俺は六武衆の影武者を特殊召喚!」
地 レベル2 戦士族 ATK400 DEF1800
アオイ「この特殊召喚によりカウンターを1つ置き結束の効果を発動、このカードを墓地に送り2枚ドロー」
アオイ「来た来た来たッ!俺はレベル3カゲキにレベル2影武者をチューニング、シンクロ召喚、来い俺のマイフェイバリットカード真六武衆‐シエン!」
闇 レベル5 戦士族 ATK2500 DEF1400
アオイ「こいつは1ターンに一度相手の魔法罠の発動を無効にできるのさ(しかも俺の手札にむさかにの勾玉がある、シエンと並べば無敵だ)」
ミッチー「いきなり強力なモンスターを」(がくっ)
ヨシト「あぁ、きついきついきつい~」(オロオロ)
肩落とすミッチーを心配しうろたえるヨシトの横でだるそうにミサキは
ミサキ「ま、こんなもんでしょ」
アオイ「バトル!シエンでエアーマンに攻撃!引き裂けぇ」
シエンATK2500→エアーマンATK1800
ミッチー「うあぁぁ・・・なんてね速攻魔法発動、超融合!」
アオイ&ミサキ&ヨシト「!!!」
ミッチー「このカードは手札1枚をコストに自分または相手のモンスターを融合召喚にできる速攻魔法」
ミッチー「あとこのカードの発動に対して効果モンスター、魔法罠カードを発動することはできません、例えシエンでも」
アオイ「ググッ!」
ミッチー「僕は闇属性のシエンとHEROのエアーマンを融合、来いE・HEROエクスリダオ!こいつの効果は墓地のE・HERO一体につき100ポイント攻撃力が上がる」
闇 レベル8 戦士族 ATK2500(+100) DEF2000
アオイ「シエンの唯一の弱点を突かれた!」
ミサキ「へぇ」
ミッチー「はぁー・・・」
ミッチーは腕時計に目を落とし、大きくため息をつくと
ミッチー「これじゃあハジメ君が来る前に決着がつきますね国立さん」(ニヤリ)
アオイ「あぁ?」(怒)
安い挑発に怒り心頭のアオイとは対照的に意味深な笑みを見せるミッチーであった。
つづく
やたら下ネタが蔓延っていましたね。ごめんね。今回も下ネタは出るけど勘弁ね。
ミッチー「軽ッ!」
・・・
時はほんの少しさかのぼり、ヨシトがD研究メンバーの勧誘を受けているその一方、ハジメとミッチー達の会話。
ミッチー「ハジメ君、ヨシト君がどこかのサークルに声をかけられてるよ!バスケでは無いみたいだけど」
ハジメ「何のサークルだ?あれ」
ミッチー「D・・・研究会・・・そう書いてあるよ、勧誘しているのは女の人が二人だ、しかも二人とも美人だよあれ!」
興奮しながら実況するミッチーに対しハジメは冷ややかな視線をおくり
ハジメ「なに!じゃあ間違いない例のあれだ!ヨシトの奴はとうとう声をかけられたんだ!」
木の陰から眼を凝らしながらミッチーは話を続ける。
ミッチー「待って!?何か紙に書いている、入会届かな?・・・こっちのあたりをキョロキョロ見てるよ」
ハジメ「不味い!おいミッチーここからすぐに離れるぞ!帰るんだ!」(ダッ!))
ミッチー「え?あっ・・・ちょ、まってよハジメ君」(ダッ!)
猛ダッシュするハジメをミッチーは追いかける、追いかける。その距離約2キロ、やっと追いついたミッチーはハジメに対して、
ミッチー「少し休もうよ」
ハジメ「じゃああの公園で・・・」
・・・
ミッチー「何かの間違いじゃないの?」
ハジメ「さっき見ただろう、可愛い娘がヨシトに声をかけてただろ?それに」
ミッチー「それに?」
ハジメ「D研究会って何だよ、何だよDって。ドリンクのDか?じゃあ飲みサーじゃないか!」
ミッチー「んなアホな」
ハジメ「いや分からんぞ、あのD研究会は飲みサーでカ○ト系でヤ○サーかもしれないんだぞ、三拍子そろった立派な偽装サークルだろ」
ミッチー「確かに変だけど・・・」
(ピロピロピロピロ♪)
突如ミッチーの携帯電話が鳴り出した。宛先は、
ミッチー「ヨシト君から電話だ!どうしよう?」
ハジメ「一旦出ないでメールで急用が出来たって伝えろ」
メールでその旨を伝え、しばらくするとヨシトから折り返しメールが届いた。内容は、
「話があるから明日いつものベンチに来てくれ」
入学式から続く春のイベントも今日で終わり、明日は休日ではあるが大学は年中無休24時間空いているため入ることは出来る。
ミッチー「明日?何の話だろう?」
ハジメ「Dなんちゃらの勧誘だろ?」
ミッチー「一先ず僕の部屋で相談しようよ、この近くだし」
ハジメ「そうだな、すまん・・・厄介になる」
・・・
公園から歩いて2分程度経つと、手頃の広さと手頃そうな家賃のアパートが目の前にあった。
聞くと所によると地元から出て大学に通うのに部屋を借りたのだそうだ。
・・・
部屋は引っ越ししたてでまだ段ボールがいくつか積まれており、段ボールの中の荷物が荷ほどきされておらずにいた。
ハジメは部屋に着くなりリビングの空いているスペースに座り込み語り出した。
ハジメ「さてサークルの件は一先ず置いといてミッチーのデッキってどんなんなの?」
ミッチー「え?僕のデッキ?そうだ!実はちょっと見て貰って意見を聞こうと思ったんだよ」
おもむろにデッキを広げ1枚、1枚、解説をし、ハジメに意見を求めると
ハジメ「いいんじゃないのか?ただこのモンスターの枚数を引いてこのモンスターを入れたら・・・」
ミッチー「そしたらこの魔法カードを入れて、罠もこんな感じで・・・」
・・・
デッキを広げてから時間が大分経ち、辺りはすっかり暗くなっていた。
ハジメ「テストプレイといきたい所だが今日はもう遅いから帰るよ」
ミッチー「せっかくだから泊まってたら?」
ハジメ「いや、俺の部屋もこの近くにあるからね遠慮するよ、それに俺もデッキ調整したくなったしさ」
ミッチー「明日は手筈通りで大丈夫だね」
ハジメ「あぁ頼むよ、それじゃあまたな!」(バタンッ)
ハジメは家路に向かいそして翌日、約束の時間になり、
・・・
いつものベンチ
ミッチーは約束の時間より3分頃前にいつものベンチに到着したが、すでにヨシトとD研究会のアオイ、そしてミサキがすでにベンチに腰掛けていた。
ヨシト「昨日はどこに行ってたんだ?」
ミッチー「ごめん。いや、ちょっとハジメ君が用事があるって言ってきて僕にも手伝って欲しいってそれで・・・本当にごめん。」
ヨシト「まぁいいけど、それとハジメの奴はどうした?まだ来てないみたいだけど」
ミッチー「ハジメ君は少し遅れるってさっき連絡があったよ」
ヨシト「ふーん・・・」
ミッチー「そちらお二人は?」
ヨシト「あぁ、この人達は・・・」
アオイ「この子が例の【真心】滑った子?(ニヤニヤ)」
ミッチー「(グサッ!)」
ミサキ「こらアオイ!、ごめんなさい、私の友達は口が悪いの」
ヨシト「この人たちはD研究会、つまりデュエル研究会の会員で俺たちと同じキャンパスカップを目指してるんだ」
ミッチー「そうだったんですか?僕はてっきりヤ・・ゴホンなんでもない失礼」
アオイ&ミサキ「?」
・・・
アオイ「自己紹介がまだだったな、俺は国立(くにたち)アオイでこっちは」
ミサキ「会長の大蔵(おおくら)ミサキ、よろしく」
ミッチー「僕は三島キリオと言います、みんなからミッチーと呼ばれています、よろしくお願いします」
丁寧に挨拶し終えると、アオイがミッチーに食って掛かる。
アオイ「でも本命のヨッシー(ヨシト)に勝ったハジメって子がきてないんじゃ話にならないぜ」
ミサキ「そうね・・・どれくらいで来れそう?」
ミサキはややだるそうにミッチーに尋ねる。
ミッチー「もうすぐ来そうですけど」
左腕に巻かれた腕時計を見ながらミッチーは幾分落ち着きない様子で答える。
アオイ「甲子園で準優勝したヨッシーに勝ったっていうハジメ君に一目あいたっかんだがな~」
ミサキ「そうだな、勧誘云々は別にして一戦交えてみたいな」
アオイ「それがこんな腰巾着なんか・・」
ミッチー「(イラッ)」
ミサキ「こら!ごめんなさい、でもアオイの言うことにも一理あるよ」
ヨシト「?」
ミサキ「私たちの目標はキャンパスカップ制覇、そのキャンパスカップでいずれあたるであろう真心も私達の闘う相手には違わない」
ミサキ「だから負けた子を仲間に加えるっていうのは気が引けるっていう気持ちはわかる」
ミッチー「(完全に嘗められてるよねコレ(汗))」
ヨシト「二人とも言い過ぎじゃ・・・」
あわててフォローに入るヨシトを尻目にアオイは口を開く
アオイ「いいやヨッシーこれは大事な話だぜ、そうだミッチーって言ったか?お前、俺とデュエルしろ」
ミッチー「・・・」
ヨシト「え?なんで?」
アオイ「え、じゃねぇこいつの力を見極めたい、いいなミサキ」
ミサキ「やれやれわかった、許可するよ」
ヨシト「おいおい、いいのかミッチー?!」
ピロピロピロピロ♪
突然、ミッチーの携帯が鳴りだした。
アオイ「おいおい、先輩と会うんだからマナー位・・・」
ミッチー「ちょっと失礼」
ミッチーは会話を他の3人に聞こえないように遠くに離れ電話に出た。
ミッチー「ハジメ君、どこで見張ってるの?」
ハジメ「C棟の西側から三本目の木の上だ」
ミッチーは言われた方向を見るとかすかに人影が見え、懐中電灯でこちらに何やら合図を送ってきた。
ミッチー「随分遠くにいるね」
ハジメ「大丈夫、ハイテクな双眼鏡とミッチーに仕込んだハイテクな盗聴器で状況はわかってる、相当嘗めてるねあいつら」
ミッチー「そうだね・・・」
一呼吸置きミッチーの顔色が変わった。
ミッチ「でもなんだかんだで、うまくいったよ」
ハジメ「あぁ、これで俺たちの」
ハジメ&ミッチー「計画通り!」(クワッ!)
ハジメ「いいぜ許可する、暴れてこい!」
ミッチー「心得た!」(ピッ)
電話を切り小走りで3人のほうに走っていき3人に嘘の伝言を伝えた。
アオイ「おそい!」
ミッチー「スイマセン、スイマセン(ペコペコ)何かさっきハジメ君から電話があってまだ遅れるって言ってたんでデュエルおkですよ」
アオイ「よっしゃ、それじゃデュエルといくか!」
アオイ&ミッチー「デュエル!」
ミッチー「先攻は僕からだ、手札のE-エマージェンシーコールを発動、効果によりデッキからE・HEROエーマンを手札に加え、そのまま召喚する」
風 レベル4 戦士族 ATK1800 DEF300
ミッチー「エーマンが召喚に成功したときにデッキからHEROと名のつくカード手札に加える、僕はD・HEROディアボリックガイを手札に加える。」
ミサキ「ディアボリックを手札に加えたってことは」
ミッチー「さらに手札からデステニードローを発動し、手札のD・HERO、さっき手札に加えた、ディアボリックガイを捨てて2枚ドローします」
ミサキ「やっぱりね」
ミッチー「カードを1枚セットしてターンエンド」
ミッチー LP8000 手札5 フィールド:エアーマン(攻)。1枚伏せ(魔法罠)
アオイ「中々良い動きをするじゃねーか、俺のターンドロー、六武衆の結束を
発動、この効果は六武衆と名のついたモンスターが召喚される度に武士道カウンターを一つ置く」
アオイ「最大二つまで置きこのカードを墓地に送ると乗っていたカウンターの数だけデッキからカードをドローするのさ」
ミッチー「六武衆デッキか・・・」
ヨシト「あのデッキを相手にするのは骨だぞ」
アオイ「俺は真六武衆‐カゲキを召喚、結束の効果でカウンターを一つ置き」
風 レベル3 戦士族 ATK200 DEF2000
アオイ「更にこいつの効果で手札からレベル4以下の六武衆を特殊召喚する、俺は六武衆の影武者を特殊召喚!」
地 レベル2 戦士族 ATK400 DEF1800
アオイ「この特殊召喚によりカウンターを1つ置き結束の効果を発動、このカードを墓地に送り2枚ドロー」
アオイ「来た来た来たッ!俺はレベル3カゲキにレベル2影武者をチューニング、シンクロ召喚、来い俺のマイフェイバリットカード真六武衆‐シエン!」
闇 レベル5 戦士族 ATK2500 DEF1400
アオイ「こいつは1ターンに一度相手の魔法罠の発動を無効にできるのさ(しかも俺の手札にむさかにの勾玉がある、シエンと並べば無敵だ)」
ミッチー「いきなり強力なモンスターを」(がくっ)
ヨシト「あぁ、きついきついきつい~」(オロオロ)
肩落とすミッチーを心配しうろたえるヨシトの横でだるそうにミサキは
ミサキ「ま、こんなもんでしょ」
アオイ「バトル!シエンでエアーマンに攻撃!引き裂けぇ」
シエンATK2500→エアーマンATK1800
ミッチー「うあぁぁ・・・なんてね速攻魔法発動、超融合!」
アオイ&ミサキ&ヨシト「!!!」
ミッチー「このカードは手札1枚をコストに自分または相手のモンスターを融合召喚にできる速攻魔法」
ミッチー「あとこのカードの発動に対して効果モンスター、魔法罠カードを発動することはできません、例えシエンでも」
アオイ「ググッ!」
ミッチー「僕は闇属性のシエンとHEROのエアーマンを融合、来いE・HEROエクスリダオ!こいつの効果は墓地のE・HERO一体につき100ポイント攻撃力が上がる」
闇 レベル8 戦士族 ATK2500(+100) DEF2000
アオイ「シエンの唯一の弱点を突かれた!」
ミサキ「へぇ」
ミッチー「はぁー・・・」
ミッチーは腕時計に目を落とし、大きくため息をつくと
ミッチー「これじゃあハジメ君が来る前に決着がつきますね国立さん」(ニヤリ)
アオイ「あぁ?」(怒)
安い挑発に怒り心頭のアオイとは対照的に意味深な笑みを見せるミッチーであった。
つづく
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