寄り道編　黒い箱の話　作：くちなし

☆★☆★

この短編には以下の要素が含まれています

・本編関係なし
・利己的意見の主張
・キャラ崩壊の可能性あり
・ネタバレの可能性あり
・なによりgdgd
・レアコレまだ買っていない人は見ないほうがいいかも、、

それでもいいという優しい読者さんはゆっくり読んでいってね

☆★☆★

某月某日。朝ぼらけ、まだ少し眠いなぁと、そんなことを考えながら部屋で寛いでいる時である。突然、携帯の音が耳に突き刺さる。
はぁ。電話の相手は瑞穂か。まあ、こんな時間でも、構わず声をかけてくる非常識人間はこいつしかいないことはとうに知ってはいたのだけれども。

「この後午前10時ジャストに、駅前集合！オーバー？」

プーップーップーと、電話の音が鳴る。ちょっとまて、一言も口を開いていないんだが。ため息をつくと、再度着信音が鳴る。

「今度はなんだ」
「言い忘れてたわ。”必ず”4500円を財布に入れて、”自転車”で来なさい。遅刻したら罰金だからねっ！」

プツッと、電話が切れる。その時間、僅か15秒。
今日は自室でも掃除しようかと思っていたんだが、、瑞穂の有無を言わさない御用達にやれやれと、考えていた今日のプランを諦めるほかないとそう思った。まったく、朝から憂鬱な気分にさせやがって。

☆★☆★

午前9時。朝食を済ませ、少し早いがそろそろ行くかと、身支度を整える。髪の毛良し、服装良し、持ち物も良し。そして、自転車の状態も良し。

「寒っ、、」

やはり朝は苦手だ。肌に当たる、、と言っても、手袋にネックウォーマー、上着を着ているものの、顔や、服の中に冷たい風が入り込んでくる。もしも手袋をしていなかったならば、手先が悴んで文字など書けぬであろう。

「おいおい、、マジかよ」

現地に着くなり発した第一声。無理もない。予想外だ。遅れるとうるさいから余裕をもっておこうと、自転車を走らせ、駅前に向かった。時計は午前9時半。30分前である。しかし、悠里の目の前には見慣れた集団が揃いも揃って集まっていた。

「あんたが一番最後よ」
「おいおい、いつからいるんだよ、、」
「別にあたしがいつここに来ようが勝手でしょ」

なんでこいつはそんなに機嫌が悪いのか。頭の中でクエスチョンマークを浮かべながら、揃っているメンバーのもとへ向かう。
今現在、この場に居合わせているのはボクと、瑞穂のほかに、有希、香織、海清、安楽木、城ヶ崎の7人である。いつもの文芸部＋αというところだろうか。

「さて、みんな、お金持ってきたわね？」

誰も声を発しない。言わずもがなという表情をしている。
なぜだ。瑞穂だけでなく、他の皆まで真剣な表情をしてやがる。

周りを見ると、どうやら自転車で来ているのは自分だけのようだ。
瑞穂は思い出したように「自転車はそこらへんに留めてといて」と言われ、場所にならない適当な場所に置いてきて走って戻ってきては、みんな楽しそうについていく。あ、、？は？何が起こってやがる。

「なあ、瑞穂。朝から買い物の荷物持ちをさせるためにみんなをここに集めたのか」
「は、、？何言ってんの？」

付いていくと、とある大きなお店の前に行かされ行列に並ばされ、自身はため息モノなのだが、他のみんなはというと、文句ひとつ言うどころか、表情が期待感で満ちている様なオーラを感じる。

「あんた、何も知らないの、、？」
「お前の考えていることをいつも当てられようものなら、学年トップクラスのIQを持っているだろうよ」
「はぁ、、許すまじ惚気ね。今日はアレの発売日じゃない」
「アレ、、？」
「RARITY COLLECTION！！」

ああ。なんかそんなのがあったな。黒い箱に入った、1パック300円、1箱15パック入りの代物が。。

「はぁ、、発売日くらい覚えてなさいよ。気を抜いてるとあっという間になくなっちゃうんだからね！」

RARITY COLLECTION。年の初めに1度だけ発売される商品であり、前年によく使われた汎用カードや、規制のかかったカードが多く封入されている。

「それでは、これよりRARITY COLLECTIONの発売を開始しまーす。おひとり様”一日2箱まで”とさせていただきますのでご了承くださーい」

店員さんが声をあげると。行列に並ぶ人々の目が光るのを感じる。例外なく、瑞穂や有希たちもである。

☆★☆★

買うもんを買った後、氏家さん宅にお邪魔している。
結果から言うと、全員2箱購入。瑞穂が言ったのは4500円だったが、みんな前もって多めに持ってきていたようである。だがしかし、一人だけスケールが違った。

「やっほーみんなっ！買えたみたいだね！」
「氏家さん、お邪魔しちゃって悪いわね。いくつ買った？」
「気にしないでいいっさ！えーっとね。今回は少なめに3カートン！」

全員唖然。ん？3カートン？いや、その前。”少なめ”で3カートン！？？

「おかげさんで全部そろったんだけど、、あまりが多くて困るっさ」
「、、とりあえず！第18210回、RARITY COLLECTION開封パーティーを開催します！」


【新規カード含むEXシークレット枠】

オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン(以下 アーク)
シューティング・スター・ドラゴン
キメラテック・メガフリート・ドラゴン(以下 メガフリ)
竜騎士ブラック・マジシャン(以下 騎士BM)


「みんな、新規は何が出た？？」
「えーっと、ゆきりんとわたしは、”メガフリ”が1枚です」
「うちと理沙は”アーク”が出たで」
「オレと悠里は、、”騎士BM”が出たな」
「あたしは”メガフリ”と”アーク”が1枚ずつ出たわ」
「凄い、、2箱とも新規出るなんて、、」


【レリーフ枠】
強欲で貪欲な壺
幽鬼うさぎ
灰流うらら
E・HERO オネスティ・ネオス
ラーの翼神竜－球体形


「かっこいいんだけどね、、」
「やはり狙いは手札誘発の2枚、、1枚売れば3000はいく、、」
「えー？あたしは、”灰流うらら”のレリーフは7枚くらい出たよ～」

やはり次元が違う氏家さん。そして、誰一人とて”灰流うらら”はおろか、”幽鬼うさぎ”すら拝めなかったのはここだけの秘密である。


【その他】
E・HERO ブレイズマン
海亀壊獣ガメシエル
ジェネクス・ウンディーネ　深夜急行騎士ナイト・エクスプレス・ナイト
堕天使イシュタム　調弦の魔術師　沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン
妖精伝姫－シラユキ　浮幽さくら　無頼特急バトレイン
ユニゾンビ

旧神ヌトス

アルティマヤ・ツィオルキン
クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン　瑚之龍
PSYフレームロードΩ
たつのこ　TG ワンダー・マジシャン

ゴーストリック・デュラハン
ダイガスタ・エメラル
幻影騎士団ブレイクソード　フレシアの蟲惑魔
No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク
No.62 銀河眼の光子竜皇
No.99 希望皇龍ホープドラグーン

命削りの宝札　オレイカルコスの結界　おろかな埋葬
コズミック・サイクロン
チキンレース　ツインツイスター　ティマイオスの眼　隣の芝刈り
成金ゴブリン
ハーピィの羽根帚　左腕の代償
ミラクル・コンタクト
RUM－七皇の剣

神の通告
スキルドレイン
マクロコスモス


「そして、今回のトップレアは！！凄いのよ！！」


【ホログラフィックレア】
青眼の亜白龍


「なんと、p主の世界だと初動10000円越えだって！」
「まあ、イラストがもともとカッコいいし、なかなかでないし、効果強いからなぁ、、」

☆★☆★

「はぁ、、楽しかったわね」
「結構かぶり多い、、」
「それボクも思った。結構ウルレアの被りが多い」
「コレクターズとシクの外れ枠ひどいやんね！(泣)」
「城ヶ崎はシクがウンディーネで、コレクターズにネオスか、、アド損、、」
「オレは神の通告が2枚でたから安心感はあった」
「、、芝刈りのシク、、ショック、、」
「自分はクリスタルウィングのコレクターズとフレシアのシク、、なかなかいい箱だった」
「なんでのろけのあんたが一番いい箱引いてるのよ！！納得いかないわ！！」
「まあまあ、瑞穂っち、落ち着いて、、」

少し波乱な開封パーティー。今回再録されたカードたちはそのほとんどの値段は落ちるが、(こう考えると再録されてしまったという考えも間違いではない気がする)皆々楽しそうな表情をしていた。こうやってみんなでわいわい騒ぐのもたまにはいいな。悠里はそう思った。



ーーーあとがきのようなもの

皆さんこんにちは。那摘芽みかんです。
今年のRARITY COLLECTIONは無事に予約でき、私も手に入れましたよ。3箱。
去年のはスタートダッシュが遅れて10パックしか手に入らなかったので、レアコレの箱を初めて見た時はとてもワクワクしました。
本編でみんなが愚痴を言っていた通り、今回は同じものの被り率と、新規の出現率が低く感じられます。三箱買って、新規1枚、、私の求めていた光子竜皇とクリスタルウィングは後者のコレクターズは何とか手に入れました。(とてもかっこ良き。ワクワクしている)
皆さんはどうでしたか？これから開ける方も、開けた結果が残念だった方も、結構いろいろなものがゲットできたのではないでしょうか？
最近は欲しいカードや組みたいデッキが多くて、どこから買おうか迷っていますが、レアコレは初心者の方ならすぐに買うべきなのではないかなと思っています。
おっとっと、レアコレの話が長くなってしまいましたが。最近投稿できなくてすみません。最近、インフルエンザから体調が不安定でして、、体調管理しっかりします。これからもペースは落ちるかもですが、登校していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。


☆★☆★